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更新日:2020年4月1日

令和元年度 西播磨県民局長メッセージ

新しく就任しました!

 

このたび西播磨県民局長に就任しました遠藤です。
西播磨は、豊かな自然や美しい景観、歴史・伝統文化、食、地場産業、先端科学技術など魅力ある資源に恵まれた地域です。
県民局では、これらの地域の資源を生かして、「戦略的なツーリズム振興による西播磨の賑わいづくり」「活力あふれる西播磨の暮らしづくり」「安全安心な西播磨の社会基盤づくり」の3本の柱に基づき、個性あふれる事業を展開し、皆さんと共に、「光と水と緑でつなぐ 元気・西播磨」の実現を目指してまいります。どうぞよろしくお願いします。

 

~パッチワーク・西播磨~

西播磨県民局長の遠藤です。西播磨での勤務をスタートして、はや一ヶ月が経とうとしています。
既にいくつかの会合や行事で地域の多くの方々とご挨拶させていただきました。「西播磨はいいところだよ・・」、「優しい人が多いから安心して・・」とおっしゃる方が多く、「ふるさと西播磨が好きだ」という気持ちがよく伝わってきました。いろいろとお話を伺う中、「西播磨のシンボルは、何かな」とふと思いました。みなさんならば、「西播磨と言えば、○○です」と、もし東京の人にふるさと西播磨を紹介するとしたら、○○に何を入れますか。
正直に申し上げると、赴任する前は、私の西播磨のイメージは、「山」そして「森」という感じを持っていました。以前関わった仕事で、人工林の間伐や里山づくりの推進、シカ・イノシシなどの野生鳥獣被害対策などに取り組んでいましたので、そういった印象が強かったのかも知れません。県民局の職員や地域活動に携わっておられる方々から、西播磨管内の地域資源に関する話や資料を頂くにつれ、多くの歴史的な「旧跡や文化」、豊かな「自然や食べ物」にあふれているというイメージが増えてきました。きっと人によって、○○に入れるコンテンツは、様々でしょう。
西播磨管内は、4市3町、兵庫県の面積の2割を占める広い地域です。そして、森・川・さと・海が、揖保川や千種川などの流域として一本につながっています。西播磨には、世界遺産・姫路城のような横綱級の観光資源は、ないかもしれませんが、関脇、小結級の逸材が多く散らばっています。これらの○○に入れる候補をパッチワークのように一つの固まりにして、色とりどりのグラデーションを楽しめるような地域に育てていければ、面白いのではないかと、まだ西播磨ファンとしては駆け出しの者として考えているところです。
先日、私用で車を走らせていたら、まさしくパッチワークのような春の里山が目に入ってきたので、思わず道路端に車を止めて写真に収めました。相生市の矢野地区、たつの市の千本地区の里山です。この写真のように、近くで見ても、少し離れてみても、飽きが来ない、そんな西播磨になるように一緒に何か活動を始めませんか。

矢野1 矢野2 千本

    相生市矢野地区              相生市矢野地区              たつの市千本地区

 

~外国人の方々にとっての西播磨の魅力~

秋のラグビーW杯を皮切りに、ゴールデンスポーツイヤーズが始まりました。また、6月下旬には、G20大阪サミットがあります。

世界中から、日本、関西、兵庫への注目が集まります。当然、外国からの訪問者も格段に増えるはずです。

播磨地域には、世界遺産の姫路城があり、既に年間30万人もの外国人観光客が訪れています。ワールドマスターズゲームズ2021関西などのスポーツ観戦に来た方々も、せっかくの機会なので、姫路城などの観光地に足を運ぶことでしょう。

西播磨地域には、豊かな自然、歴史遺産、海の幸・山の幸など多くの観光資源がありますが、外国人の方々にとって特に魅力的に感じられるものは何でしょうか。

我々日本人からすれば、旅行は非日常体験であり、雄大な自然、美しい景観、立派な建物、賑やかなお祭り、そして少し贅沢な食べ物を求めて出かける方が多いでしょう。

外国人観光客の方々にも、これらのコンテンツはきっと同じように魅力的に感じられるでしょう。ただ、普段の生活習慣自体が日本と大きく異なる外国人の方々には、我々日本の平凡ともいえる普段の生活自体がもの珍しく、むしろ日本に何度か来られて、メジャーな観光地をめぐった経験のある方などには、市場や居酒屋などに魅力を感じて頂けるのかも知れません。そう言えば、先日来日したトランプ大統領も安倍首相とともに、炉端焼きの店に行かれていました。

外国人と言っても、世界の様々な地域から来られるので、気候も違えば、食べ物、文化も違います。個々人の好みもそれぞれ異なるでしょう。千差万別の好みにすべて応えるのは無理ですが、外国人の方々にとっての西播磨の魅力は、我々の想像を膨らませるよりは、既にこの地域に住んでおられる外国人の方々や訪れてくれた観光客の方々に意見を聞いた方が早くわかる気がします。今後、様々な機会を捉えて、外国人の方々に聞き込みをしてみたいと思います。

ちなみに、西播磨に来て2ヶ月の私が、外国人の方々に喜んで頂けるのではないかと感じているコンテンツは、次の3つです。あくまで、個人的見解ですので、違和感がある方もおられるかも知れませんがご容赦ください。

①城めぐり~甲冑・装束体験(既に龍野城下町では、実施中)

西播磨には、山城(利神城、白旗城、感状山城、楯岩城、上月城)、平山城(龍野城)、海城(海岸平城の赤穂城)と、バラエティに富んだ城が点在しています。城の時代背景を学んだあと、甲冑などの伝統的な衣装を身に付ける体験と組み合わせると、貴重な思い出になると思います。

 

佐用町・利神城

龍野城

 

  佐用町・利神城                 龍野城・甲冑試着体験

 

②千種のたたら製鉄<日本刀の原料となる鉧(けら)づくり体験>~刀匠による刀づくりの見学や体験

国宝などの名刀の原料を供給した千種のたたら製鉄の伝統を残そうと、地元の中学生が実習で毎年十数キロの鉧(けら)を製造し、佐用町や相生市の刀匠に刀などを作ってもらっています。

 

たたらの里

クリンソウ

 

   宍粟市千種・たたらの里学習館(正面)       天児屋鉄山跡の石垣とクリンソウ

 

③日本遺産・北前船寄港地(坂越、室津)~地場産品(皮革製品、伝統食料品(酒・みそ・しょうゆ・塩)~カキ料理

北前船で全国へ運び出した地場産品の製造現場の見学・作業体験や古い港まちの散策を楽しみ、海を前にカキをはじめとしたご馳走を堪能できます。

 

室津

廻船問屋

 

  たつの市室津の街並み             室津の廻船問屋(町家)から海を臨む

 

何れにせよ、外国人の方々に地域の魅力をアピールするには、何らかのストーリー性が必要と感じています。皆さんも共に西播磨を売り込むストーリーを考えて、ご提案いただけると大変ありがたいです。

 

~“災害は忘れたころにやって来る”とならないために~

昨年の7月豪雨から1年。断続的に6日間降り続いた雨には、「山は大丈夫か」、「川の堤防は持ちこたえられるのか」、と心配したのはもちろんのこと、「いつまで降り続けるのか」と恐怖感さえ覚えました。県内では、2名の方が亡くなられたほか、土砂崩れによる道路の通行止めや河川の埋そく、護岸の損傷など厳しい被害が生じました。西播磨管内だけでも200箇所を超える災害復旧工事を実施しなければならないほどの大雨でした。現在も計画的に鋭意工事を進めているところです。災害直後において1日も早く交通や河川の機能を回復させようと、測量作業や仮復旧工事などにご尽力いただいた工事関係者の皆様には、改めて感謝を申し上げたいと思います。

先日、防災パトロールで宍粟市一宮町公文の土砂崩れの現場を訪れました。昨年の7月豪雨による土砂崩れで人家が飲み込まれ、お一人が亡くなられた現場です。山あいの集落でしたが、どこにでもある山といった感じで、特段切り立った場所でもなく、災害の履歴もなかった場所だそうです。崩れた後の山肌を見ると、斜面下部が濃い茶色になっている部分が見え、地下水が浸み出してきているのだそうです。降り続いた雨が浸み出して軟弱となった斜面下部からズレ落ちたのではないかと治山関係の担当職員から聞きました。この現場を見て感じたのは、「いつどこの山で土砂崩れが起こってもおかしくない」ということでした。ハード、ソフトの両面からの防災対策の必要性を改めて感じさせられました。

そのような意味で、自分たちがどのようなリスクを抱える地域に住んでいるのかを、平時からハザードマップなどをチェックしてしっかりと認識し、大雨や地震などの非常時には空振りになってもいいから「まずは、逃げること」が大切だということではないでしょうか。

公文土砂崩れ現場

宍粟市・一宮町公文土砂崩れ現場(H30.7月豪雨)

公文災害復旧工事

宍粟市・一宮町公文災害復旧工事(同左)

来年の1月17日には、阪神・淡路大震災から、25周年を迎えます。震災をはじめとする災害対応の経験と教訓を忘れずに、今後想定される南海トラフ地震や大規模風水害などに生かしていくことが大切です。県では、大雨に対し、ダムも活用した河川下水道対策「ながす」、校庭やため池を活用した流域対策「ためる」、輪中堤の整備や防災訓練などの減災対策「そなえる」の取組を総合的に進めています。

金出地ダム

上郡町・金出地ダム

引原ダム

宍粟市・引原ダム

その中の「そなえる」の一つとして、兵庫県住宅再建共済制度(フェニックス共済)への加入促進にも取り組んでいます。西播磨地域では、平成16年の台風23号による宍粟市などでの風倒木の被害、平成21年の台風9号による佐用町での水害、昨年7月の豪雨災害と何度も被害を受けていることもあり、5月末の時点で、全県の加入率が9.6%であるのに対して、西播磨地域は、2倍の18.4%と高い水準を維持しています。これは、淡路地域の22.6%に次いで2番目の加入率ですが、これで満足するわけにはいきません。災害時の被災地の住宅再建の遅れは、地域全体の復興にも影響を及ぼします。ぜひ、一人でも多くの方に自然災害の脅威を理解し、万一のことを考えてフェニックス共済への加入をご検討いただきたいと思います。事務局としても、支払請求ができるだけ負担にならないよう、また迅速に支払うことができるよう、分かりやすい情報提供に努めていくとのことです。県民局としても、西播磨の加入率20%を目指して、PRを頑張ります。

HP→ http://phoenix.jutakusaiken.jp/index.html(外部サイトへリンク)

このほか県民局では、防災関係の事業に積極的に取り組んでおります。今年度は9月に兵庫県・播磨広域合同防災訓練の実施を予定しているほか、高校生に自分たちでできる防災活動は何かを考えてもらう「防災サミット」を12月頃に開催します。さらには、実効性ある防災・減災活動を拡げていくため、地域の皆さんが当事者となって作成するボトムアップ式の地区防災計画策定を支援します。

地域活動が盛んな西播磨地域として、他の地域の模範となるような「災害への対応力」を一緒に磨いて参りましょう。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

 

~東京オリンピック・パラリンピックまであと1年。スポーツを始めませんか~

2020年7月24日東京オリンピック開会式まで1年を切りました。7月13日には、水泳の世界選手権で入賞し、板飛び込みでオリンピック代表の内定第1号が決まったと報道されていました。これを聞き、いよいよだなと、待ち遠しい気持ちになってきた方も多いのではないでしょうか。

スポーツは、平和の象徴と言われています。プロや国の代表選手のハイレベルな試合の観戦はエキサイティングですし、選手が必死に取り組む姿は我々に感動を与えてくれます。技術のレベルはさておき、自分自身でも運動すれば、汗をかいた後の爽快感を味わったり、心肺機能が鍛えられ健康な身体を作ることができます。皆さんも何かスポーツを始めてみませんか。

今年の9月には、待ちに待ったラグビーW杯が始まります。県内では、ノエビアスタジアム神戸で4試合が予定されています。何れの試合にもヨーロッパや南半球の強豪国が出場しますし、「4年に一度じゃない。一生に一度だ」というキャッチコピーは、わくわくする気持ちをさらに盛り上げてくれています。

さらに、オリンピック・パラリンピックの翌年には、関西でワールドマスターズゲームズが開催されます。概ね30歳以上であれば、誰でも参加できる開かれた大会で、参加者は5万人を見込み、そのうち海外からは2万人の競技者がやってくると想定しています。地域としても、ゴールデンスポーツイヤーに来られる多くの来訪者を受け入れるにあたり、おもてなしの心をどのように形にしていくか、知恵を出しあって一緒に取り組んでいきたいと思います。

こうした中、西播磨では、宍粟市音水湖周辺がオリンピック・パラリンピック聖火ランナーのコースに選定されました。そして、音水湖は、直線コースで1km以上見通せる西日本でも有数のカヌー競技場として整備されており、ワールドマスターズゲームズ2021関西では、カヌー・ポロの会場として利用されることが決まっています。

音水湖では、7月13日にカヌー・ポロのワールドマスターズゲームズリハーサル大会が開催され、日本代表対シンガポール代表が試合を行ったほか、全国各地から集まった13チームが熱戦を繰り広げました。私もコートの真横で観戦をさせていただきました。カヌー・ポロとは、カヌーに乗った5人ずつが、いわば水球を行うようなもので、シュートされたボールは、相手がゴール前でパドルでブロックするので、そう簡単にゴールは奪えない競技です。私は正直言いまして、こうした種目があることは知らなかったのですが、水上の格闘技と言われる当たりの激しさやパスワークの巧みさには、驚きを隠せませんでした。初めて見た方は、その迫力にすぐに引き込まれたのではないでしょうか。皆さんも、選手としてでも観客としてでもいいので、2021年の大会本番には、音水湖へ足を運んでいただきますようお願いいたします。

カヌーポロ大会1

カヌーポロ大会2

宍粟市音水湖・カヌー・ポロ大会 日本代表vsシンガポール代表(2019年7月13日)

 

 

また、西播磨の3町(太子・上郡・佐用)地域では、障がい者の体力の維持増進や協調精神を養うことをめざして、第50回目となる「西播磨福祉地区障がい者スポーツ大会」が、今年の9月7日(土曜日)にテクノ(播磨科学公園都市)にある県立西播磨総合リハビリテーションセンターふれあいスポーツ交流館で開催されます。大玉運びや玉入れといった運動会の定番メニューに加え、パラリンピック正式競技にもあるボッチャや冬季オリンピックのカーリングに似せたカローリングといった得点競技も実施します。参加した競技者は、真剣そのものですし、チームワークを発揮できるかが、勝敗を分けるポイントではないでしょうか。1960年に始まったパラリンピック大会は、今回の東京大会で16回目、60年の歴史を持ちます。「継続は力なり」と言いますが、50回続いている西播磨の障がい者スポーツ大会も、関係者の努力の賜物であり、誇らしい限りです。ここまで続いているのは県内でも西播磨だけでしょう。次は、100回目に向け、この伝統が守られるよう、皆さんのご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

 

グラウンドゴルフ

グラウンドゴルフ

カローリング

カローリング

 

 

このほか、今年の9月29日(日曜日)には、テクノ(播磨科学公園都市)の芝生広場にて、全世代で楽しめる新しいスポーツの体験コーナーやダンスパフォーマンスなどのステージを楽しむ「西播磨オータムスポーツフェスタ2019」を開催します。自分にぴったりの気軽に楽しめるスポーツに巡り合える機会になるかも知れません。西播磨の特産物やグルメの出店もあります。皆さんのテクノ(播磨科学公園都市)へのご来訪をお待ち申し上げております。

 

バブルサッカー

バブルサッカー

スポーツチャンバラ

スポーツチャンバラ

これから暑い日が続きます。こまめに水分やミネラル補給をするなど、競技者も、観戦者も、応援団も、ボランティアスタッフも、くれぐれも熱中症対策を万全にして、スポーツを楽しんで下さい。

 

~食欲の秋に、西播磨の大地のめぐみを頂きましょう~

西播磨の農産物の中で、一番好きなものは何ですか。4市3町それぞれの特産物がありますが、皆さんいくつご存知ですか。

私も4月に赴任してから、西播磨のたくさんの野菜や果物に出会うことができました。伝統的に地域で作られてきたものや、比較的新しく栽培されるようになったものなど、農家の皆さんの努力によって支えられている作物は数多くあります。県民局としても地域の特徴ある作物や加工品をぜひブランドに育てていきたいと考えて応援しているところです。今回は、限られた情報で恐れ入りますが、私が出会った作物や果物を食レポ風にいくつかご紹介させていただきます。私の個人的な感想は、聞き流していただければ結構です。

 

(既に食べたもの)※食べた順です。

バジル

 

・たつのバジルシホンケーキ(試作品(企業秘密)のためケーキの写真はありません)

たつの市ではバジルを特産品にしようと、営農を頑張っておられる会社の事務所兼作業所を視察しました。その際に、「試作品としてですが味見をして下さい」と言われ、バジルを練り込んだ生地で作ったふっくらしたシホンケーキを戴きました。ほんのりとバジルの風味がして、直前に昼ご飯を食べた後にも関わらず、おいしく戴きました。バジル以外にもさつまいもやにんじんなど、シホンケーキのカラフルさも女性に受けるのではないかと思いました。商品化をお待ちしております。

 

 

トマト

・揖保川トマト、神岡・トマト

以前から冬の時期に揖保川トマトを食べたことがありましたが、改めて初夏のドライブの帰り道に買って帰り食べました。味の濃さはさすがでした。その後、たつの市神岡で若手の農家として頑張っている方からも味見をさせていただきましたが、これもまた香りもよく、塩を少しかけて戴きましたが、味もしっかりとして大変美味でした。若手農家頑張れ!

 

 

モロヘイヤプリン

 

・上郡・モロヘイヤプリン

上郡の商工会の会合の際に、地元のモロヘイヤをつかったプリンを戴き、味見をさせていただきました。色合いは、抹茶プリンよりも少し薄い緑で、甘すぎずさっぱりした味のプリンでした。上郡には、同じプリンでも、もう一つ高級なモロヘイヤプリンもあります。レストランが作っていて、モロヘイヤ入りの飼料を食べて生まれた卵を使った濃厚なお味のプリンです。値段は、高目ですが、贈答品や帰省のお土産には、きっと喜ばれるでしょう。皆さんもお試しあれ。

 

 

 

 

 

山椒

・西はりま山椒

和食ブームに乗り遅れまいというわけではないのでしょうが、但馬で有名な朝倉山椒とおなじ種類の山椒を西播磨のブランドにしていこうという動きがあります。西播磨では、年間7tもの生産があるそうです。私もうなぎの蒲焼きや焼き鳥に掛けるほか、佃煮をごはんのお供としてよく食べます。さらに7月には、期間限定で若い時期の実を摘んで、フレッシュな風味を楽しむことができる貴重な商品も味見をさせていただきました。色も明るいグリーンで、山椒好きにはたまらない味でした。もっと多くの人に楽しんでもらうために、栽培面積拡大や栽培技術の支援などで、県も応援して参ります。

 

 

メロン

・相生メロン

「糖度14%超えのメロンです」と紹介され、一切れを味見させていただきました。ちょうど暑さも厳しくなりつつある頃で、みずみずしい甘いメロンは絶品でした。根強いファンも多く、通信販売でもかなり売れるそうですが、メロンはやはり手間ひまがかかるとも聞きます。相生メロンの生産をもっと拡大するためにも、若手の後継候補者諸君、来たれ相生に。

 

 

自然薯

・波賀・自然薯

カヌーの競技施設が整った音水湖(宍粟市波賀町)で開催されたカヌーの行事に参加させていただいた後、公共の宿・楓香荘のレストランに立ち寄り、地元特産の自然薯を使った麦とろ丼と鹿肉のたたきを戴きました。とろろはシンプルな味付けですが、こくがあって飽きずにおいしく戴きました。地元宍粟市で取れた鹿肉も柔らかく臭みもなく、ポン酢でさっぱりと戴きました。ヘルシー志向の方は、ぜひご賞味を。

 

 

ブルーベリー

・佐用・ブルーベリー

姫路でサラリーマン生活を終え、佐用町徳久に農業がしたくて移住されてきた方が、観光ブルーベリー園を今年始められました。現地をご案内いただき、自分で摘み捕った実をその場で味見しました。実の大きさが大きいものの方が甘いと聞きいくつか食べましたが、確かにそのとおりでした。子供たちにも人気で、ひまわりを見た帰りに寄っていただける家族も多いとのことでした。実ができる時期をずらして、できるだけ長い期間開園できるように、ブルーベリーの木は何種類も植えているとのことでした。佐用町には、才金地区にもブルーベリー園があります。地域の方が力を合わせて管理をされている様子は、ホームページからも伝わってきます。皆さんも、大きな実をねらって、食べに来て下さい。

 

りんご

・原・リンゴ

8月24日(土曜日)から、宍粟・原観光りんご園がオープンしました。新聞でもカラー写真入りで紹介されていました。赤くてつやつやしたりんごが実を付けています。1か月ほど前にりんご園を訪れた時は、一つひとつ白い袋に包まれた状態でしたが、無事育ってくれたようです。最初に実をつけるのは「つがる」という品種で、甘くてやわらかい食感が楽しめます。収穫時期の違う20種類ものりんごが植わっているので、夏から初冬まで味わえます。皆さんも家族連れでさわやかな甘酸っぱさを味わいにきてください。

 

(これから出会いたいもの)

以下は、まだ食べていないもので、これから出会いたいと考えています。

・御津にんじんジュース

・太子イチジク

・相生・かんぴょう

・赤穂みかん

 

県民局としては、西播磨の交流人口の増加に取り組んでいます。誘客に大きな力を果たすのが、地域の食材を生かしたごちそうです。各市町の顔になる野菜や果物をぜひラインアップして売り込み、ブランド化を図り、多くの方に食べに来てもらいたいと考えています。

 

~大切にしたい郷土のまつり~

西播磨には、多種多様なおまつりがあります。特に、秋のシーズンには、戦前から続く伝統的な行事から新しい取組まで、まつりが目白押しです。

 

まつりは、ふるさとを愛する気持ちや幼いころ父母と過ごした懐かしい風景を思い起こさせてくれます。若者の都会への流出が課題となっている中、心に残るおまつりの思い出は、就職や転職の際に、地元に帰ろうと思いを来すきっかけになってくれるのではないでしょうか。今後も末永く地域のおまつりを続けていけるように、みんなで力を合わせていきたいものです。まつりの秋としての本番はこれからですが、いくつか参加させて頂いた西播磨のおまつりをご紹介します。

 

8月下旬に西播磨文化会館で催される「播州段文音頭大会」では、揖保川流域を中心に地区ごとに少しずつ異なる踊り方を伝え練習されている団体の皆様が一堂に会して、櫓の周りを踊り続けます。音頭の歌詞も多様で、地域の歴史の話から日頃の職場での出来事など多くの方々の思いを乗せて、代表の方が粋な節回しで歌い続けます。来賓としてお祝いのあいさつをさせていただいた後、私も一緒に踊りの輪の中に入り、約1時間たどたどしくではありましたが、踊りを楽しませてもらいました。踊るあほうに見るあほう、同じあほなら踊らにゃ損々とは、よく言ったものだと思います。

播州段文音頭 

同じく8月下旬には、今年5月に日本遺産に追加認定された港町・室津で催される「八朔のひなまつり」があります。季節的には珍しい可憐なひな人形を何種類も楽しむことができます。江戸時代の回船問屋の建物を活用した室津海駅館で、地図入りパンフレットを頂き、十数か所の施設や家庭の玄関先に展示されたひな段飾りや代々受け継がれた艶やかな着物を見て回ります。普通のご家庭の玄関の網戸を開けて、家屋に入りますので少し遠慮がちになりがちですが、中に入ると気軽に声を掛けていただき、展示の解説をしてくれるところもあり、うれしい気持ちになります。外国人の方々にもきっと受けるだろうなと、率直に思いました。近い将来には、英語版のパンフレットが登場することを期待したいところです。

八朔ひなまつり 

9月には、秋の月景色を楽しむ観月会が、各地で開催されます。9月13日に中秋の名月を愛でる「観月の夕」が龍野城で開かれ、お屋敷の大部屋でお茶を頂き、琴や笛の演奏を堪能しました。天気に恵まれ、高く澄んだ秋空に大きく浮かぶ黄色く大きな月は、本当に美しく、お城の重厚な雰囲気とピッタリでした。この光景は、参加された親子連れや友人グループの心に刻まれたことでしょう。

観月の夕

西播磨は、音楽のおまつりも盛んです。8月25日には県立先端科学技術支援センター(上郡町・播磨科学公園都市)で、3回目となる「テクノ・ジャズフェスティバル」が開催され、デンマークやニューヨークから一流の演奏家を迎えて300人の観客を魅了しました。姫路出身のサックス奏者の佐藤さんには、3年連続で出演頂いています。きっと上郡ジャズの固定ファンも増えてきたはずです。

上郡ジャズフェスティバル

そして、9月28日からは、10年以上続く赤穂のクラシック音楽の祭典「ル・ポン音楽祭」が開催されています。赤穂ゆかりのベルリンフィルで活躍されているバイオリン奏者・樫本さんの呼びかけで、気軽に本物のクラッシック音楽に市民の皆さんに触れて頂こうと始まった企画と聞いています。今や赤穂の代表的な音楽祭として定着し、大変な人気を博しています。

ル・ポン音楽祭

(これから参加したいまつり)

以下は、これから開催される西播磨のまつりで、参加したいと考えているものです。

○鞍居ふるさとまつり、坂越の船まつり(10月13日)

○太子あすかふるさとまつり(11月3日)

○相生もみじまつり、室乃津まつり(11月10日)

○上郡白旗城まつり(11月23日)

○赤穂義士祭(12月14日)

この他にも西播磨には、伊和神社秋季大祭(10月15日、16日)や佐用都比賣神社秋季大祭(10月30日)など魅力的なまつりがたくさんあります。みなさんもぜひ足を運んで、まつりを盛り上げて頂けたら幸いです。

西播磨ツーリズム振興協議会(事務局:西播磨県民局県民交流室)では、こうした地域の伝統行事やイベントを幅広く情報発信すべく、「Enjoy!西はりま」を毎月発行しています。さらに詳しい情報やタイムリーな話題などは、ホームページ「西播磨遊記」をご覧下さい。

西播磨遊記(外部サイトへリンク)

 

~多様性は兵庫・西播磨の強み~

今、多様性の大切さを改めて感じることが多くなっています。そう感じさせる最近の出来事としては、ラグビー日本代表の戦いぶりが挙げられます。史上初のベスト8になり、日本全体に感動を与えてくれたラグビー日本代表のメンバーも31人中15人の外国出身の選手が含まれ、多様性豊かなチームでした。「OneTeam」を掲げて出身国に関わらずチーム一体となって戦う姿は、とても勇ましく、誇らしく感じました。また、県内では、神戸で4試合が行われ、世界中から多くの外国人がやってきました。試合会場では、多くのボランティアの方々が外国人の方々に声をかけ、案内をする姿や、外国の国歌を試合前に練習して日本人も一緒に歌う光景を見ることができ、心あたたまる思いをすることができました。地域国際化、多文化共生という意味でユニバーサル社会が少しずつ形になってきている気がします。

11月ラグビー

ラグビーワールドカップの風景(神戸会場)

 

 

 

 

 

 

 

また、生物多様性も重要です。6月のG20大阪サミットでは、海洋プラスチック問題が取り上げられました。世界共通のビジョンとして、プラスチックごみの流出を減らして、2050年までに海洋プラスチックごみの追加的な汚染をゼロにしようという宣言もなされました。これは、5mm以下のマイクロプラスチックによる海洋生物への悪影響が懸念されていることを踏まえたもので、生物多様性を守っていこうという世界的な理解が進んでいることがわかります。我々生き物は自分だけでは生きられません。どの生き物も食べ物の確保などで他の生き物との関わりを持って初めて生きていけることを理解する必要があります。

11月東シナ海

ごみの漂着した海岸(東シナ海沿岸)

環境省HPより

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県は、昨年、明治維新から県政150年の節目を迎えました。江戸時代は、全国で68の国があり、明治以降47都道府県に再編されましたが、単純計算で一つの県は、1.5国がくっついたことになります。その中で兵庫県は、ここ播磨のほか、摂津、丹波、但馬、淡路の旧5国がくっついた全国でもまれにみる県です。太平洋、瀬戸内海、日本海に囲まれ、大都会と田舎が存在し、県民性も地域ごとに異なります。まさに、多様性が兵庫県の特徴であり、セールスポイントと言えましょう。

11月五国

兵庫・旧五国

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その兵庫県の中でも西播磨地域は、特に多様性に富んでいるのではないでしょうか。北はスキー場、県内最高峰の氷ノ山に連なる山々が腰を据え、そこから流れ出たミネラル豊富な水を運ぶ、清流の揖保川、千種川が広く田んぼや畑を潤します。そして、貴重な自然海岸が残る瀬戸内海沿岸では、海水浴や潮干狩りが楽しめ、カキをはじめ新鮮な海産物に舌鼓を打つことができます。これらの多様で魅力的な地域の資源を西播磨以外の多くの方々に体験し味わって頂きたいものです。

11月万葉の岬

相生市・万葉の岬の瀬戸内海の眺め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、西播磨の特徴は多様性と言っても、何が一番魅力なのか、どこに行くのが最もお奨めなのかが分かりにくいところがあるかも知れません。西播磨4市3町ごとの売りは何なのかをよく考えて情報発信していく必要がありそうです。その意味では、揖保川を軸に日本酒、糀、醤油、みそなど「発酵」をテーマとした体験型ツアーや料理メニューの開発のほか、西播磨に130もあると言われる「山城」を歴史背景を学びながら訪れる取組などが実現した場合には、しっかりとPRしていきたいと思います。

11月山崎町酒蔵

宍粟市山崎町・酒蔵のある通り

 

 

 

 

 

 

 

県民局では、人口減少、高齢化が進む中、西播磨の交流人口の増加に取り組んでいます。県民局と4市3町が単独で誘客に取り組むのではなく、共にスクラムを組んで地域資源の魅力を発信し、西播磨地域の総合力を高めていきたいと思います。皆さんお一人おひとりの個性や好みは当然異なるでしょうが、得意なこと、好きなことを基本に、ボランティアガイドでも、まちの清掃活動でも、公園や遊歩道の管理でも結構ですので、来訪者に喜んで頂けるための活動に、可能な範囲で手を貸していただければ幸いです。そして西播磨ならではの多様なおもてなしをすることができれば最高だなと思います。

 

 

~西播磨で伝統文化体験をしてみませんか~

西播磨の伝統的な文化とは、と聞かれて思い浮かべるものは何ですか。龍野、赤穂、山崎、平福など風情豊かな城下町が残る西播磨には、茶道、華道、書道、武道などがよく似合うと思います。また、それらの活動を支える和菓子、焼き物、和紙、武具、装飾品などの存在も見逃せないと思います。今回は、私が訪問させて頂いたところを中心に、西播磨4市3町で素敵な伝統文化体験ができるところをご紹介したいと思います。人口減少、高齢化が進む状況をくい止めるには、まずは多くの方に西播磨に来ていただくことから始めていく必要があります。交流人口の増加を図るには、地域ならではの魅力を磨き上げ、都会や他地域の人々にその存在を知って頂く努力を積み重ねていかねばなりません。幸いインターネットという優れたツールがありますので、関係者の皆さんと一緒に西播磨の伝統文化の素晴らしさを発信してまいりましょう。

 

まずは、たつの市です。10月に文化庁文化審議会は、龍野旧市街が重要伝統的建造物群保存地区に指定することがふさわしいとの答申を出しました。江戸時代に形成された町割りを残すとともに、軒が低く大壁造の古式な町家や醸造等に関わる重厚な土蔵等がよく残っています。お城の建物や白壁などをバックに本物の甲冑や着物を着て写真が撮れるサービス(有料)もあります。また、3~12月の土日には、龍野城の西北にある「聚遠亭 楽庵(しゅうえんてい らくあん)」にて予約なしでお茶会に参加し、お抹茶を楽しむことができます。また、しょうゆをはじめ糀、みそといった発酵食品の製造所で昔ながらの製造現場を見学することもできます。最近では、マイしょうゆと言って、個人の好みに応じてしょうゆをブレンドすることも人気だそうです。

龍野旧市街の町並み

龍野旧市街の町並み

 

 

次に、お隣の相生市です。国の史跡に指定されている感状山城(かんじょうさんじょう)のふもとの羅漢の里には、桔梗隼光氏の日本刀の鍛刀場があります。年に数回公開鍛錬を実施されており、間近で火おこしや真っ赤に焼けた鋼をたたいて成形する作業を解説を聞きながら見学できます。西播磨には、後述のとおり佐用町で高見國一氏が鍛刀場を構えておられ、管内に2か所も鍛刀場があり、日本刀の原料にふさわしいと言われる宍粟・千種のたたら鉄が存在することは興味深いことです。

桔梗隼光氏の日本刀鍛刀場

相生羅漢の里・桔梗隼光氏の日本刀鍛刀場

 

 

三つ目は、赤穂市です。「日本第一の塩のまち」として今年5月に日本遺産に認定されたのは記憶に新しいですが、県立赤穂海浜公園の海洋科学館で海水から赤穂の塩づくりを体験することができます。流下式塩田で採取した塩分を濃くしたかん水(海水)を煮詰めて塩を作ります。まろやかでうま味のある塩ができます。また、江戸時代末期に考案された敷物用の織物「赤穂緞通(あこうだんつう)」については、すべて手作りで独特の文様や色合いが人気のもとになっています。手作業で織るところの見学や機械体験ができます。このほか、坂越のまちには、「忠臣蔵」の銘柄で有名な400年も続く造り酒屋(奥藤商事)があります。敷地内には資料館があり、昔ながらの製法で使っていた道具などが解説してあり、試飲のできる直売所も併設しています。

奥東商事

赤穂・坂越造り酒屋(奥藤商事)見学風景

 

 

 

四つ目は、宍粟市です。今「発酵のふるさと」として売出し中です。播磨国風土記の記述にあるとおり、一宮町・庭田神社が日本酒発祥の地といわれ、山崎町には造り酒屋2軒(「播州一献」の山陽盃酒造、「老松」の老松酒造)がすぐ近くに在ります。酒蔵の見学や利き酒などが楽しめます。もちろんお土産に買って帰ることが可能です。また、西播磨で古くから行われてきた藍染が山崎町で「工房まさき」として復活し、藍染め・草木染め・手機織りが体験できるようになっています。

庭田神社

宍粟・一宮 庭田神社

 

 

五つ目は、太子町です。聖徳太子ゆかりのまちとして、春と夏の法要や法伝哉といった斑鳩寺の様々な伝統的な行事があります。それらに参加することも楽しい体験になると思います。また、地元の名物である太子みそづくりの体験教室を年1回町外の方を対象に、太子加工合同会社の方を講師に開催されています。このほか、太子町佐用岡の「釣月(ちょうげつ)」さんでは、ご自宅を本格的な茶事が行えるように改築され、外国人への対応も含めて茶事や創作和菓子づくりを体験できるコースを用意されています。

太子町釣月

太子町佐用岡 釣月

 

 

六つ目は、上郡町です。赤松円心が築城した「落ちない城」白旗城(しらはたじょう)の存在が大きいところです。これから受験シーズンですが、南北朝時代に足利尊氏を追う新田義貞の6万の軍勢から2千の兵で50日余り防ぎ止めた難攻不落の城という歴史にあやかって、合格祈願に絵馬を掛けに来る方も増えてくるでしょう。また、白旗城のふもとの赤松地区では、厚紙を使った本物そっくりの甲冑を自治会の皆さんが力を合わせて作っておられて、実際に試着することもできます。11月23日の白旗城まつりでは、私も着させていただきましたが、身が引き締まる思いでした。外国人にも、きっと喜んでいただけると思います。

白旗城

落ちない城・白旗城 合格祈願絵馬掛け所

 

 

 

七つ目は、佐用町です。日本刀づくりでは、地元出身・在住の刀工・高見國一氏が日本美術刀剣保存協会の殿堂入りにあたる「無鑑査」に認定されたとの報道が9月にあったところです。職人としての誇りとこだわりを持たれて、真摯に刀づくりに向き合ってこられた賜物だと推察します。ただ大変お忙しく観光目的の見学は難しいかも知れません。このほか上月城(こうづきじょう)のふもとには、紙すきなどの和紙づくりを実際に作業体験できる「皆田和紙紙すき文化伝承館」があります。夏休みのお盆前には行燈まつりとして、皆田和紙(かいたわし)で作った色とりどりの行燈が並べられ夏の夕暮れを飾ります。今年は、平成21年の災害から10年目の節目を迎え、災害からの復興と鎮魂を祈る多くの人の参加のもと行われました。

佐用・上月行燈祭

画像 佐用・上月 行燈祭

 

 

 

以上、西播磨の伝統文化は、多様で奥深いものがたくさんあります。スマホやパソコンでこれらの写真や映像を楽しむこともできますが、やはり現地に行って肌で伝統を感じていただくのはひと味違うのだと思います。ぜひ、一度実体験をしに西播磨にお越しください。

 

~頑張る西播磨の高校生を応援してください~

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

現在西播磨で人口減少対策として特に力を注いでいるのは、社会減対策です。10代、20代の若者が進学、就職で東京、大阪へと出て行ったまま、戻ってこない場合が多く、これを少しでも食い止められないかと思っています。地元への就職を促すために地域の企業の情報を積極的に発信することもそうですし、就職や転職を考える時に、西播磨に帰ろうかと思ってもらえるように、普段から「ふるさと意識」を育ててもらう取組も大変重要だと考えています。西播磨地域には、県立高校等が18校あり、生徒諸君にはイベントへの出展、コンテストへの参加、地域住民との交流など、様々な場面での「参画と協働」を実践してもらっています。今回は、高校生が主役の県民局事業の主なものをご紹介させていただきます。

 

地域活性化に取り組む団体が日頃の成果をアピールする「出る杭大会」(毎年4月29日開催)には、県立大附属高校、千種高校、赤穂高校(全日・定時)、龍野北高校、太子高校が参加してくれました。①県立大附属高校は、人と自然の博物館・赤澤宏樹先生の指導のもと、きゅうり、ゴーヤなどつる性植物によるグリーンカーテンの日光の遮蔽効果等の研究成果と普及策の発表を、②千種高校は、ライフル射撃部によるビームライフル体験(減少傾向にある狩猟者を目指す人の増加にもつながります)を、③赤穂高校(全日)は、スローガンとルール決めによる適正なスマホの使い方の提案と、音楽部のミュージカルを、④赤穂高校(定時)は、おしゃれな色つき「塩ストラップ」づくりを、⑤龍野北高校は、笑顔と元気を届けるダンスを、⑥太子高校は、パワー全開のコーラスパフォーマンスを、それぞれ披露してくれました。成績は、赤穂高校(定時)が見事「出る杭大賞」を、太子高校が「西播磨ビジョン賞」、龍野北高校が「西播磨ビジョン賞」と「パフォーマンス賞」をそれぞれ受賞しました。誠におめでとうございます。これに満足せず、次回も大賞目指して頑張って下さい。

 

千種高校・ライフル射撃部

千種高校・ライフル射撃部

 

 

 

社会参画支援事業では、高校生らによるふるさとへの誇りや愛着の醸成に資する地域づくり活動を20万円以内で助成しています。各高校からは、①地域の特産品の料理開発や②地域イベントへの企画段階からの参画、③レザー・陶芸などの高校生の店舗営業、④自治会との合同防災訓練といった事業計画が採択され、現在取組が進行中です。年度末には、各高校の実践の成果を発表し合う機会を設ける予定ですので、地域の高校を応援する方々にはぜひ足を運んでいただき、激励の言葉を頂けると幸いです。

 

伊和高校・地域との合同防災訓練

伊和高校・地域との合同防災訓練

 

 

 

 

令和2年1月17日で、阪神・淡路大震災から25周年を迎えます。我が国では、2年連続で豪雨災害に見舞われるなど、改めて防災・減災の取組の重要性が増しています。西播磨の県立高校等では、これまで初歩的な防災知識の習得から専門的な訓練の実施までを手がける防災教育出前講座を展開してきましたが、その成果とも言える各高校の防災・減災の取組を発表するとともに、非常時に役立つ紙食器の作成や非常食の調理実習などを体験する「高校生防災サミット」(R1.11.4)を開催しました。2年前にも実施しており、今回2回目となりました。各校の発表では、①災害時の支え合いの基盤になるのは、住民同士のつながりであり、日頃のあいさつ運動を通して生まれた顔見知りの関係が、いざという時に役に立つということ、②人口減少、少子高齢化が進む中、災害時に高校生が率先して行動するために、全校生徒の防災体験活動を展開し、仮設住宅の建設や土嚢積み、搬送応急処置、炊き出しなどの体験を通じて災害を自分事として考えることができたこと、③9年前の豪雨災害の際の家族で避難した実体験や地域の方の経験を共有して防災マップの作成を進めていることなどが報告されました。大変内容が濃く、実践的な事例発表が続き、感銘を受けました。後輩たちにその成果を受け継ぎ、地域の方々と高校生の協力関係をさらに育てていただきたいと思います。

 

県立大附属高校・生徒会の発表

県立大附属高校・生徒会の発表

 

 

 

高校生等の消費者力アップ大作戦・ワークショップ(R1.12.22)では、2022年4月に予定される成年年齢の18歳への引き下げに向けて、懸念される18~19歳の消費者被害への対応を学ぶとともに、国連の持続可能な開発目標SDGsの「No.12 つくる責任、つかう責任」などを踏まえて、社会や地球環境の改善につながる自立した消費者行動とはどんなものか、どうすればそうした行動がとれるのか、といったことについて、大学生や消費者団体の方々と一緒に考え、発表しました。「ダサい消費者」の例では、「安かろう悪かろうの商品を選ぶ」、「作り過ぎて捨ててしまう」といったことが指摘されました。また「かっこいい消費者」の例では、「地域の特産品を買う」、「マイボトルを持ち歩く」などが挙げられ、「おばあちゃんの知恵を借りて着物をリメイクする」、「兵庫の木材で野球のバットを作る」といったユニークな提案もなされました。きっと参加した生徒のみなさんは、スマートな消費者に一歩近づいたことでしょう。

 

消費者力アップ大作戦ワークショップ

消費者力アップ大作戦ワークショップ

 

 

 

以上、西播磨県民局が絡んでいる高校生の事業だけでもこれだけのボリュームがあります。これら以外に高校独自の活動はもちろんのこと、地元の市町とともに様々な地域活動を展開されていますので、本当に今日の高校生は忙しい日々を送っているなと感じました。ぜひ、これからも地域の宝として応援していきたいですし、彼らが就職・転職する際には、ふるさと西播磨に戻ってきたくなるように、大人も頑張らないといけないと改めて感じました。

 

~西播磨のカキ(牡蠣)を堪能しませんか~

西播磨の冬の味覚、カキが食べごろを迎えています。

西播磨の豊かな森林からの栄養分を揖保川、千種川が運んで瀬戸内海へたっぷりと注いでくれるおかげで、室津、相生、坂越のカキは成長が早く、ミネラル豊富で、焼いても煮ても縮みにくいのが特徴です。

室津かきまつり1
室津かきまつり2

                         2020年1月26日 室津かきまつり 

 

1月26日(日曜日)は室津かきまつり、2月2日(日曜日)は赤穂かきまつり、2月9日(日曜日)は、相生かきまつりが、リレーのように開催されています。ご家族で足を運んでいただいた方も多くいらっしゃると思います。炭火で香ばしく焼いた焼きガキ、だしがよく出た温かいカキ汁、カリッと揚げたカキフライと、美味しく味わっていただけましたでしょうか。漁師さんと森川海による水と栄養分の循環に感謝、感謝です。

赤穂かきまつり1

赤穂かきまつり2

                         2020年2月2日 赤穂かきまつり

 

皆さんは、西播磨の農林水産物を使った加工品のコンテスト「西播磨フードセレクション」をご存じですか。2012年からスタートし、海・平野・山などの多様な地形・気候の中で生まれた農林水産物を使った、この地域ならではの優れた加工食品を専門家等で構成する委員会で厳選して、そのおいしさとともに製造者の思いを広く発信しています。毎年、グランプリが1つ、金賞などが数種類選定され、これまで51種類もの受賞商品が選ばれています。2019年度の受賞商品は、グランプリが「MaMaReいちじくコンフィチュール」でした。とろみある品種「バナーネ」、ぷちぷちして甘く色の美しい「日本いちじく」のもぎたてをグラニュー糖だけを加えて炊いたものだそうです。素材の味やとろりとした食感が、見事に生かされており、数あるいちじくジャムとは異なる特別な仕上がりであると、高い評価を受けました。詳しくは、ホームページ(外部サイトへリンク)をご参照ください。

 

いちじくコンフィチュール

MaMaRe いちじくコンフィチュール

 

カキ関係の加工食品も多く応募され、2017,2018年度のグランプリ賞は、2年連続でカキを食材に用いたものが受賞しました。「珠せいろ」と、「ふりカキ」です。

「珠せいろ」は、播磨灘産の大粒のカキを使用し、特許製法の蒸し方と急速冷凍で仕上げています。加熱による縮みや硬さがなく、ふっくらとした食感で、様々な料理を楽しむことができるとのことです。詳しくは、ホームページ(外部サイトへリンク)をご参照ください。

 

珠せいろ

珠せいろ

 

「ふりカキ」は、県立相生産業高校広報部「ティピアス」の生徒たちが、地域特産のカキを蒸し加工する際に生じるエキスが廃棄されていると知り、その有効活用に取り組み、蒸し牡蠣製造事業者、ふりかけ製造業者と連携して商品化したふりかけです。丸ごとカキの乾燥粉砕物をはじめ磯の香、海と畑の幸16種が生み出す味わいは、クセになります。詳しくは、ホームページをご参照ください。

 

ふりカキ

ふりカキ

 

さらには、2015年度の「相生かきせんべい」、2014年度の「かき佃煮」がそれぞれ特別賞を受賞しています。「相生かきせんべい」は、相生のカキ、地元農家ブランド「牡蠣がらライス」の米粉を使用し、カキの香りと味がしっかり感じられるパリパリ香ばしいせんべいです。また、「かき佃煮」は、坂越湾のカキを鮮度の良い状態で加工し、カキ本来のおいしさを味わってもらうために、食品添加物を使わず、丁寧に時間をかけて味を馴染ませたものです。詳しくは、それぞれ「相生かきせんべい」「かき佃煮(外部サイトへリンク)」をご参照ください。

相生かきせんべい

 

 

 

 

 

 

                                                                                          相生かきせんべい

かき佃煮

                      かき佃煮

 

これらの加工品は、西播磨の農林水産物の直売所、道の駅などで購入いただけます。2月から3月は、カキの身も大きくなり、最もおいしい時期で、室津~相生~坂越・赤穂を結ぶ国道250号線沿いには、獲れたてのカキを炭火で焼くなどカキそのものの味を楽しめるお店もたくさんあります。ぜひご家族や職場の同僚と訪れていただけたら幸いです。

 

~西播磨山城復活プロジェクトにご協力いただけますか~

県民の皆さまにおかれましては、新型コロナウィルスの感染拡大の防止に向け、手洗い、うがい・咳エチケットの励行をよろしくお願いします。また、発熱等の風邪症状がみられる場合は、外出の自粛をお願いします。県では、24時間体制で相談を受け付けるコールセンター(078-362-9980)を設置していますので、当該感染症にご不明な点があればご利用下さい。

 

さて、中山間地域を抱える西播磨地域は、人口減少、少子高齢化が県内平均よりも早く進んでいます。この流れを少しでも抑制するには、まずは交流人口を増やし、地域を元気にしていく必要があります。その中で、西播磨を気に入っていただいた方には、週末だけでも結構ですから、移り住んでいただければ大変ありがたいと思います。西播磨の魅力をもっと知っていただくため、来年度から、県民局と管内4市3町が一体となって、西播磨の地域資源である「山城」と「伝統文化体験」を前面に押し出したツーリズムを展開していきたいと考えています。

雲海に浮かぶ利神城(別名:雲突城、佐用町)

雲海に浮かぶ利神城(別名:雲突城、佐用町)

 

その昔、西播磨を含む「播磨の国」は、都にほど近く、上京するには、西国から必ず通る場所にあります。昔から交通の要衝で戦略的に領地の奪い合いが行われてきました。西播磨には、地形を生かし130を超える山城や風情豊かな町並みなど多くの歴史資産が点在しています。これらの魅力的な地点を線で結び、今なお地域に残る伝統的な文化体験(日本刀鍛錬、甲冑試着、和紙づくり、酒蔵見学、塩づくり等)と一体的に楽しむツアーをモデル的に10コースほど提案していきたいと考えています。さらには、歴史的な知識とおもてなしの心得を身につけた上質なガイドと共に山城を巡っていただくことで訪問者の満足度を向上させることも実現したいと思います。ツアーへの参加を呼びかける対象としては、山歩きや歴史の好きな元気高齢者を第1ターゲットに、また年間約40万人もの姫路城を訪れるインバウンドを第2ターゲットにしたいと考えています。

西播磨の主な山城

【西播磨の主な山城】

 

まずは、コンテンツを磨くことが必要です。観光の専門家によると、観光PR活動はとても大事ですが、中身が伴わない場合はむしろ逆効果になってしまうとのことです。訪れた観光地の魅力がいま一つの場合は、誰もがスマホを持つ時代では、すぐにマイナスイメージにつながるコメントがSNSで発信され、リピーターの確保にも新規の観光客の増加にもつながらなくなるというのです。訪問者が本当に満足いただけるように、「山城」や「伝統文化体験」の魅力をきちんと丁寧に伝えることが大切になるのだと思います。

 

 

田端和彦・兵庫大学副学長は、「歴史を観光に生かしたまちづくり」のご講演で、「歴史は観光にとって強力な存在だが、その魅力を目に見える形にすることが重要である」との指摘をされていました。「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、まさにそのとおりだと思います。例えば、戦国時代に尾張の織田方と中国の毛利方が相互に城を奪い合った佐用町の上月城や仁位山城では、双方が布陣をした城の位置関係や防御施設である竪堀(たてぼり)の存在を、地図上と目視の両方で確認できると、一層の魅力向上につながるのではないでしょうか。さらに、登山好きにとっては、山城の頂上で眺望を楽しめることも重要です。山上から他の山城を目視できるように地元市町と協力して樹木伐採にも取り組みたいと考えています。加えて、残った石垣の上に当時存在していたと思われる天守などの建物を、現場でスマホやタブレットをかざしてCGの復活した姿を見ることができるという仕掛けも作りたいと考えています。

感状山城(相生市)から城山城(たつの市)方面の眺望

感状山城(相生市)から城山城(たつの市)方面の眺望

 

次に力を入れたいのは、上質なガイドを活用することです。西播磨地域は広く、山城等を巡る際は一定の移動時間を要しますが、移動中に歴史的な背景等を丁寧に解説してから現地を案内することで、参加者の満足度を上げることができると思います。豊富な経験を積んだガイド等による講座や現地指導を通じて、幅広い知識とマネジメント能力を備えた「広域ガイド」を養成していきたいと考えています。また、山城や伝統文化を現地で案内するボランティアガイド等が、分かりやすく興味深い説明を行えるように、おもてなしの基本等を学んでいただける「地域ガイド」の養成講座も開催したいと考えています。語学力が十分とは言えないガイド等のために多言語翻訳機の導入も支援して参ります。さらには、ガイドが使用する山城等の解説のテキストを作成し、追加・修正を継続的に実施していきます。課題は受講生の確保です。既に地域で活躍いただいている地域のボランティアガイドの皆さんはもとより、管内企業の海外勤務経験のあるOBの方々などにも養成講座の受講を呼びかけていきます。

篠ノ丸城(宍粟市)での専門ガイドによる説明

篠ノ丸城(宍粟市)での専門家ガイドによる説明

 

アクセス利便性の改善も大切です。登山道を快適なものに整備することは、山城巡りを提案する以上、基本的事項と言えます。しかし、すべての登山道を行政が業者に依頼して整備することは、コストが掛かり過ぎて現実的ではないと思います。地元の山城を愛し、大切に保全したいと考える地域の住民ボランティアが、主体的に登山道の整備を手掛けていただくことがどうしても必要になると考えています。草刈りや枝払いなどに取り組んでいる住民団体等には、当プロジェクトの趣旨、事業内容を説明させていただいた上で、登山道整備活動の継続、充実をお願いしたいと思います。活動の資金が必要な場合は、既存の森林整備の助成メニュー(森林・山村多面的機能発揮対策事業、緑の募金の助成事業など)の活用を促すとともに、草刈り機の替え刃等消耗品代などに使える助成メニューの創設を考えていきます。また、山城の登山口周辺において、既存の公園や空地を活用した簡易な駐車スペースを山城攻略拠点として整備し、公共交通機関に加えて自動車、バイク、自転車によるアクセスの利便性向上を図りたいと思います。併せて山城の歴史解説や登山道などの周辺地図を記載した案内看板を設置したり、県道等の主要道からの曲がり角等に道路案内表示板を整備することにも取り組みます。

 

高倉城跡の道路案内表示板

高倉城跡の道路案内表示板

 

以上、西播磨山城復活プロジェクトの概要をお知らせしました。複数の取組を同時並行的に展開しますので、足並みがそろわず十分な受け入れ態勢を構築するには時間を要するかもしれません。新たな取組も多く含まれる中、トライアンドエラー方式になりますが、魅力あるプロジェクトに磨いていければと考えていますので、地域の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げます。ボランティアグループによる登山道の整備やガイド養成講座への参加、SNSでの情報発信など、可能なことから取り組んで頂ければ幸いです。そして、まだ西播磨の山城に来たことがない方におかれましては、ぜひ一度山城からの眺望や貴重な遺構の雰囲気を味わいに西播磨へお越しください。

 

 

お問い合わせ

部署名:西播磨県民局 総務企画室

電話:0791-58-2113

FAX:0791-58-2328

Eメール:Nsharimasom@pref.hyogo.lg.jp