更新日:2019年10月16日

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これまでのセンター長メッセージ(平成29年度)

障害福祉事業所で作られる「授産品」コンクール

カレンダーも最後の一枚となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

11月30日(木曜日)に第4回目となる中播磨はばたけ授産品コンクールを開催しました。
事業所では、作業訓練の一環として、野菜や菓子類の食品、バッグや刺繍小物をはじめとする手工芸品などを製作します。
販売が目的ではありませんが、売れれば大きな励みになります。
ただし、販売先・場所の拡大が各事業所の悩みの種です。

今回の2017コンクールでは、22事業所から31製品の応募があり、食品部門と手工芸品部門で、それぞれ金賞1、銀賞2の計6品が決まりました。
金賞は、健康食品的な「soi soi soi」(おから、米粉、豆乳によるスィーツ)と、精巧な「ミニチュア祭り屋台」の2点です。
現物・試食とプレゼンテーションをもとに採点します。
味や見た目、実用性や安全性はもとより、値段やパッケージも審査対象で、ついついシビアな見方にもなります。

審査を待つ事業所の方々の真剣さを感じる中で、食品と手工芸品部門の銀賞各1の予定を各2に増やしました。
それでも31製品中、金・銀計で6品に過ぎないので、「次回は熱心に参加意欲を持ち続けてチャレンジされる事業所さんに、金銀以外にも、感謝と敬意を込めた『奨励賞』(!?)を用意せねば」「イベント等での配布紹介や、販売場所の開拓を」と思い定めた1日でした。

最後になりましたが、来年も皆様にとって素晴らしい年でありますように心よりお祈り申し上げます。

受賞作品

食品部門

金賞 soi soi soi(社会福祉法人 姫路若葉福祉会 若葉福祉作業所)

soisoisoi

 

銀賞 ひめじ物語播州皿屋敷 お菊さん和クッキー(障害福祉サービス事業所 ミルトスの木)

okikusan

銀賞 希望のマドレーヌ(さぎ草福祉会 希望のみぎわ)

kibou

手工芸品部門

金賞 ミニチュア祭り屋台(障害福祉サービス事業所 やまびこ)

matsuri

銀賞 ビジネス用バッグ(レザーランド CIAO(チャオ)A(ア)TUTTI(トゥッティ))

ciao

銀賞 バードコール(青年サポート(「道助」)

birdcall

中播磨”はばたけ授産品コンクール2017”出品製品・事業者一覧は下記より参照ください。

出品製品・事業所一覧(PDF:90KB)

  今年の就活戦線は

ようやく涼しさも感じられるようになりました。

多くの学生にとって、実質的な就活は終わっているのが昨今の実情でしょう。
総じてこの姫路、播磨の景気、業績もよくなっているようです。
金融機関からも「各企業の決算が予想外によい」との声が聞かれます。
そうしたなか、バブル期以来の高い有効求人倍率で平成29年7月は1.52倍でした。
非正規をも含んだ数字ですが、正規のみでも1.15倍です。
就活生にとっては喜ばしい好環境ですが、特にものづくり産業が集積する姫路・播磨では、求人側・中小企業の方々にとって人手不足は大変深刻な問題です。
「大手企業に行きたい」と考える学生が多いのは、今も昔もかわりません。
海外、東京大阪に飛び出す意欲はもちろん健全そのものです。
一方、「地元にいたい」と思う就活生が大変多いのも近年の傾向です。
ただ、県内大学生の県内就職率は約30%。もう少し高くてもいいのではないかと思います。
流れに遅れまいと、ネットナビやインテックス大阪等での就活イベントを皮切りに就活を始めたとき、身近に行きたい就職先がないと思い込んで、足元を十分に確かめないうちに就職先を決めてしまっていないでしょうか。

中播磨県民センターでは、経営者協会や姫路公共職業安定所(ハローワーク姫路)と協力して、この地域の企業と県内学生とのマッチングの機会として説明会や面接会を開催しています。
さらには県内出身者が比較的多い西日本の理系大学を招いたり、出前説明会に出かけていくなどの取組みを行っています。

そして今年度の第3ラウンドのマッチング機会提供は今もなお続いています。 

~家島のいま 姫路のうまいもの~

雨に濡れたあじさいの風情ある姿が楽しめる季節となりました。

近頃、姫路あるいは播磨の”うまいもの”は何か、とよく聞かれます。私は”日本酒”&”さかな”と答えています。 

十数年ぶりに、家島を訪れました。
旧家島町は、平成18年3月に姫路市と合併し、10年余が経ちました。
家島諸島は、家島本島・男鹿島(たんがじま)坊勢島(ぼうぜじま)・西島の有人4島と無人島の23島を合わせて“四十四島(しあわせのしま)”とも称されています。
かつては、採石業と漁業が主であり、50年前は1万人を優に超えた人口も、今や約半数の5,300人となりました。
かつて栄えた採石量は往時の10分の1程度となりましたが、漁業はまだまだ元気です。
坊勢サバ、華姫サワラ、白鷺ハモ、牡蠣・海苔など、まさに海の幸の宝庫です。
例えば、ハモは淡路が有名ですが、実は身の乗りはそれ以上です。
播磨灘は瀬戸内海でも屈指の「豊かな海」です。
逆に言えば、まさに「ブランド化」が大きな課題です。

先日、海を活かした観光や地域づくりについて、知事と地元の観光・漁業関係者や地域活動家の皆さんと意見交換を行う「さわやかトーク」を行いました。
その中で主な意見としては、次のとおりです。
・お客さんは来ていただいているのに、朝食を待ってもらっていることや食べるところが少ない
・観光は「家島」1島に集中しがちである
・「坊勢」は、漁業が観光の取り組みと一体でない
・姫路と家島地域を結ぶ離島航路は片道1,000円前後、一方で船は赤字体質
・若者や後継者不足が課題。

「今すぐできる対策と時間をかけて計画的に進めて行くべき課題の交通整理を行っていく」ことを約して島をあとにしました。
ブランド化は、家島地域に限った課題でありません。
素晴らしい食材、隠れた資源を生かしきらねば、と思案する毎日です。 

ご存知でしたか?

銀の馬車道(姫路飾磨港~生野銀山)&鉱石の道(~明延鉱山、中瀬鉱山)が、この4月に日本遺産に認定されました。
全長73キロの“道”は、明治の始まりと近代化の象徴でもあります。

1500年代には操業を本格化したとされる生野銀山。
明治の始まりとともに官営鉱山(1876年)となり、操業の機械化が図られました。

特に銀の馬車道は、フランス人技師らの指導の下で重層基盤構造の道路として整備されました。
銀を南の港へ運び、逆に掘削物資や生活物資を北へ運ぶ、日本初の高速産業道路。
物資の流れがスピードアップし、道々のまちが栄え賑わいを創り出しました。
1900年頃からは鉄道(播但線)にその機能を譲っていきますが、まさに近代化をひた走った往時の姿は歴史の教科書です。

この「日本遺産」を、単なる観光資源を超えて、地域の誇りとして、もっともっと広く内外に発信することはもちろんですが、何より、地域の私たち自身がその姿を知り学ぶことが課題です。

地域の方々の関心と熱意、取組が高まるよう、そして多くの方々が訪れて体感したくなるような「見える化」に取り組みます。

先ずは、わかりやすい紹介展示と、快適な周遊巡回を提供するための環境整備が必要です。

お問い合わせ

部署名:中播磨県民センター 県民躍動室

電話:079-281-9051

FAX:079-285-1102

Eメール:nkharikem@pref.hyogo.lg.jp