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冬季企画展「ひょうごの遺跡2022-調査研究速報-」の開催について

2021年12月21日

担当部署名/県立考古博物館企画広報課  直通電話/079-437-5589

冬季企画展「ひょうごの遺跡2022-調査研究速報-」の開催について

兵庫県教育委員会が実施した発掘調査の成果を一堂に公開する冬季企画展「ひょうごの遺跡2022-調査研究速報-」を開催します。

令和2年度刊行の発掘調査報告書に掲載された遺跡と、当館が所蔵する出土品の中から、県指定文化財を中心に選りすぐりの出土品を展示します。

 

《展覧会の概要》

会期:令和4年1月15日(土曜日)~313日(日曜日)

時間930分~17時(入場は1630分まで)

休館日:月曜日

会場:兵庫県立考古博物館特別展示室

主催:兵庫県立考古博物館

共催:公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター 

観覧料:大人200円 大学生150円 (各種割引有り) 高校生以下無料

 

《主な展示資料》

令和2年度発掘調査報告書掲載遺跡  ✦県指定文化財

藤井古墳群(豊岡市) 須恵器・土師器  多利・前田遺跡(丹波市)  青白磁蓋付小壺

宮ノ谷遺跡(洲本市) 中世備前焼壺・鑿 内場山墳墓群(丹波篠山市) ガラス管玉

波賀野遺跡(丹波篠山市) 縄文土器


《おすすめの展示品》

✦縄文土器 波賀野遺跡(丹波篠山市)

縄文時代後期前葉(およそ4000年前)の深鉢です。

文様は口縁部のみに施され、下部は巻貝を使って調整しています。

口径40cm、高さ32cmの大型で、楕円形の穴の中に横向きに置かれた状態でみつかっており、

棺として使用されたと思われます。

✦青白磁蓋付小壺 多利・前田遺跡(丹波市) 県指定文化財

13世紀前半、中国華南地域で焼かれた優品で、蓋・本体とも

に蓮の花びらが浮き彫りにされています。

最大径6.5cm、高4.4cmと小型ですが、精巧につくられています。

平安時代末から鎌倉時代初めごろの集落内に営まれた墓に納められていたもので、

蓋が開かれた状態で見つかりました。

✦ガラス管玉 内場山墳墓群(丹波篠山市) 県指定文化財   

内場山墳墓群は弥生時代末期に築かれ、管玉はそこに埋納された木棺から出土しました。

美しいエメラルドグリーンをした管玉で、埋葬された人が首飾りとして身につけていたと思われます。

バリウムを含む鉛ガラスを用いて製作されており、同様の玉類は九州地方で多く見つかっています。


《関連イベント》

◆講演会 (参加費:無料)

時間:13時30分15時00分 場所:兵庫県立考古博物館講堂 定員:72人 事前予約が必要     

  1月22日(土曜日)  「竪穴住居跡が語るひょうごの歴史」  
                         山下史朗  兵庫県企画県民部地域創生局参事
   2月5日(土曜日)   「本をつくる仕事、こぼれ話」
             菱田淳子  当館学芸員
  2月19日(土曜日)  「米作りと酒造りの道のりをなぞる-実験考古学でわかったこと-」
             髙瀨一嘉  当館事業部長
  3月5日(土曜日)   「兵庫の弥生土器」
                          篠宮 正 (公財)兵庫県まちづくり技術センター調査第2課長

※講演会の事前申込方法については、当館HPをご覧ください。

※冬季企画展の詳細は別添チラシのとおり