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新規採用職員が若手職員4名に、県で働くということ、県職員を目指したきっかけ、ルーキー職員へのアドバイスなどをインタビューしました。
藤田 一輝
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田村 祥子
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橋長 由佳
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田中 優一
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聞き手 都間 有紗 人事委員会事務局 任用課 令和3年度採用 |
1【現在の業務内容】
(都間)現在の配属と主な業務内容を教えてください。
(橋長)私は今、県土整備部の都市政策課で、都市緑化を推進するための補助金業務を担当しています。業務の一環で、明石で開催されたイベントに参加し、事業をPRするブースを出展したこともありました。1年目にその担当となり、大変なこともありましたが、決して一人ですべてやるわけではなく、周りの方が助けてくれたので、心強かったです。
(田中)私は北播磨の加東農林振興事務所で勤務しています。農業や林業分野での様々な事業がある中で、経理担当として、工事の入札や契約などの事務に関する事業者対応、予算管理や監査対応など主に内部的事務を担当しています。農林業の専門的な知識が必要な場面も出てきますが、そのときは技術系の職員の方に聞いています。気さくな方が多いので、すぐに仕事に慣れることができるアットホームな職場です。
(藤田)今、企画県民部総務課の経理班にいます。やっていることは田中さんと似ているのかなと思います。要は企画県民部内の各事業課の予算管理を財政課と調整するほか、本監査や議会対応などいわゆる内部管理という県庁の仕事の最前線に携わっています。今の部署は3カ所目なのですが、これまで事業系のところばかりだったので、内部管理の仕事は忙しいなりにやりがいを感じています。この春から本庁に戻ってきました。経理班は4、5、6月が忙しさのピークで、なにも分からない状態でその時期を迎えてしまいましたが、先輩方に分からないところは聞いていました。聞きやすい雰囲気を作ってくれた上司にも感謝しています。
(田村)現在、産業労働部の能力開発課という部署で勤務しています。退職した方や今まで仕事をしたことがない方に対し、職業訓練校というところで機械やパソコンの扱い方などを訓練し、スキルを身につけてから就職してもらおうという取組を行っており、私は職業訓練校の管理や予算に関する業務を行っています。実は今の課は7年目で、その間に2回産休・育休を取得しています。実働は約3年半ですが、課内で班が変わっており、隣の班にいたときは、昔ながらの職人さんなどいわゆる技能者の支援をしていて、これまでの功績を表彰したり、後継者の育成などを考えていました。公務員は数年で異動して部署が変わるゼネラリストですが、職人さんは中学卒業後からこの道数十年という方が多くて、叙勲など国から表彰されているのを見て、自分とは選んだ仕事は違うけれど、仕事に対しての向き合い方を学ぶことが多くて、そういった方の人生に触れさせてもらったのはいい経験でした。
2【志望動機と入庁前に取り組んでみたかった仕事】
(都間)兵庫県を志望した理由や、入庁前に取り組んでみたかった仕事は何ですか。
(橋長)これは兵庫県に入庁した理由にもつながるのですが、数え切れないくらいたくさんの部署があって、色々な経験ができそうと思って入庁を決めたので、入庁前から「特にこれがしたい」というのはありませんでした。配属されたところで精一杯頑張りたいという想いでした。私はそもそも民間企業と公務員を迷っていて、大学3回生のときに自分の目で見ないと分からないと思い、両方のインターンシップに参加しました。どこの官公庁に参加しようか考えていたとき、たまたま大学で兵庫県のインターンシップの案内を見て、出身県ということもあり参加しました。配属されたのが宝塚土木事務所だったのですが、そこでは水防や道路整備のことを教えていただいて、今までの当たり前の生活は県職員に支えてもらっていたんだと強く印象に残っていて、それが忘れられなくて兵庫県に入庁することを決めました。
(都間)インターンシップの配属はどこを希望しましたか。
(橋長)神戸に憧れていたので、本庁を希望しましたが、全然違うところになりました。
(都間)宝塚土木事務所はどうでしたか。
(橋長)当時は、本庁以外に県民局などがあることを知りませんでした。宝塚は身近な場所でしたが、県の事業所があることを知らなかったので、衝撃でした。
(都間)インターンシップ中はどういう仕事をしましたか。
(橋長)所属によるかと思うのですが、私の所はすごくアットホームな雰囲気でダムなどの現場に一緒に連れて行ってもらいました。その時に宝塚土木事務所にいらっしゃった方と今同じ課で働いていて、不思議な縁を感じます。
(藤田)僕は観光振興課にいるときに、インターンシップで学生を2人受け入れました。年が近かったこともあり、学生たちの面倒をみていたのですが、その次の年に2人とも兵庫県に入庁して、再会した時に「藤田さんに憧れて入庁しました」と言ってもらってすごくうれしかったです。今でもその2人と交流があり、うち1人は新温泉土木事務所に僕が配属されてから翌々年に入ってきて、不思議な縁を感じました。
(都間)田中さんは、入庁前にやりたかった仕事はありましたか。
(田中)藤田さんがおられた観光関係の業務はやってみたい人が多いと思います。僕も旅行が好きで、県内に限らずいいスポットに行くとここに住みたいなと思うことが多くて、同じように兵庫県を訪れてみたいなとか住んでみたいなとか思ってくれる人が増えれば、活気あふれるまちづくりにつながると思うので、そういう事業に取り組みたいと入庁当時から今も思っています。
(都間)1年目はどちらに所属していましたか。
(田中)企画県民部の交通安全室に配属され、自転車の交通安全教室や啓発チラシ、反射材等の対策グッズの作成・配布など交通安全の普及啓発活動を行っていました。自転車の交通安全教室はスタントマンの事業者に委託して実施しており、私は事業者の選定や契約手続きなどで関わっていましたが、小学生の時に自分も参加していたことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
(都間)そこは入庁時に希望していた部署の1つだったのですか。
(田中)そういうわけではなかったですが、兵庫県は農林水産、健康福祉、産業労働など様々な分野の仕事があって、その点ですごくおもしろいなと思いましたね。先ほど橋長さんもおっしゃっていたように、僕も今後色々な部署を経験したいです。
(都間)藤田さんはどうでしたか。
(藤田)僕は出身が田舎の方なのですが、地元と同じような過疎地をなんとかしたいという想いが一番にあったので、県庁を志しました。対策するにも市町単独では限界があるし、過疎化や高齢化が進んでいる地域は自分の地元だけではないと思っていたので、そういった問題を解決するためには、より広域的な課題に対応できる国や県の方がよいのではないかと思ったのと、大学時代は県外に出ていたのですが、そのとき改めて地元っていいなと思ったのが県を目指した理由です。そういった点では、入庁当時は市町振興課などに行きたかったです。今は企画県民部総務課の経理班として、間接的ではありますが地域振興に携わることができていて、興味のあった地域創生分野だけでなく男女家庭課やビジョン課など色々な課の業務を見ることで、「こんなこともやっているんだな」とすごく勉強になります。
(都間)入庁1年目はどこに配属されましたか。
(藤田)初めての配属は産業労働部の観光振興課でした。人気の分野だと思うのですが、僕は特に希望しておらず、とても驚きました。そこではロケ支援をしていて、ロケ地に兵庫県が選ばれたら、それをもとに聖地巡礼で観光客を集めたり、あいたい兵庫の記事作成などを行っていました。キャンペーンで色々なところに出張したり、京都駅や大阪駅ではばタンと一緒にチラシを配ったり、みんながイメージするような観光関連業務を行っていました。楽しかった反面、社会人1年目という何もわからない状態でしたので、もう少し仕事のやり方を覚えておけばもっとできたのではないかという心残りもあります。
(田村)私は女性でも仕事を続けやすいかなということで漠然と公務員を希望していて、国から市町まで幅広く受験しました。その中で兵庫県を選んだ理由は、民間企業に就職した友人がみんな東京や大阪に行ってしまったんですね。兵庫県にいたいけど職場が少ないし、やりたい仕事もないということを言っていて、すごくさみしいなと感じました。兵庫県が変わったらみんな地元で就職して、戻ってきてくれるのではないかと思って、兵庫県のために働けたらと思って選びました。
(都間)入庁1年目はどちらに配属されましたか。
(田村)出納局の会計課に配属され、庶務を担当していました。そのあとは神戸県税事務所の軽油調査課に異動になったのですが、そこでは軽油引取税の脱税事件を調べることになって、警察と協力して、捜索・差押えまでやりました。県税事務所がこんなこともやっているとは知らなくて、県庁には本当に幅広い分野の業務があるのだなと思いました。
3【働きやすさのエピソード】
(橋長)自分で調べても分からないことは周りの方に相談するようにしていますが、忙しいときでも必ず耳を傾けて一緒に考えてくれる上司や先輩ばかりなので、すごく助かっています。PRブースにしても「こうしたらお客さん来てくれるのでは?」などアドバイスをいただけたので。
(都間)新規採用職員は、最初の配属先が本庁の場合、2年間勤務した後地方機関で3年間勤務するのがセオリーですが、やっと2年目で仕事のコツをつかんだという時に異動するのは少しもどかしさを感じてしまいそうです。その後も特別な事例を除いて3~5年のサイクルで異動となるので、その度に新しい仕事を覚えないといけないという点で不安を感じていましたが、周りの人が助けてくれるという話を聞いて安心できました。みなさんの職場もそういった雰囲気ですか。
(藤田)先輩方のサポートはやっぱり手厚いですね。なので、今度新しい方が入ってきたときには、自分がしてもらえたようにサポートできればと思いますね。
(都間)印象に残っている先輩、上司はいますか。
(田中)すごく気配りをしてくださる上司がいて印象に残っています。同じ事務所でも、他課の人と仕事以外で話すことはあまりないのですが、ささいなやりとりの中でこまめに「最近どうですか?」とか声をかけてくれて、すごく職員のケアをしてくれる方だなと思っていました。そうやって声をかけてもらうことで、自分のことを見てくれているんだなと思いますし、僕も部下を持つ時がきたら、同じように声かけなどをして働きやすい職場をつくりたいです。
(橋長)印象に残っている出来事として、入庁2ヶ月後くらいに1人で淡路島にバスで行く業務があって、自分でバスの時刻を調べたりしていたのですが、コロナの影響で時刻表が変わっていることに前日の夕方まで気づいていなくて少しパニックになってしまいました。その時、上司に電話したら、怒るどころか直前に気づけたことを褒めてくれて、フォローもしてもらって、こんな優しい上司いらっしゃるのだなと強く印象に残っています。
(都間)田村さんは今の部署が七年目ということでしたが、産休・育休を取得しやすい雰囲気はありますか。育休等も含めてもそんなに長い間同じ部署に在籍する場合もあることを知らなかったです。
(田村)そうですね。正直自分でもこんなに長い間いさせてもらっていいのかと思うのですが、今も時短勤務をさせてもらっていて、職場の方にはフォローしてもらうことが多く、非常にありがたいです。
(藤田)産休・育休期間が終わって職場復帰する際不安はありませんでしたか。
(田村)今の職場は非正規の方を含めて15人いるのですが、その内9人が女性で、子育て中の方もたくさんいます。子どもが少し大きくなっても定時で帰らないといけないことや、学校行事があるから休みをもらいたい、という方もいますし、限られた時間の中で効率よく業務をこなすために情報共有を徹底したり、こうやったら仕事と子育ての両立ができるかも、というヒントをもらえるというか、目標にできる方がたくさんいて、そういう点で恵まれた職場だと思います。
(都間)産休・育休取得の際、周りの目とかを気にするものと思っていましたが、田村さんのお話をきいてすごく助けてくれるんだなと思い、将来安心して取得できると思います。
(田中)去年そういった方がおられて、仕事を代わりにやることもありました。事務所全体がみんなで支え合って仕事ができる雰囲気になっていたので、同じ課の人も僕も手伝いながらサポートをして、快く送り出せました。
(藤田)総務課でも産休を取得して、出産後すぐ復帰されている方もおり、すごくパワフルだなと思いました。僕も将来子どもがほしいと考えていて、長期間でなくても、1、2週間単位とかでも仕事の調整はしつつ、絶対育休をとりたいと考えています。
(都間)女性の育休取得率は100%だと思いますが、これまでの職場も含めて、男性で育休を取得している方は見たことはありますか。
(藤田)自分の周りでは見たことがないですが、業務で部全体の人件費も担当しているので、「この人が取得しているんだ」とかを見ることはあります。女性に比べると期間は短いですが、以前よりも取得人数は増えていると思いますね。
4【ハードな仕事もある!?】
(藤田)僕の経理の経験だけで言うと、異動後すぐに繁忙期を迎えたので、実際に手を動かしながら身につけたことが多かったです。「習うより慣れろ」って感じですが、その分周りのサポートも手厚かったです。
(都間)橋長さんは入庁2年目ですが、入庁前後のギャップとかはありますか。
(橋長)ギャップはそこまでありませんでしたが、しんどかったことは、補助金審査の過程で図面などを確認することがあり、これまでそういうのを見たことがなくて、初めて見たとき、「なんだこれは?」となりましたね。
(田村)やったことがない業務をまかされたときは大変でしたね。軽油引取税の仕事をしたときは「軽油ってそもそも何?」ってなりました。勉強しようと思って危険物取扱者の試験を受けたりもしました。
(田中)異動内示が2、3週間前などに出されるので引継期間が短いなと思いました。でも逆にその引継能力が本当にすごいなと思います。先ほどおっしゃっていた産休・育休復帰の話もそうですが、県職員で一番求められるスキルは対応力なのかなと思いますね。新しいことに順応できる力が試されているのかなと思いますね。
5【本庁勤務、地方勤務の実際】
(藤田)本庁勤務のおもしろいところは、みなさん仕事とプライベートの切替がすごいところですね。ゴールに向かってみんなで頑張って、終わったらリフレッシュして。メリハリがきいててそういうところはすごく好きです。あと、本庁のいいところは景色がいいってところですかね。
(田中)建物をみて、こんな大きなところで働いているんだっていう高揚感はありますね。
(都間)地方勤務ならではのプラスはありますか。
(田中)仕事面で言うと、本庁は県全体の事業計画などを策定し、それを実際に現場で運用していくのが地方機関で、どういう形で県民の方にサービスが行き届いているか効果が分かるのがよいところだと思います。一方で現場ならではの課題も見えてきます。あと、北播磨は初めて行ったのですが、行ってみたら農畜産物の特産品が多い地域で、店を巡りながらいい地域だなと知るきっかけになったので、来てよかったと思います。
(藤田)3年目から6年目までの4年間、新温泉土木事務所で管理課と浜坂道路用地対策課にそれぞれ2年在籍していました。管理課では道路や河川などの公物管理で占使用許可やパトロールなどを行いました。用地対策課では、現在但馬の道路網を整備していて、高規格道路の兵庫県内最後の大きな事業ということで、道路を造るにあたっての用地買収という大きなプロジェクトに携わっていました。用地調査から地権者への用地買収交渉、契約事務締結まで一通りの用地買収作業を行い、ためになったと思います。土木事務所ならではのおもしろい仕事としては、水防、除雪など台風や大雪の際は事務所に泊まり込んで防災にあたっていました。普段の生活をしているだけでは気づけない裏方の仕事をさせてもらって、いい経験ができたと思います。
(都間)新温泉町は希望を出したのですか。
(藤田)但馬は希望しましたが、新温泉町に行くとは思っていませんでした。でも地方にでるなら行ったことない遠い地域に行きたいと思い、但馬と淡路で希望を出していました。
(都間)新温泉町で一番おもしかったことはなんですか。
(藤田)プライベートでは、若手や単身の人が多く、職員住宅が独身寮みたいになっていて、僕の部屋に集まって飲み会をしたのはいい思い出ですね。コロナ前だったからできたことですが。
(都間)大学生みたいな感じですね。
(藤田)そうですね。大学時代より青春できましたね。飲み会だけでなく、サーフィンやスノボなどもして、本当に楽しかったです。
(都間)私は神戸で生まれ育っているので地方機関に行くのが不安でした。でもその話を聞いて、地方勤務もすごく楽しそうだなって思いました。地方機関に行って同期とのつながりとかはありますか。本庁の方がつながりがありそうかなと思うのですが。
(田中)北播磨にも5人くらい同期がいて、コロナ前は飲みに行ったりもしていました。淡路での新任研修で同じ班になった同期とは今でもつながりがあり、年1、2回一緒に旅行に行ったりしていますね。
(藤田)何かあったとき、特に仕事の面では同期が心強いですね。新任研修で同期と仲良くなって、仕事の悩みなどを相談できたので。
(田村)他部署に話を聞く際に、その部署に同期がいたら聞きやすいというのはありますね。仕事をする上でもやりとりがスムーズにいきますし。
6【今度チャレンジしてみたい業務】
(橋長)今興味あるのは産業振興ですが、それにとらわれず色々な部署を経験したいと思っています。どれくらいかかるか分かりませんが、県庁のすべての部局を経験したいです。色々な人と関わりたいと一番に思っているので、産業振興だったら企業の方やその地域に住んでいる方と一緒になってなにかできるのではないかと思っています。
(田中)僕は観光に興味があるというのもありますが、さっき田村さんがおっしゃっていたように、大都市に人口が流出してしまうとその地域の活気がなくなると思うので、それを引き留めるために、地域創生やUJIターン促進などに携わって、地域に人を呼び戻して活性化できたらという想いがあります。ただそれに限らず、県民の方の生活基盤への支援も大事なので、色々な業務に携われたらと思います。
(藤田)今3カ所目で、最初の2カ所は事業系で今は内部管理ですが、地域を元気にしたいという想いが強いので、現場に行きたいというのがありますね。農林水産関係・観光振興なんでもいいですが、県民の方と関わる仕事がしたいですね。
(田村)私は子どもが小さいので、目の前の業務や生活を維持するのに必死ですが、職場の方や同じく県職員の主人に支えてもらっていて、すごくありがたいなと思っています。これから私と同じように産休・育休を取得する方がいたら、自分がしてもらったようなサポートをしたいと思います。時間に制約があっても働けるような職場づくりにも貢献したいです。またコロナで新しい働き方が広まっているので、自分が望む働き方ができる人が増えるような事業に関われたらと思います。
7【ルーキーへのアドバイス】
(田村)できるだけ早く自分の仕事の概要をつかむのは大事だと思います。今後は、やったことがない業務を担当することになると思いますが、好奇心を持って恐れず、いろんな人から話を聞いたり、先入観を持たずにチャレンジしてほしいです。それは私も常日頃から意識しています。一緒に頑張っていきましょう。
(藤田)メリハリをつけることが大事だと思います。社会人なってすぐは覚えることに必死で仕事以外の時間でも仕事のことを考えたりしましたが、仕事とプライベートをしっかり分けてワークライフバランスをとってほしいです。息抜きをしっかりすることで、仕事に身が入ると思いますし、そういう点を心がけてほしいです。あと、県庁はエルダーが中心になって新規採用職員を指導していますが、いかに先輩にかわいがられるかが大事だと思います。愛される失敗の仕方をしてほしいですね。自信なさげにするよりかは、新人は分からないこと多くて当たり前なので、失敗をおそれずに、素直さをもって取り組んでほしいです。
(都間)メリハリをつけた仕事の仕方ができると言っていましたが、県庁にはそういう風土はあると思いますか。
(藤田)あると思います。忙しくても、育児、プライベートなどを理由に休暇を取得する方もいますし、それが当たり前の風土ができてきていると思います。
(田中)新規採用職員は質問できるのが特権なので、分からないことがあれば、周りが忙しそうでもあまり気負いせずにどんどん質問すればいいと思います。あと、休暇を取得しやすいという風土があるので、僕が今3年目で慣れてきたというのもありますが、計画的に休みをとっています。ですので、仕事がしんどいこともあると思いますが、リフレッシュして、うまく両立してほしいと思いますね。
(橋長)私はまだ2年目なので、3人の話を聞いてすごく参考になりました。特にメリハリがあるのは私の課も同じで、私のエルダーさんも去年の秋頃産休に入られたのですが、産休前に、帰れるときは定時に帰って、残業する時は集中してやるなどのアドバイスをいただいて、今もそれは心にとどめながら日々の業務をこなしています。1年目の方に伝えられることは、希望する部署に配属されなくても、今すごく楽しいということです。花とか緑化とか入庁前はあまり興味がなかったのですが、やってみたらすごく興味が沸いてきて、自分の知識の幅が広がってすごくおもしろいと感じています。それが県庁の魅力だと思うので、希望したところに配属されなくてがっかりするかもしれないですが、そんなことないよと伝えたいです。
(都間)新規採用職員は職場になじむのが大変だと思うのですが、早くなじむために何かよい方法はありますか。
(藤田)僕は上司、先輩の誘いは断らない、明るく元気に、朝は一番に来るということをしていました。
(田中)職場で時々談笑とかすることがあると思うのですが、そのときにアンテナを張るのが大事だと思います。新人の時は仕事に集中しすぎていたのもあって、話に入っていけなかったのですが、そうではなく談笑に入っていくことで交流を深めていけたら、職場になじみやすくなるのではないかなと思います。
(橋長)確かにそういうのは大事かもしれないですね。私と直属の上司は共通の趣味があって、その話でよく盛り上がります。
(田村)普段からのコミュニケーションは大事だと思います。子どもの話とかを普段からしていたら、子どもが体調崩したときとかにすぐに受け入れてもらえたりしたので、普段からお互いの情報を共有しておくのが大事なのかなと思います。
(都間)今後、後輩を指導する立場になった時に心がけるべき点はありますか。
(田村)1年目の業務だとわからないことが多くて、どこがわからないかも分からなくて、聞きづらい時があると思います。だからこそ後輩が気軽に聞けるような雰囲気づくりを大事にしつつ、こまめに進捗を確認するように心がけています。
(藤田)僕自身の体験として、困っているけど先輩や上司が忙しそうだし聞きづらいなという時があったので、後輩には「今、大丈夫?」とかこまめに一言かけるようにして、聞きやすい雰囲気づくりを心がけています。あとは、他愛ないことでもコミュニケーションをとるようにしていますね。
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