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更新日:2023年9月7日

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兵庫県立考古博物館秋季特別展「駅家発掘!―播磨から見えた古代日本の交通史―」

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概要

日本が本格的な国家建設に取りかかった1,300年前、奈良の都と九州の大宰府を結ぶ山陽道沿いには、行き交う使者が馬を乗り継ぐ「駅家(うまや)」が整備されました。当館では開館以来、播磨の古代山陽道を継続的に調査し、文献に名前が残る駅家の遺構を明らかにしてきました。この展覧会では、県内および山陽道各地の調査事例をもとに、古代交通の実態に迫ります。

【展覧会の概要】

1.会期:令和5年9月30日(土曜日)から12月3日(日曜日)

2.時間:9時30分から17時00分(入場は16時30分まで)

3.休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日)

4.会場:兵庫県立考古博物館特別展示室

5.観覧料:大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下無料

カッコ内は20名以上の団体料金

障害者手帳もしくはミライロID提示で本人は75パーセント減免、介助者1名は無料

70歳以上の方は大人料金の半額

【特別展の構成】

1.律令制下の交通体制

2.唯一の大路「山陽道」

3.山陽道の駅家を掘る

4.山陽道往還

【おすすめの展示品】

1.墨書(ぼくしょ)土器「驛(えき)」(県指定文化財、当館蔵)

布勢駅家(ふせのうまや、たつの市)出土

須恵器の杯の底に、墨で「驛(駅)」という文字が記されています。この遺跡は以前から「布勢駅家」と推定されていましたが、文字資料によって全国で初めて駅家であることが確定しました。

2.鬼瓦(左当館蔵、右個人蔵)

左、高田駅家(たかたのうまや、上郡町)出土

右、賀古駅家(かこのうまや、加古川市)出土

駅家の屋根を飾った鬼瓦です。古代官道の最重要路線である山陽道の駅家には、迎賓のために特別に瓦葺きの建物が建設されました。

3.下道圀勝圀依母夫人骨臓器(しもつみちのくにかつくによりははぶにんこつぞうき)

(国指定重要文化財、圀勝寺蔵)

岡山県矢掛町出土

江戸時代の元禄12年(1699)に発見された青銅製の骨臓器で、中に火葬骨が納められていました。蓋の銘文から和銅元年(708)に下道圀勝(国勝)・圀依(国依)の兄弟が母のために制作したものであると分かります。

なお、吉備国下道郡出身の吉備真備(きびのまきび)は圀勝の息子で、被葬者の孫にあたります。

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墨書土器「驛」(ぼくしょどき「えき」)

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鬼瓦(おにがわら)

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下道圀勝圀依母夫人骨蔵器(しもつみちのくにかつくによりははぶにんこつぞうき)

開催期間

  • 2023年9月30日(土曜日)~2023年12月3日(日曜日)

(入場は16時30分まで)

開催場所

会場名 兵庫県立考古博物館
会場住所 加古郡播磨町大中1-1-1
会場へのアクセス

【電車】

JR土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩15分

山陽電車播磨町駅北出口から喜瀬川に沿って徒歩25分

【車】

第二神明・加古川バイパス明石西インターチェンジから約3km

主催

兵庫県立考古博物館

お問い合わせ先

主催者名 兵庫県立考古博物館
住所 加古郡播磨町大中1-1-1
電話 079-437-5589
FAX 079-437-5599

関連メニュー

【関連行事】

講演会(当館講堂、13時30分から15時、定員:72名、参加費:無料、事前申込が必要)

〇9月30日(土曜日)播磨の駅家を語る(1)「古代山陽道、駅路と駅家」

講師:岸本道昭(たつの市立埋蔵文化財センター館長)

〇10月7日(土曜日)播磨の駅家を語る(2)「賀古駅家と邑美駅家を語る」

講師:中村弘(当館館長補佐)、中川渉(当館学芸員)

〇10月21日(土曜日)播磨の駅家を語る(3)「高田駅家と大市駅家を語る」

講師:池田征弘((公財)兵庫県まちづくり技術センター)、篠宮正(当館学芸員)

〇11月25日(土曜日)播磨の駅家を語る(4)「出土遺物からみた山陽道の駅家」

講師:新田宏子(当館学芸員)

シンポジウム(当館講堂、13時30分から16時、定員:72名、参加費:無料、事前申込みが必要)

10月28日(土曜日)「古代山陽道の播磨の駅家を探る!」

基調報告「野磨駅家:落地遺跡を掘る」

講師:島田拓(上郡町教育委員会)

コーディネーター:馬場基(奈良文化財研究所)

パネラー:島田拓(上郡町教育委員会)、池田征弘((公財)兵庫県まちづくり技術センター)、当館職員

展示解説(当日受付、観覧券が必要)

(1)10月14日(土曜日)(2)11月18日(土曜日)各日13時30分から14時、特別展示室

【関連イベント】(事前申込が必要)

〇10月14日(土曜日)10時から15時、古代体験講座「粘土でつくる古代の駅鈴」

場所:当館体験学習室、定員:15名(小学4年生以上)、料金:300円

〇11月12日(日曜日)10時から15時、遺跡ウォーク「賀古駅家と古代山陽道を歩く」定員:25名(中学生以上)、料金:500円


講演会・関連イベントの事前申込み方法及び申込期間などについては、当館のホームページをご覧ください。

特別展の詳細については、別添のチラシを参照してください。

お問い合わせ

部署名:兵庫県立考古博物館  

電話:079-437-5589

FAX:079-437-5599

Eメール:Kokohakubutsukan@pref.hyogo.lg.jp