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更新日:2023年3月16日

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春季特別展「古墳時代の技術革新」(兵庫県立考古博物館)

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概要

前方後円墳に代表される古墳が盛んに造られた3世紀中ごろから6世紀終わりまでの約350年間の古墳時代、古墳の形態や副葬品などは時期や地域の違いにより変化しました。また、人々の生活様式は、渡来人により大陸から金工技術や須恵器生産技術、牛馬利用などの新しい技術が取り入れられたことにより大きく変化しました。

本展では、古墳の副葬品などの代表的な出土品から古墳の変遷や技術革新と、それに伴う人々の生活の変化を紹介します。

【観覧時間】

午前9時30分から午後5時(入場は午後4時30分まで)

【休館日】

月曜日

【観覧料】

大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下無料

括弧書きは20人以上の団体料金

障害者手帳またはミライロID提示で本人は75%減免、介助者1名は無料

70歳以上の方は大人料金の半額

※入館にあたっては新型コロナウィルス感染防止対策にご協力をお願いします。

【特別展の構成】

1.古墳の変遷

古墳時代を前期、中期、後期の三時期に分け、その変化の特徴を紹介。

2.技術革新

古墳時代中期以降、渡来人により大陸からもたらされた金工技術や須恵器生産技術、牛馬利用などの新しい技術が取り入れられたことによる生活様式の変化を紹介。

【おすすめの展示品】

1.韓式系軟質土器(かんしきけいなんしつどき)(姫路市市之郷遺跡出土、当館蔵、県指定文化財)

古墳時代中期(5世紀)の蒸すための調理道具である韓式系軟質土器の甑(こしき)です。朝鮮半島から伝来した様々な技術・文化のうち、調理施設の竈(かまど)や調理具の甑は日本列島の食文化や住居形態に大きな影響を与えました。この甑は円い蒸気孔をもつ平底で、体部外面を格子タタキで成形する朝鮮半島の土器の特徴をもっています。このような土器を使った市之郷遺跡の居住者は、朝鮮半島からの渡来人だったことがわかります。

2,三角板革綴短甲(さんかくいたかわとじたんこう)(三木市年ノ神6号墳出土、当館蔵、県指定文化財)

古墳時代中期(5世紀)の鉄製の短甲です。肩から腰の胴体を保護する胴甲(どうよろい)と、首を防御する頸甲(あかべよろい)、上腕部を防御する肩甲(かたよろい)から成り立っていますが、この古墳からは冑(かぶと)は見つかりせんでした。胴甲は三角形の鉄板を革紐で綴じ、組み合わせて作っています。

美嚢川(みのうがわ)右岸の丘陵先端に立地する13メートル✕9.9メートルの小型の長方形墳ですが、割竹形木棺からは短甲と一緒に刀剣類・鉄鏃(てつぞく)などの武器の他、四獣鏡1面、玉類、鉄製工具類などの豊富な副葬品が出土しました。また、朝鮮半島系の土器も出土し、渡来系の武人といった被葬者像を想起させます。

3.コンパス文を施す須恵器器台(姫路市前田遺跡出土、当館蔵)

古墳時代中期(5世紀)の須恵器の器台です。器台は壺などを置く台のことで、坏部と脚部から成り立っています。坏部には2段の鋸歯文(きょしもん)と朝鮮半島由来の文様であるコンパス文を描いています。脚部には3帯の振り幅の大きい波状文を描き、長方形透かしを交互に穿っています。

このような特徴を持つ須恵器が西播磨地域の複数の遺跡で見つかっていることから、西播磨地域には未発見の初期須恵器の窯が存在すると考えられます。

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韓式系軟質土器(かんしきけいなんしつどき)

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三角板革綴短甲(さんかくいたかわとじたんこう)

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コンパス文を施す須恵器器台

開催期間

  • 2023年4月22日(土曜日)~2023年7月2日(日曜日)

開催場所

会場名 県立考古博物館
会場住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
会場へのアクセス

(交通機関)

【電車】

JR土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩約15分

山陽電車播磨町駅から喜瀬川に沿って徒歩約25分

【車】

第二神明・加古川バイパス明石西ICから約3km

(駐車場)

近隣の播磨町大中遺跡公園駐車場(64台)か播磨町野添であい公園駐車場(50台)をご利用ください。

交通手段

会場へのアクセスのとおり

主催

兵庫県立考古博物館

お問い合わせ先

主催者名 兵庫県立考古博物館
住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
電話 079-437-5589
FAX 079-437-5599

関連メニュー

【関連行事】

講演会(事前申込が必要)[場所]当館講堂〔時間〕午後1時30分から午後3時[料金]無料[定員]72名

5月13日(土曜日)「古墳の変遷」

講師:和田晴吾(当館館長)

5月27日(土曜日)「古墳時代の新たな器-須恵器-」

講師:鈴木郁哉((公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部)

6月10日(土曜日)「古墳時代の兵庫」

講師:篠宮正(当館学芸員)

6月24日(土曜日)「海を渡って来た物と技術」

講師:中久保辰夫(京都橘大学准教授)

ゴールデンウィークイベント(当日受付、観覧券が必要)

「こうこはくクイズラリー」

[日時]5月3日(水曜日・祝日)から5月5日(金曜日・祝日)各日午後1時30分から午後3時30分

[定員]各日100名

特別展解説(当日受付、観覧券が必要)

[日時]5月20日(土曜日)、6月3日(土曜日)各日午後1時30分から午後2時

[場所]特別展示室

関連イベント(事前申込が必要)

1.古墳ウォーク「姫路市丁瓢塚(よろひさごづか)古墳と周辺の古墳・遺跡散策」

[日時]5月21日(日曜日)午前10時30分から午後3時30分、

[定員]25名、[料金]500円、[対象]中学生以上

2.古代体験講座「世界でひとつ!の鏡をつくろう」

[日時]6月18日(日曜日)午前10時から午後3時、

[定員]10名、[料金]1,000円、[対象]小学4年生以上

講演会及び関連イベントの事前予約などの方法及び予約期間については、考古博物館のホームページをご覧ください。なお、特別展、イベントなどについては変更が生じる場合がありますので、最新の情報は考古博物館のホームページでご確認ください。

お問い合わせ

部署名:兵庫県立考古博物館  

電話:079-437-5589

FAX:079-437-5599

Eメール:Kokohakubutsukan@pref.hyogo.lg.jp