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更新日:2019年10月25日

県民だより ぐぐっと!

兵庫県ゆかりの著名人のインタビュー全文を紹介します。

アニメーション作家 和田淳さん

 

和田淳さん

PROFILE

和田 淳(わだ・あつし)

昭和55年神戸市生まれ。大阪教育大学からイメージフォーラム付属映像研究所を経て平成22年、東京藝術大学大学院修了。24年、「グレートラビット」がベルリン国際映画祭短編部門審査員賞(銀熊賞)を受賞。大手前大学准教授。

 

Q.アニメーションの制作を始めたのはいつですか。

大学3年生の時、手探りで2、3分の映像作品をつくったのが最初です。動きも少なく稚拙ですが、時間軸に絵を連続して並べた時に生まれる、自分が気持ちいい「間(ま)」を重視しました。その後、絵を動かせるようになると、間だけでなく、気持ちいい動きを表現したくなりました。この思いは今も変わっていません。そういう間や動きを組み合わせていくうちに、ストーリーらしきものが後から付いて、作品が出来上がる感じですね。

Q.和田さんにとって気持ちのいい間、動きとは。

ぬめーっとした動きが好きです。キャラクターがぬめーっと動き、独特の間をつくり出す、その時に生まれる奇妙な空気感を重要視しています。私の作品はストーリーだけ追って観ると、よく「分からない」作品で片付けられがちですが、そこで終わらず、キャラクターの動きの面白さやテンポも併せて体感してほしいです。

Q.キャラクターのフォルムも独特です。

気持ちのいい動きを追求するうちに、キャラクターも、ぽっちゃりとした人や動物など、描いていて気持ちのいいものに変わっていきました。映像の専門学校に通っている頃は中肉中背のサラリーマンが主人公の作品が多かったのですが、どんどん太ってきて、どんどん服を脱ぎ始めて。最終的にはパンツ1枚になってしまいました。

Q.アニメーションをつくる手順を教えてください。

手描きの場合は、パラパラ漫画をつくる要領で、紙にシャープペンシルで絵を描いていきます。大体1秒に15枚ぐらい必要なので、5分ほどの作品だと約5千枚。これをスキャンしてパソコンに取り込みます。そこからはパソコンでの作業。色を塗り、加工や編集を行い、音を入れて、完成です。最近は、デジタルで作画しています。ほとんど一人でやっているので、仕上げるのに半年から1年かかります。

Q.大学の准教授とアニメーション作家の両立は大変ですか。

今は、4歳の子どもと過ごす時間を大事にしていることもあり、制作に充てる時間は少なくなっています。1日に3時間ぐらい取れればいい方ですね。でも、オリジナルを生み出したい欲求はずっとあります。今も少しずつ進めています。

Q.新作のテーマは。

大勢の人が輪になって同じ動作をする儀式のような動きが好きで、過去の作品にも、よくモチーフとして使っていました。新作では、儀式自体をテーマに、奇妙な動きの追求だけでなく、儀式の意味や目的を問うような内容になっています。

Q.お気に入りの場所は。

動物園が好きなので、王子動物園や神戸どうぶつ王国にはよく出掛けます。最近は子どもと一緒に行くことが多いですね。動物は人間とは違う面白い動きをするので、そんな動きを見ると、作品にしてみたいと思います。

Q.これからの抱負があれば。

夢や目標を持つと、そこにしか行けないような気になるので、あまり考えないようにしています。まずは、進めている新作を仕上げたいです。そして、並行してつくっているゲームも完成させたい。パンツ1枚の男の子がひたすら腹筋をするゲームで、腹筋の回数とタイミングで、いろいろなニューキャラクターが現れます。面白い試みなので、ぜひ、いいものにしたいと思います。

 

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