気をつけて!とりかえしのつかないネットのトラブル

スマホは、いまや子どもたちにとっても
生活に欠かせないものになってきています。
一方で子どもが犯罪やトラブルに
巻き込まれるケースは後を絶ちません。
本ページに掲載されているTikTokクリエイターによる動画や
さまざまなデータ・事例から、
便利で楽しいスマホに潜むリスクについて知り、
日頃から気をつけていきましょう。

TikTokクリエイターのメッセージ動画

佐藤なな【砂糖🧠】

親子系物語など中心に発信するクリエイター

パパ活や援助交際誘われることからはじまる物語です

現役女子高生のびちゃ。

自称無職の日記配信するクリエイター

中学生の女の子からの相談を元にした動画です

ぷりまよ

王子♂(年下)と まよ♀(年上)の日常を配信するクリエイター

スマホやSNSの危険性をカップルで話し合ってもらいました

【ひかる】ココロマンちゃんねる

家族でエンタメを発信するクリエイター

起こりそうなスマホの失敗例を紹介してもらいました

すぬ

ライフスタイルを発信するクリエイター

健康を考えた素敵なライフスタイルを提案いただきました

しいな

子どものいる暮らしを発信するクリエイター

スマホとうまく付き合っていく方法を子どもと考えた動画です

SNSから性被害につながることも

児童ポルノ被害、わいせつ被害など・・・
便利で楽しいスマホや気軽に使えるSNSが
きっかけになって性被害にあう子どもがいます。
将来にまで残る傷となるリスクがあることを
知ってください。

どんなに好きな相手でも絶対に
性的な画像を送ってはいけません

一度ネットに画像が拡散すれば回収できず生涯にわたり影響を及ぼす恐れがあります

簡単に小遣い稼ぎができると
パパ活・ママ活をしては
いけません

児童ポルノ被害・わいせつ被害など様々な危険があります

親に黙って
SNSを通じて大人に会っては
いけません

心身未成熟な子どもにつけこみ自らの性欲を満たすために子どもを誘い出す大人、
子どものふりをして近づく大人、家庭・学校・友人関係で悩む子どもの
いい相談相手のふりをして家出を誘発する大人がいます

事例・データをCheck!
性犯罪被害相談ダイヤル
○ひょうご性犯罪被害ケアセンター「よりそい」
078-367-7874(ナヤミナシ) ♯8891(はやくワンストップ)
○兵庫県警察性犯罪被害110番
0120-57-8103(こころのなやみ ハートさん) ♯8103(ハートさん)
ストーカー・DV相談窓口
○兵庫県警察ストーカー・DV相談電話
078-371-7830(皆一番に 相談し 悩みゼロ)

事例1被害者:女子中学生 加害者:男子中学生

女子中学生AさんはSNSのフォロー申請をしてきた男子高校生Bと知り合い、メッセージのやりとりを重ねる内にお互いに好意を抱くようになり、一度も会うことがないまま、交際を始めました。
順調に交際が進む中、AさんはBから性的な画像を送って欲しいと言われ、交際相手だから大丈夫と思い、自画撮りした自分の性的な画像をBに送ってしまいました。
ある日、ささいな喧嘩から、Aさんが別れを告げたところ、Bから「別れるならお前の画像をばらまいてやる。」と脅されました。
Aさんはまさか本気ではないと思い、Bと別れることを決めたのですが、友達や家族に性的な画像を手当たり次第に送信されてしまいました。

好きだから大丈夫と思っていたのに・・・

事例2被害者:小学女児 加害者:成人男性

小学生Cさんは、SNSで小学生の女の子Dと知り合い、同じアニメが好きだということで意気投合して、毎日のようにメッセージのやりとりをするようになりました。Cさんは友達、学校や家族の悩みを親身に聞いてくれるDのことを信頼するようになっていきます。
ある日、Dから落ち込んだ様子で「胸が小さくて悩んでいる」と胸の写真とともにメッセージが届いたことから、CさんはDを元気づけようと一生懸命励ましました。
すると、Dから「Cちゃんのも見せて」と言われ、CさんはDを同じ小学生の女の子と信じていたので、なんの疑いもなく自分の胸の写真を送信しまったのです。
その後、Dは豹変し、「親や友達にばらされたくなかったら、もっと画像を送信しろ」とCさんを脅すようになり、その時に初めてCさんはDが小学生の女の子ではなく大人の男性と気づいたのです。

同じ小学生の女の子だと思っていたのに・・・

事例3被害者:女子高校生 加害者:成人男性

女子高校生Eさんは、欲しい洋服がありましたがおこづかいが足りず、お母さんに買って欲しいと頼んでみましたが断られてしまいました。
どうしてもその洋服が欲しかったEさんは、ネットで大人と一緒にごはんを食べにいくだけでおこづかいがもらえるパパ活を知りました。
ごはんを食べに行くだけなら大丈夫だろうと思ったEさんは、SNSでパパ活募集をしてみたところ、すぐに成人男性Fからメッセージが届き、少し不安はありましたが会う約束をしたのです。
次の日曜日、EさんはFと待ち合わせて食事をしました。Fはとてもやさしい40代の男性で約束通り食事をしただけでおこづかいをくれました。
その後も、EさんはFと食事に行ってはおこづかいをもらったり自分ではとても買えない高価なアクセサリーもプレゼントしてもらうようになりました。
その日も、二人で食事に行った後、いつもどおり車で自宅近くまで送ってもらうはずでした。
しかし、車は家とは反対方向に進み、気づけば人気のない真っ暗な山の中の駐車場。
そして、Fからわいせつな行為を求められたのです。
もちろんEさんは断りましたが車内はFと二人きり。周りは真っ暗で人気も無く、大声で助けを求めましたが・・・

まさかこんなことになるなんて・・・

事例4被害者:小学女児 加害者:成人男性

小学生Gさんは、オンラインゲームでHと知り合い、ゲームの中でHはGさんに有料アイテムをくれたり、ゲームの手助けをしてくれたり、やさしかったのでチャットで会話をするようになりました。
その後、ゲームの中だけではなく、SNSでメッセージのやりとりをするようになり、Gさんは次第に心を開き、悩みを親身に聞いてくれるHはGさんにとってやさしく頼りになる大人になっていきました。
ある日、Hから突然、下着姿の画像を送って欲しいと言われ、最初は断っていたものの、何度も求められたGさんは「送らなかったらHに嫌われるんじゃないか。やさしいHに嫌われたくない」と思い、下着姿の画像を送ってしまいました。
その後、Hの要求はどんどんエスカレートしていきますが、Gさんは断ることができず性的な画像まで送信してしまい、最終的にはHから呼び出されてわいせつな行為をされてしまいました。

やさしい大人と思っていたのに・・・

データ一覧グラフでデータをチェック

警察庁 令和3年 子どもの性被害統計 から引用

【児童買春事犯等】 検挙件数・検挙人員・被害児童数の推移

【児童買春事犯等】 検挙件数・検挙人員・被害児童数の推移

令和3年における児童買春事犯等(児童買春、淫行させる行為(児童福祉法)、みだらな性行為等(青少年保護育成条例))の検挙件数・検挙人員・被害児童数は、それぞれ2,330件、1,700人、1,504人で、いずれも減少傾向。

【児童ポルノ事犯】検挙件数・検挙人員・被害児童数の推移

【児童ポルノ事犯】検挙件数・検挙人員・被害児童数の推移

令和3年における児童ポルノ事犯の検挙件数・検挙人員・被害児童数はそれぞれ2,969件、1,989人、1,458人で、いずれも増加傾向。

【児童ポルノ事犯】 被害児童の学職別・被害態様別の割合

【児童ポルノ事犯】 被害児童の学職別・被害態様別の割合

※1 「児童が自らを撮影した画像に伴う被害」は、だまされたり、脅されたりして児童が自分の裸体を撮影 させられた上、メール等で送らされる形態の被害をいう。
※2 「淫行行為」は、「青少年保護育成条例(淫行行為)」をいう。
構成比は、小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計が必ずしも100%とは限らない。

令和3年における児童ポルノ事犯の被害児童の学職別割合では、高校生が最多となった。
被害児童の被害態様別割合では、児童が自らを撮影した画像に伴う被害が最多で、全体の35.3%を占める。低年齢児童の被害態様別では、盗撮が全体の47.2%を占める。

【SNSに起因する事犯】 罪種別の被害児童数の推移

【SNSに起因する事犯】 罪種別の被害児童数の推移

※SNSとは、多人数とコミュニケーションを取れるウェブサイト等で、通信ゲームを含む(届出のある出会い系サイトを除く)
※SNSに起因する事犯とは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐、人身売買、強制わいせつ、逮捕監禁)

令和3年におけるSNSに起因する事犯の被害児童数は、1,812人であり、前年からは0.4%減少したもののおおむね横ばい状態であり、依然として高い水準で推移している。

【SNSに起因する事犯】重要犯罪等の被害児童数の推移

【SNSに起因する事犯】重要犯罪等の被害児童数の推移

※SNSとは、多人数とコミュニケーションを取れるウェブサイト等で、通信ゲームを含む(届出のある出会い系サイトを除く)
※SNSに起因する事犯とは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐、人身売買、強制わいせつ、逮捕監禁)

令和3年におけるSNSに起因する事犯のうち、重要犯罪等の被害児童数は、141人であり、前年とおおむね横ばい状態であるが、略取誘拐は前年比14.7%増加している。

【SNSに起因する事犯】 最初に投稿した者と投稿内容の内訳

【SNSに起因する事犯】 最初に投稿した者と投稿内容の内訳

※投稿には、文章や画像、動画のほか、ライブ配信等を含む。
※投稿内容は、被害児童からの聞き取りによるもの。
※SNSとは、多人数とコミュニケーションを取れるウェブサイト等で、通信ゲームを含む(届出のある出会い系サイトを除く)
※SNSに起因する事犯とは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐、人身売買、強制わいせつ、逮捕監禁)

構成比は、小数点以下第2位で四捨五入しているため、合計が必ずしも100%とは限らない。

令和3年におけるSNSに起因する事犯の被害児童と被疑者が知り合うきっかけとなった最初の投稿者の割合は、被害児童からの投稿が72.6%を占める。被害児童の投稿内容の内訳は、「プロフィールのみ」や「趣味・嗜好」、「日常生活」、「友達募集」で約半数(49.7%)を占める。

【SNSに起因する事犯】 被害児童数が多いサイト

【SNSに起因する事犯】 被害児童数が多いサイト

※SNSとは、多人数とコミュニケーションを取れるウェブサイト等で、通信ゲームを含む(届出のある出会い系サイトを除く)
※SNSに起因する事犯とは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯
※対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐、人身売買、強制わいせつ、逮捕監禁)

SNSに起因する事犯において被疑者と被害者が知り合ったサイトは、令和3年中は、「Twitter」が36.9%を占めており、「Twitter」、「Instagram」、「Yay!」、「KoeTomo」が前年比で増加している。

気づかぬうちに高額課金!

子どもに親のスマホを使わせていませんか?
クレジットカード情報を登録したまま子どもに使わせると
親の知らない間に
ゲームへの課金ができてしまう
場合があります。
子どもに使わせる前に決済方法の設定を
見直すことで防ぐことができます。

ちょっとした設定の管理で防げる高額課金

ゲームをしているともっといいアイテムがほしい、もっとレベルをあげたい、次はガチャ当たるかもと思うことや、配信を見ていると投げ銭をしてライバーに自分の名前を呼んでほしい、ライバーと仲良くなりたいと思うことは子どもの心理として当たり前のことです。そのような仕組みだからです。それを変えることが難しい以上、親が気をつけましょう。親子でスマホを共有する場合は決済のたびにパスワードを必ず必要とする設定にし、子ども用スマホではペアレンタルコントロールで課金できない設定にしてください。

親子でしっかり話し合い、ルールづくりをしましょう

親のスマホ(お下がり含め)を子どもが使用する際にクレジット情報が登録されたままになっていて、有料の判断ができないまま知らず知らずに課金しているケースがある一方、「聞いてもダメって言われるし、欲しいから、やりたいから」そういった理由で 親のクレジットカードを無断使用したりお金の持ち出しをする子どももいます。スマホの使い方や課金のルールについて、親子でしっかり話し合いましょう。

事例・アドバイスをCheck!
困ったときは、迷わず電話を!
○消費者ホットライン
局番なし 188 (いやや)
(お近くの消費生活相談窓口につながります)

事例1無料ゲームからのガチャ課金

事例

E君は、自分のスマホで無料ゲームを楽しんでいます。最初は順調に進んでいたゲームも難しくなってきました。同じゲームをしている友だちに負けたくないと思って、親に一度だけという約束でクレジットカードで課金してガチャを引きました。
それ以降、なぜかいつでもガチャが引けるようになって、ゲームもどんどん進んで楽しくなっていきます。後日、親のもとに高額の請求書が届いたのです。

アドバイス

・スマホに登録したクレジットカード情報は、そのまま残ってしまい、子どもがそのまま課金できてしまうことがあります。
・子ども用のスマホを使用させている場合、面倒ですが、使用するたびにカード情報を消すかプリペイドカードを活用しましょう。

「子どもが安全にインターネットを使うために 話し合ってみよう!#ネットとゲームのルールづくり」
発行:兵庫県、兵庫県教育委員会、兵庫県警察、兵庫県青少年本部、青年ネットトラブル防大作戦推進会議 より引用

事例2家庭用ゲーム機でも!オンラインゲームの課金に注意

事例

息子が家庭用ゲーム機でゲームのポイントを入手するために、約7万円課金していたことが分かった。ゲーム機にはクレジットカードを登録している父親のアカウントしかなく、息子は父親のアカウントでゲームをしていた。息子は動画サイトでポイントの入手方法を見てその通りにやったと言い、課金されているとは知らなかったようだ。ゲーム機会社に返金を申し出たが、断られた。(当事者:小学生 男児)

アドバイス

・家庭用ゲーム機でもインターネットに接続でき、課金してアイテムなどが入手できるゲームがあります。
・最近の家庭用ゲーム機では保護者用と子ども用のアカウントを分けて管理できるようになっています。
子どもが保護者の許可なく課金しないように、保護者用のアカウントを子どもに使わせることは避けましょう。

独立行政法人 国民生活センター 公式HPより引用

取り返しのつかなくなる前に、
しっかりと対応して予防しましょう!

①クレジットカードの管理は厳重に!

子供が勝手にクレジットカードを利用した場合、カード会社からカード名義人の管理責任を問われることがあります。子供が簡単に持ち出しできないようにしっかりと管理して、利用明細は毎月確認しましょう。カード情報を登録した端末を安易に子供に渡さないことも大切です。

②ペアレンタルコントロールの活用を!

パソコン・スマホ・ゲーム機などのサイト閲覧機能や課金機能に制限をかける「ペアレンタルコントロール」の設定がありますので利用しましょう。

③日頃から子供の様子に注意を!

何につかうかを言わずにお金を欲しがることはないか、プリペイドカードをよく買うようになっていないかなど、日頃から子供の様子に注意を払いましょう。

兵庫県立消費生活総合センター 消費生活情報メール【2021年7月(第42号)】より引用

スマホの使いすぎで子どもの健康への影響が心配されます!

スマホ・ネットの長時間利用により睡眠不足が続くと、
睡眠障害を引き起こすおそれがあります。
さらなる悪循環に陥る前に
生活リズムを整えられるような生活指導を行いましょう。

スマホがもたらす睡眠への悪影響

スマホやゲームを夜遅くまでして睡眠不足が続くと、脳の働きが鈍る認知機能の低下や、体内時計がずれることで体調不良になり、これまでできていた勉強や運動などがうまくできなくなることがあります。
その結果、自己評価が低下して、できない自分を本当の自分の姿と思ってしまって消極的になってしまったり、イライラや不安・緊張が高まって眠れず、『睡眠障害』に陥ることもあります。
眠れないことで、さらにスマホやゲームにのめり込むと、不登校やスマホ・ゲーム依存のリスクを高めるおそれがあります。

睡眠は脳と体のメンテナンス

眠っている間、人間の体はエネルギーの消費を抑え、体の成長や保守点検に栄養を集中させます。また、成長ホルモンの分泌を促したり、免疫力を高めたり、体内時計を調整するなど、睡眠は脳と体のメンテナンスに重要な役割を果たしています。規則正しい生活とともに、就寝1時間前からは、睡眠の質を下げるおそれのあるブルーライトを発するスマホやゲーム、パソコン等の使用を控えましょう。

ブルーライトとは

可視光線のうち、波長が380~530nmの、比較的高いエネルギーをもつ光。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。日中に太陽光に含まれるブルーライトを浴びることで、体内時計を整えることができる一方で、夜間、就寝前にブルーライトを浴びると、入眠に時間がかかったり、深睡眠の低下等、睡眠の質を下げるおそれがあります。