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更新日:2017年3月2日

六甲ケーブル六甲山の魅力と活性化
~街に近い気軽に行ける山としてもっと親しんでもらえる仕掛けを~
第3回のばなしトークを開催

  神戸地域で活躍する青壮年の方と神戸県民センター幹部が自由に意見を交換する「のばなしトーク」。第3回が2月3日、神戸市灘区六甲山町のTENRAN CAFEで開催されました。テーマは「六甲山の魅力と活性化」。普段から六甲山に関わる皆さんと、六甲山の活性化のための方策を探りました。

参加者(五十音順)
○因幡 祐軌さん 国民宿舎オテル・ド・摩耶 マネージャーのばなしトーク
○杉浦  隆さん アクトレップ株式会社 営業部長
○根岸 真理さん フリーライター/六甲山大学広報専門員
○武頼庵S.寧尊(Nathan S. Bryan)さん 有限会社ガイジンズ 代表取締役
○三津山 咲子さん 六甲山観光株式会社六甲高山植物園 栽培担当主任

▼神戸県民センター
○水埜 浩 県民センター長
○西川俊信 県民交流室長
○石光潤子 県民交流室室長補佐(県民担当)
○森本恭康 県民交流室県民課班長(商工労政担当)

トークに期待すること

水埜センター長水埜 神戸県民センターの水埜です。港と並ぶもう一つの神戸の魅力が六甲山です。しかし、最近、六甲山の勢いが少し衰えているという感があります。六甲山を訪れる人の数は一時は400万人ぐらいだったのが、今は半減。保養所や別荘の数もピーク時の約3分の1になっています。そこで、昨年から兵庫県では神戸市と活性化のプロジェクトを立ち上げ、手始めに保養所の再生に向けた取り組みを進めています。再び大勢の人が訪れる山にしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

西川 今世間では人口減少が問題になっています。定住人口はもちろんですが、もっと交流人口を増やしたいと考えています。六甲山を訪れる人が増えるような意見を頂きたいと思います。

石光 六甲山自然保護センターとガイドハウスの運営を担当しています。この施設を活用しながら、いかに六甲山を活性化できるかということを常日頃考えています。できるだけ皆さんの声を取り入れていきたいです。

森本 普段やジャズを活用したイベントを開催したり、商店街の支援をしたりしています。今日はよろしくお願いします。

六甲山との繋がり

 身近な山なのに意外と地元の人は登らない

根岸 フリーライターの根岸です。小さいころから親に連れられて六甲山に来ていまして、六甲山登山歴は54年になります。ある時、「地元の神戸新聞が出している本の中に六甲山のガイドブックがない」と気が付いて、「六甲山のガイドブック作りませんか」と直談判に行き、2009年に「六甲山を歩こう!」という本を出しました。身近な山で魅力が多いのに、案外地元の方は登ってこないという現実がありますので、もっと魅力を発信できればと考えています。ボランティアでガイドハウスの山の案内人もしています。

因幡氏夜景が魅力なので1泊してもらえる仕掛けを

因幡 オテル・ド・摩耶の因幡です。住まいは北区で、十数年、ホテルがある摩耶山に通っております。集客施設などは六甲山に集まっており、六甲山から摩耶山へという流れができてほしいです。先ほども話に出ていましたが、六甲山を訪れる人が減っているのは肌で感じます。夜景が大きな魅力なので、登ってきて、一泊してもらえるような仕掛けができればと考えております。 

街からすぐの所に豊かな自然

三津山 六甲高山植物園の三津山です。20数年前に面接で六甲山に初めて上がり、山上からの景色を見た時に「街からすぐの山なんだ」と痛感しました。街からすぐの所に自然豊かな山がある、これが六甲山の一番の特徴だと思いますね。六甲高山植物園では四季折々の高山植物や山野草を1,500種、野外で栽培しています。これからも六甲山の中にあるという環境を生かしていきたいと考えています。

六甲山上で保養所だった建物に居住ブライアン氏

武頼庵 アメリカのコロラド州の出身で、高校生の時に初めて来日しました。その後日本の大学に留学。1991年にコロラド大学を卒業後は大阪の貿易会社に勤務しました。1996年に会社を興し、IT関係のコンサルティングを行っています。結婚後は西宮に住んでいたのですが、10年ほど前に新聞で見つけた六甲山の物件を購入。2004年に引っ越しました。元は保養所だった建物で、少しずつ直しながら住んでいます。物件に含まれていた古いコテージも壊さず修理して、今は貸しコテージとしています。子どもは2人、10歳と7歳です。六甲山小学校に通っており、私はPTAの会長も務めています。

ロゲイニングを六甲山で開催すると面白い

トーク右側杉浦 家は東灘区で、すぐそばに登山口がありますので六甲山には家族でよく登りました。旅行会社に20年ぐらい勤務していましたが、5年前からスポーツイベントの企画会社に所属し、トレイルランという山を走る大会などを開催しています。最近は、ロゲイニングという新しい競技も始めています。オリエンテーリングに近いもので、40カ所ほどのポイントを約10㌔四方のエリアに設定し、どれだけポイントを回れるかということを競います。山の上など行きにくいポイントは点数が高いのです。ポイントの中には店もあり、「ここでこれを食べると何点」という具合です。ロゲイニングはグループ単位で自由に行動するので、人が集中しませんし、地域の活性化の一助となると注目されています。こういう大会が今後六甲山でできれば面白いと思います。

神戸県民センターでの取り組み

 六甲山では数少ない博物館施設を運営

石光 六甲山自然保護センター・ガイドハウスの運営をしています。六甲山の施設の中でも数少ない公的な博物館施設として、いかに魅力ある施設にするかいろいろと工夫しています。年間約5万7,000人に利用いただいており、近年は外国人観光客が増加しています。そこで無料のWiFiを設置し、地図などをダウンロードできるようにしています。また、昨年の国民の祝日「山の日」施行を記念して、特別展「六甲山コレクション展」を実施しました。六甲山が外国人によって開かれたことはあまり知られていませんので、もっとアピールしていこうと実施したもので、これからも継続していきたいと考えています。ガイドハウスを訪れてくださった方々を対象に無料の自然観察会を開いたり、摩耶山観光文化協会と連携して摩耶古道ウォークも年2回実施しています。
 今後は外国人観光客のために多言語表示を進めていきたいと考えています。最後に、六甲山の標高は運動をすると心身にとてもいい影響がある高さだといわれていますのでもっとアピールしていきたいです。

森本班長六甲山でジャズライブを開催 

森本 私どもの部署は観光面から活性化に取り組んでいます。まず、1995年から活動している六甲摩耶観光推進協議会の一員として、六甲山、摩耶山の観光事業の発展のため尽力しています。6月の山開き「六甲山グルーム祭」の後援のほか、観光ガイドマップ作成のお手伝いなどをしています。また、2009年から「六甲山夜景ジャズライブ」と銘打ち、夜景とジャズを同時に楽しめるイベントを開催しています。会場としてTENRAN CAFEさんにもご協力をいただいています。今後は増加している外国人観光客の方々に六甲山に上がってきていただくための取り組みを進めたいと思います。

 

賑わい創出のための環境整備

因幡 先ほど六甲山の保養所の数が減っているというお話が出ましたが、具体的な数を教えてください。

保養所の再生事業に乗り出す

水埜 最盛期は240ぐらいあったものが今は70ぐらいだそうです。また空き家状態のものが70ほどあり、これらの施設を再生できないかということで提案募集をしたところ、3件の再生案がありました。これから動き出します。

山の整備を進めて人が集まる場所に

武頼庵 六甲山の上に住んで、ずっと気になっていることがあります。表の道は整備されていますが、脇の道はけっこう劣化しています。あとハイキング道の街灯も少ないです。通行止めの箇所もあり、この前有馬まで歩いて行こうとしたら、もうすぐ着くという所で迂回路になって。5分で着くところが1時間以上かかりました。

三津山氏三津山 道路の脇に枯れた木があり、荒れた感じに映ります。最近ゲリラ的な豪雨も多く、土砂崩れも起きています。また、そういう豪雨の後は側溝から水があふれ、さらに土砂が崩れるという悪循環です。やはり華やかな雰囲気がないと人は集まりません。お金も人手もかかりますが、ぜひ、山の整備をやっていただきたいと思います。 

水埜 切った木の処理のために炭焼き小屋を作るのもいいですね

三津山 「切った木があります。ご自由に持っていってください」みたいな場所があるといいですよね。

水埜 林業を営む山であれば、切り出す場所があるのですが、六甲山はもともと経済林ではないので、そういう場所がないのです。

西川 山の所有者がそういう部分も考えていかないといけません。

根岸 管理放棄状態の私有地が多いために、結果的にほったらかしになっている。木が大きくなりすぎて素人では切れなくなっています。木が欲しい人もいるけれど、所有者には木を切るお金がなく、適正管理も活用もできていない点が問題です。

誰もが親しみを持ち、楽しめる六甲山に

裏山がすぐ大自然という感覚は神戸ならでは杉浦氏

杉浦 だからこそ、手つかずの自然が残っているという面もありますが、道の整備は必要です。「六甲山は一歩入ったらこんな大自然があるよ」ということをもっと発信したいですね。東京には、ちょっと歩いて気軽に登れる山なんてありません。すぐ裏の山が大自然という感覚は神戸ならではだと思います。

武頼庵 うちのコテージにも東京からお客さんが来ます。奥多摩まで行って登るのと、新神戸まで新幹線で来て六甲山に登るのと、そんなに時間的には変わらないそうです。

根岸氏ハイカー、ランナー、自転車の人、全てが楽しめるように

根岸 六甲山にはアウトドアのアクティビティが多くあって、マウンテンバイクを楽しんでいる人も多いですよね。意外と歩く人とのすみ分けができています。自転車の人はハイカーが歩かなくなる夕方以降に来られたり、トラブルを避けるため人の少ないコースを走ったり。でも完全に分けることはできませんね。トレイルランの人が集団で来るとハイカーは嫌な顔をしますし、自転車が来ると、さらに嫌な顔をします。せっかく同じフィールドで楽しんでいるのに、トラブルが起きないように工夫ができたらいいなと思います。

杉浦 トレイルランナーにもマナーが悪い人はいます。地図一つ持たずに走ったり、水も持っていないとか。だからトラブルになるんだと思いますね。トレイルランナーだけでなく、自転車の人にも、ハイカーの人にも、全ての人にあてはまるマナー集的なものを作る必要があるかもしれません。

根岸 身近な山だけに、とんでもない人もけっこう来ますよ。雪の日に普通のスニーカーにジーパンで上がってきたり、夕方からロックガーデンに登ろうとしたり。遭難予備軍です。実際、遭難される方もいらっしゃいますから、ある程度の啓発活動は必要だと思います。

石光 ガイドハウスにも午後4時過ぎて来られて、登山道を聞かれたり、地図もコンパスも持たず、帰りの交通機関を調べずに上がってこられたり。確かに啓発はガイドハウスの役割だと思います。

六甲山を盛り上げていくために

経済が動く仕組みづくりを西川室長

西川 先ほどロゲイニングの話が出ていましたが、六甲山でも開催できますか。どんどんハイカーが増えるのはいいのですが、それだけでは活性化につながらないのではと思います。やはりここでお金を使ってもらって、という仕組みがあった方がいいですね。

ロゲイニングを催すのに最適な六甲山

杉浦 六甲山はすごくポテンシャルがあると思いますよ。いろいろとポイントが作れますし。美しい景色が見える所、おいしいものが食べられる所、珍しい自然が見られる所など、行ってほしい所をポイントにするのです。

三津山 例えば植物園をポイントにしてもらえたら、開催費を分担して共催にするのはどうでしょうか。ロゲイニングはいろいろな所に立ち寄ってもらえるという利点があります。この花を見たら、花のガイドを聞いたら、施設内のカフェなどを利用したら何点とか、そういう仕掛けもできると思います。神戸市の花アジサイをテーマにするのもいいですね。六甲山はいろいろな所にアジサイが咲きますので。

石光補佐石光 ロゲイニングの面白さは、それぞれに違った魅力がある多彩な施設の全部がポイントになり得るところですね。植物園やホテルなど、全ての施設からお好きな場所をピックアップしてください、ということもできますし、主要テーマは押さえた上で今回はこのテーマということもできる。季節ごとに違ったテーマを設定できますから飽きないですよね。

スタンプラリーのような1日で終わらない仕掛けを

根岸 ロゲイニングという競技もいいですが、例えば今摩耶山では8か所巡りをやっています。1か所訪れるごとにスタンプを手ぬぐいに押してもらって、8か所分集めると「満願成就」のスタンプを押してもらえるのです。期間が半年ぐらいに設定されているので、自分の行きたい時に行けます。みんな何かを集めるのは好きですし、巡りたくなる仕組みさえあれば、1日で終わるイベントでなくてもいいんですよ。

アピールが大切~もっと愛される山に~

外国人にとって写真の訴求力は大きい  

三津山 六甲高山植物園も、外国人の方がたくさん来られます。昨年の秋のライトアップの時期に若い方がたくさんおられたので、どうやって知ったのか聞いてみると、多くの方がSNSで写真を見たというのです。来られた方が写真を撮って、それをSNSで発信する。これは大変な宣伝効果があります。多言語表示よりも簡単ですし、写真には大きな訴求力があると思いますね。

ラッピングバスで六甲山をアピール トーク左側

因幡 六甲山は車でなくても、ケーブルやバスで上がってこられるのがいいですよね。もっと公共交通機関をアピールするために、例えば市バスの16系統と18系統のバスを夜景にラッピングするのもいいと思いますね。あのバスに乗れば六甲山に連れて行ってくれるということを皆さんに認識してもらうことが大切です。 

根岸 ただ、山上の各エリアを結ぶ公共交通機関が少ないですね。摩耶山から森林植物園に行く足がありませんし、ガーデンテラスから六甲の最高峰へ行く足もないです。山上の回遊性を高めるようなインフラができたらハイカー以外の方にも親しんでもらえるのではないかと思います。 

まずは神戸の人からもっと愛される山に

水埜 六甲山の活性化は始まったばかりです。これからもどんどん提案、提言をいただければ、できるだけ事業化していきたいと思います。六甲山という山は昔から地域の人に愛されて、発展してきました。まずは、神戸の人から愛される山になれば、市外の人にも親しんでもらえるのかなと思います。今日は本当にありがとうございました。

集合写真

 天覧台にて

〈過去の「のばなしトーク」〉

  平成26年度 平成27年度

お問い合わせ

部署名:神戸県民センター 県民交流室

Eメール:kobe_kem@pref.hyogo.lg.jp