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更新日:2022年10月25日

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摂津のふるさと野菜2(伊丹市、三田市)

阪神のオランダトマト

阪神のオランダトマト

【生産地】 伊丹市

 

【来歴】

本県にいつ導入されたかは明らかではないが、昭和の初期から神戸市東灘区において、小寺源吾氏の温室で、『トライアンフ』と称するトマトが作られており、これが『オランダ』と同種異名のものであった。

戦前には、また尼崎市や西宮市でも栽培されていた。

オランダトマトの名称はオランダいちごと同様に舶来物を意味し、自然発生的に呼ばれるようになったと伝えられる。現在主力の『桃太郎』系品種の前に主力となっていた『ファースト』は、愛知県豊橋温室園芸組合が昭和11年にこの『トライアンフ』を神戸市から導入・改良し、13年に『ファースト』と命名したものである。

阪神のオランンダトマトは、本県のトマト栽培の黄金時代を象徴するものであるが、その後の品種や栽培技術の変遷は目まぐるしく、産地の状況もこれに対応して大きく変貌している。

今なお、伊丹市御願塚では、自家採種により二戸の農家で約6aの栽培と直売が行われており、五十年間もの間、貴重な原種の保存が継承されている。

 

【特性】

大果で桃色、果肉多く粉質で食味良好、日持ちが良く、調理の際、肉くずれしない。

 

【問い合わせ先等】

《主な販売先》 畑の隣にある直売所

《販売時期》 7月

《問い合わせ先》 JA兵庫六甲伊丹営農支援センター TEL:072-772-3302 

三田うど

三田うど

【生産地】 三田市

 

【来歴】

うどは、日本原産のうこぎ科の植物で、日本列島、樺太から琉球まで野生種があり、山野に自生する多年生草本である。昔から薬草として用いられ、庭先や田畑にも植えられていた。

近年になって、日本で食用として栽培されてから系統選抜された。

本県での野生種以外の栽培の歴史は、大正5年に野間三五六氏が大阪の三島へ視察に行き、門外不出のうど株を、特に学校試験用として持ち帰り、その後三田産業研究所(旧三田家政女学院)の甲賀卯吉氏、元有馬農林学校(現県立有馬高等学校)の細木吉兵衛校長等が、地域産業振興のため前中大蔵氏に試作を依頼したのが始まりである。

試作後、成績がよいので研究会や組合が結成され、徐々に面積が増加してきた。

第二次世界大戦中は食糧増産のため、種株を維持する程度であったが、最盛期(昭和36年頃)には生産者80人で7haと広く栽培された。面積は現在約1.7haであるが、今なおわずかであるが昔ながらのうど小屋でも栽培されており、贈答品として高い評価を得ている。

 

【特性】

品種の有馬3号種は、三田で育成された品種で、病害にも強く株の発育もよい。また、収量は多く、せんい質が少なく(折れやすい)、色は薄いピンク色で、くずものが少ない。

 

【利用方法】

酢水でアク抜きして刺身風にしたり、きんぴらや天ぷらにしたりと、様々な調理法がある。

 

【問い合わせ先等】

《主な販売先》 農協市場館パスカルさんだ

《販売時期》 2~3月

《問い合わせ先》 JA兵庫六甲三田営農センター TEL:079-563-4192

お問い合わせ

部署名:農林水産部 農産園芸課

電話:078-362-3494

FAX:078-362-4092

Eメール:nousanengeika@pref.hyogo.lg.jp