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![]() 網干メロン |
【生産地】 姫路市
【来歴】
来歴の詳細は不明であるが、木下広治氏が、大正10年頃、網干町の今栄信重氏の店より購入し、栽培したのが始まりと言われており、昭和2~3年頃これを網干メロンとして出荷したようである。また、昭和10年頃、当地にあった県立蔬菜採種地で採種、選抜改良が行われた。13年発行の「兵庫之園芸」の中で、当メロンについて、マクワウリとしては出色のものであり、外観と日持ちに改良が加われば日本一のマクワウリだと記している。当メロンは果重150g前後のだ円形で、果色は緑白色で浅い条溝が10条程ある。花痕部は突出せず、果肉は淡緑色で、香気高く、甘味は強い(糖度15~16度)。肉質は歯切れ良く、熟果は肩の部分に輪状のネットを生ずる。樹勢は強く、葉はやや小型であるが、豊産性である。現在1ha程度の産地となっている。
【特性】
果重150g前後のだ円形で、果色は緑白色で浅い条溝が10条程ある。果肉は、淡緑色で甘みは強いが後味がよい。
【利用方法】
生食
【問い合わせ先等】
《主な販売先》 姫路市内のスーパー、直売所
《販売時期》 6月下旬~8月下旬
《問い合わせ先》 姫路農業改良普及センター TEL:079-281-9331
![]() 妻鹿メロン |
【生産地】 姫路市
【来歴】
妻鹿メロンは、マクワウリのグループに属し、姫路市飾磨区妻鹿で古くから栽培されていた。来歴は不明で、姫路市では1897年頃からペッチンウリと呼び栽培を続け、1930年に命名された。果形は、南部金に類似するが熟れても黄色を発色せず、肉質は硬く、縦溝にひび割れを生じ、甘みが強い。現在、数戸で栽培されている。
【特性】
形状は、果重200~300gで、果皮色は灰白色に緑色の浅い溝が10条ほどある。花痕部はやや突出し、果肉は淡緑色で、果肉の厚さは2cm程度、香気高く、甘味が強い。葉は小型でやや切れ込みがある。雨に遭うと裂果しやすい。
【利用方法】
網干メロンと同様熟した果実で生食用。古くはお盆のお供えには欠かせないものであった。
【問い合わせ先等】
《問い合わせ先》 姫路農業改良普及センター TEL:079-281-9331
【その他特記事項】
現在出荷は行っていない。
![]() 深志野メロン |
【生産地】 姫路市
【来歴】
市内の農家より譲り受けた種子より選抜したものを栽培。昭和40年頃、姫路市佐土地区の農家より種子を譲り受け、その種子より優良な系統を選抜し、栽培している。深志野集落で栽培されていることから、深志野メロンと呼ばれるようになったと考えられる。現在、当地の園芸店で苗が販売されている。果形は妻鹿メロンとよく似ているが、緑色が強い。生食用であり、甘味も強い。
【特性】
果重は、200g前後のだ円形をしており、浅い溝が十条ある。花痕部がやや交出する。
【利用方法】
生食用
【問い合わせ先等】
《問い合わせ先》 姫路農業改良普及センター TEL:079-281-9331
【その他特記事項】
現在、出荷は行っていない。
![]() 網干水菜 |
【生産地】 姫路市
【来歴】
詳細は不明であるが、明治後期から大正初期には栽培されていた。姫路市今宿でも栽培されていたが、網干地域から生産される水菜が網干水菜と呼ばれた。鯨が多く食される昭和30年頃には生産者数40戸で約1haが栽培されていたが、除々に減少してきている。
【特性】
葉が粗く、軸がやや太めで、繊維は残らない。特に霜の降りる12月以降は甘味が増加しおいしい。
【利用方法】
昔は鯨と炊き合わせ、今はアゲやベーコン、肉との炊き合わせに変わっている。新しくサラダやカラシとポンズの和え物で利用が増えている。
【問い合わせ先等】
《問い合わせ先》 姫路農業改良普及センター TEL:079-281-9331
【その他特記事項】
現在、出荷は行っていない。
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