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更新日:2020年10月21日

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ひょうご豊かな海発信プロジェクトの取組

1 取組の趣旨

瀬戸内海は、高度経済成長期、沿岸部を中心に工場や人口が集中したことで、水質汚濁や富栄養化などの問題が深刻化しました。このため、厳しい水質規制がひかれ、瀬戸内海の水質は大きく改善しましたが、一方で、生物の成長に必要な栄養(特に窒素)が不足したことで、漁獲量が減少し、ノリの色落ちが頻発するなど、海の豊かさが失われてきました。

こうした瀬戸内海の現状や、漁業関係者の取組を広く県民の方々に理解してもらうため、県、神戸市、明石市、兵庫県漁業協同組合連合会が構成員となり、「ひょうご豊かな海発信プロジェクト協議会」を平成30年4月に設立しました。海や魚を身近に感じてもらうイベントの開催や水族館での企画展などを通じ、多様な生命を育む「豊かで美しい海」の必要性を発信していきます。

なお、令和4年秋には「第41回全国豊かな海づくり大会」を本県で開催することが決定しており、豊かな海の創出に向けて取り組む本県の姿を全国に向けて発信していきます。

発信プロジェクト

2 令和2年度の主な取組内容

虹の仲間で海づくりの開催(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止となりました)

ひょうごの魚や漁業、豊かな海について学ぶ体験イベントを実施します。

  1. 日時:令和2年10月11日(日曜日)
  2. 場所:江井ヶ島海岸
  3. 参集人数:約100名
  4. 内容:海浜清掃、漁業見学、漁獲物選別体験 など

漁業体験見学船「第八ふじなみ」での漁場見学等の実施

坊勢漁業協同組合と連携し、漁業体験見学船を活用した底びき網の見学、漁獲物の選別体験、ぼうぜ鯖の餌やり体験などの漁業体験プログラムを実施します。

漁協等が実施する漁業体験との連携

漁協や青壮年部、女性部等が県内各地で実施している水産教室、地引き網体験、漁船乗船体験、稚魚放流等と連携した普及啓発を実施します。

出前おさかな講習会の実施

県下の小中学校において、豊かな海の出前講習会を実施します。

  1. 実施対象:県下の小中学校40校(120講座)
  2. 実施内容:
    • (1) 豊かな海の講習
      広報資材を活用し、瀬戸内海の現状や豊かな海の再生に向けた取組を解説。
    • (2) 体験学習
      県産魚を使った調理実習を実施し、魚の捌き方や旬の味わい方を学ぶ。

水族館企画展の開催

神戸市立須磨海浜水族園と共催で豊かな海をテーマとした企画展を開催します。水族館を訪れる親子連れや若者を対象に、瀬戸内海の現状や豊かさの秘密を分かりやすく解説します。

シンポジウムの開催

瀬戸内海をフィールドに活動している地域団体の事例発表等を中心として、当協議会とひょうご環境保全連絡会との共催でシンポジウムを開催します。

  1. 日時:令和3年3月(予定)
  2. 場所:未定
  3. 参集人数:約120名

令和元年度の主な取組実績

「虹の仲間で海づくり」の開催

豊かな海を食べて、学んで、体験するイベント「虹の仲間で海づくり」を開催しました。

  1. 日時:令和元年5月18日(土曜日)
  2. 場所:望海浜公園(明石市船上町)
  3. 参加者数:約100名
  4. 内容:海浜清掃、漁船クルージング、透明度版を使った海の透明度の測定、地魚タッチプール等

集合写真

タッチングプール

 

 

 

漁業体験見学船「第八ふじなみ」での漁場見学の実施

坊勢漁業協同組合と連携し、新たに整備された漁業体験見学船「第八ふじなみ」を活用した体験学習プログラムを実施しました。

底びき見学

 

漁協等と連携した漁業体験の実施

漁協や青壮年部、女性部等が実施する水産教室や漁業体験と連携した普及啓発を実施しました。

地びき網

豊かな海の講義

 

 

 

出前講習会の実施

県内の小中学校において、県産魚を使った調理実習やパンフレット等を用いた豊かな海の講習を実施しました。

出前おさかな講習会

 

シンポジウムの開催

ひょうご環境保全連絡会、(公財)ひょうご環境創造協会との共催で「瀬戸内海環境保全セミナー~海に必要な栄養とは?~」と題したシンポジウムを開催しました。

  1. 開催日:令和元年11月14日(木曜日)14時00分~15時30分
  2. 場所:ラッセホール2Fローズサルーン(神戸市中央区)
  3. 参加者:約200名
  4. 内容:海域における窒素・リンの水質目標値(下限値)を設定することに伴い、豊かで美しい瀬戸内海の再生のために、海に必要な栄養について考えました。
    • (1) 県施策の説明
      「豊かで美しい瀬戸内海を目指して」兵庫県環境管理局長 菅 範昭
    • (2) 講演
      「内海の生態系維持に必要な水質(栄養量)」京都大学名誉教授 藤原 建紀

瀬戸内海環境保全セミナー

 

神戸市立須磨海浜水族園企画展「令和もイカナゴを食べたい!そのために考える展~イカナゴが湧く「豊かな海」ってどんな海?~」の開催

イカナゴを中心として、兵庫県の海、漁業、これまでの兵庫県おける研究成果を紹介するとともに、多様な環境と生物を育む「豊かで美しい海」の必要性や、身近な海の豊かさについて考えるきっかけとなる企画展示を実施しました。

  1. 期間:令和元年12月26日(木曜日)~令和2年3月2日(月曜日)※ 新型コロナウイルス感染症対策による休園措置に伴い終了
  2. 場所:神戸市立須磨海浜水族園 本館2階 企画展示ブース
  3. 内容:
    • (1) イカナゴ生体の水槽での展示
    • (2) イカナゴ漁、加工(くぎ煮)、イカナゴ生態に関する記録映像の放映
    • (3) パネル展示
    • (4) 「イカナゴの新子ちゃん・新平くん」着ぐるみの展示 等
  4. 期間中入園者数:130,525人

水族館企画展

水族館企画展2

 

 

 

 

お問い合わせ

部署名:農林水産部 水産漁港課

電話:078-362-3476

FAX:078-362-3920

Eメール:suisangyokou@pref.hyogo.lg.jp