ここから本文です。
瀬戸内海は、高度経済成長期、沿岸部を中心に工場や人口が集中したことで、水質汚濁や富栄養化などの問題が深刻化しました。このため、厳しい水質規制がひかれ、瀬戸内海の水質は大きく改善しましたが、一方で、生物の成長に必要な栄養(特に窒素)が不足したことで、漁獲量が減少し、ノリの色落ちが頻発するなど、海の豊かさが失われてきました。
こうした瀬戸内海の現状や、漁業関係者の取組を広く県民の方々に理解してもらうため、県、神戸市、明石市、兵庫県漁業協同組合連合会が構成員となり、「ひょうご豊かな海発信プロジェクト協議会」を平成30年4月に設立しました。海や魚を身近に感じてもらうイベントの開催や水族館での企画展などを通じ、多様な生命を育む「豊かで美しい海」の必要性を発信していきます。
なお、令和4年秋には「第41回全国豊かな海づくり大会」を本県で開催することが決定しており、豊かな海の創出に向けて取り組む本県の姿を全国に向けて発信していきます。
ひょうごの魚や漁業、豊かな海について学ぶ体験イベントを実施します。
坊勢漁業協同組合と連携し、漁業体験見学船を活用した底びき網の見学、漁獲物の選別体験、ぼうぜ鯖の餌やり体験などの漁業体験プログラムを実施します。
漁協や青壮年部、女性部等が県内各地で実施している水産教室、地引き網体験、漁船乗船体験、稚魚放流等と連携した普及啓発を実施します。
県下の小中学校において、豊かな海の出前講習会を実施します。
神戸市立須磨海浜水族園と共催で豊かな海をテーマとした企画展を開催します。水族館を訪れる親子連れや若者を対象に、瀬戸内海の現状や豊かさの秘密を分かりやすく解説します。
瀬戸内海をフィールドに活動している地域団体の事例発表等を中心として、当協議会とひょうご環境保全連絡会との共催でシンポジウムを開催します。
豊かな海を食べて、学んで、体験するイベント「虹の仲間で海づくり」を開催しました。
坊勢漁業協同組合と連携し、新たに整備された漁業体験見学船「第八ふじなみ」を活用した体験学習プログラムを実施しました。
漁協や青壮年部、女性部等が実施する水産教室や漁業体験と連携した普及啓発を実施しました。
県内の小中学校において、県産魚を使った調理実習やパンフレット等を用いた豊かな海の講習を実施しました。
ひょうご環境保全連絡会、(公財)ひょうご環境創造協会との共催で「瀬戸内海環境保全セミナー~海に必要な栄養とは?~」と題したシンポジウムを開催しました。
イカナゴを中心として、兵庫県の海、漁業、これまでの兵庫県おける研究成果を紹介するとともに、多様な環境と生物を育む「豊かで美しい海」の必要性や、身近な海の豊かさについて考えるきっかけとなる企画展示を実施しました。
お問い合わせ