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コウノトリプロジェクト ~セルビア共和国パンチェボ市での残留性有機汚染物質対策とコウノトリが飛来する自然公園の再生~

2020年2月3日

担当部署名/農政環境部環境創造局環境政策課 外郭団体名等/(公財)ひょうご環境創造協会兵庫県環境研究センター  直通電話/078-735-6911

公益財団法人ひょうご環境創造協会では、セルビア共和国におけるPCB等の残留性有機汚染物質に関するJICA草の根技術協力事業「残留性有機汚染物質の分析体制強化・排出削減対策プロジェクト」を2014年3月から2017年3月に実施し、環境調査や分析技術者の養成等を行いました。
 同国から協力継続の依頼を受けて、このたび新たに「セルビア共和国パンチェボ市の産学官民協働による環境改善推進事業」を2020年2月から3年間実施することとなり、スタートアップイベントとして、2月21日にベオグラード大学でシンポジウム等を開催し、当協会理事長・秋山和裕がプロジェクトの開始を宣言します。
 なお、本プロジェクトでは、残留性有機汚染物質対策に加え、コウノトリが飛来する自然公園の再生も目指すことから、プロジェクト全体を「コウノトリプロジェクト」と称することとし、出口智広兵庫県立大学准教授(県立コウノトリの郷公園主任研究員)及び中貝宗治豊岡市長にもご発表いただく予定です。

【プロジェクト名】
 セルビア共和国パンチェボ市の産学官民協働による環境改善推進事業
 (通称:コウノトリプロジェクト)

【2月の専門家派遣における主なイベント】
 〇第1回コウノトリ・ワーキンググループ会議
 日時:2020年2月20日(木曜日)10時00分~14時15分
 場所:パンチェボ市役所会議室
 出席予定者:産学官民リーダー約10人及び日本人専門家等
 ※報道機関に一部公開
 〇日本セルビア環境交流シンポジウム(公開)
 日時:2020年2月21日(金曜日)13時30分-16時30分
 場所:ベオグラード大学化学部会議室
 主催:JICAバルカン事務所、JICA草の根技術協力事業(セルビア国パンチェボ市でのプロジェクト)、SATREPS(セルビア国ボール市での研究プロジェクト)
 後援:在セルビア共和国日本国大使館、セルビア共和国環境保護省、セルビア共和国鉱業エネルギー省
 参加予定者:両プロジェクト関係者、学生、市民 
 ※セルビア国環境保護省職員など、セルビアで環境分野に携わっている人の多くがJICA研修を受講しており、今後、環境分野での日本とセルビアとの交流を一層推進していくことを目的としてシンポジウムを開催する。
 ※SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)は、JICAと科学技術振興機構とが共同で実施している研究プログラムで、秋田大学がセルビア共和国のボール市で「持続可能な資源開発実現のための空間環境解析と高度金属回収の融合システム研究」を実施してきた。

【背景】
 パンチェボ市は首都ベオグラードに隣接し、化学工業地区を有していることから、ユーゴスラビア紛争の際、1999年にNATOによる空爆を受け、有害化学物質による土壌・地下水汚染が発生した。その後、UNEP(国連環境計画)等によって一定のレベルまで環境修復が行われたが、未だ化学工場地区の土壌・地下水汚染が残っている。さらに、古い廃棄物処分場からの汚染、コウノトリが飛来する自然公園の再生等が課題となっており、公害の町のイメージを払拭することを目指している。

【取組内容】
 〇パンチェボ市での、産学官民の協働による“自立的”に環境改善に取り組むための体制が構築されることを目標とする。
 〇このため、1.現地及び日本で研修を行い産学官民各主体のリーダーを養成するとともに、2.同市の産学官民連携体制としてコウノトリ・ワーキンググループを設置して化学工場地区や古い廃棄物処分場の汚染対策、自然公園の再生等について議論し、政策提言をとりまとめる。また、3.市民を対象としたシンポジウム等の開催やホームページ開設による情報提供を行う。
 〇日本人専門家(6名)の派遣(年3回×3年)、セルビア側リーダー候補(6名)の県内研修(年1回×3年)、Web会議等を行い、技術移転を図る。

【経緯】
 2011年
 ベオグラード大学化学部・ベスコスキー助教(当時。現准教授)がJICA訪日研修を受講し、兵庫県環境研究センター(中野武研究参与)等が指導。
 2012年
 JICAのフォローアップ事業としてベオグラード大学と兵庫県環境研究センターが共同研究(残留性有機汚染物質関係)を実施。
 2014年3月~2017年3月 
 セルビア共和国パンチェボ市を対象にJICA草の根技術協力事業として「残留性有機汚染物質の分析体制強化・排出削減対策プロジェクト」を実施(プロジェクトマネージャー:中野武研究参与)。最終年度に研修生が豊岡市を訪問し感銘を受ける。
 2020年2月~2023年1月(予定)
 新たなJICA草の根技術協力事業「セルビア共和国 パンチェボ市の産学官民協働による環境改善推進事業」を実施(プロジェクトマネージャー:中野武研究参与)予定。

【実施体制】
 兵庫県環境研究センターとパンチェボ市役所及びベオグラード大学化学部との連絡調整をもとに、同国環境保護省や兵庫県の協力を得ながら実施する。

[JICA草の根技術協力事業とは]
 国際協力の意志のある日本のNGO、地方自治体、大学、民間企業等の団体が、これまでの活動を通じて蓄積した知見や経験に基づいて提案する国際協力活動を、JICAが提案団体に業務委託してJICAと団体の協力関係のもとに実施する共同事業です。

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