令和4年度病害虫発生予察特殊報第2号(サツマイモ基腐病の発生)
2022年6月23日
担当部署名/農林水産部農業改良課環境創造型農業推進班
直通電話/0790-47-1222
兵庫県立農林水産技術総合センター(病害虫防除所)は、農作物を加害する病害虫の発生状況を調査するとともに、その後の発生を予測し、普及指導員やJAの営農指導員等に「予察情報」として提供しています。
このたび、兵庫県北部において、萌芽した茎葉部の生育不良、萎れ、枯死、種芋の腐敗が認められたサツマイモからサツマイモ基腐病(病原菌:Diaporthe destruens(Harter) Hirooka, Minosh and Rossman)が検出されました。
本県において、当該病害の発生は初めてであることから、県内のサツマイモ及び同種苗生産者、種苗取扱業者への周知徹底を図るため、関係機関に対して下記のとおり「病害虫発生予察特殊報第2号」を発表します。
本病は、主に感染した種芋や苗を植え付けることで苗床や本圃に持ち込まれ、伝染するため、未発生地域では、汚染種苗を「持ち込まない」対策を行うこと、発生地域では、病原菌を「増やさない」、「残さない」対策を行うことが基本です。
農業者の方は本病の防除対策を、関係機関の方は農業者へのご指導をよろしくお願いします。
1 病害虫名 サツマイモ基腐病
病原菌名 Diaporthe destruens (Harter) Hirooka, Minosh and Rossman
2 発生作物
サツマイモ
3 発生地域
兵庫県北部
4 内容
詳細は別紙「特殊報」のとおり
5 その他(特殊報に関する用語解説)
柄子殻
病変部あるいは培養菌叢(そう)上に形成される病原菌の組織。壺のような構造の中に無数の胞子が形成されており、降雨等により内部から多量の胞子が漏出する。胞子は、激しい風雨や圃(ほ)場の停滞水によって周辺の健全な周辺株に広がって感染する。