兵庫県内で初めて確認されたクビアカツヤカミキリについて
2022年6月29日
担当部署名/環境部自然・鳥獣共生課自然環境保全班
直通電話/078-362-3389
これまで兵庫県内では確認されていなかった特定外来生物※のクビアカツヤカミキリが明石市内で発見されました。 現在、全国各地で侵入が確認されているクビアカツヤカミキリは、人体に害はない昆虫ですが、サクラやモモなどの樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らすことで、農業被害や倒木などの被害を発生させます。 県内での被害を防止するには、何よりも早期発見・早期防除が重要です。県民の皆様におかれましては、クビアカツヤカミキリを発見されましたら、県または地元自治体窓口への通報にご協力をよろしくお願いします。 ※ 「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)に基づき、生態系等に被害を及ぼしたり及ぼすおそれのある外来生物として指定された生物。指定されると、原則として、飼養、栽培、保管等が禁止され、防除の対象となる。このため、生きたまま持ち運ぶことは禁止されています。1 クビアカツヤカミキリの特徴 ○ 黒い体に赤い首 ○ 体長は2.5~4cm ○ 人体に害はありません。 ○ サクラ・ウメ・モモ・スモモ等の主にバラ科の木を加害します。 ○ 大変繁殖力が強く、成虫は5月末から8月に活動し、樹皮に1000個近くの卵を産みます。 ○ 幼虫は、樹木の内部を食い荒らし、木くずと混ざったフン(フラス)を大量に排出しながら成長します。このため、食害が進むと樹木が枯死し、ウメ・モモなどの果樹園では、農業被害が発生するおそれ、公園や街路樹等では倒木などの被害が発生するおそれが懸念されています。 ※兵庫県に隣接する大阪府及び徳島県では2015年から侵入が確認され、その後、2019年に奈良県及び和歌山県での侵入が確認されています。2 県民の方へのお願い事項 クビアカツヤカミキリやフラスを見かけましたら、兵庫県またはお住まいの自治体の窓口にご連絡ください。 【できればメールで】 ・成虫、フラスの発見日時・発見場所・発見時の状況をお知らせください。 ・できれば写真を撮影してください。 ・成虫を捕まえた場合は、その場で殺処分してください。 ・死んでいる個体でも、見つけた場合は連絡してください。 兵庫県環境部自然・鳥獣共生課 メールアドレス shizenchoujuu@pref.hyogo.lg.jp 電話 078-362-33893 参考(発見時の状況)(1)発見場所 石ケ谷公園内(明石市大久保町松陰)(2)発見の経緯 6月27日(月曜日)午前に近隣住民の方から県自然・鳥獣共生課に「26日にクビアカツヤカミキリを発見した」旨の連絡があった。(3) 初動対応 同日午後、現地調査 (参加者)県職員2名、明石市職員1名、公園管理者2名 有識者(人と自然の博物館研究員、樹木医)2名、発見住民 (結果等)・クビアカツヤカミキリのオス3個体発見・捕殺 ・捕殺後も有識者が3時間園内を探索したが、他に個体は確認できず。 ・フラス※も確認できず。 ※ 幼虫が成長の際、樹木の内部を食べ、木の外に排出するフンと木くずが混ざったもの ・県から緊急用防除資材(防除ネット、殺虫剤等)を公園に提供。 (評価等)発見された個体は比較的少数であったこと、またフラスが発見できず幼虫がいないと想定されることから、侵入初期段階と思われる。(4)公園周辺における今後の対応 ・ 公園管理者は、引き続き公園内の状況を重点的に巡視。 ・ 来園者に対し、公園内で発見した場合は公園管理者に連絡するよう呼びかける看板を園内に複数設置。 ・ 有識者から公園管理者に防除資材の使用方法等を教示し、公園管理者が樹木を点検の上、対象木に対し順次防除を実施。 (クビアカツヤカミキリの成虫がいると推定される木に防除ネットを巻き付ける等) 《明石市におけるクビアカツヤカミキリについての問合せ先》 明石市市民生活局環境室環境創造課 電 話:078-918-5786 メールアドレス : plan-ems@city.akashi.lg.jp