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令和5年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報

2023年2月20日

担当部署名/農林水産部水産漁港課漁政班  直通電話/078-362-3476(内線4155)

令和5年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報

 イカナゴは「春告魚」とも言われ、特にシンコ(新子)と呼ばれる稚魚を対象とした船びき網漁業は、兵庫県瀬戸内海における重要な漁業のひとつです。兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターでは、漁業経営の参考や消費者へのPR等を目的に、毎年、イカナゴ漁況について予報を出しています。イカナゴシンコ漁の解禁をひかえ、以下のとおりその概要をお知らせします。
 なお、詳細は別紙「令和5年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報」をご覧下さい。

1 シンコ漁予測(概要)
  海域(播磨灘、大阪湾、紀伊水道)
  漁況予報 各海域とも平年(※)を下回る
  ※平年:各調査開始年から直近年までの平均値を基本とする。

2 調査結果
(1)産卵親魚の調査(調査期間 令和4年12月2日から翌年1月5日)
   主産卵場である鹿ノ瀬海域での親魚採集尾数は、昨年と同水準であり、平年値を下回った。
   産卵量指数(親魚の大きさを考慮して算出した産卵量の目安)も昨年と同程度であり、平年値を下回った。
(2)稚仔の調査(調査期間 令和5年1月26日から29日)
   1調査点あたりの平均採集尾数は、播磨灘が1.7尾(昨年3.4尾、平年値10.2尾)、大阪湾が2.2尾(昨年15.1尾、平年値14.1尾)、紀伊水道が0.6尾(昨年0.9尾、平年値3.1尾)であり、各海域ともに、昨年及び平年に比べて低い値であり、分布量は低水準であった。

3 シンコ漁の予測
  産卵量は低水準であった昨年並み、稚仔の分布量は昨年を下回っていることから、今漁期のシンコ漁獲量は、播磨灘、大阪湾および紀伊水道の3海域とも平年を下回ると予想される。

4 漁業者による資源管理の取組
  本県の漁業者は、これまで湾灘ごとに統一した解禁日や終漁日の設定などの資源管理に取り組んできましたが、近年同様の不漁が予測されます。このため、引き続き親魚を残すことを考慮した漁獲など資源管理に取り組み、持続可能な漁業を目指します。

5  お問い合わせ
  (予測について)水産技術センター水産環境部 (TEL 078-941-8601)
  (取組について)農林水産部水産漁港課 (TEL 078-362-3476)