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更新日:2020年3月2日

西播磨県民局長メッセージ

~西播磨山城復活プロジェクトにご協力いただけますか~

県民の皆さまにおかれましては、新型コロナウィルスの感染拡大の防止に向け、手洗い、うがい・咳エチケットの励行をよろしくお願いします。また、発熱等の風邪症状がみられる場合は、外出の自粛をお願いします。県では、24時間体制で相談を受け付けるコールセンター(078-362-9980)を設置していますので、当該感染症にご不明な点があればご利用下さい。

 

さて、中山間地域を抱える西播磨地域は、人口減少、少子高齢化が県内平均よりも早く進んでいます。この流れを少しでも抑制するには、まずは交流人口を増やし、地域を元気にしていく必要があります。その中で、西播磨を気に入っていただいた方には、週末だけでも結構ですから、移り住んでいただければ大変ありがたいと思います。西播磨の魅力をもっと知っていただくため、来年度から、県民局と管内4市3町が一体となって、西播磨の地域資源である「山城」と「伝統文化体験」を前面に押し出したツーリズムを展開していきたいと考えています。

雲海に浮かぶ利神城(別名:雲突城、佐用町)

雲海に浮かぶ利神城(別名:雲突城、佐用町)

 

その昔、西播磨を含む「播磨の国」は、都にほど近く、上京するには、西国から必ず通る場所にあります。昔から交通の要衝で戦略的に領地の奪い合いが行われてきました。西播磨には、地形を生かし130を超える山城や風情豊かな町並みなど多くの歴史資産が点在しています。これらの魅力的な地点を線で結び、今なお地域に残る伝統的な文化体験(日本刀鍛錬、甲冑試着、和紙づくり、酒蔵見学、塩づくり等)と一体的に楽しむツアーをモデル的に10コースほど提案していきたいと考えています。さらには、歴史的な知識とおもてなしの心得を身につけた上質なガイドと共に山城を巡っていただくことで訪問者の満足度を向上させることも実現したいと思います。ツアーへの参加を呼びかける対象としては、山歩きや歴史の好きな元気高齢者を第1ターゲットに、また年間約40万人もの姫路城を訪れるインバウンドを第2ターゲットにしたいと考えています。

西播磨の主な山城

【西播磨の主な山城】

 

まずは、コンテンツを磨くことが必要です。観光の専門家によると、観光PR活動はとても大事ですが、中身が伴わない場合はむしろ逆効果になってしまうとのことです。訪れた観光地の魅力がいま一つの場合は、誰もがスマホを持つ時代では、すぐにマイナスイメージにつながるコメントがSNSで発信され、リピーターの確保にも新規の観光客の増加にもつながらなくなるというのです。訪問者が本当に満足いただけるように、「山城」や「伝統文化体験」の魅力をきちんと丁寧に伝えることが大切になるのだと思います。

 

 

田端和彦・兵庫大学副学長は、「歴史を観光に生かしたまちづくり」のご講演で、「歴史は観光にとって強力な存在だが、その魅力を目に見える形にすることが重要である」との指摘をされていました。「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、まさにそのとおりだと思います。例えば、戦国時代に尾張の織田方と中国の毛利方が相互に城を奪い合った佐用町の上月城や仁位山城では、双方が布陣をした城の位置関係や防御施設である竪堀(たてぼり)の存在を、地図上と目視の両方で確認できると、一層の魅力向上につながるのではないでしょうか。さらに、登山好きにとっては、山城の頂上で眺望を楽しめることも重要です。山上から他の山城を目視できるように地元市町と協力して樹木伐採にも取り組みたいと考えています。加えて、残った石垣の上に当時存在していたと思われる天守などの建物を、現場でスマホやタブレットをかざしてCGの復活した姿を見ることができるという仕掛けも作りたいと考えています。

感状山城(相生市)から城山城(たつの市)方面の眺望

感状山城(相生市)から城山城(たつの市)方面の眺望

 

次に力を入れたいのは、上質なガイドを活用することです。西播磨地域は広く、山城等を巡る際は一定の移動時間を要しますが、移動中に歴史的な背景等を丁寧に解説してから現地を案内することで、参加者の満足度を上げることができると思います。豊富な経験を積んだガイド等による講座や現地指導を通じて、幅広い知識とマネジメント能力を備えた「広域ガイド」を養成していきたいと考えています。また、山城や伝統文化を現地で案内するボランティアガイド等が、分かりやすく興味深い説明を行えるように、おもてなしの基本等を学んでいただける「地域ガイド」の養成講座も開催したいと考えています。語学力が十分とは言えないガイド等のために多言語翻訳機の導入も支援して参ります。さらには、ガイドが使用する山城等の解説のテキストを作成し、追加・修正を継続的に実施していきます。課題は受講生の確保です。既に地域で活躍いただいている地域のボランティアガイドの皆さんはもとより、管内企業の海外勤務経験のあるOBの方々などにも養成講座の受講を呼びかけていきます。

篠ノ丸城(宍粟市)での専門ガイドによる説明

篠ノ丸城(宍粟市)での専門家ガイドによる説明

 

アクセス利便性の改善も大切です。登山道を快適なものに整備することは、山城巡りを提案する以上、基本的事項と言えます。しかし、すべての登山道を行政が業者に依頼して整備することは、コストが掛かり過ぎて現実的ではないと思います。地元の山城を愛し、大切に保全したいと考える地域の住民ボランティアが、主体的に登山道の整備を手掛けていただくことがどうしても必要になると考えています。草刈りや枝払いなどに取り組んでいる住民団体等には、当プロジェクトの趣旨、事業内容を説明させていただいた上で、登山道整備活動の継続、充実をお願いしたいと思います。活動の資金が必要な場合は、既存の森林整備の助成メニュー(森林・山村多面的機能発揮対策事業、緑の募金の助成事業など)の活用を促すとともに、草刈り機の替え刃等消耗品代などに使える助成メニューの創設を考えていきます。また、山城の登山口周辺において、既存の公園や空地を活用した簡易な駐車スペースを山城攻略拠点として整備し、公共交通機関に加えて自動車、バイク、自転車によるアクセスの利便性向上を図りたいと思います。併せて山城の歴史解説や登山道などの周辺地図を記載した案内看板を設置したり、県道等の主要道からの曲がり角等に道路案内表示板を整備することにも取り組みます。

 

高倉城跡の道路案内表示板

高倉城跡の道路案内表示板

 

以上、西播磨山城復活プロジェクトの概要をお知らせしました。複数の取組を同時並行的に展開しますので、足並みがそろわず十分な受け入れ態勢を構築するには時間を要するかもしれません。新たな取組も多く含まれる中、トライアンドエラー方式になりますが、魅力あるプロジェクトに磨いていければと考えていますので、地域の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げます。ボランティアグループによる登山道の整備やガイド養成講座への参加、SNSでの情報発信など、可能なことから取り組んで頂ければ幸いです。そして、まだ西播磨の山城に来たことがない方におかれましては、ぜひ一度山城からの眺望や貴重な遺構の雰囲気を味わいに西播磨へお越しください。

 

お問い合わせ

部署名:西播磨県民局 総務企画室

電話:0791-58-2113

FAX:0791-58-2328

Eメール:Nsharimasom@pref.hyogo.lg.jp