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更新日:2019年8月15日

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手焼きの贅沢な牡蠣せんべい

 
相生かきせんべい
サニー食研株式会社

 かきせんべいメイン

 パリっとした食感、ちりばめられた干し牡蠣の歯ごたえ。

噛むたびに旨味が広がり、香ばしさもあいまって、

ついつい「もう一枚」と食べてしまいます。

上品な見た目より食べごたえがあり、

ひとかけらだけでも口中に牡蠣の濃厚さが広がるため、

酒呑みにはたまりません。

そんなアテLOVERたちの心を揺さぶるせんべいの美味しさの秘訣とは?

 

 

 

十年以上継ぎ足した煮汁を活かすかきせんべいの具

 濃厚な旨味の理由には幾つかあり、

まずはせんべいに使われる厳選素材。

相生の干し牡蠣と、牡蠣の佃煮の煮汁。

そのうえ、厳選した瀬戸内産干しエビ・むきエビ、白出汁が加わり、なんとも贅沢なハーモニー。

 

 特に、相生湾の潮風に当て、天日干しされた牡蠣は、

噛めば噛むほど「自然の恵みに感謝したくなる旨味」がじわじわと溢れる、逸品です。

 

 

干し牡蠣「機械で乾かしたんとは全く違う。相生湾の潮風とお日さんでこの旨味がでるんや」

と、地元水産物加工の鈴木社長。

 

 

生の牡蠣では焼いても生臭さが抜けないのですが、

 

この干し牡蠣を使うと磯臭さがマイルドになり、

贅沢にたっぷり使えるとか。

 

 

 

 

牡蠣煮汁

 

もう一つの旨味の秘密、

牡蠣の佃煮を作る時に10年以上継ぎ足して炊いている「煮汁」は、

せんべいの深い味の一翼を担っています。

ツヤツヤトロトロの煮汁を少し舐めさせてもらうと、

じっくりねかせた旨味が甘辛さと相まって、

ごはんが何杯でも食べられそうな美味しさでした。

 

 

「牡蠣がらライス」の米粉を使用。

「牡蠣がらライス」とは、地元の農家が田んぼにミネラルたっぷりの牡蠣の殻を混ぜ、

有機肥料を使い農薬を極力減らし栽培※したブランド米。

その米粉を使うようになってから、せんべいが驚くほど香ばしくパリパリに仕上がったうえ、

甘みが増したとのこと。

ここでまで地元の資源である牡蠣を、余すことなく使いこなすとは。

驚きと同時に、牡蠣への愛も感じられました。

 

※化学農薬を県基準の90%削減。ひょうご安心ブランド認証取得。

 

社長が自ら手焼きする理由とは?

選りすぐりの素材たっぷりの「もっちりとした」生地を、

年季の入った焼き機にのせ、プレスし待つこと70秒。

せんべい焼く前せんべい焼けた

シュ〜ッと美味しそうな蒸気とともに、せんべい剥がした

香ばしい牡蠣の香りが一面に漂います。

 

一枚ずつ丁寧に剥がし、自然乾燥させて完成。

サクっとした食感の所以は、丁寧な手づくりにありました。

 

 

 驚いたことにこのせんべいは、一枚一枚丁寧に手焼き。

時には長田社長自ら焼くことも… 恐縮しつつ理由を聞くと、

「素材や製法にこだわりすぎて採算が合わんけど、

美味しいもんを作りたいからね。せんべい乾かす

儲けようというもんでないし、

一枚一枚丁寧に焼くのもいいもんで」

と笑顔で答えてくれ。

うーん、ありがたい。

いつまでも食べたいから、買い続けよう。

そう心に誓った筆者でした。

 

 

 

地元パートナーの声に耳を傾け

サニー食研では、アイスのコーンや最中の皮などを製造しており、

長田社長は「仕事量が減る冬の余剰労力を活かして、

相生の名産品を作れたら」と、商品開発を始めたそうです。せんべい焼き器

 普段から「うそのない商品」の生産を心掛けられているサニー食研。

工場の中で「これは規格外」と手渡されたコーンは悪い箇所が見つからないほどで、

厳しい商品チェックの様子がうかがえました。

かきせんべい作りも、「とにかく美味しいものを」と、

様々な地元の素材で試作を繰り返し、

地元の水産加工者や農家とのコラボで

見事“贅沢なハーモニー” を生み出したのです。

 

 地元の加工グループ「食と農を守るかあちゃんず」ゆず味噌せんべい

とコラボした姉妹商品「ゆず味噌せんべい」も

味噌の甘さとゆずの爽やかさが、

パリパリの薄焼きせんべいに絶妙にマッチして、後を引く美味しさ。

 

地元の素材をメインに、地元の方の声に耳を傾け協力して製造、

地元で販売・・・これからも地元の魅力を発信する食品を作り続けてほしいです。

 

 話の締めに長田社長が教えてくれたシメのレシピをコソっと。

シメのお茶漬けに、砕いたせんべいを入れ、わさびを添えるのも、

香ばしさと旨味が格別とのこと。

最後まで酒呑みゴコロ、わし掴みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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