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更新日:2024年5月10日

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豊岡健康福祉事務所感染症発生動向調査週報

このページは感染症発生動向調査事業に基づき、豊岡健康福祉事務所管内(豊岡市・香美町・新温泉町)を中心とした地域の感染症の発生状況を毎週情報提供し、感染予防についての注意喚起を行っています。

2024年第17週(4月22日~4月28日)第18週(4月29日~5月5日)の
管内の感染症発生動向情報をお送りします

今週のcontents

  1. 定点把握感染症について〈定点あたり上位の感染症〉
  2. 感染性胃腸炎について
  3. 日本紅斑熱について
  4. RSウイルス感染症について

1定点把握感染症について<定点あたり上位の感染症>


順位


感染症

定点あたり報告数

18週

17週

16週

1

感染性胃腸炎

5.8

11.8

9.2

2

RSウイルス感染症

4.8

5.2

2.8

3

COVID-19

1.88

1.75

2.38

4

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.4

3.0

1.8

2感染性胃腸炎について

  • 今週、豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は5.8人(17週11.8人)と減少しました
  • 県内の定点あたりの患者数は3.69人(17週6.85人)と減少しました。
  • 感染性胃腸炎の原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、嘔吐、発熱です。「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
  • ノロウイルスはヒトの腸管内で増え、患者のふん便やおう吐物には1グラムあたり100万から10億個もの大量のウイルスが含まれており、少量でも感染力が強いことが特徴で、どの年齢層にも感染します。
  • 感染すると24~48時間で、下痢・吐き気・おう吐・腹痛・発熱などの症状が出現し、症状が1~2日続いた後、健康な人は回復しますが、症状の回復後でも1週間程度、長い場合は1カ月にわたり、ふん便中にウイルスが排泄される場合があるので2次感染に注意が必要です。
  • 感染を防ぐためには、食事前や排せつ後、調理前、患者の汚物処理、おむつ交換を行った後は、石けんと流水でしっかり「手洗い」を行いましょう。

【関連ページ】

兵庫県HP

  • 感染性胃腸炎(ノロウイルス等)について

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/hw12_000000035.html

3日本紅斑熱について

  • 今週(第18週)、管内で1件の発生報告がありました。
  • 日本紅斑熱は病原体(リケッチア・ジャポニカ)を保有するダニに咬まれることで感染します。
  • 潜伏期間は2~8日で頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症します。
  • 発熱と発疹、刺し口が主要三徴候でほとんどの症例に見られます。
  • 治療は抗菌剤による治療が行われます。治療が遅れると重症化する場合があるので、早期に疑い、適切な治療が重要です。
  • 感染予防のポイントはダニに咬まれることを防ぐことが最も重要です。
  • 農作業やレジャーなど野外活動で草むらに入る時は、長袖、長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避け、虫除けスプレーは使用方法や注意を守り正しく使用しましょう。
  • 帰宅後は体にマダニが着いていないか全身を確認後、入浴して体をよく洗ってください。
  • マダニに咬まれたら無理に引き抜かず皮膚科などで処置してもらい、2週間程度は体調の変化に注意し、発熱や全身倦怠感、発疹などの症状があれば受診しましょう。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

  • 日本紅斑熱とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/448-jsf-intro.html

厚生労働省HP

  • 日本紅斑熱とは

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522_00001.html

4RSウイルス感染症について

  • 豊岡健康福祉事務所管内の定点あたりの患者数は17週5.2人、18週4.8人と県内の他地域と比較し、高い傾向にあります。
  • RSウイルス感染症は2021年以降、春から初夏にかけて継続して増加し、夏にピークが見られています。
  • 接触感染、飛沫感染で感染が広がり、2歳までにほぼすべての子どもが感染するとされています。その後も年齢を問わず生涯にわたって何度も感染と発症を繰り返します。
  • 重症化するリスクの高い基礎疾患がある小児(早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある、神経・筋疾患や免疫不全の基礎疾患がある等)や、生後6か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。
  • また、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患のある高齢者も感染に注意が必要です。
  • 潜伏期間は2~8日で症状は発熱、鼻汁、咳などの風邪様の症状が数日続き、多くは軽症で回復しますが、重症化すると細気管支炎、肺炎などをおこすことがあります。呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができないときは医療機関へ連絡し受診を検討しましょう。
  • 予防には石けんでの手洗いや、鼻汁や咳などの呼吸器症状がある時はマスクを着用しましょう。

【関連ページ】

国立感染症研究所HP

  • RSウイルス感染症とは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html

厚生労働省HP

  • RSウイルス感染症Q&A(令和6年1月15日改訂)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html

 

グラフ・データで見る管内の感染症情報(2024年17週・18週)

17週

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:452KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:519KB)

18週

小児科定点(グラフ)インフルエンザ定点(グラフ)(PDF:458KB)

兵庫県保健所別データ(PDF:35KB)

兵庫県感染症発生動向調査週報(PDF:432KB)

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 豊岡健康福祉事務所

電話:0796-26-3654

FAX:0796-24-4410

Eメール:toyookakf@pref.hyogo.lg.jp