加古川線やめられま線
プロジェクト

黒田庄まちづくり協議会とは、どんな会ですか？

伊藤さん：黒田庄まちづくり協議会は平成29年に設立された、黒田庄地区の課題解決に向けた事業に取り組む会です。メンバーは地区の区長会をはじめ、地区内のあらゆるグループや団体で構成されています。だいたい115名くらいのメンバーがいて、みんなで黒田庄地区をより良くしていこうと奮闘しているところ。協議会の目標として“千年の風土を未来につなぐNEW黒田庄づくり”を掲げ、自主的・主体的に計画に取り組んでいます。協議会には地域交流会、くらし安全部会、観光・特産部会、広報部会の4つの事業部会があり、それぞれの事業を行っていますね。

具体的にはどんな活動をしていますか？

伊藤さん：大きなイベントとしては、にしわき市・黒田庄夏まつり、黒田庄歴史ハイキング、あつまっ亭感謝祭、黒田庄軽トラ市（歳末市）を開催しています。夏まつりは毎年、すごいにぎわいで今年もたくさんの人に楽しんでもらえました。
黒田庄歴史ハイキングは例年11月末に開催するイベントです。今年は黒田庄駅に集合して、電車に乗って移動。地域の名所などをめぐるハイキングを開催します。ハイキングと同日に、「あつまっ亭」で地元の特産品の試食会や餅つき大会なんかも開くんですよ。

「あつまっ亭」は地域にとってどんな場所ですか？

伊藤さん：ここはもともとJR所有の駅舎だったのを建て替えて、この辺の地域の交流拠点施設にしたんです。交流拠点施設ということで、喫茶も兼ねとるんです。

宮崎さん：地域のみなさんがここに来られて、おしゃべりなんかをしていく場所ですね。ほかにも「あつまっ亭 チャレンジショップ」という、曜日ごとに希望者が出店できる催しをしています。ジャムや巻き寿司などの食品のほかに、墨彩画のワークショップなどもあって毎回すごく人気となっています。本当は電車を使って来てほしいんですけど、やっぱり近くの人はどうしても車とか自転車で来られる方が多いですね。
ちょっと前に、チャレンジショップに来られたのをきっかけに、電車に久しく乗っていないことを思い出した方がおられたんです。その方が後日ね、わざわざ乗りに来てくれたんですよ。そのときは、あつまっ亭をやっていて良かったと思いましたね。

加古川線を使ってもらうために取り組んでいる事業はありますか？

伊藤さん：加古川線の利用促進事業として、黒田庄駅でレンタサイクル事業を始めました。
電車を使って来てもらっても、降りた後に交通手段がないのはやっぱりあかんということで。北播磨県民局さんがここら辺をゆっくり歩いて楽しむためのフットパスガイドマップをつくったんです。そのコースを回るのに使ってもらえたらなあ、という思いもあってレンタサイクルを始めました。

宮崎さん：うちで貸し出しているのは、折り畳みできるタイプの自転車なんです。折り畳んで袋に入れれば電車にも持ち込めるから、行動範囲がすごく広がるんですよ。このあたりは田園風景がすごく綺麗だから、ぜひゆっくり自転車で堪能してほしいですね。

この先、加古川線を含め黒田庄をどうしていきたいですか。

伊藤さん：そうですね、まちづくり協議会の“千年の風土を未来につなぐNEW黒田庄づくり”に向けてまだまだ解決しないといけない課題がたくさんあります。それを、みんなで話し合いながら解決していきたいですね。加古川線は、黒田庄はもちろん周辺地区のシンボルでもありますから、なんとしても未来へつないでいきたいです。

宮崎さん：私はここ、あつまっ亭での活動を通して、もっともっと黒田庄一帯を元気にしていけたらな、と思っています。