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5月25日、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言が全国で解除されました。4月7日以来、外出自粛要請や様々な分野での休業要請があり、県民、事業者の皆様には多大なるご協力いただいてきました。その結果、今回の解除となりました。
しかしながら、新型コロナウイルスがなくなったわけではありません。第2波が来る懸念は引き続き消えていません。原因究明ができ、ワクチンなど治療方法が確立するまでは、身体的距離の確保(できるだけ2m。最低1m)、マスク着用あるいは咳エチケットの徹底、手洗い・手指消毒などこれまで注意してきたことを続けることが大切です。
また、経済状況を回復させるため感染防止に取り組みながら、徐々に日常生活を取り戻していく必要があります。6月1日からは県内では休業要請が全面的に解除されました。人の動きも戻り、観光需要も回復が期待されます。またイベントなども人と人の距離を保ちつつ、段階的に規模が拡大される予定です
新型コロナウイルスの感染拡大防止を基本としつつ、社会経済活動の本格的な再開への新たなステージに向けて、県民、事業者の皆様のご理解、ご協力をお願いします。
6月は「豊かなむらを災害から守る月間」及び「土砂災害防止月間」です。
6月上旬から7月中旬が降雨の多い梅雨の季節。続いて10月にかけて台風シーズンとなり、大雨への警戒が必要な季節が続きます。近年は大雨をもたらす台風が日本列島を襲い、毎年のように日本のどこかで災害が発生しています。県内でも但馬地域に大きな被害をもたらした平成16年10月の台風23号や平成21年8月の台風9号、さらに平成26年8月の豪雨や記憶に新しい平成30年の一連の豪雨など各地で大きな被害が発生しています。
兵庫県では砂防事業や治山事業による土砂流出を防止するダムを建設するほか、地すべり対策事業やため池整備事業によりハード対策を進めています。
県民局では6月に100カ所を超える地区の防災パトロールを実施し、危険箇所の点検を行います。
また、県ではいざという時の避難に役立つ土砂災害警戒区域等の場所を示した「CGハザードマップ」や土砂災害の危険度を示す「地域別土砂災害危険度」等をインターネットで発信し、警戒避難活動に役立てていただくこととしています。この機会にお住まいの地域を確認いただき、浸水した場合の避難経路や方法について改めて考えてみてください。
防災といえば、治水事業に尽くし「砂防の父」とよばれた赤木正雄氏は豊岡出身です。内務省に就職し、鬼怒川、富士川、六甲山などの砂防事業を指導され、後に参議院議員を務められました。円山川の工事や山陰海岸国立公園編入など地元にも貢献されています。平成25年に豊岡市引野に展示館が開設されましたので、一度訪れてはいかがでしょうか。
兵庫県CGハザードマップはこちら
http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/hazmapap/top/select.asp?dtp=19(外部サイトへリンク)
豊かなむらを災害から守る月間ポスター |
土砂災害防止月間ポスター |
(但馬県民局長 小畑 由起夫)
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