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02 今の自分のこころとからだを知りたい

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01

自分の適正体重と
栄養について知ろう!

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。BMI(※)を計算して、いまの体格を評価してみましょう。
※BMI(ボディ・マス・インデックス)は体格を表す指標として国際的に用いられている指数です。

自分のBMIを計算して体格を評価してみよう!

【図1: BMIの計算と判定】

BMI (適正指数)体重(kg)身長(m) × 身長(m)

BMIの判定

25以上 太っている
18.5〜24.9(適正値は22) 標準の範囲
18.5未満 やせている

例えば、私は身長150cm、体重45kgだから、体重45kg身長1.5m × 身長1.5m=20 BMIの判定は「標準の範囲」ね!

20代女性の約30%が体重トラブルを抱えているよ

【図2:20代女性の体重トラブルと出産のリスク例】

リスク例 早産(低出生体重児) 貧血 出生児:生活習慣病 やせ20% 死産 妊娠糖尿病(巨大児) 妊娠高血圧(低体重児) 肥満11%

データ:英ウィメンズクリニック資料より

特に母体のやせによる低出生体重児にはこんなリスクが・・・

【図3-1:出生体重と心血管疾患(心筋梗塞、脳梗塞など)経験の関係】

【図3-2:出生体重と「高血圧」経験の関係】

データ:国立成育医療研究センターより引用。https://www.ncchd.go.jp/press/2023/1121.html

出生体重が軽い人ほど、大人になってから心筋梗塞、脳梗塞などや高血圧など生活習慣病のリスクが高いんだ

栄養不足によるやせは、貧血肌荒れ骨密度や筋力の低下などを引き起こします。女性においては、月経不順不妊になる、低出生体重児(※1)が生まれやすいなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。

食事を摂るときは、主食>副菜>主菜=3:2:1を心がけ、食べ過ぎ、少なすぎに注意しましょう。※1生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんのこと。

02

運動と
その有効性について知ろう

適正体重の維持には、積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まり、太りにくく燃えやすいからだになります。また、からだがぽかぽかして、じんわりと汗をかく程度の適度な運動はこころの状態にも良い影響を与えます。

日常生活の行動や最近の自分の様子から運動不足かどうかが判定できます。セルフチェックしてみましょう!

03

睡眠の「質」と
「量」を知ろう

睡眠は、こころとからだのメンテナンスに欠かせない、大切な生活習慣です。質の良い睡眠は、日々の疲れを回復させるだけでなく、さまざまな病気や事故の予防にもつながります。
日常的に質(睡眠休養感)・量(睡 眠時間)ともに十分な睡眠を確保して、心身の健康を保持し、生活の質を高めましょう。

下記の内容で1つでも当てはまって生活に影響していたら
医療機関に相談しよう

  • 床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない
  • 夜間、睡眠途中に何度も目が覚める
  • 希望する起床時間より早く目覚め、その後眠れない
  • 眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない
  • 日中、気分よく過ごせない
  • 日中、いつものように活動できない
  • 日中、眠くて仕方ないことがある

04

メンタルヘルス
について学ぼう

現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは下のチェック項目を参考に、自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。

こんなサインに注意しよう!

こころ

  • 悲しみ、憂うつ感
  • 不安感、イライラ感
  • 緊張感
  • 無力感・やる気が出ない

からだ

  • 必要以上に食べすぎる、太ってきた
  • 寝つきが悪い、朝早く目が覚める
  • 動悸がする、血圧が上がる、手や足の裏に汗をかく
  • 楽になってくつろぐことが少ない

行動

  • 消極的になる、周囲との
    交流を避けるようになる、
  • 飲酒、喫煙量が増える
  • 身だしなみがだらしなくなる、落ち着きがなくなる

自分を知り、自分や相手の
“好き”を尊重しよう

性別は染色体によって決まり、成長とともにホルモンの分泌に伴って男性と女性の性差が現れます。
ただ、自己の性別についての認識(性自認)は、戸籍上の性とは一致しない人もいます。
また、一人ひとり好きになる性(性的指向)は違います。同性を好きになったり、同性も異性も好きになったり、誰も好きにならない人もいます。
一人ひとりが自分の意思に基づいて個性や能力を十分に発揮できる人生をデザインするために、多様性についての理解を深めましょう。

【図: オトナのからだを作る性ホルモン】

視床下部(脳下垂体に指命を出す)下垂体から性腺刺激ホルモンが出る 精巣から出る男性ホルモンの働きで、体つきが変化し、射精が始まる 卵巣から出る女性ホルモンの働きで、体つきが変化し、月経が始まる

「SOGIE(ソジー)」って?

SOGIEは誰もが持っている「性の要素」を表します。これらの要素の組み合わせで性のあり方が決まると考えることができます。
「誰を好きになるか」や「こころの性」、「自分をどう表現するのか」は一人ひとりの自由であり、尊重される個性です。

  • Sexual Orientation
    セクシュアル・オリエンテーション

    性的指向
    好きになる人の性別

  • Gender Identity
    ジェンダー・アイデンティティ

    性自認
    自分の性別についての認識

  • Gender Expression
    ジェンダー・エクスプレッション

    性表現
    服装・髪型、一人称等の性別についての表現

参考:プレコンノート/国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/preconnote/action/action1.html

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