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10月に入りました。例年ですとスポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋といったテーマで様々なイベントが開催される時期ですが、今年は新型コロナの関係で例年とは違った状況となっています。
新型コロナの感染も一時よりは減少し、1週間平均の新規陽性者数が10人台で推移していますが、収束とまでは言えない状況です。
医療検査体制は、入院病床663床(うち重症対応110床)、宿泊療養施設698室を確保しており、必要な入院医療体制は整っており、陽性者に自宅療養をお願いすることはありません。PCR検査は、1日あたり1,800件余りの検査実施が可能で、今後さらなる拡充を図り、1日あたり2,500件まで増強する予定です。
コロナとの共存を目指して、旅行や飲食などのキャンペーンで、傷ついた経済活動の活発化を図ろうとしています。社会活動制限も緩和されています。特にイベントについては、ガイドラインに沿った適切な感染予防対策が前提ですが、クラシック音楽のコンサートや演劇、舞踊、伝統芸能など大声での歓声・声援等がないことを前提に収容率が100%以内に緩和されました。
引き続き、事業者の皆様にはガイドラインに基づく感染防止対策の徹底をお願いするとともに、県民の皆様には感染防止対策をとられている事業者や施設のご利用をお願いします。
芸術の秋です。
9月には2週間にわたり豊岡演劇祭が行われました。プログラム公演と応募者から選ばれたアーティストによる小規模な自主公演であるフリンジ公演を合わせて、5千人近い人びとが演劇を観覧されました。関連イベントを含めると6千人を超える人が豊岡演劇祭を楽しまれました。
演劇祭の実施にあたっては、市外から参加するアーティスト等にはPCR検査を義務づけたほか、会場の消毒や喚起を徹底しさらに入場定員は座席数の50%以下とされました。
感染対策を徹底すればイベントも実施できるという可能性を示していただいたわけで、今後の各種のイベントに勇気を与えていただきました。
芸術は人の心を豊かにし、生活に潤いを与えます。新型コロナの流行で芸術関係者も発表の機会を失うなど厳しい状況が続いていましたが、9月下旬からはイベントの入場制限も緩和されるなど、感染症対策を行った上で従来の経済活動や生活を取り戻していこうという状況に入りました。今後、各地の芸術文化活動が活発化されるのではと期待しています。
県民局では、豊岡演劇祭と芸術文化と観光をテーマにした専門職大学の来年4月の開校(予定)を契機に但馬を芸術あふれる地域とするよう取り組んでまいりますので、ご協力よろしくお願いします。
(但馬県民局長 小畑 由起夫)
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