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更新日:2020年7月9日

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新型コロナウイルス感染症対策本部会議にかかる知事記者会見(2020年7月9日(木曜日))

  1. 県内の患者の発生状況
  2. 知事メッセージ
  3. 個人防護具(医療用マスク・防護服等)の確保状況
  4. 社会福祉施設等のマスク・アルコール消毒液等の確保
  5. 事業活動支援の実施状況
  6. 農林水産事業者向け支援策
  7. 学校の夏季休業の取扱い
  8. 令和3年度高等学校入学者選抜及び特別支援学校高等部入学者選考における配慮事項
  9. 兵庫県対処方針
  10. 感染防止対策取組PRポスター
  11. 兵庫県コロナ追跡システム登録依頼チラシ

動画

知事会見を動画で見る(約40分)(外部サイトへリンク)

知事記者会見内容

(資料に沿って説明)

質疑応答

記者:

 改めて発出された県民へのメッセージについて、(1つ目の)「外出の注意」という項目で、例えば「東京都などとの不要不急の往来を控えてください」とされています。以前は「往来の自粛」でしたが、多少表現を変えられました。知事としては、少し緩めた、というご認識でしょうか。

 

知事:

 基本的に、あまり変わっていません。単に、東京都との往来をするな、と言ってよいのかということがあります。と言いますのも、東京都の発症者自身も、相当程度は感染源が分かっており、不明とされている方々も、もしかすると同じようなところかも知れません。
 国の方針も、一般的に往来禁止というのはどうか、と言われていることもあります。ニュアンスの問題かと思いますが、注意してもらう、という感じでお願いしていくことにしました。

 

記者:

 感染源が特定されている、という話はありましたが、東京都の今日の感染者数が224人とのことです。

 

知事:

 1日あたりの発症者数が過去最高です。

 

記者:

 数字だけを見ると、良い状況ではない、という認識を受けます。知事は、東京都の感染状況をどのように見られますか。

 

知事:

 やはり、東京都が押さえ込んでいただかないと、全国に波及します。どうしても人の動きがありますし、例えば、よく言われている歌舞伎町のお客さんは、東京都の人だけではありません。そのため、持ち帰る恐れもないわけではありませんので、東京都での対応をしっかりとやっていただきたい、と希望します。
 東京都での押さえ込みが上手くいかなければ、なかなか、我々だけで県民にお願いをしていても限度があり、第1波の時も現実にありました。そのため、県民にはぜひ協力をお願いしたいのと、東京都は東京都で、しっかりと対応していただきたい、と思っています。

 

記者:

 大阪府・京都府を含む近畿圏の状況については、今、どのようなご認識でしょうか。

 

知事:

 兵庫県の大部分が分かっているように、近畿の人の発症状況のほとんどが、今よく言われているような感染源なのです。そこをできるだけ早く捉えて、濃厚接触者にPCR検査を実施し、2次、3次感染が起こらないような封じ込めをしていくことが基本になります。今の段階は、それをきっちりと行うことで、これ以上の感染を防ぐことができるのではないか、と考えています。

 

記者:

 先ほどの対策本部会議の冒頭で、病床の確保について、さらなる段階を想定していかなければならない、というご発言がありました。その趣旨を教えてください。

 

知事:

 今は、1日あたり40人の発症数でも対応できるというのが第3段階(感染拡大期)ですが、40人でよいのか、ということです。40人は兵庫県におけるピーク時の発症者数42人を受けての話で、1週間平均30人以上ということは、その中に40人前後があってもよいという前提なのです。しかし、東京都の例を見ても、過去のピークだけでよいのか、という話もあります。次なるステージ(段階)も検討しておいた方が、より安全度が高まりますので、検討しておく、ということを述べたものです。
 発症者の8%が重症化すると見ていますが、国の試算でも7.8%と、ほぼ8%で一致しているので、軽症者を含め10%というのは、まんざらおかしくないモデルだったのではないか、と思います。
 あとは、ボリューム感です。ボリューム感を今までの、過去の最大で打ち止めにするのではなく、もう1ランク作った方が、安心度が高まるという意味で、もう1ランクは検討したいという状況です。

 

記者:

 時期的にいつぐらいになりますか。

 

知事:

 そんなにはかかりません。

 

記者:

 病院の受け入れ態勢の方はどうですか。

 

知事:

 そこの目処を付けなければなりせん。単にランクを作るだけでは意味がないので、その目処をつけた上で、ランクを設定します。
 感染拡大期1、感染拡大期2という形で設定することになる、と思います。

 

記者:

 まだ少し気が早いのかも知れませんが、この対処方針は、全体として当面7月31日まで、ということでしょうか。

 

知事:

 全体が31日までということではありません。教育委員会とイベントは31日までであり、他の期限をつけていない項目は、7月31日以降も、基本的にはこの対処方針でいこう、ということです。

 

記者:

 教育委員会関係で恐縮ですが、例えば「7月31日までは、県内での活動に限定する」とありますが、8月1日からどんどん実施してもよい、と言っている訳ではないのでしょうか。

 

知事:

 そうです。資料の表にもあるように、県立高校は7月いっぱいは夏休みとせず、8月1日から夏休みにする学校が大半です。夏休みの過ごし方と、7月いっぱいの授業をやっている過ごし方とで、変えていると理解しています。

 

記者:

 コロナ追跡システムについて、現在の申込みや問い合わせの状況はいかがでしょうか。

 

知事:

 明日から受付になります。報道していただければ、より多くの申し込みがあるかと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 

記者:

 この会見の冒頭や、対策本部会議の冒頭発言でもあったかと思いますが、今の感染状況の分析を、もう少し詳しく教えていただきたいです。
 兵庫県内は、結局は大阪府の方から感染してきて、さらに大阪府では東京都から感染してきているということについて、どのような確認の仕方で、経路の把握をされているのでしょうか。

 

知事:

 例えば、今日の分を除いて(直近の)21人の患者の感染経路別で見てみますと、家庭や職場、東京都に出かけていって、感染をしてきたという人と、飲食店というのが、21人のうち16人です。調査中でまだはっきり分かっていないというのは、5人です。
 ほとんどの感染源と思われるもののうち、東京都、大阪府というのは、きっと飲食を伴うような場所でしょうし、もしかするとライブハウスかも知れません。それから、家庭や職場というのは、そういうところに行った方が、家族や職場の同僚を感染させている可能性が高いため、そのように申し上げました。
 私は専門家ではないので、推定が入っているかも知れません。しかし、誰が見てもそのようにしか考えられないのではないか、という意味で挨拶の中で申し上げました。

 

記者:

 分かりました。対策本部会議の冒頭で、東京都の呼び方(受け止め)について発言を修正されましたが、あれは撤回という形で理解した方がよいのでしょうか。

 

知事:

 (何もかもを)東京都と決めつける訳にはいきませんので、(発言を)取り消させていただきました。

 

記者:

 知事のお考えとしては、蓋然性が強いと。東京都で多く出ているから、しっかりと対策をとってほしい、ということでよろしいでしょうか。

 

知事:

 PCR検査をして、陽性の患者がたくさん出たということに対して、どう対処していくのか。もしその方々が軽症や無症状だとすると、その人達の濃厚接触者をきちんとフォローして、絞り込んでいかなければ、結果として、次々と発症者が増えていくことになりかねません。
 せっかく陽性者を、検査件数を増やすことによって、捕まえている訳ですので、その捕まえた方々への対応を、しっかりとしてほしい、ということを意図して申し上げたつもりです。

 

記者:

 先ほどの話で、大阪府や東京都からの方がコロナを県内に持ち込んでいる、という分析がありましたが、一方で、旅行などの施策を今月にも始められます。
 懸念されている点が、もしあれば教えてください。また、改めて県外から来られる旅行者に向けて、何かお願いしたいことがあれば、教えて下さい。

 

知事:

 基本的に、受け入れる方が、受け入れ体制をきっちりしていただく必要があります。先ほど、県民にお願いしたように、来訪してくる方々も、熱がある場合などは、無理をしないでいただきたいです。
 受け入れ体制の方は、熱のチェックや、密にならないような対応をする、ガイドラインに則した旅館・ホテルの対応をしっかりとやっていただく。そのようにしていただいて、それを発信すれば、県外からのお客さんも県内のお客さんも安心して訪ねられます。
 そういう好循環を、是非巻き起こしていければよいな、と願っています。

 

記者:

 基本的には、東京都からの方も、制限などは特にない、ということですか。

 

知事:

 ありませんが、来る時は、是非、自ら体調をチェックしていただいた上で、おいでいただければ、と願っています。

 

記者:

 先ほどの質問の確認です。感染拡大期を、過去最高ではなくて、もう少し安心感が高まるように、増やそうというお話であったかと思います。東京都が今日、感染者数が224人と増えたことが、きっかけでしょうか。

 

知事:

 そうではありません。以前から、これでよいのかということが課題だったのです。増やそうかという話を、昨日あたりから健康福祉部長としていました。
 そこへ、たまたま東京都の感染者数が過去最高を上回り、偶然マッチしたということです。

 

記者:

 これは、4つのフェーズが、修正されるようなイメージですか。

 

知事: 

 追加をするということです。感染拡大期1、感染拡大期2、のように。

 

記者:

 それ以外は、触らないのですか。

 

知事: 

 そうです。ただし、スピード感が問題です。どういうスピードで、感染者が増えていくのか。運用上、もしも警戒水準を超えたら、協力病院の皆さんに、できるだけの協力を、早く求めて、特に重症ベッドを確保していくことが、非常に重要になるのではないか、と思っています。

 

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