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更新日:2022年9月22日

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知事記者会見(2022年9月22日(木曜日))

【発表項目】

1 新型コロナウイルス感染症の県内の患者の状況等(PDF:279KB)

2 兵庫県庁SDGs WEEKの実施(PDF:1,396KB)

3 公民連携による“朝”を大切にする取り組み -HYOGOアサ@プロジェクトの始動-(PDF:1,388KB)

4 「HYOGO eスポーツフェスタ in 城崎温泉」の開催(PDF:549KB)

5 「兵庫うまいもん自慢選手権」の開催(PDF:11,076KB)

 

動画

知事会見を動画で見る(外部サイトへリンク)

知事記者会見内容

知事:

まず、特定個人情報の紛失についてです。

このたび、まちづくり部内で収集、保管していた特定個人情報を紛失したことが判明しましたのでお知らせします。

まずは、紛失した特定個人情報の対象者の方々にはご心配、そしてご迷惑をおかけしたことを改めて深くお詫び申し上げます。

詳細については、先ほど(午前中に)担当部局から説明したところですが。審議会の委員等の氏名などに関するファイルを鍵のかかったロッカーに保管しており、3月ごろには一度確認はしたのですが、その後、9月に改めてファイルを確認したところ、所在が分からなくなっている状況です。

この間、部の中でのオフィス(課室)の引っ越しなど、いろいろな状況があったということもありますが、やはりファイルの管理をきちんとできていなかったことは、我々行政としての至らなかったところです。

6月には尼崎市でのUSBメモリの事案であったり、県警でも先日、個人情報の関係の事案がありました。

そのような中で、全庁を挙げて、個人情報の適切な管理の徹底を図っていた矢先に。また、市町に対してもそういったことがないようにと呼びかけていた中で、県が、このような事態を起こしてしまったことは大変遺憾であり、申し訳ないと思っています。

引き続き、紛失したファイルの捜索を継続するとともに、どうしてこのような事態が起きてしまったのか、どこに原因があったのかについて、しっかりと原因を究明し、再発防止を図っていきたいと考えています。

県民の皆さんの大切な情報を預っている本県として、このような事態を招き、県民の皆さんの信頼を損ねることとなったことに、重ねて深くお詫びを申し上げます。

現在、今回の紛失事案を受けまして、庁内の各課、それから事務所に対して、改めて、特定個人情報等が記載されたファイルの所在について点検を行うように指示をし、確認をしています。また、そういった特定個人情報の適正な取り扱いについても徹底します。

毎年10月に特定個人情報の取扱規程に基づき、点検・監査を全庁的に実施していますので、その中で改めてしっかりと確認をしていきます。

今後とも個人情報の管理、安全管理に一層努めながら、県民の皆さんの信頼回復に取り組んでいきたいと思っています。よろしくお願いします。

 

1番目は「新型コロナウイルス感染症の県内の患者の状況等」です。

本日の新規感染者数は3462人です。対前週比で約700人の減少です。この感染者減少の状況が続いていくことが大事ですので、引き続き県民の皆さんの感染防止対策の徹底をお願いします。

また、来週26日月曜日から全国一律で全数把握の届出の対象が見直され、リスクの低い軽症者については届出の対象外となります。

県では先日発表しましたが、「陽性者登録支援センター」を新たに設置し、対象外者への健康観察、ホテル(宿泊療養)の個別支援などを実施します。

自宅療養者等相談支援センターや保健所と緊密に、登録された情報も含めて共有しながら、健康相談や、必要に応じて入院調整を行うという形にしています。

来週26日から新しい制度に切り換えていきますので、届出の対象外となる新たな感染者については、陽性者登録支援センターへの登録をお願いします。

引き続き届出対象外となった人への健康フォローアップを含めて、円滑に制度の移行が進むように、安心して療養ができる体制の整備に努めていきたい、と思っています。

また、23日からオミクロン株に対応したワクチンの接種が、宝塚を含めた県の接種会場でスタートします。そこについては、また改めて(取材の)案内をしますので、よろしくお願いします。

 

2番目は「兵庫県庁SDGs WEEKの実施」です。

新しい県政になってから、SDGsを県政の主要テーマにしており、SDGs推進本部を立ち上げたり、官民連携で様々な取り組みをしているところです。

今回、集中的にSDGs関連施策を展開する、「兵庫県庁SDGs WEEK」を初めて開催します。

これは、県政にSDGsの視点を一層取り入れて、県庁を挙げて、全庁的に取り組んでいることを発信するとともに、オール兵庫でSDGsに取り組む機運を醸成していくことを目的とするものです。

期間については少し先ですが、来月の24日から30日の1週間で、全体で50の関連事業を実施します。

10月24日にスタートイベントとして、「ひょうごSDGsシンポジウム」を県公館で開催します。大学生、高校生といった若い学生に、SDGsの自分たちの取組を発表してもらったり、講演をするものです。

それ以外にも農林水産業、それから観光も含めたいろいろな分野で、この取組をしていきたいと思っています。

また10月、11月に、関連するSDGsの事業として、100事業をピックアップしました。11月には全国豊かな海づくり大会もありますので、そういったものを含めて、全県で様々なSDGs関連施策に取り組みます。

その都度、都度のイベントはたくさんあります。県庁周辺のクリーンアップ作戦や、ガーデニングであったり。これ以外にも、県民局を含めたいろいろな部局でSDGs関連施策を実施します。

それぞれの事業については、積極的にメディアの皆さんにも発信しますので、少し数も多いのですが、取材してもらえればと思っています。

できるだけ、職員が自主的にいろいろとしたり、いろいろな人とコラボしながら、これからもしていきたいと思っています。

詳細は資料のとおりです。

10月24日のシンポジウムでは、SDGs落語やSDGsの取組の事例発表などを予定しています。よろしくお願いします。

 

3番目は「公民連携による“朝”を大切にする取り組み -HYOGOアサ@プロジェクトの始動-」です。

夜の飲み会などの機会も大事ですが、やはり、朝の時間をどのように有効に使うか、それから朝ご飯をしっかりと食べるなど、いろいろな形で朝を有効に使うことが、新しい働き方改革にも繋がってくるかと思っています。

今回、18社の企業の皆さんの協力を得まして、公民連携の新しいプロジェクトをスタートする形になりました。

4月からスタートした第4次食育推進計画の策定に当たり、その中で、若い世代が朝ご飯をしっかりと食べることも大事なテーマの一つになっています。

朝ご飯を食べましょう、と呼びかけるだけではなくて、企業の皆さんが持っている色々なリソースを活用しながら、若い世代に朝ご飯であったり、朝をしっかりと有効に使いましょう、という発信をこれからしていきたいと思っています。

具体的には資料のとおり、朝を大切にするメッセージを、県のホームページ、SNSで発信します。

18社の参加企業の社員の朝にまつわるインタビューの掲載、私自身も先日インタビューを受け、私自身の朝に対する思いも掲載したり、インスタグラムなどのSNSを活用して、朝をテーマとした情報発信をしていきます。

また、ダイドードリンコ社やKiss-FMとのコラボもあります。特にダイドードリンコ社については、ドリンクの購入時に朝の大切さを呼びかける自動販売機の設置を県内の5カ所に設置することで、朝の過ごし方をPRしていく、発信していきたいと思っています。

10月は兵庫県の食育月間です。これにちなんで、朝ご飯に焦点を当て、栄養や食生活の改善を中心とした事業展開をしていきたいと考えています。

味の素社の「朝食ラブ(あさくらぶ)」プロジェクトともコラボし、朝食レシピBOOKの作成や、10月15日に朝食イベント(於:イオンモール伊丹昆陽)も実施します。

また、大塚製薬社とセブン-イレブン・ジャパン社の協力を得て、はばタンチャレンジという企画を行います。アプリを使って、朝の時間帯に3日連続で朝に関するクイズに正解すると、セブン-イレブンで大塚製薬社提供のカロリーメイトがもらえるキャンペーンを実施します。

ケロッグ社とは、子ども食堂での取組。

ローソンには朝向けの「ちびにぎまる」という商品があるのですが、そういったものの販売も併せてPRしていきます。

10月12日には県立兵庫高等学校でキックオフイベントを、これには私も参加しますが、「素敵なアサを過ごすためのセミナー」を実施します。高校生と一緒に、朝を過ごす大切さについて学びたいと思っています。

高校生は部活の朝練などがあるので、朝はすでに大切にしているのかもしれませんが。これから大学、社会人になるに従って、私もそうだったのですが、記者の皆さんもひょっとすると夜が遅いのではないか。朝ご飯などを食べていない人もいるのでは、と思います。私も一時期、そういう時期がありました。

1日しっかりと働いたり、活動するためには、朝ご飯が大事だと思っていますので、そういったこともしっかりと共有していく機会にしていきたいです。

今回、全体を発表しますが、各プロジェクトの詳細は都度、県や、各企業から情報発信をしていきます。

朝をスムーズにスタートできれば、1日が素敵になる。1日を無事送れれば、1週間、1カ月、1年と、一生を通じて、朝の過ごし方がたいへん大事だということを皆さんに知ってもらえるような、そんな機会にしていきたいと考えています。

 

4番目は「『HYOGO eスポーツフェスタ in 城崎温泉』の開催」です。

兵庫県では今年度から、eスポーツというテーマを掲げていろいろなことをしていきたいと考えており、7月には有識者によるeスポーツの検討会議も立ち上げました。これから地域の活性化に向けて、eスポーツは非常に有望な将来性のある分野だと思っています。

今回、検討会での今後の議論の参考とするために、実証実験として「HYOGO eスポーツフェスタ」を城崎温泉と神戸を結んで、初めて開催します。これはNTT西日本社との共同事業です。

若者を中心に人気が広がっているeスポーツが、今は、都心の大きな会場ですることが多いのですが、兵庫県の場合は、ぜひそれを地域の活性化、いろいろな多自然地域を含めた、地域経済の活性化にどのように影響を与えるのかを、トライしてみたいと考えています。

具体的には資料のとおり、10月23日日曜日の11時から17時。場所は、第1会場として、城崎温泉の城崎文芸館で開催します。メイン会場です。そこと神戸市内のeSPARKLe KOBEを繋いで、オンラインゲームをします。内容としては、トーナメント戦、eスポーツの体験会です。

私も城崎に行きますので、トークセッションをしたり、今、豊岡で演劇祭をしている専門職大学の学生にも、演出について協力してもらいたいと考えています。

どういったゲームかが一つのポイントらしいのですが、VALORANT(バロラント)というシューティングゲームです。今、eスポーツの中ですごく盛り上がっているゲームですが、このVALORANT(バロラント)を使って実験します。3対3のチーム戦で行うシューティング競技です。

今回は3名掛ける10チームの合計30名に参加してもらいます。これから特設サイトを9月26日に開設して参加するチームを募集します。

イベント当日は予約なし、無料で観覧できますので、ぜひ、城崎にも多くの人に立ち寄ってもらえればと思っています。

今回の実証事業の開催にあたっては、共催のNTT西日本兵庫支店、豊岡市、そして城崎観光協会に協力してもらいます。当日の運営には、eスポーツをしているクラーク記念国際高等学校や神戸電子専門学校の学生にもボランティアとして参加してもらいます。

ぜひ、これを機会に地元(地域)を盛り上げたいと思っています。

私もまだやったことはないのですが、少しやってみたいです。専門は「ストⅡ」(ストリートファイターⅡ)で、それをやりたかったのですが、今回はストリートファイターではなく、VALORANT(バロラント)ということで、よろしくお願いします。

 

5番目は「『兵庫うまいもん自慢選手権』の開催」です。

今回、連携協定を締結している株式会社ワールド・ワン、三宮にも土佐清水ワールドなどの何店舗かを展開されていて、私も昔よく行きましたが、そこと連携して、兵庫五国の食材を使ったイベントを実施します。

10月12日から25日まで、ワールド・ワンの7店舗、これは神戸と大阪にそれぞれありますが、そこで兵庫の食材、須磨海苔(神戸・阪神)や明石だこ(播磨)、ホタルイカ(但馬)、丹波黒大豆枝豆、淡路島えびす鯛といった食材を使ったものを提供してもらいます。

いろいろな食材を食べてもらい、兵庫の食材の魅力を知ってもらう。ぜひ、これを機会に兵庫県の食材を、兵庫に住んでいる人にもですが、改めて知ってもらいます。

今回、ランチョンマットも特別に作りました。ひょうごテロワール旅や、豊かな海づくり大会とコラボした形での、U5Hの漫画のランチョンマットなども用意しています。

一部、県でも、製作経費を負担していますが、基本的にはワールド・ワンが全体をコーディネートし、負担するものですので、改めてお礼を申し上げます。

こういった形で、兵庫の食材をしっかりとPRすることを、これからも続けていきたいと思っています。

 

私からは以上です。

 

質疑応答

記者:

これまでも会見などで聞いており、繰り返しの質問で恐縮ではありますが、来週から全数把握の見直しが始まることについて。引き続き、若者やリスクの低い患者の情報をどう把握して、健康をどう守るのかが課題かと思います。県としてこうした人のフォロー等、どのようにしっかりと進めていくべきか、もう一度考えを聞かせてください。

知事:

来週26日から全国一律で発生届の見直しの対象が限定されることになります。65歳以上、基礎疾患のある人を含めて、リスクの高い人はこれまでどおりですが、年齢の若い人、リスクの低い人については発生届の対象外となります。

その場合、自宅療養をしてもらうことになりますが、体調不良や、同居している家族の関係などで、ホテル(宿泊療養)に入ることを希望する、体調悪化時に入院の可能性が出てくるということで、そういった場合に、しっかりと行政としてフォローをする体制づくりが大事だと思っています。

その意味で、今回、陽性者登録支援センターを設置し、そういった低リスクで発生届けの対象外となる人への健康観察、宿泊ホテルの利用、さらには体調悪化時の対応について、各保健所を含めて連携しながら、しっかりと対応できる、そのような仕組みづくりを今回行いました。

これは、政令市、中核市ともに基本的に同じ方向性でやっていくものです。この形で26日、コロナ対策の新たなステージに移っていきます。兵庫県としても円滑に移行する形に繋げていきたい、と思っています。

 

記者:

新しい制度が始まることで、医療機関、そして、対象となる若者や低リスク者にも理解してもらうことが大事だと思います。県としては引き続きどのように周知していくのか、そのあたりの考えを聞かせてください。

 

知事:

まず、発熱外来のクリニックに、県からチラシを用意します。これは前の会見でも説明しましたが、発熱外来の名前など、こういった形で連絡及び登録をしてください、というチラシを用意していますので、まずはそこで、その内容及び全体を知ってもらうことになります。

その上で、必要な登録やフォローに繋げていく形にします。まずは、発熱外来でしっかりとこの内容を、県としても伝えるようにしたいと思っています。

それ以外にも、相談センター等は既存のものがありますし、県のホームページ等も通じて、県民の皆さんへの周知についてはしっかりとやっていきたいと思っています。

 

記者:

明日からはオミクロン株対応のワクチンの優先接種が始まります。県としてどう進めていくのか、また県民への呼びかけなどがあれば教えてください。

 

知事:

明日からオミクロン株に対応したワクチン接種をスタートします。明日、宝塚の接種会場に私も行く予定にしています。オミクロン株が流行の主流になっていく中で、やはりオミクロン株に対応したワクチンを受けたいという県民の皆さん、特に高齢者や医療従事者の中にはいますので、そういった人に早く提供したいと、明日からスタートするものです。

基本的な感染対策の徹底とともに、ワクチンの接種は、入院リスク・重症化リスクを下げる点でとても大事なことになりますので、是非積極的なワクチン接種に協力してもらいたい。特に4回目のワクチン接種、これから秋冬を迎えますので、高齢者をはじめ基礎疾患リスクのある人については、4回目のワクチン接種、オミクロン株対応のワクチンも積極的に活用してもらいたい、と思っています。

 

記者:

アサ@プロジェクトについて。特に朝の食に注目した取組のようで、おもしろいと思います。例えば、食に限らず、「朝活」と言われて、アクティビティーであったり、朝に活動しようという人も増えていく中で。

これまで夜に、特にナイトタイムに注目した取組も進めてきたかと思うのですが。県として、朝に活動する人に、特に着目しながら、お金を落としてもらうなど、もちろんこの話でいくと健康を大事にしていくなど。今回、官民連携で民間の活力を生かした取組ですが、県独自でも、何かそういった朝に着目した事業を今後進めていきたいなど、どのような考えを持っていますか。

 

知事:

「ひょうごで食べようキャンペーン」(県版Go To Eat)などを実施していく中で夜も充実させて、朝も充実となると、24時間になってきますが。要は、多様なライフスタイルや働き方を希望する人が増えていますので。例えば、私はまだ子どもも小さいので、夜も行くということはあるのですが、できるだけ早く家に帰って、子どもの世話をしたり、料理を作ったり、たまにX(旧Twitter)にも上げていますが、そういったこともしたいという思いがある中で。

いろいろな人との交流の機会を確保する意味では、やはり朝であったり、お昼など、そういった朝ご飯、パワーモーニング(ブレックファースト)、そういった機会というものも大事になってくるのではないか、と着任時から思っていました。

そういった意味で、できれば、民間の経済界の人や、いろいろな人との意見交換の機会というもの。例えば、朝ご飯を食べながらという機会、パワーランチ、パワーブレックファーストのようなものも。これから県として一つの兵庫県の中での文化として、朝を使ったいろいろな交流活動、意見交換の機会というものも増やしていきたいと考えています。

 

記者:

最近、報道各社の調査で岸田内閣の支持率が、不支持が支持を上回ることが軒並み続いています。その要因について、知事としてどう見ているのか。また、コロナ禍や物価高も続く中で、知事として政権運営への要望や注文があれば、聞かせてください。

 

知事:

最近、各社の調査で、岸田内閣の支持率が少し落ちている傾向にあるということです。これはやはり今、課題となっている統一教会の問題、国葬の問題等、いろいろな問題がある中で、国民の皆さんに対する説明をしっかりやるというテーマがある中で、どのように説明をしていくのかということを、国民の皆さんが求めているのではないか。そこがまだ少し不十分ではないかと国民の皆さんが捉えている面があるのではないか、と思っています。

あとは、最近、円安や原材料の物価高が急激に進行している中で、国民の皆さんの生活にも、とても影響が出始めていることもあって、政権に対する、しっかりとやってほしい、という思いが強くなっているのではないかと感じています。

そういった意味で、これから、統一教会の問題にしても、国葬の問題にしても、岸田総理自身がよりしっかりと説明し、国民の皆さんの理解を得ることが大事ではないかと思っています。

兵庫県としては、やはり、経済対策が大事です。9月補正でいろいろな物価高に対応する経済対策を盛り込みましたが、やはりまだまだ期間も含めて不十分だという声もありますので。できるだけ早く、秋の臨時国会が間もなく始まりますが、しっかりとした議論をしてもらい、経済対策を早急に打ち出されることを期待したいと思っています。

 

記者:

日曜日に3空港懇談会があり、神戸空港の国際化への見通しが立ったかと思います。それを受けて、神戸市の久元市長が、2025年の大阪・関西万博までのターミナル整備事業に言及し、今後、万博までのターミナルの拡張等の事業を進めていく考えを表明しました。

大きな公共事業になるかと思うのですが、この点に関して、兵庫県としてどのように関わっていくのか、考えがあれば教えてください。

 

知事:

先日の18日の3空港懇談会で取りまとめ案が合意され、関西国際空港の容量の拡張とともに、神戸空港の国際化の道筋が示されました。これ自体は兵庫県の経済にとってはたいへん意義が深く、改めて評価をしたいと。そして松本会長をはじめ関係者の皆さんの尽力に、改めて敬意を表したいと思っています。

議論の中でも関空の成り立ちの経緯や、神戸空港の経緯、それから関空ファーストという思いを皆さんが持つ中で、全体の需要を高めていき、コロナ前よりもより高い需要を作りながら、そこで溢れた部分をしっかりと神戸空港も含めて受け止めていこうという、それが大きな方向性だと思っています。

そのような中で、万博まで、そして2030年というスケジュール感が示されていますので、それに向けて、神戸市の久元市長も昨日のおそらく市議会で、そういった方向性を示したものだと思っています。

ターミナルの拡張や必要な設備投資については、基本的には神戸空港は神戸市が設置者で、関西エアポート社が運営者ですので、その両者でしっかりと話をしながら、拡張に関する経費の負担、役割分担についてもしっかりとしてもらえればと思っています。現時点では、そこに兵庫県が、何かしらの負担をすることは考えていません。

しかし、大事なのは、懇談会でも示されたように、大きな需要を作っていくことです。まずはインバウンドをしっかりと復調させていくことが大事で、そのためには、大阪、京都だけではなく、やはり兵庫県の魅力をより海外に発信していくことで、関西全体としてのインバウンドの数を増やしていくことが大事だと思っています。

国内の利用者では、先日の懇談会でも議論がありましたが、やはり神戸より西側の、姫路や岡山等の人々が、より神戸空港を使ってもらえるような、そのような国内需要の掘り起こしも大事だという議論が出ています。そういったところで兵庫県としてもしっかりとこれから、神戸市などと連携してやっていきたいと思っています。

 

記者:

神戸空港の関連で、補足質問します。県内の北の方や、神戸市以外の地域と空港等の広域観光など、広域周遊と言われる点だと思うのですが、そのあたりについて、考えや方向性が具体的に何かあれば教えてください。

 

知事:

関西学院大学の上村先生も確かメディアの中で言われていましたが、これから大事なのは、神戸空港が国際化された際に、今もそうなのですが、神戸空港から兵庫県内各地にどのように足を運んでもらうのか、ということです。

具体的には、おそらくバスの観光ツアーや多様な電車も含めて、いろいろと県内各地に足を運んでもらうような、そうした仕組みづくりが大事だと思っています。

そのためには2つありまして、1つが、インフラとして、バスや鉄道をどのように積極的に利用してもらうのか。また、ツアー造成の事業者や路線会社、バス会社に、しっかりと神戸空港を起点に、県内各地に定期路線やチャーターの路線を作ってもらえるのか、そういった取組の支援と。

それから大事なのが、県内各地の城崎や姫路もそうですが、観光地としての魅力アップです。そういった有名な観光地以外の地域の魅力アップを、特にインバウンド向けにどのようにしていくのかが大事だと思っています。

特に神戸や兵庫については、大阪や京都と比べると、いわゆる五つ星のホテルがすごく少ないと言われています。それを、神戸市は都心で増やそうという流れを作っていますが、それとともにやはり兵庫県ならではの強み、例えば、丹波地域では古民家の再生によって、ハイクラスのインバウンドの人が泊まれるような、いわゆる一棟貸しと言われる、そうした旅行のスタイルがすごく伸びてきていることもあります。兵庫ならではの、そういった宿泊の受け入れ体制をどのように作っていくのかが大事ではないか、と思っています。

先日あるランキングを見ると、外国人の行きたい日本の地域トップ10のようなものがありまして、1位が東京、2位が京都、大阪は確か9位だったと思います。兵庫はどこも入っておらず、直島(香川県)が3位ぐらいに入っていて、あとは富士といったところです。

そのようなランキングに兵庫が入ることを目指していくことが大事だと思っています。「兵庫」というように入ればよいのですが、例えば城崎、淡路、姫路、朝来など、そういった今までにない、そして今までもやはり観光地として注目されていたような地域が、そういったランキングにも入って。インバウンドの人にも兵庫のここに行ってみたいと思ってもらえるような、そんな魅力づくりが大事かと思っています。

 

記者:

県外との連携というものもあるかと思います。兵庫県だけではなく、京都や大阪など、ある程度周遊してもらうという意味では、他県との協力も必要になるかと思うのですが、これから各知事同士で話そうなど、そういった話はあるのでしょうか。

 

知事:

そこも大事なポイントになってきます。特に大阪、京都、兵庫がどのように連携していくのか。「三都物語」(JR西日本の観光キャンペーン)が昔ありましたが、そういった枠組みも大事ですので、そのあたりはこれからいろいろな形で観光部局との連携も大事だと思っています。

先日の兵庫・大阪連携会議でも、あれは大阪との関係ですが、やはり観光地のトッププロモーション・セールスをしっかりとやっていくことが大事だという話もありました。そのためには、どういった繋がりがストーリーとして考えられるのか、それから、どのようなツアーが生み出されていくのかということも大事な視点ではないかと思っています。

 

 

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