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【発表項目】
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1番目は「デジタルスタンプラリー「テクテク“ひょうご温泉”めぐり」の実施」です。
スマホアプリの「テクテクライフ」を実施している“兵庫県×テクテクライフ”デジタルスタンプラリーの企画を行っています。
その第2弾として、前回の「テクテクひょうごフィールドパビリオンめぐり」に続き、今回はひょうご観光の強みである温泉をテーマにしたデジタルスタンプラリー「テクテク“ひょうご温泉”めぐり」を実施します。
兵庫県内には多くの温泉地がございますが、今回は有馬温泉、城崎温泉、洲本温泉の3つの温泉を舞台としました。
実施期間は、7月22日(月曜日)から来年の1月31日(金曜日)までの約半年間です。
参加方法は、スマホアプリ「テクテクライフ」をインストールしていただき、各温泉地の観光スポットをめぐりチェックインするものです。
1コースあたり10スポットが設定されており、10スポット全部を巡るとそのコースはコンプリートとなります。
コースをコンプリートすると、温泉地関連商品などが当たる抽選に参加できます。
1つのコースをコンプリートする度に抽選が可能で、今回は全3コースですので、最大で3回抽選が可能です。
スタンプラリー達成プレゼントには、有馬人形筆、城崎麦わら細工などの伝統工芸品や淡路島産玉ねぎなど、温泉地にゆかりのある商品、何が貰えるかは届くまで分からない県特産品「五つ星ひょうご」ガチャなど、総数305口の商品を用意しています。
第1弾のフィールドパビリオンめぐりも9月末まで開催をしています。
夏の旅行にあわせて、是非、スタンプラリーに参加していただき、兵庫の魅力に触れ、楽しんでいただきたいと考えています。
私からは以上です。
記者:
この事業による利用者数の見込みと改めて意気込みや目的をお伺いします。
知事:
「テクテクライフ」のユーザーは全国で約5万人おられます。
観光ツールとして活用していただいている方も多くおられますので、是非5万人のユーザーの方にも、できるだけ多くご利用いただきたいと考えています。
「テクテクひょうごフィールドパビリオンめぐり」を2ヶ月間させていただいていますが、2000人程度がご利用いただいていると伺っていますので、是非、多くの方にご活用いただきたいと考えています。
記者:
14日にあった自民党の兵庫県連大会で、末松信介県連会長が斎藤知事に対して大きな正しい決断をしていただきたいとして辞職も含めた政治判断を求められるという発言がありました。
改めて、斎藤知事ご自身の進退について今のお考えを聞かせてください。
知事:
私は大会には直接お伺いしていないので、お話自体は報道等で拝見しております。
前回の選挙で大きなご支援を受けました。末松先生は敬愛させていただいております。ご指摘は真摯に受け止めさせていただきたいと考えています。
一方で、前回の選挙で多くのご負託を私自身もいただきました。
コロナ後の新しい兵庫県に向けて、よりよい県政を目指していくことが私の責任だと考えています。
今後、百条委員会や第三者機関などを通じて、今回の問題の調査への対応をしっかりと行っていきます。
そして、反省すべきところ、改めるべきところを改めていくことが大事だと思っています。
その上で、前回から何度も繰り返し申し上げておりますが、県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直していくこと、これは時間がかかることかもしれません。
そして、道は険しいかもしれませんが、前に進めていくことが私の県民の皆さんに対する知事としての責任の果たし方だと考えています。
記者:
末松会長は県連大会の後の会見でも、次期知事選で斎藤知事を推薦する可能性について問われて、前回と同じような形は極めて厳しいとして、次回の推薦は厳しいというようなお答えをされました。
3年前の知事選で斎藤知事を推薦した政党から辞職も含めた対応を促されているということですが、その受け止めも含めて伺えますか。
知事:
直接会見を拝見していませんので、コメントをどうすればいいか少し考えるところがありますが、末松先生のご指摘のものがあれば、真摯に受け止めたいと考えています。
自民党の皆様には、これまで約3年間の県政運営においても、予算成立や条例(の制定など)に向けても大きなご支援、お力添えをいただいています。
国会議員の先生の皆様にも、自民党の先生にも様々なお力添え、ご指導いただいた。そして、県政運営におけるインフラの整備やいろいろなところでのご指導、お力添えいただいたことは、今までも、これからも改めて御礼を申し上げたいと考えています。
記者:
今、知事がおっしゃられたように、これまでいろいろな条例や予算の成立に力添えをしてきたという自民党から、事実上の辞職要請があり、そして、県職員労働組合や片山副知事からも同じように辞職した方がいいのではないかというような要請があったかと思うのですが、こういう状況になって、なお、知事は、やはり職員や議会と一緒に県政を進めていくことを表明されているかと思いますが、それを具体的にどのようにやっていかれるのか、本当にそれで県政運営をやっていけるのかをお聞かせください。
知事:
この点は、先般の会見でも繰り返し申し上げていることになりますので、そこは繰り替えしというご指摘は受け止めますが、やはり、私自身は約3年前に県政を進めて欲しいという大きなご負託を受けました。
現在は文書問題の中で、このような状況になっていることは、県民の皆さんも含めて、大変申し訳ないと思っていますが、現下の状況でも県政を一つ一つ前に進めていく、仕事を進めていくことが私の責務だと思っています。
これは県職員の皆様とも一つ一つの日々の仕事をやっていくことが大事だと思いますし、これから県議会の皆さんとも9月議会はじめ、議会定例会などを含めて、一つ一つの仕事を当局として進めていき、そこで議論をしながら県政運営を進めていくための最大限の努力をしていくことが私の責務だと思います。
確かに時間はかかるかもしれない、道は大変厳しいかもしれませんが、それでも一つ一つ前に進めていくことが、私の大きな責任だと思っています。
そのために、私が努力すべきだということです。
記者:
冒頭の質問で、知事はこれから百条委員会や第三者機関の調査への対応をしっかりしていくとおっしゃいました。
百条委員会や第三者機関の調査で何かしら内部調査では認められなかったようなパワハラであるとか、何らかの疑惑が事実認定された場合には、何かまた進退について別の責任の取り方もご検討されるということでしょうか。
知事:
これから第三者機関や百条委員会が進んでいきます。
私としてはこれまでの私自身の考え方を述べさせていただくということです。
その上で、今後どのように結果に出るかは、現時点では大変申し訳ないですが、仮定の状況ですので、まずはしっかりと調査に対応していくことが私の対応だと考えています。
記者:
百条委員会ですが、先週金曜日に議会事務局に対して元西播磨県民局長のご遺族の方から、元西播磨県民局長が19日の証人尋問に向けて準備していた陳述書と知事の発言を記録したという音声データが提出されていたということです。
その音声の内容というのが、西播磨地域であった会議で、上郡町の特産品のワインについて知事が「飲んでみたい、折を見てお願いします」などとおっしゃった記録だと聞いているのですが、知事ご自身はそういう発言を実際になさったという記憶はございますか。
そして、発言された場合その意図は何だったのか、お聞かせ下さい。
知事:
その件については、現在報道等で出ております。
私自身も詳細を承知しておりませんので、現時点でそれに対して自分の記憶とかそういったものが回答できない状況です。
これはもちろん詳細が今後分かり次第、しかるべき場でしっかりと回答していくことは考えています。
記者:
上郡町の特産品のワインを西播磨であった会議で、何かそういう場面があったということも含めて記憶にはないということですか。
知事:
そうですね。
どういった場面での話なのかという詳細をまだ承知していないので、これから詳細が分かり次第、しかるべき場で回答させていただくというのが、今日の時点でのコメントということでご理解いただきたいと思います。
記者:
実際にここ数年で上郡町産のワインが知事の手元に送られたというような事実はありますか。
知事:
そこは現時点では承知をしていませんが、そこも含めて詳細が分かり次第、回答させていただくことになると思います。
記者:
自民党県連大会で末松会長が、知事には大きな正しい決断をしていただきたいとのコメントに対して、先ほど知事は、ご指摘は真摯に受け止めるとご発言がありました。
一方で、これは指摘や批判ではなくて、3年前の知事選で知事を支援した自民党からのある種、辞職勧告や決別宣言ではないのかと私は思うのですが、指摘は真摯に受け止めるものではなく、その発言についての知事の思いをお聞かせください。
知事:
私自身は直接お伺いしていないので、その真意とかそういったところについてのお答えを正確にできる立場ではありません。
その上で、報道等で今の質問をお伺いしていますが、そこは3年前にご支援をいただいた自民党の兵庫県連会長ですので、そういった言葉は大変重いと受け止めています。
ただ、私としてはやはりこれまでどおり、県政を前に進めていくことが私の責務だと考えていますので、一つ一つの仕事を毎日積み重ねていくことを続けたいと考えています。
記者:
知事選で支援をした自民党からもこういった声が上がり、片山副知事も辞任をされました。
県職員労働組合からも事実上の辞職勧告が出されました。
知事は、先週、それより前から会見でも職員との信頼関係の再構築、そのためにコミュニケーションを図っていくことをすごく強調されていますが、改めて、一週間経ましたが、この難局をいかにどう乗り越えていくか具体的に何か新たな策として、知事として考えは何かありますか。
知事:
これも前回の会見などでも何度も申し上げて大変申し訳ないですが、やはり何か一つの大きな展開を打開する妙案は、難しいと思っています。
この方法をすれば局面が大きく打開されるとか、一気に物事が進むことはないと考えています。
大事なのは、繰り返し申し上げて申し訳ないですが、日々の仕事をしっかりやっていくということです。
昨日の関西3空港懇話会でも、神戸空港の国際化含めて大きな一歩が踏み出されました。
これは本当に県政、神戸市や淡路島の関係者も含めた大きなご尽力の成果だと思っていますが、現下の状況でもそういった県政の大きなポイントである空港問題含めて、着実に一歩ずつ進んでいますので、そういった形で万博の関連事業、若者・Z世代政策を含めて、道のりは困難なところもあるかもしれないですが、時間をかけてやるべきことをきちっとやっていく。
そして、一つずつ成果を着実に出していくように努力していくことが私の責任だと考えています。
記者:
県職員労働組合、片山副知事、自民党の末松会長など、相次いで多くの関係者から辞職要求をされている中で、それでも真摯に受け止めると話されていますが、何を真摯に受け止めていらっしゃるのでしょうか。
知事:
県政運営は、今、文書問題で大変厳しい状況にあります。これは、県民の皆さんに大変申し訳ないと思っています。
その中で、片山副知事含めて、この対応について、様々な対応の仕方があるということだと思います。
それを私自身も受け止めるということです。
ただ、私の政治家としての責任の果たし方というものは、大変困難な状況、そして時間はかかるかもしれないですが、県政を前に進めていくために最大限努力していくことが私の責任ですので、そこを果たしていきたいと思います。
その中でいろいろなご意見、そして、こうすべきだという声があるということは真摯に受け止めさせていただくことも私の責任だと思っています。
記者:
真摯に受け止められているということは、実質的に辞職要求というのをされていると思いますが、選択肢の一つとして責任の果たし方の中で辞職もあると考えてよろしいでしょうか。
知事:
私としては、やはり日々の仕事、そして県政を前に進めていくために全力で取り組んでいくことが私の責任の取り方だと思っています。
記者:
それだと真摯に受け止めているというか、全くその選択肢がないということですか。
知事:
私としては、大事なのは、大変厳しい状況ありますが、やはり県政を前に進めていく、そして私自身が大変時間がかかり、道は険しいかもしれませんが、日々の仕事を全力でやらせていただくことが私の進むべき道だと考えています。
記者:
その道は険しいとか、時間はかかるというのは、これまで私もずっと会見に出させてもらって、2ヶ月以上同じような回答されていると思いますが、他に出てくる言葉はないのですか。知事として。
知事:
ご指摘は受け止めますが、私がやるべきことは、ポイントはやはりそこだと考えていますので、これは本当に繰り返しになっているというご指摘は、本当に受け止めたいと思いますが、私自身が日々の仕事をきちっとやっていくことが責任の取り方だと考えているということは、繰り返しになって大変申し訳ないですが、ご理解いただけるように、私自身も県民の皆さんに仕事で、前に進めていくことで、責任を果たしていきたいと考えています。
記者:
その言葉自体は、知事ご自身が考えられているのですか。
それとも作られた資料を読まれているのですか。
知事:
私自身が心の中からこうしたいということを、この場でも伝えさせていただいています。
記者:
状況が変わっていても同じ答弁を繰り返されているのには何か理由があるのですか。
知事:
ご指摘は本当にご尤もな点もありますが、やはり政治家として一つの考え方をしっかり私の中で信念として持たしていただくことが、私の取るべき一つの責任の果たし方だと思います。
これが私としては、やはり仕事を一つ一つ前に進めていくということです。
記者:
告発文書に記載のある県立考古博物館でパワハラ疑惑が指摘されていたと思いますが、それ以外に例えば元西播磨県民局長の文書で記載されていた、怒りに任せて机を叩いたなど、職員を威嚇するような行為とかはしたことはないのですか。
知事:
私としては、そういう行為をした認識はございません。
あくまで業務上の必要な範囲で指導はさせていただいたということです。
記者:
これまでもそういったいわゆる机を叩くとか、世間から見てパワハラと疑われるようなことは一切されていないという認識でよかったですか。
知事:
様々なご指摘はありますが、私としてはそういう認識はないです。
ただ、私としては業務上の範囲内で指導させていただいたということですので、これから第三者機関や百条委員会でいろいろな調査が進められる中で、どのような評価がされていくのかだと思いますが、私自身としては、繰り返しになりますが、業務上の必要な範囲内での指導をさせていただいたということです。
そんな中で、コミュニケーションが不足していたとか、もう少し感謝の気持ちなど、これも繰り返しになって申し訳ないのですが、感謝の気持ちや信頼関係、そういったところを抱くべきだったというところについては、反省はしています。
記者:
繰り返し申し訳ないということだと思うのですが、540万人以上の兵庫県民の方が知事の後ろにいらっしゃると思います。
会見でも配信されていると思いますが、知事もそれで県民に伝わっていると思っていらっしゃるのでしょうか。
知事:
私としては、私が考えていること、そして私の思いを自分なりに誠心誠意伝えさせていただいているつもりですので、これが県民の皆さんに伝わっていないという指摘はあるかもしれないですが、私としては全力でこれからも伝えさせていただくように努力します。
後は、やはり時間はかかるかもしれないですし、道は険しいかもしれないですが、一つ一つの仕事、政策を積み重ねていくことで、県民の皆さんに理解いただけるようにしていきたいと考えています。
記者:
ワインの贈答疑惑に関して、知事は記憶にないということですが、2022年11月の西播磨地域づくり懇話会に知事は、参加したことは記憶にないですか。
知事:
その問題は、私も詳細を承知していないので、この場で答えることが適切なのか、それとも詳細が分かり次第、しかるべき場で回答させていただきたいということで、私としては先ほど申し上げましたとおり、詳細が分かり次第、しかるべき場で、しかるべきタイミングでしっかり回答させていただきたいと考えています。
記者:
詳細が分かるというのはどういう状況で理解されるのですか。
知事:
私も報道等でそういったものが出ていると承知していますが、どういった場面かという詳細がまだ私としては認識できていませんので、その段階で何かコメントするということよりも、やはりきちっと詳細を把握して、判明次第、しかるべきタイミング、場で回答することが大事だと考えています。
記者:
知事の選択肢の中に、これだけ要求されていても辞職される責任の取り方はないということですが。今後もこれからも、どういった場面でもそういった考えにはならないということなのでしょうか。
知事:
先ほどからの質問にありますとおり、本当に厳しいご批判、ご指摘あります。
そして、末松会長含めて、責任の取り方というご指摘は、重く受け止めますが、私としてはやはり3年前に大きな負託を託された立場ですので、一つ一つの仕事をやはり懸命に努力していくことが私の責任だという思いでいます。
記者:
先ほど、明日(本日)の尼崎の公務についての知事の出席の取り止めが、広報広聴課からリリースがありましたが、取り止めの理由について伺ってよろしいでしょうか。
知事:
明日(本日)、尼崎の子育て支援施設を視察させていただく予定でした。
一方で今回の文書問題に関して、県庁に多くの電話が寄せられています。
その中には私自身に危害を加えるという内容もございます。
安全性の確保の観点から、尼崎市とも相談し、今回は総合的に判断して、私自身の訪問含めて中止とさせていただきました。
記者:
具体的にどのような形で、どのようなメッセージが届いているのでしょうか。
知事:
詳細は差し控えたいと思いますが、私の身に危害を加えるようなメッセージが寄せられています。
記者:
いつ頃から、どれぐらい届いているか分かりますでしょうか。
知事:
先週頃から、そのような内容の電話が寄せられていると承知していますが、詳細な件数等を私は承知していないです。
記者:
私の記憶が間違いでなければ、先週も月曜日の公務を確か予定していたものを3つ取り止めていらっしゃると思いますが、同様の理由でしょうか。
知事:
月曜日ではなく、火曜日ですね。
火曜日の公務につきましては、前日に元県民局長がお亡くなりになったことに対する会見もさせていただいた直後であることなどを踏まえて、総合的に公務について、一部対応を変更したということです。
今回は、そこというよりも、先ほど申し上げましたとおり、県庁の方に多くの私に対する危害を加えることへの連絡や電話がありましたので、安全上の配慮の観点から明日(本日)については、まずは中止をさせてもらったということです。
記者:
このような脅迫はあってはならないと思いますが、実際、先週や明日(本日)のように、県政を前に進めるという言葉とは裏腹に、県政が滞っている状況が、この問題をとおして生まれているかと思います。
片山副知事は、県政の停滞があってはならないということ挙げて辞職を表明されていますが、責任の取り方として辞職以外にもあるかと思うのですが、現状、知事の考えの中に、責任の他の表し方は考えていらっしゃいますか。
知事:
責任の果たし方は様々あると思いますが、私としては、繰り返しとなって申し訳ないのですが、日々の仕事をしっかりさせていただくことが責任だと思っています。
これから百条委員会や第三者機関への対応も自分ができる範囲でしっかりやらせていただくことも責任だと思います。
それから業務については、私自身が出席や視察を取り止めることは、今はありますが、例えば尼崎の件で言いますと、子育て住宅促進区域の指定については、県と市で合同発表することをしますので、昨日の空港の話も含めてですが、私自身が出席しなかったとしても、様々な施策は一つずつ前に進んでいると考えています。
記者:
文書問題をとおして、県民の負託を受けているということで、一つ一つ前に進めるという考えをおっしゃっていますが、3年前の負託と今の県民の考えというものに対して、ずれが生じているような状況に、今、陥っていると思います。
改めて県民に指示を呼びかける意味でも、選挙をするというお考えはないのでしょうか。
知事:
そこは考えてはいません。
やはり私自身の大事なところは、今は、やはり一つ一つの仕事を着実に前に進めていくことが、私の責任の果たし方だと思います。
3年前に多くのご負託をいただきました。
その中で、県民の皆さんからは、着実に新しい時代に合わせて変えて欲しいというご負託を受けましたので、それで3年間邁進してまいりました。
今回の問題を受けて、そういった観点から、県民の負託がどうなのかというご指摘だと思いますが、それでもなお私自身は当時応援していただいた、負託いただいた方に対する責任の果たし方として、私自身は、毎日の業務を一つ一つ果たしていくことが、自分を応援していただいている、ご負託いただいた方への責任の果たし方だと考えています。
記者:
先ほどされた質問への回答の補足的な質問です。
質問の中で明日という発言がありましたので、知事も明日と答えられたと思いますが、この尼崎の件は、本日午後4時からの予定が、急遽、先ほど正午ぐらいの時点で私たちに知らされました。
何か県民から危害を加えるということがあったことを原因として挙げられましたが、これを例として、急遽、知事が現場に行かれることが取り止めになることが、一つ一つ仕事を着実に前に進めることができていないことの表れではないかと思いますが、一つ一つ果たしていけていないこの現状の中で果たしていきたいとおっしゃる。
これを本当にできるかどうか改めて今思いを聞かせてください。
知事:
私の思いとしては、一つ一つの仕事を前に進めていかなければならないという思いです。
これは先ほどの質問にも答えましたとおり、やはり県民の皆さんからの大きなご負託を受けた立場ですので、県政を進めていくことが私の責務です。
明日ではなくて本日16時だったことはお詫び申し上げたいと思います。
急遽の点については、やはり安全確保の観点から、そのような対応をさせていただいたという点はご理解いただきたいと思います。
ただ、子育て住宅促進区域の県内初めての指定については、着実に進めています。
本日、市役所において、県市合同で発表させていただきますので、視察自体は私が行くこと含めて中止とさせていただいていますが、それでも大事な施策としては、着実に進んでいますので、そこは県政が一歩進んでいるということでご理解いただきたいと考えています。
記者:
視察を中止したが、それでも進めているとおっしゃいますが、今後こういうことが積み重なって知事ご自身が行かなくても、代理の方が行けばいいということが重なると、知事でなくてもいいのではないかという声が上がると思いますが、それはどうお考えですか。
知事:
大事なのは、私が出席する出席しないにかかわらず、一つ一つの行事やイベント、そして、事業や施策を進めていくことだと考えていますので、そこは、いろいろなご指摘を真摯に受け止めますが、大事なのは施策を着実に実行していくために努力をしていくことだと考えています。
記者:
自民党県連の末松会長が昨日おっしゃったように、自民党としては一緒にやっていけない。一緒にやるのが難しいということを突きつけられました。
県議会の大多数を占める方々が一緒にやっていけないとおっしゃる中で、施策を進められないかもしれないということについては、どのように受け止めていますか。
知事:
これから厳しい道のり、そして時間がかかる点はあると思いますが、やはり当局側と議会側は車の両輪ですので、県議会の今の状況が変わってくる可能性というものがあるとしても、そこは当局側として、提案すべき施策、進めるべき施策をしっかり積み重ねていって、それを予算や条例であれば、県議会の方とご理解をいただけるものをしっかり進めていくことを、これからも私自身が努力をしていくことが必要だと考えています。
記者:
尼崎の視察の中止を決めたのは本日になってということになりますか。
知事:
はい。そのようになっています。
記者:
先週の段階で、この尼崎の件か分からないのですが、視察先の自治体などにこのような問題がある中で直接視察に来られることを受け入れ先から否定といいますか、避けてくれないかという申し出があったという話を聞くのですが、そういった件にはこれは当たらないですか。
知事:
今回については、先ほど申し上げさせていただいたとおり、ここ数日、私に対する危害を加えるという電話が来ておりますので、安全性のことを考えると、本日の視察については中止がいいと、県と市で相談させていただきました。
元々、私ではなく代理のものが行くことも想定していたのですが、全体的に判断して、今回は取り止めということです。
ただ、視察予定は取り止めましたが、子育て住宅促進区域の指定についての発表は、市役所で県と市で一緒にやっていますので、一部視察はなくなりましたが、そういった発表自体は、現場の尼崎市役所でやっていますので、そこはしっかりできていると考えています。
記者:
既に電話でそのような脅迫があるということですが、これはどのぐらいの間その警戒が続くのでしょうか。
知事:
これから状況を見ながら判断していかなければと考えています。
記者:
現時点で警察への相談とかはされているのでしょうか。
知事:
適宜、警察との情報共有はしています。
記者:
県連大会の件で末松会長の発言は、その場にいなかったので、真意は分からないということですが、こういったノーを突きつけるような発言があった上で、知事の方から末松会長や県連の方に、直接話を聞く機会やその真意を尋ねる、もう一度支援をお願いしたいという話をすることは考えられていないのでしょうか。
知事:
今のところは、そのような対応をする予定はありません。
先ほどから申し上げていますとおり、やはり私としては、日々の県庁業務をきちっとしていくことが大事ですので、それを一日一日、業務をしっかりやっていくことが、今、私がやるべき大事なことだと考えています。
記者:
末松会長ご自身は、終了後の記者会見の際に機会があれば、直接会って進言をしたいということもお話されていたのですが、そういうことを求められれば応じるという思いですか。
知事:
機会があればと考えています。
記者:
会った際に知事から伝えたいことはありますか。
知事:
まだそのような場ができていませんので、コメントはまだ難しいと思いますが、私としては、一日一日の仕事をしっかりやっていくことが私の責務だと考えています。
記者:
即座ではないのですが、知事へ辞職を迫っている中で、日本維新の会の松井一郎前代表は第三者機関の調査結果が出るまでは辞職すべきではないと。
第三者機関の結果を受けて、責任の取り方を判断すべきだと。
このように区切りを設けるお考えは知事の中にありますでしょうか。
知事:
私としては松井前代表の言葉は大変、前回の選挙の時も本当にお世話になりましたので、心から今でも感謝申し上げていますし、敬愛申し上げています。
詳細は、私もそこのご指摘は承知していないのですが、私としてやるべきことは、先ほどから申し上げているとおり、一つ一つの仕事をしっかりやっていくこと、これから百条委員会や第三者機関の調査にしっかり対応していくこと、県民の皆さんの信頼や職員との信頼関係構築を進めて、県政を前に進めていくことが、私の今の責任の取り方だと考えています。
記者:
知事はずっと一貫して百条委員会の調査に協力したいというようなことをおっしゃっていますが、その結果を受けて何らか進退を判断されることを表明されるお考えは今のところはないのでしょうか。
知事:
私としては、先ほどの繰り返しになって申し訳ないですが、これから百条委員会や第三者機関の対応し、一つ一つの仕事をきちっとやっていくことが、私の責任の取り方だと考えています。
記者:
今のところは当面、知事の任期内は、一つ一つの仕事を全うされていくお考えということでしょうか。
知事:
私がやるべきことは、二つあります。
一つが日々の仕事をしっかりやっていくこと。
もう一つが百条委員会や第三者機関の調査に対する対応を自分ができる範囲でしっかりやっていくことが大事なポイントだと考えています。
記者:
先ほどから県政を前に進めていくことが知事の責任だとおっしゃっていますが、具体的にはどういうことかを伺いします。
一つ一つ前に進めていくということですが、職員から聞くと日々の業務やイベントについては参加をされているかもしれませんが、中長期的な課題、協定の締結とか委員の嘱託などは、知事自身の問題が、障害になって仕事が一つ一つ進まないという声もよく聞きます。
知事が県政を前に進めていくというのは抽象的な言葉ですので、具体的に他の施策を犠牲にしても進めなければならない県政というのはどういった政策になりますか。
知事:
職員の皆さんからいろいろなご指摘をいただいていることは、私もこれからしっかり受け止めて対応していくことが大事だと思っています。
仕事としては、先ほどの話もありましたが、一歩一歩業務としては着実に進んでいると捉えています。
日々のレクチャーや業務についてもきちっとやらせていただいています。
その中での意思決定もしています。
昨日は、関西空港、神戸空港を含めた大きな方向性を決める施策が定まりました。
これはこの間、土木部はじめとする関係者、そして淡路島の首長含めて、大変ご尽力いただいた流れの中で、これからの兵庫県の観光施策を含めた大きな方向性を示すものが一歩進んだと考えています。
本日の視察も中止になりましたが、子育て住宅促進区域の指定自体は着実に進んでいます。
今は、文書問題の影響を受けて、安全対策の観点から参加ができず、私自身に危害を加える話がきていますので、そこは対応せざるを得ないところありますが、一つ一つの施策は、着実に進んでいると私自身は認識しています。
記者:
一つ一つの施策というのは、関西3空港懇談会は出席しなくても、その手続きとしては進んでいったと思いますし、本日の子育て施策に関しても、知事が進めた政策ですが、既定のもので知事自身が出席する必要がないという判断で本日も行かれなかったと思います。
一つ一つの業務が大事であるのか、県政というのは知事にとって何を指していますか。
知事:
いろいろな考え方があると思いますが、私が出席すべき業務やイベント、進めていくべき事業や施策を着実に進めていくことが大事だと考えています。
関西3空港懇談会も、昨日出席させていただいて、私からもコメントで淡路島の思いを伝えさせていただきました。これも大事な仕事だと思いますので、これは知事としてやるべき仕事だと思います。
それ以外にも私が出席しなくても進める業務はありますし、それは出席するしないにかかわらず、組織として着実に進めていくことが県政にとっては大事だと考えています。
記者:
末松会長は、知事ご自身が県政を担いたいという思いと、担えるかどうかについては別だとおっしゃっていたと思います。
知事自身は県政の責任は担えると判断されていますか。
知事:
担っていけるように、これからも努力していくことが大事だと思っています。
先ほどから申し上げていますとおり、一つ一つの施策はしっかり着実に進めていっていると認識しています。
記者:
議員とのコミュニケーションの話で、先週、片山副知事からは今回の文書問題が発展した理由に、職員の他に議会や国会議員との信頼関係が構築できていなかったことを挙げられていました。
先週の会見で、知事ご自身が議会や国会議員にコミュニケーションを図っていくということを真摯に受け止めるとおっしゃっていたと思います。
その後も県会議員とか国会議員から話を聞いていても、知事と連絡を取ったという方は極めて少なく、ほとんどいらっしゃらない状況かと思います。
先ほどの質問への説明に対しても、自民党には弁明とか要請については、お話をしに行くつもりはないとおっしゃっていたかと思います。
知事ご自身が生まれ変わってとおっしゃっていたところのコミュニケーションが取られていない、行動が具体的な行動が伴っていないということに関してはどのように受け止めたらいいでしょうか。
知事:
そういったご指摘もあろうかと思います。
今は、文書問題が大きく、このような状況になっているということで、これは本当に県民の皆さんには大変申し訳ないと思っています。
これから第三者機関や百条委員会が本格化していきますので、そこにしっかりと対応していくことが大事な一つの仕事です。
先ほどから申し上げているとおり、一つ一つの仕事をやっていくことが大事だと思いますので、確かにここ数週間や数日で、議員の先生方とお会いすることはできていませんが、それは今やるべき対応の中で専念をさせていただいています。
今後、議会とのコミュニケーションについては、しっかりとやっていきたいと考えています。
記者:
現時点では、議会とのコミュニケーションというのを日々のやるべきことに関して、優先度としてはそんなに高くないということですか。
知事:
そういう観点というよりも、今は、先週もこの文書問題について、3回ほど会見をさせていただきました。
本当に私自身も貴重な機会をいただいたと思っています。
その中で文書問題への対応をきちっとやっていくことが、今、大事だと思います。
施策については、県政改革調査特別委員会もやっていますし、今日、明日は常任委員会もありますので、そういったところで県政の今の状況は、私からのみならず、担当部長なり部局から伝えるなど、議論はできていると考えています。
記者:
パワハラについてお伺いします。
衆目の面前でお声を上げたり、机を叩いたりするということの疑惑に対しては、やっておられず、業務上必要な範囲内でされたということだったと思います。
県職員労働組合などは、そういう事態自体がパワハラを容認しているというメッセージが発しかねないとおっしゃっていたかと思います。
今、先ほどから繰り返しお聞きしていると自身の行動については、パワハラかどうかについて評価される立場だとおっしゃったと思います。
540万人の県民の知事として、パワハラ的態度については業務上必要であれば認められるのか、県知事として評価される立場にないと思いますが、その辺りのパワハラ的態度についてはどのようにお考えですか。
知事:
ハラスメントについては、決して認めてはならない。
ハラスメントがない組織、そして、風土にしていくことが大事だと思います。
それは県庁という(組織の)事業主である知事ですので、そこはきちっと啓発やそうならないような研修機会の確保など、そういったことをきちっとやっていくことが大事ですし、その思いは私自身も常にこれまでもこれからもあります。
評価というのは、今回、指摘されている私自身の行為や言動についての評価が、第三者機関や百条委員会で個別に調査や評価認定がされるという意味でご指摘させていただいたということです。
記者:
今回の行動に関する評価というところですが、個別の謝罪や反省については、特に無いのでしょうか。
知事:
私の行為としては、繰り返しなりますが、業務上必要な範囲で対応させていただいた、という私の思いがあります。
ただ、それはハラスメントかどうかというものは、百条委員会や第三者機関で個別に調査、評価されていくものですので、それは個別の評価、調査に私自身も対応をしていくことが大事だということです。
記者:
誤ったメッセージを発しているということにはならないというご認識ですか。
知事:
私の行為がハラスメントかどうかというのが、今、大きなご指摘をいただいています。
それは調査をして対応していくのが、これからのポイントです。
ただ、ハラスメント自体は、組織、そして県全体もそうですが、無いようにしていく、風通しのいい職場づくりをこれ県庁もそうですが、県全体でやっていくことは大事なことだと思います。
これは私自身もこれからもしっかりやっていく思いに変わりはありません。
記者:
元西播磨県民局長が残されていた音声データについてお伺いします。
上郡町のワインについて、知事は詳細を知らないので、この段階ではお答えできないということでしたが、いつ、どの場所で答えるか具体的にお伺いします。
知事:
先ほど申し上げましたとおり、報道等でご指摘が出ていることを承知はしていますが、私自身もデータの詳細も見ていませんし、内容も承知していないので、詳細が分かり次第、しかるべき場、しかるべきタイミングで回答させていただくことが大事と考えています。
記者:
しかるべき場というのはこういった会見、もしくは百条委員会なのか具体的に教えてください。
知事:
これからの検討になると思いますが、詳細が分かり次第、きちっとした場でご回答、ご説明していくことが大事だと考えています。
記者:
現段階では公表されたものではないですが、仮に百条委員会で出されるとなった場合には、知事もその内容について知ることになると思います。
その場合はすぐにお答えするのか、それとも百条委員会で証人喚問された時に説明をするのかその辺はどのようにお考えですか。
知事:
これからの判断だと思いますが、詳細が分かり次第、どういった場であろうとも、きちっと回答をさせていただきたいと考えています。
記者:
知事は、県民からの大きな負託を受けているという話をされていました。
負託を受けたのは3年前の知事選だと思います。
前回の会見でも、3年前に知事選で訴えられてきた、目指す県政が、現在、達成できているかどうかを問わしていただいた時に、達成できているかどうかは自分で判断できないとお答えでしたが、どなたが判断するものだとお考えでしょうか。
知事:
私が目指す県政の方向性は、前回の3年前の選挙が20年ぶりの知事の交代という大きな転換点でした。
私は県庁で業務をしたこともなかったですが、県民の皆さんから、大きなご負託をいただいて、県政を担う立場に就任させていただきました。
コロナ対策は2年間、自分なりに緊急事態宣言や蔓延防止等、本当に厳しい局面ありましたが、何とか5類移行まで対応できてきたと思います。
それを踏まえて新しい兵庫をつくっていくために、今年の予算から若者・Z世代応援パッケージ含めて、県民の将来、そして安全安心を守るための施策は、全力でさせていただいたところです。
県民の皆さんにしっかり施策を通じて伝えることで、ご評価いただけるように、これまでもこれからも、努力をさせていただくことです。
記者:
県民から、現在、県庁に多くの批判や指摘が相次いでいる状況で、現段階でもその大きな負託を受けているかどうかの判断は知事がするのではなくて、県民がする判断だと思います。
その点はどのようにお考えですか。
知事:
今、県庁に多くの電話をいただいています。
現場で受けていただいている職員の皆さんにはご負担をかけて大変申し訳ないと思っています。
そこはできるだけケアをするように努力、指示を、今、しております。
一方で、施策を一つ一つ進めていくことが、私にとっての県民の皆さんへの責任の果たし方ですので、これから様々な指摘があることは承知していますが、それでもご評価いただけるように努力を続けていく。
それは施策や事業を通じて、評価していただけるように、斎藤県政になって日々の暮らし、自分たちの将来などが、少しずつ変わってきたなと思ってもらえるように、これまでも努力してきましたし、これからも全力で努力していくことで、県民の負託に応えることが私の責任だと考えています。
記者:
その県民の負託は、3年前の話であって、現段階でもその負託はあると思われると思いますか。
知事:
ご指摘は分かります。
知事選挙を含めた首長選挙は、4年間のご負託ですので、前回の令和3年の選挙で、大きなご負託をいただいて、斎藤県政として4年間しっかり仕事をして欲しいというご負託だと思いますので、それに向けて私自身も、一日一日をしっかりやっていくと。
今の文書問題について、現下の状況になっていることは、県民の皆さんに本当に申し訳ないという思いはありますが、それでも4年間しっかり仕事をさせていただくことが、私の負託された責任だと思いますので、大変道は厳しいかと思いますが、私自身は最大限努力していきたいと考えています。
記者:
末松会長の発言で辞職を含めた大きな正しい決断をして欲しいというご発言がありましたが、それを受けても今回その辞職に関して一度も迷うことはなかったでしょうか。
知事:
前回の選挙で大きなご支援を受けた国会議員の皆さんの中でも、末松先生は中心として、ご支援いただいたことは今でも本当に心から感謝しています。
今も本当に敬愛、感謝させていただいています。
そういったご指摘があったということを直接、私はお伺いしていないので、報道等を通じてですが、大きなご指摘だと受け止めますが、私自身は先ほど申し上げたとおり、前回の選挙で、負託を受けている立場として、自分の仕事をこれからもさせていただきたい思いでいます。
記者:
辞職しないということに関して迷いはなかったということですか。
知事:
私としては、これからも日々の仕事を着実に進めさせていただくことが私の責任の果たし方だと考えています。
記者:
3年前の選挙で4年間しっかりやって欲しいという大きな負託を受けたと言われていますが、その85万票の中には、多くの自民党の関係者や自民党の支援者が入っていると思います。
その自民党から辞めてくださいという言葉を突きつけられている状況だと考えると、知事が言われているような85万票の負託前提がすでに崩れていると私は受け止めています。
知事は大きな負託を受けた、その前提は崩れていないというお話に今聞こえましたが、崩れていないというお考えですか。
知事:
前回の選挙で、ご指摘のとおり85万票のご負託をいただいています。選挙としてはご推薦を2つの党からいただき戦ったということです。
確かに今回、末松県連会長のご発言があったことは事実です。
一方で、85万票というものは県民の皆さん一人一人の票ですので、そこはやはり、会派の推薦というものがありますけど、県民一人一人のご負託だと捉えていますので、斎藤元彦に対して、県政を前に進めて欲しいという負託だと私自身は考えています。
記者:
末松会長から4月の予算の説明の時に、自民党内でいろいろ意見がある中で、斎藤さんを党本部推薦したことの重みを受け止めて欲しいと伝えたということですが、その時に、知事はそれに対してどのような返事をされたか覚えていますか。
知事:
詳細は覚えてはいないのですが、令和6年の新年度にあたって、しっかりこれから県政を進めていく上で、国会議員の皆さんとの関係も含めて、頑張ってやっていこうというお話があったように思いますが、私はそれに対してしっかり頑張りますという旨を答えたと認識しています。
記者:
それから3ヶ月あまりが経っていますが、その後、末松会長から直々に電話だったり、何か県政運営についてのご意見だったりはありましたか。
知事:
詳細は、いつ電話したかなどは差し控えておきますが、末松先生とは折を見て電話なりメールをさせていただき、今の県政運営の状況とか、そういったものはご相談やご報告は適宜させていただいています。
記者:
おそらく、会長は県政運営を続けていくのは非常に厳しいことを公の場でもおっしゃっているので、おそらく知事にも同じことを言っていると思いますが、それに対して、どのようにお答えなされたかご記憶の範囲で教えてください。
知事:
文書問題が発生した後にお話をさせていただく機会があったかと思います。
当時は、しっかり対応していきますということを答えました。
記者:
このままでは厳しいよ、というようなことを言われたことに対して、しっかりやっていきますと答えられた。
知事:
少し記憶が定かではないのですが、そういったご指摘があったかどうかも私は覚えてはなくて、なかったのではないかと思っています。
記者:
自民党から次期知事選の推薦も厳しいような、末松会長はそのような言い方をされましたが、他の国会議員などに聞いても、やはり推薦はもうできないという声も結構あります。
知事は次の選挙に出るかどうかは明言されていませんが、やりたいことを長期的にやっていく選択肢として次の選挙の可能性もあったと思いますが、相当厳しい状況になっていることについては、今どのように受け止めていますか。
知事:
私としては、先ほどからの繰り返しになりますが、日々の業務をしっかりやっていくことが私の責任ですので、百条委員会や第三者機関への対応もしつつ、日々の業務を一つ一つしていくこと、県政を前に進めていくことが私の責任の果たし方だと考えています。
記者:
元県民局長がお亡くなりになられてから一週間あまりが経ちました。
そのことが分かった後の会見では、大変、気が動転しているとおっしゃっていたと思いますが、一週間あまり経ち、少し冷静になられたかと思いますので改めてお伺いします。
あの時は百条委員会での証言が相当重圧になっていたのではという旨のこともおっしゃっていましたが、お亡くなりなられた原因は分かりませんが、亡くならなくてはならない状況になったのはなぜなのか、知事自身、今、冷静になってどうお考えでしょうか。
知事:
改めて、元県民局長が亡くなられたことは、心からお悔やみを申し上げたいと思います。
長年県政にご尽力いただいた方なので大変残念だと思っています。
百条委員会などへの対応への心理的な負担があったんだというように推察されます。
我々としても、外部カウンセラーによるメンタルフォローなどをしっかり準備させていただいたところで、日程の調整にも入るところだったので、大変残念だと思っています。
ご家族には、改めて心からお悔やみを申し上げたいと考えています。
記者:
気が動転していた上での発言と同じことをおっしゃいましたが、それ以外に考えられる亡くなられた原因について、知事が思うところは他には特にはないということでよろしいしょうか。
知事:
私としては、なかなか分からないところはありますが、やはり百条委員会の心理的な負担などがあったんだと推察しています。
記者:
末松会長の件では、何回かメールや電話をする機会もあったと知事はおっしゃいました。
私は、末松会長の発言は公にされたことが非常に大きかったと思います。
次の選挙云々は置いておいて、今の知事のお立場で言うと、今、末松会長と接触するなり、連絡をして、ご自身の気持ち、スタンスをお伝えすることが必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
知事:
しかるべきタイミングが来れば、そういったこともさせていただくことが大事だと思っています。
今は、文書問題に関する対応、これから百条委員会や第三者機関も進んでいきますし、後は、一つ一つの県政を前に進めていくために、これから、服部副知事、一人の副知事体制になりますから、改めて、県政を前に進めていくための組織をきちんと進めていこうということを、職員とともに意識を共有していくことが大事だと思いますので、そこに専念していくことが大事だと考えています。
記者:
百条委員会の件に関して予断を許しませんから、あまり軽々しい発言はできないことは重々承知していますが、やはり、末松会長及び自民党県連の動きというのは、非常に私はポイントとして大きかったと思います。
そういう中で、今、知事がどのようにお考えなのか。そこに我々としてはストンと落ちるものがなくて、しかるべきタイミング、少しぼんやりとし過ぎはしないかと思いますが。
知事:
そういったご指摘はあるかと思います。
ただ、私自身は、先ほど申し上げましたとおり、これも繰り返しになって申しわけないですが、これから県政を一つ一つ進めていく。
そのために、まずは県庁内の体制を幹部職員と共に意識を共有して県政を前に進めていくための日々をきちんやっていくことが、最大限対応すべき課題だと考えています。
記者:
2022年9月6日の第3回ワーケーション知事室で、丹波市の廃校活用施設を訪れて、知事は女性起業家ネットワークや丹波木産材活用の可能性などをテーマに関係者と車座で対話をされました。
その際、会場にあった家具、その施設用に作られた木製のサイドテーブルと椅子を、これいいですね、ぜひ知事室で使いたいと、知事自身がおねだりをされたという証言を、私は複数、聞いております。
持ち帰られた事実はありますでしょうか。
知事:
詳細を覚えていないというところがありますが、確かにワーケーション知事室で、廃校を活用した校舎のところに行かせていただきました。
そこは、丹波市の重要な産業である県産材を活用して、家具や椅子を作ったところです。
そこで、私は使いながら、本当にいい椅子、そして机だと思ったので、これは県政のPRのために、知事室などで使わせていただくことはいいんじゃないですか、と、これはあくまで県としての県産材の利活用のPRという観点で申し上げたんだと認識していますが、実際にそれを受け取ったり持ち帰ったかというと、私自身の今知事室では使ってはいません。
発言の趣旨としては、決しておねだりというものではなく、県として産業振興施策として大事な観点から、知事自身が使うこと、県の職場で使うことが地場産品のPRになるという施策目的から申し上げたものだと認識しています。
ご理解いただきたいと思います。
記者:
当該事業所も、ぜひ知事室で使いたいと、椅子とサイドテーブルをお持ち帰りに、という記録をしており、知事がお持ち帰りになられたという同型の机と椅子がこれなんですが。(写真を示しながら)
知事室では使っておられないということでしたら、この日に即日持って帰っておられるのですが、実際この机と椅子はどこに行ったんでしょうか。
知事:
それは詳細を把握していませんので、私が認識している限り、今、知事室にはありません。
知事応接室にあるかどうかは確認をしないといけませんので、詳細を確認して、回答したいと思います。
私が発言させていただいた趣旨は、県産材を使った県産品の大事な事業ですから、それを知事や県庁で使うことは、県産材の利活用のPRになると。本当に地元が、一生懸命県産材の利活用をしていこうということでしたから、それは県政の産業施策の観点からPRのために、そういったものが大事だという発言をさせていただいたと思いますので、そこは、施策目的としての発言だという点はご理解いただきたいと思います。
記者:
施策目的であれば、贈答は受け取らないという県の内規には抵触しないものなのでしょうか。
知事:
そこは事実関係を確認して、回答させていただきたいと思います。
記者:
今のご指摘に関して、例えば、職員の方に確認に行ってもらって、知事応接室にあるかどうかだけでも確認できると思うのですが。
知事:
確認をして、後でお答えをさせていただきます。
記者:
元西播磨県民局長は、死を持って、抗議すると言ってお亡くなりになられました。
何に対して抗議をしたとお考えでしょうか。また、どのようにこのメッセージを受け止めていますか。
知事:
改めて、元県民局長が亡くなられたことに対しては、心からお悔やみを申し上げたいと思っています。
県政に長年ご尽力いただいた方でしたので、心から残念で、感謝をしています。
ご指摘の詳細は、私自身も承知はしていません。
これから百条委員会などへの対応のプレッシャーがあったものだと考えています。
精神的なケアの準備もしていただけに、大変残念です。
これから第三者機関や百条委員会の調査を私自身もしっかり対応していくことで、県政を前に進めていくために、責任を果たしていくことが私の大事な務めだと思っていますので、これからそういった県政を前に進めていくために全力で対応していきたいと考えています。
記者:
精神的なケアの準備もされていたということですが、ご自身が精神的に追い詰めたというような認識はないのでしょうか。
知事:
やはり、これから百条委員会含めた、ご対応がある中で、精神的なプレッシャーや負担があったということだと思います。
改めて、お亡くなりになられたことについては、心からお悔やみを申し上げたいと思っています。
我々も外部のカウンセラーによるメンタルケアについても準備をさせていただいて、それをこれから元県民局長にも受けていただけるように、日程調整の準備を進めていた矢先だったので、大変、残念だと思っています。
記者:
百条委員会で疑惑が解明されるのには、かなり時間がかかると思いますが、その間、県政が停滞することはないのでしょうか。
知事:
様々なご指摘、ご批判があることは承知しています。
私自身としては、前回の選挙でしっかり県政を前に進めていくために、ご負託をいただきましたので、道は厳しいものがありますし、時間もかかるかもしれないですが、やはり、一つ一つの仕事をこれからも全力で対応していく、県政を前に進めていくために、日々の業務を職員の皆さんに感謝の気持ちと、信頼関係を構築しながら進めていくことが私の最大の責任だと思っています。
これからも、全力で頑張っていきたいと考えています。
記者:
県政を進めることが責任だと、繰り返し発言されていますが、これだけ不信が世の中で高まっている中、どうやって信頼というものを取り戻していかれますか。
知事:
これまでの会見でも、お伝えさせていただいていますが、何か一気に状況を変える手立てであったり、対応の仕方は難しいと思います。
やはり、時間をかけてでも、大変難しい状況かもしれないですが、一つ一つの施策を、私自身が日々、職員の皆さんと共に全力で取り組んでいくことが、県政への信頼回復に繋がるものだと考えています。
記者:
今も、内部通報に対しての、知事の初動は正しかったとお考えでしょうか。
知事:
様々なご指摘ご批判があることは承知していますが、私自身としては、その時その時で、内部調査を含めた対応を一つ一つしてきましたので、いろいろなご指摘はあるかもしれないですが、その時々で適切な対応をさせいただいてきたと認識しています。
記者:
後悔はないということですか。
知事:
私自身は、一つ一つの対応を適切にさせていただいたと考えています。
秘書課:
先ほど知事室の方に確認に戻らせていただきました。
知事応接室の方にサイドテーブルを置かしていただいております。倉庫の方に椅子もございました。
両方ございましたので、ご報告をさせていただきます。
記者:
自民党の末松会長のお話に関して、このような状況になってくると、今後、自民党も県政運営や県議会で、非常に厳しい対応が予想されると思います。
一方で知事がこれまでおっしゃっているように、県政を前に進めることが続投される大きな理由かと思いますが、そうであれば、今後どこかでやはりけじめを考えるタイミングが必要ではないかと。
例えば、今度、9月議会があります。知事は議会対応も努力されるとおっしゃっていますが、もし、9月議会でうまくいかず、主要な議案が通らないなど、政策が実際に進まない状況になった場合には、改めてそこは辞任を考えるべきではないかと思いますが、その辺の考えはいかがですか。
知事:
私自身は先ほどから繰り返しになって申し訳ないですが、日々の仕事をきちっと進めさせていただくということです。
そして、これから9月定例会もありますが、必要とされる予算がもしあれば、そこは議会と相談させていただきながら、適切に対応させていただくということだと思います。
そして、これから百条委員会や第三者機関が進んでいきますので、そこへの対応をしっかりやっていくことで、この問題の調査を進めていくことも、私は責任の果たし方として大事だと考えています。
記者:
百条委員会や第三者機関の対応は、それはそれでもちろん必要だと思いますが、県政全体でいうとやはり9月議会がしっかり進まないと、来年度予算など今後の大きな方向性もなかなか進まないのが実態だと思います。
是非、ここで明言していただきたいのが、9月議会が、もし、しっかり通常の議案が通らないなど、通常の議会運営ができなかった場合には、辞任も含めて検討されるかどうかを、イエスかノーかでお答えいただきたいのですが。
知事:
9月議会の対応も含めて、これから、一つ一つの仕事を毎日させていただくことが私の責任の果たし方だと思いますので、いろいろな議会側のご指摘や対応はあるかと思いますが、私としては最大限、これから努力していくことが、私の責任の取り方だと考えています。
記者:
そこをクリアにお答えいただきたいのですが、今のお話を前向きに捉えると、9月議会で最大限努力されて、それでも9月議会が空転してしまった場合、主要な議案が通らないという事態になってしまった場合には、責任を取ることも含めてお考えになるのだろうとも受け止めたのですが。
知事:
繰り返しになって申し訳ないですが、9月議会は定例会ですので、9月になればやってきます。
それまでに進める政策はしっかりやっていきます。
9月議会においても必要な条例や議案、予算があれば、そこはしっかり上程をして、議会と議論して、そして、二元代表制の一翼ですので、しっかりご議決いただけるように努力をしていくというのが私の責任の進め方だと思います。
記者:
先ほどから議会の方や国会議員の方への対応の話が出たのですが、今、1万人の職員の方がいらっしゃると思います。
皆さん県庁にいるわけではなく、県内あちこちの出先にもいらっしゃいますし、そこで日々仕事されていると思います。
1万人の職員の方に向けて、公の場でなくても、内部向けにも何か自身のお考えを説明されたり、メッセージを発せられたりなど、一緒にやっていきましょうというような呼びかけみたいなことはやられるお考えはないのでしょうか。
知事:
ご指摘ありがとうございます。
既に7月1日に職員向けのメッセージとして出させていただいています。
そこでは、全職員に私自身のメッセージを動画でお伝えさせていただきました。
今後も政策会議などを通じて、私自身の職員の皆さんへのメッセージを、できるだけ伝えさせていただくように、これからも努力していきたいと考えています。
記者:
県職員労働組合の方からは、事実上辞職を求めるような申し入れがあったかと思いますが、組合のトップや幹部など職員の代表の方と直接時期なども含めてお話をされる考えはないのでしょうか。
知事:
先ほどから答えているとおり、まずは、これから一つ一つの仕事をしっかりやっていくと。
そして、県庁内部の新たな副知事体制の下で、幹部職員と意識を共有していくことが一つの大事なポイントだと思います。
その上で、職員組合の皆さんとも、機会があれば、必要があれば、きちっと対応していくことは大事かと考えています。
記者:
先ほど9月議会に向けた対応のお話がありました。
この一週間の知事の記者会見を見られて、各会派の幹事長の皆さんからは、9月議会は持たないのではないか。
特に、知事の信頼回復に努める、その上で職責を全うする、県民の負託に応えることが自分の責任の果たし方だという説明では足りない。その心は、今の知事自身のご説明が不足している。
コミュニケーションを取れなければ、9月議会の対応もかなり難しいことが予想されると思いますが、自民党、公明党、ひょうご県民連合、共産党、無所属の会派の方たちに、どのように、これから県政推進にあたってのご説明をしていくつもりでしょうか。
知事:
様々なご指摘があると思います。
まずは、先ほど申し上げました、今、日々の仕事をしっかりやっていくことが、私の大事なポイントだと思います。
これから9月議会に向けて、百条委員会や第三者機関でしっかり対応していくことが大事だと思います。
それとともに、議会への対応もしっかりやっていくことは大事だと思いますので、これから努力していきたいと考えています。
記者:
もう少し具体的に教えていただければと思います。
片山副知事が7月末で退職されるとなれば、議会対応がかなり難しくなると思いますが、知事自身がご説明に行かれる、コミュニケーションを取られるということなのでしょうか。
知事:
(副知事は、)服部副知事一人になりますが、服部副知事も、十分にご見識、ご経験含めて、議会対応を担っていただける本当にお力のある方ですので、片山副知事が抜けられた後も、服部副知事と私がしっかり連携して、それ以外にも大変優秀な部長がたくさんおられますので、各幹部と連携して、議会とのコミュニケーション、私が直接行く機会のみならず、幹部職員の皆さんとともに、丁寧にやるべき議案等についての説明や対応をしていくことが大事だと考えています。
記者:
知事が就任して以来、具体的に知事からコミュニケーションを取る場としてのお誘いがあったのは、一回しかないという県議の方がほとんどです。
そういうコミュニケーションの取り方で、今、知事がおっしゃっているように、県政が推進していくものなのでしょうか。
知事:
一回のお誘いというのは会食などのことですか。
記者:
そうですね。
知事:
会食がコミュニケーションを果たす大事な機会だとももちろん思いますが、やはり県議会の皆さんと政策を通じて、いろいろな議論をしていくことが大事だと思います。
そういった会食の機会が少ないというご指摘は真摯に受け止めます。
これは、コロナも2年間ありましたので、やはりそこではそういった機会が、なかなかできなかったということもありますが、そこは、私はこれから最大限できる努力はしていきたいと思います。
大事なのは、政策です。ここをしっかり議会の皆様一人一人と共有をして、理解をいただけるように努力をしていくことが大事だと考えています。
記者:
末松会長はじめ、先ほど日本維新の会元代表の松井さんの名前も出ましたが、一体、知事は誰の意見をまともに聞くのかという話になってくると思います。
今の知事の考えとしては、政策を進めるにあたって、もしくは失礼な言い方ですが、進退を考えるにあたって、誰に相談をされようとお考えなのでしょうか。
それは具体的に末松会長でなければ、松井さんなんでしょうか、それとも昨日会われた吉村さんなのでしょうか。
知事:
私は、前回の選挙で、85万票の負託を受けました。
兵庫県知事に就任させていただいたことは、県民の皆さんからの大きなご負託を受けたという立場です。
私自身がどのような政策を進めるのか、そして、私自身がどのように責任を取っていくかということについては、これは私自身が責任者ですから、私自身が決めていくことが、一番大事なことだと考えています。
もちろんいろいろな方のご意見、ご指摘を踏まえますが、最終的に決めるのは私だということです。
記者:
ご自身が最終的に決断されるというのはもちろんなのですが、決断にあたって、どなたにこれから相談をされるのですかという質問です。
知事:
様々なご指摘や意見は、いろいろな形で聞くことが大事です。
それはこれからも機会を見てやりますが、知事という立場は最終決定責任者でもありますので、行政上も、私がどのように判断するか、行動するかというのは、やはり知事が最終的には決めることが大事です。
記者:
元西播磨県民局長のご逝去、県民生活部総務課長のご逝去を受けて、知事は具体的にどのように弔意や感謝の気持ちご家族に表されたのでしょうか。
知事:
改めて、元県民局長に対してはお悔やみを申し上げたいと思います。
総務課長については、これまでの業務に心から感謝を申し上げたいと思います。
感謝の伝え方などについては、相手のご家族もおられますので、そこを踏まえながらの対応が大事なポイントかと思いますが、私自身はかねてよりこの場でもお伝えさせていただいていますが、今の心の中でも思っていますが、お悔やみの気持ちと感謝の気持ちは、一時も忘れたことはないということです。
記者:
具体的に行かれるご予定は今のところないという理解でよろしいでしょうか。
知事:
この件に関しては、相手がある話ですので、私の一存だけでは決められないというところは、ご理解いただきたいと思います。
記者:
先ほどの質問で、丹波市訪問の際に、あったという椅子は、知事応接室にあったということでした。
知事はご認識でなかったということでしょうか。
知事:
知事応接室の私の椅子の隣に、木製の製品があるということだと思いますが、それは日々、使わせていただいているものですので、しかるべきところに置いてあったということです。
記者:
知事はそこにあったということを認識されていたのですか。
知事:
私自身は、そういう意味では認識していなかったということになりますが、先ほど秘書広報室長からも、お話させていただいたとおり、丹波市に行った時のお話のとおり、日々の業務の中で、知事応接室で応接セットの一部に使わせていただいていますので、県産品の木製品のPRとして適切に使わせていただいたということです。
記者:
PRのために、「ください」とおねだりをしたということですか。
知事:
おねだりをした認識ではないということはご理解いただきたいと思います。
あくまで、県産品の木産材、木を使った産品というものは、丹波地域の本当に大事な地場産業です。
先般、知事として訪問させていただいた時も、木を使った校舎のリノベーション、木を使った家具を使っておられるということで、それが地域の振興に本当に大事なところだということでした。
県の知事応接室でも置かせていただくことによって、知事応接室は多くのお客さんが来られるとこですので、そこに置かせていただくことで、県産品のPRになると考えています。
これは木産材以外にも、例えば、様々な県産品であったりとか、県で作られたものは置かしていただいていますので、それと同じように、知事応接室はお客さんが来られるPRの場なので、そこで、使わせていただいたり、発信させていただくことは大事な県政策の一つのやり方だと考えています。
記者:
PRのために、知事応接室に置いたにもかかわらず、知事ご自身は貰ったことも認識されていなかったのでしょうか。
知事:
その場でお話をさせていただいた後、ある意味、ご提供いただいて、受領させていただいて、適切に知事応接室で使わせていただいたということですので、日々の業務でもきちっと結果的に使わせていただいていますので、対応としては適切だったと考えています。
記者:
今後もこういった訪問をされる度に、PRになりそうだなというものに関しては、無料で提供していただく形はとられますか。
知事:
これから大事なのは、やはり県民の皆さんにいろいろな不安や疑念を与えないように、ルールづくりをきちっとしていくことが大事だと思っています。
これまでは慣例等に基づいて対応してきた面もありまして、これは適切だったと思いますが、やはりきちっとした物品が受領したり、貸与を受けたりすることのルールがきちっと整備されていなかったことは、反省すべき点だったと思います。
ただ、目的として、県内で作られた本当に大切な地場産品を、知事応接室や県庁でPRさせていただくことは、本当に一般的な施策としては大事な施策ですので、それを適正に持続可能な形で続けさせていただくことも大事です。
ご覧いただいたら分かると思いますが、県庁の中にも1階などいろいろなところに、県内の、例えば段ボールで作られた甲冑などいろいろなものが置かれています。
これは県に置かせていただくことが、県内で作られたものをPRするために本当に大事な取り組みとしてやっていますので、それは作られた生産者の方や地域の方の思いもしっかり受け止めていくことは、私は大事だと思いますので、これまでのルールで、もし不足していた点があれば、そこはきちっとルールを作ってやっていくことが大事だと考えています。
記者:
この家具は、施設用に作られたもので、値段も付いていないようなものでした。
それを大勢いる前で知事が、「いいね。知事室で使いたいね」と言われると、事業主として断るのが、非常に難しいような状況にあります。
贈答という形になっているかもしれませんが、半ば贈答を強要されているようなところが、雰囲気としてあるということが事実としてあります。
知事が県産品の振興という目的でおっしゃられる気持ちは分かりますが、一方で言われる側は、パワハラではありませんが、そのようなことに繋がりかねませんので、その辺は各地で先ほどの上郡の件ももしかしたらそうかもしれません。
今回の件でも丹波県民局長が同席しておりました。県内同様、類似事例があるかもしれませんので、その辺は点検されてはいかがでしょうか。
知事:
大変、貴重なご指摘だと思います。
そういったご指摘を真摯に受け止めまして、これから、ルールづくりであったり、私自身の対応の仕方は、真摯に反省をして、改めていきたいと思います。
県産品のPRをしっかりさせていただきたい私の本当に強い思いは、ご理解いただきたいと考えています。
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