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更新日:2007年6月15日

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第291回兵庫県議会 知事あいさつ(平成19年6月15日)

兵庫県議会の開会に先立ち、一言ごあいさつ申しあげます。

議員の皆様には、先般執行された統一地方選挙におきまして、多くの県民の支持により当選されましたことを心からお喜び申しあげます。県民の負託にこたえ、ご尽力されますようお願いします。

阪神・淡路大震災から12年が経過し、ようやく復旧・復興のステージに一つの区切りを迎えました。震災を乗り越え、新しい兵庫づくりへの新たなステージに移行したと言えます。

まず、第一に、元気な兵庫をつくらなくてはなりません。これまでの兵庫は、どうしても復旧・復興に重点を置かざるを得なかったからこそ、これからは、兵庫の元気づくりに全力で取り組まなくてはなりません。

第二に、生活の質の向上です。本格的な少子高齢社会を迎え、子どもから大人、高齢者に至るまで、各世代それぞれの充実した生活が営まれる県土空間をつくらなければなりません。

第三は、交流人口の拡大です。本県も、あと少しで人口減少社会を迎えます。これまでの定住人口中心の発想に加えて、交流を促進し、交流人口を増やすことによって、地域の活性化を図っていかねばなりません。

第四は、家庭と地域の再構築です。戦後の核家族化の進展等により、家族の結びつきや家庭の自立力が弱くなってきているのではないでしょうか。本県は、これまでに県民運動の伝統をもっていますが、さらに地域と家庭との連携を強め、家庭や家族を支えていく社会づくりを進めたいと考えます。

まさしく成熟社会における兵庫づくり、「元気な兵庫」をめざし、つくっていくことこそ、新しいステージを迎えた兵庫の歩むべき道筋であり、全力で取り組む決意です。

幸い、本県は、県民の皆様とともに策定した21世紀兵庫長期ビジョンを指針として、県政を推進してきました。このビジョンも策定から6年を経過しましたので、もう一度原点に戻り、地域の明日を考えていくべく、時代潮流の研究を行うとともに、地域夢会議などを通じて幅広く議論を進めます。

また、地域の個性を生かし、魅力ある社会をつくるためには、地方が自主性・主体性を発揮できる分権型のシステムが必要です。昨年制定された地方分権改革推進法のもとで進められる第二期改革に際しては、自己責任・自己決定の原則のもと、国と地方との役割分担を明確にし、役割に応じた税財源が十分に確保されるよう強く求めていきます。

一方、本県の財政状況は、大震災からの創造的復興に大規模な投資を続けざるを得なかったため、地方債の残高と県債管理基金の積み立て不足に見られるように、きわめて厳しい状況となっています。今後、「元気な兵庫」を実現するためにも、行財政構造をもう一度ゼロベースで点検し、新たな行財政構造改革プログラムをつくり、少子高齢社会への対応や、来るべき人口減少社会への対応など、新たな課題に挑戦しうる持続可能な財政運営を確立していかねばなりません。

すでに、この4月に行財政構造改革本部を立ち上げました。今後、県議会においてのご指導をお願いします。

なお、今定例会に後日提案を予定しております議案は、条例案件、事件決議案件等です。よろしくご審議いただきますようお願いします。

終わりに、議員の皆様の今後ますますのご活躍とご健勝を祈念いたしますとともに、県政発展のため、より一層ご尽力いただきますよう重ねてお願いし、私のあいさつとします。

 

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