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消費者物価指数は、総務省統計局が都道府県を通じて、毎月実施している「小売物価統計調査」の調査結果を用いて作成されており、物価の変動を時系列的に見るための数値です。公表された数値は、各種経済施策や年金の改定などに利用されています。
消費者物価指数は、ある時点の世帯の消費構造を基準に、これと同等のものを購入した場合に必要な費用がどのように変化したかを表しています。他方、世帯の消費構造は、新しい財・サービスの出現や、し好の変化とともに次第に変化していきます。このため、基準年を一定の周期で新しくする「基準改定」を行います。直近では、令和3年(2021年)8月に2020年基準への切替えを行いました。
消費者物価指数は、私たちの暮らしに必要な商品(財やサービス)を買物かごに入れて、その買物かご全体の費用が物価の動きによって幾らに変わったかを表しています。簡単にいえば次のような方法です。
まず、私たちが実際に買った商品を調べて、これらを全て、一つの大きな買物かごに入れたとしましょう。例えば、月平均にすると、米6kg、牛肉500g、トマト1,000g、ビール(350ml)5缶、水道料20立方メートル分、靴下1足、ビタミン剤1箱、バス代4回、新聞代、習い事の月謝、家賃……というようになります。
2020年にこれらを買うのに全部で30万円掛かったとします。次に、同じものを翌年2021年に買ったとしましょう。買物かごの中身は同じですが、個々の商品の値段は上がったり下がったりしていますので、この買物をするための費用は前年と同じではありません。仮に31万円だったとすると、物価が上がったことによって前年に比べて1万円多く掛かったことになります。買物かごの中の商品全体の値動きを指数化してみましょう。2020年の30万円を100とすると、2021年の31万円は、比例計算で103.3となります。これが2020年を基準とした2021年の消費者物価指数です。
■指数のしくみや利用上の注意点については、総務省統計局HPの「消費者物価指数のしくみと見方-2020年基準消費者物価指数-」をご参照下さい。
総務省統計局ホームページ「消費者物価指数のしくみと見方-2020年基準消費者物価指数-」(外部サイトへリンク)→(外部サイトへリンク)
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