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更新日:2024年3月25日

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#7 宅配や送迎サービスを活用してラクラクお買い物

「暮らしに必要な品を買いそろえる」買い物は、重要な家事の一つ。
兵庫県下で広く個人宅配や協同購入を行う「生活協同組合コープこうべ」は、西宮・北口食彩館、西神南、宝塚の各店舗でネットスーパーを展開しています。また、車や自転車での移動がままならない妊娠中の方や乳幼児を抱える方、障がい者手帳をお持ちの方、65歳以上の組合員らを対象に、週1回決まった曜日・時間に無料で自宅から店舗までの送迎をしてくれるサービス「買いもん行こカー」を神戸や阪神、播磨などのエリアで走らせています。

ネットショッピングやネットスーパーを使って、商品を家まで届けてもらうことも「ゆる家事」の一つの方法ですが、「生鮮食品は、やはり自分の目で見て選びたい」「買い物に出かけることは気分転換にも必要」といった声に応えたサービスです。



「近くにお店がないので日常の買い物ができない」「高齢になってもお店で買い物を楽しみたい」という声に応えて始まった「買いもん行こカー」。送迎する職員を入れて8人乗りの車を使っています。
2016年10月にコープデイズ神戸北町でスタートし、今では県下30店舗で26台の車が稼働中。約3,000人が登録しています。その魅力を同行して、取材しました。



「買いもん行こカー」に密着取材した日、JR住吉駅ビル内のコープこうべの店舗「シーア」の駐車場から向かったのは、六甲の山の手、眼下に神戸の街並みと海が広がる見晴らしのいい住宅街です。急な坂の一角で、利用する組合員さんが「買いもん行こカー」を待っていました。
「基本的にみなさんのお家の玄関先までお迎えに伺いますが、ご近所同士、外でおしゃべりしながら待っていてくださることも多いです」と送迎する職員の山田さん。



「自力で車への乗降ができる」ことが利用の条件。送迎する職員の山田さんは、気になる時は車を降りて利用者さんの車の乗降を見守ります。

この日は1人欠席で5人でしたが、ほぼ毎週6人そろって参加。
「今はコロナ禍で控えめにしていますが、車の中ではずっとおしゃべりしていて、シーアまであっという間。毎週水曜日が楽しみで仕方ない!」と組合員さん。普段の車内はまるで修学旅行のバスのような楽しい雰囲気になるそうです。



おしゃべりしているとシーアまでの約10分があっという間。駐車場に着いたら、ここで解散。各自、店舗に向かって、1時間ほど買い物を楽しみます。



ほとんどの人が週1回の「買いもん行こカー」に加えて、コープの宅配も利用しているそう。宅配では米や洗剤といった重いものや生活必需品を注文し、「買いもん行こカー」では、冷凍ではない肉や魚、その日のおすすめ、店舗でしか買えないお惣菜などを購入するそうです。買い忘れのないよう、買い物リストを準備する人も。



Aさん「ひとり暮らしだけど食べることが大好きなので毎週たくさん買って、翌週までに全部食べ切るようにしています。実際に食べ物を目で見て買うのが週1回の楽しみなんです」
Bさん「同居の家族が食事の用意をしてくれるので、ポテトサラダなどその時に自分が食べたいものを買うだけですが、それを楽しみに参加しています。『お豆腐1丁でもいいですよ』と言ってくださるので、少ない買い物の時も参加させていただいています」



利用者Cさんのかごの中身は?
生鮮食品や野菜、旬の果物、お総菜を中心にセレクト。たっぷり買いました。

買い物が終わった人から、集合場所へ。帰りの車を待つ時間も、楽しみのひとつ。



専用のベンチに腰かけておしゃべりタイムが始まります。
Dさん「山の上に住んでいるので、普段はあまり出歩かないし、人に会わないんです。1年前に買いもん行こカーがここでも始まって、日常の楽しみがグッと増えました。今ではなくてはならない時間ですね」

帰りは一人ひとりを自宅前まで「買いもん行こカー」が送ります。
自宅前に到着するとドライバーの山田さんが買い物袋を手渡ししてくれます。
「どれだけたくさん買っても家の玄関の前まで送ってくれるのでラクです。至れり尽くせり!」と利用者さん。



また来週をお楽しみに!



【編集部から】「住み慣れた街で暮らし続ける」ことはとても大切なことです。見晴らしがよくて開放感があって、ご近所が仲良しで、住民たちが「買い物が不便でさえなければ高齢になっても最高に暮らしやすい」と感じていたこの地域で、「買いもん行こカー」の登場はまさに救世主だったそう。単なる送迎サービスではなく、かけがえのない地域交流の場に。取材したコースの利用者は高齢者が中心でしたが、妊娠中や未就学児連れの方にとっても地域に顔見知りができ、子育てで気になることなどを人生の先輩方とおしゃべりができる機会です。
コープこうべの担当者は「子育て中の方のご利用はまだ少数ですが、実際にご利用いただいた方には大変喜んでいただいています。」と話しています。
誰もが安心してくらせるように、そして、未来の子どもたちが笑顔であふれるように、とのビジョンのもと、買い物のニーズに合わせた多彩なサービスを展開中。宅配だけでも自宅配送や店舗受け取りなど選択できるので、ライフスタイルに合わせた買い物サービスが見つかるとうれしいですね。

【今回取材に協力いただいた企業】
『生活協同組合コープこうべ』
兵庫県全域、京都府京丹後市、大阪府北部で事業を展開。「買いもん行こカー(外部サイトへリンク)」や宅配(外部サイトへリンク)移動店舗(外部サイトへリンク)、現在3店舗で実施するネットスーパー(外部サイトへリンク)など、組合員のライフスタイルや声に応えるサービスを多彩に展開。「買いもん行こカー」の利用者は95%が女性、一人暮らしの男性高齢者の利用も。
『生活協同組合コープこうべ』HP:https://www.kobe.coop.or.jp/

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