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かつて明延と神子畑は明神軌道(いわゆる一円電車)によって繋がれ、多くの鉱石や人が運ばれていました。今ではその明神軌道は廃止されていますので、両鉱山がいかにつながっていたのか、どのような役割を担ってきたのかを体感いただけるよう制作を続けていたジオラマが完成しました。
3月30日(月曜日)「道の駅フレッシュあさご」にて、制作に携わった市職員や地域の方々、谷衆議院議員をはじめとしたご来賓の方々にもご参加をいただき、そのお披露目をさせていただきました。
再現にあたっては、今に残る鉱山稼働時の貴重な写真や図面を参考にさせていただいたことはもとより、地域住民の方々や、当時働いていた方などもからお聞きするなどの多くのご協力をいただきました。可能な限り建物や軌道敷、そして、双方のエリアをつないでいた、一円電車や鉱石を運んだ機関車、鉱車なども丁寧に作り上げることができました。
4月24日(金曜日)の正午までの約4週間は、「道の駅フレッシュあさご」で展示させていただき、4月下旬より神子畑選鉱場跡にオープンする「朝来市鉱石の道神子畑交流館」で常設展示することとしています。
地域の方々のガイドを交えて、現地に残る鉱山遺構と見比べながら、より深く「鉱石の道」の歴史を感じてください。
このジオラマが末永く皆様に愛され、地域の誇りを後世へ伝える礎になればと思います。
お披露目式参列者による除幕 |
ジオラマ(明延鉱山側) |
皆様のご協力で完成できました。ありがとうございます。 |
ジオラマ(神子畑鉱山側) |
県民局担当者も頑張ってもらいました。 |
鉱石の道推進協議会 桑田会長ご挨拶 |
平田オリザ氏が主宰する「青年団」の拠点となる江原河畔劇場がいよいよ竣工しました。3月28日、29日のプレオープン公演を目前に控えた劇場を訪問してきました。
旧豊岡市商工会館を改修し、劇場を主軸に地域住民、劇団員や観光客が交流するスペースとして生まれ変わります。新しい外観の入り口から建物の中に入ると、穏やかな円山川の流れと対岸の緑の風景を見渡せるロビーでした。その風景は限られた人が見ていた風景でしたが、この劇場の整備によって、たくさんの人が見ることができるようになります。但馬の風景ですが、平田さんに「外国の風景にも見えるでしょう」と語られると、そのように見えてきます。
1階は150名収容の劇場で、2階は稽古場として使える広いスペースです。今回整備された交流スペースには、「青年団」の公演で実際に使用された椅子やテーブルも配置されて、これを目当てにする新しい楽しみも加わります。
兵庫2030年の展望の地域版リーディングプロジェクトで、但馬県民局は、「たじままるごと芸術の郷」と称して、但馬を芸術文化あふれる地域にしていくことをめざします。劇場の正式オープンは4月で、秋に開催される第1回豊岡演劇祭の会場の一つにもなります。この地域交流施設の整備によって、但馬の文化活動が活発になり、交流人口の増加につながることを大いに期待しています。
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江原河畔劇場 |
ロビーから望む円山川 |
交流スペースにて(写真左から)中貝市長、平田オリザ氏と |
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(但馬県民局長 古川 直行)
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