R4.6 局長メッセージ 但馬県民局長・登日 幸治(とび こうじ)
猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せてきました。このまま、収束に向かうことを祈るばかりです。
私が赴任して以降、コロナ禍に翻弄される日々が続きましたが、そろそろよそ者の視点から見た但馬地域について、思うところを綴らせて頂くことにします。
題して、「外から見ると、不思議だらけの但馬地域」。
以下、その第一回です。
野菜に足はない。
でも、但馬の野菜は歩いてくる。
「何を馬鹿なことを。。。」とおっしゃる諸氏の呆れた顔が思い浮かぶ。
しかし、但馬の野菜は歩いてくるのだ。
但馬に赴任してから暫くの時間を過ごし、懇意にして頂ける方がボチボチ出来てきた頃、この意味が分かった。
但馬の野菜は歩いてくるのだ。
とある朝。出勤のため、玄関扉を開けると、扉の横にジャガイモ、タマネギ、スナップエンドウがある。
気にはなったが、心当たりもなく、「ご近所の方が置き忘れたのかも。。。」とそのまま放置。暫くすると、携帯が鳴る。
「作りすぎたので、玄関横に置いておいた。」とのこと。。。
単身赴任で慣れない料理と格闘していた頃である。
「淡路出身の人にタマネギはどうかとも思ったが。。。スナップエンドウは、湯通し3分で酒のつまみになるから。。。」との注釈も承った。
そしてまた違う日。
今度は、お米がやってきた。
別の方から、「家では古米を食べているが、新米が取れたので食べて。」とのこと。
「新米が取れたのであれば、まず自宅で味わえば良いのに」とは思ったが、ご厚意に甘えて美味しく食させて頂いた。
但馬では米も歩いてきてくれるのである。
(但馬県民局長 登日 幸治)