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11月も半ばを迎えました。
今年も残すところ、あと僅か。毎年のことながら、「今年は一体何をしていたんだろう。」と自らの自堕落な毎日を反省する日々を送っています。
この冬は、新型コロナ感染症とインフルエンザの同時流行が懸念されております。
繰り返しにはなりますが、私達ができる最大の対応は、基本的な感染症対策の徹底です。
穏やかな毎日を送るためにも、手洗い等の基本的な感染症対策を励行して頂きますようお願いします。
さて、今回は「外から見ると不思議だらけの但馬地域」第六回です。
広い兵庫県。
「こんなにも地域によって気候が異なるのか」について、探ってみました。
第六回:湿度の高い冬?
「冬の帳の晴れ上がり」
これは豊岡市歌の冒頭の一節である。
秋から冬への季節の変わり目。竹田城の雲海が有名だが、好天に恵まれる日、但馬は霧に覆い尽くされることが多い。
瀬戸内沿岸に暮らしていると、冬は乾燥するのが相場。六甲おろしのせいか、はたまた浮世の乾いた心がそう感じさせるのか。。。
いずれにしても、冬は乾燥するものと疑いもなく思っていた。
但馬に赴任する際、先輩から「何はなくても除湿機は持ってこい!」とのアドバイス。
「スーツをクリーニングせずに掛けておくと、毛皮のコートになる」との脅し文句とも言える言葉も頂いた。
「そんな馬鹿な。。。」とは思ったが、長幼の序を重んじる私としては早々に除湿機を購入。
一方、お日様を見ることの少ない冬の但馬では、部屋干しが当たり前。
但馬の知人によると、洗濯物は家に誰かが居る時しか干さないとのこと。。。
これに倣い、私もしっかりと除湿機を活用し、洗濯物に溢れる部屋で日々生活している。
そんなある日。。。
持ち前の忍耐強さで、部屋のほこりは全く気にならない私。
基本掃除機をかけることは無いが、何を血迷ったかその休日は掃除機をかけることに。。。
除湿機の吹き出し口にほこりが付いており、それを払いのけようとしたその時、除湿機の下に黒い影を発見。
心霊現象かと思いきや、除湿機の底面の形をした黒カビが現れた。
恐るべし、但馬の湿気
恐るべし、但馬の冬
ちなみに、一冬を但馬で過ごすと、花粉症から解放されるような気がする。
花粉症が「アレルギー性鼻炎」と呼ばれていた頃から、春先の鼻水とはご縁が深かったが、嘘のように出てこない。
そういえば、雪国の方は肌が綺麗と聞く。
但馬もご多分に漏れず、肌の綺麗な方が多い。
冬の但馬の湿気がそうさせるのか、ゆったりした時間がそうさせるのか。。。
但馬の冬は、お肌にも良い「しっとりとした冬」である。
(但馬県民局長・登日幸治)
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