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更新日:2023年1月13日

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令和5年1月局長メッセージ(但馬県民局・登日幸治)

新年あけましておめでとうございます。
ご家族の皆様方共々、健やかに、穏やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
久々に行動制限の無い冬を迎えましたが、インフルエンザ流行の兆しが見える昨今、新型コロナウイルスへの対策の意味からも、基本的な感染症対策が不可欠です。
くれぐれもご自愛頂き、体調管理にはご留意下さい。

さて今回は「外から見ると不思議だらけの但馬地域」の第八回です。
今年は、市街地では雪の無い新年となりましたが、例年、但馬のお正月は水墨画のごとき風景を私達に見せてくれており、遠くに見える山々や川面に映る雪景色は、雪国育ちではない私にでさえ郷愁を感じさせてくれます。
今回は、そんな雪の但馬の日々の一欠片を切り取ってみました。
 

第八回 冬の但馬の基本

私ごとで恐縮だが、都合四回目の但馬の冬を過ごしている。
冬も四回目となると、おこがましいが雪の気配を感じることができる。
雪の早朝、サウンドオブサイレンスとも呼ぶべき「しんしん、しんしん・・・」と耳では聞き取れない雪の音が聞こえるようになってきた。
今回は、但馬人に近づいてきた喜びを胸に、冬の但馬暮らしの基本について、ご紹介したい。

但馬に赴任した最初の冬の朝。
但馬の方に言わせると普通に積もった雪とのことだったが、南国育ちの私には別世界。何故か童心に返り、ベランダからスマホでパシャパシャ。
その時である。
今まで見たこともないスーツ姿の男性が視界に入る。
スーツ姿に長靴。
なんとも言えない違和感。
長靴もいわゆるゴム長ではなく、若干おしゃれな線が入った高価な品。
「申し訳ないが、スーツに長靴だけは納得できない。」
堅く心に誓ったが、それも束の間。
革靴ではとても通勤できない現実がそこにはあった。
早々に、庁舎近くのとある店で、裏起毛の入った高価な品を購入。
雪の朝は、颯爽とスーツに長靴で通勤する私が居る。

また違うある日。但馬の先輩職員の言。

「雪が積もった日は、道の真ん中を歩け!」とのこと。
「命の危険がそこにはある。」との補足も。。。
「何を大げさな。。。」

私の心の叫びが間違っていたことに気づくには、それほどの時間は必要なかった。
とある現場での出来事。
私と並んで歩いていた職員が急に視界から消える。

「うっ」

側溝でうめき声を上げる職員の姿がそこにはあった。
改めて周りを見回すと、雪かきのため、側溝の蓋が外れている箇所があちこちに。。。

スーツに長靴。
雪の日は道の真ん中を歩く。
冬の但馬の基本である。

注釈)側溝に落ちた職員はかすり傷程度で事無きを得ている。念のため。。。
 

 

(但馬県民局長・登日幸治)

 

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