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11月も下旬に入り、但馬ではいよいよ冬の到来を予感させる天候が続いています。また6日には、ズワイガニ漁も解禁され、いよいよ冬の観光シーズンの到来です。
今年は雪もかなり降りそうでスキー場も多くの観光客の皆さんで賑わってほしいと思います。是非、カニと温泉とウインタースポーツの但馬へお越しください。今回は、11月に行われた但馬管内の様々な行事や取り組みについてご紹介します。
養父市の有機栽培米(兵庫北錦)と氷ノ山のブナ林が生み出す清水を使って仕込み、明延鉱山の
坑道の中で半年間熟成させた純米吟醸酒「仙櫻」の蔵出し式が11月2日に行われ販売が始まりました。
これは、養父市産の酒米、名水そして明延鉱山という地域の資源を活かして高い醸造技術を持つ山陽杯酒造(宍粟市)の協力を得て平成9年から取り組まれており、地域資源をうまく組み合わせた地域振興のモデルとも言われる事業です。今年の仙櫻は酒米の品質が良かったことから例年以上にレベルの高い仕上がりで、私も試飲させていただきましたが、香りが良く飲み口もまろやかで、高級ワインのような味わいです。
販売量が限られており幻の酒とも呼ばれていますので、左党の皆さんは是非早めにお買い求めください。養父市大屋町内の酒店と「あゆ公園」、道の駅ようか「但馬蔵」で購入できます。お問い合わせは養父市商工観光課 ℡:079・664・0289 まで
JR西日本は豪華寝台列車「トワイライトエキスプレス 瑞風」の運行が来年春から始まるのにあわせて城崎温泉駅を改修され、そのお披露目式が11月4日に行われました。今回の改修は67年ぶりとのことで、木造旅館が多い温泉街にマッチするよう外装の一部を木目調に塗り換え、温泉街の地図や周辺観光地の情報を多言語で紹介するデジタルサイネージが整備されました。
また、但馬、丹後地方の様々な特産品の販売ショップや城崎温泉の歴史やこうのとりの野生復帰の取り組みを紹介するコーナーが開設されたほか、無料Wi-Fiや増加する外国人観光客に対応するため大型のコインロッカーも設置されました。
快適に改修された但馬の北の玄関口城崎駅を利用してぜひ但馬各地へお越しください。
JA但馬の新本店が豊岡市九日市上町に完成し、完成記念式典が11月7日に開催されました。
新本店は、豊岡市と養父市に分かれていた本店機能を集約し、総務、企画、金融、営農生産の各部が集まり但馬地域の農業振興の司令塔としての役割が期待されています。
建物は旧豊岡南高校の校舎を改修し事務所等のほか、料理教室等に利用できる生活文化棟も併設され学舎の雰囲気が残り、近くに県立但馬技術大学校もあることからアカデミックな雰囲気が感じられます。
記念式典では尾﨑組合長から「“たじまに生きる、たじまを活かす”を合い言葉に、これまで以上に地域農業の振興と活性化に尽力する」との力強いご挨拶があり、県民局としてもJA但馬と協力して但馬の基幹産業である農林業の競争力強化と農業者の皆さんの所得向上に向け頑張ります。
但馬地域の秋の味覚と特産品を一堂に集めた「但馬まるごと感動市」が11月12日~13日にかけて豊岡市日高町の全但バス但馬ドームで開催されました。11月の但馬としては珍しく2日間とも晴天に恵まれ、但馬内外から8万人を超えるお客さんで賑わいました。名物の但馬牛の焼き肉コーナーでは食肉組合が用意した各日1,100食がお昼前後には完売する盛況ぶりでした。
また、今年新たな取り組みとして実施した女性に人気のある菓子店を集めたコーナー(スイーツストリート)や森林体験型のアスレチック施設も人気を集めました。また、ステージでも「たじまウィメンズワークウェア政策委員会」による女性用作業服の発表会や「夢をお菓子に~TAJIMAスイーツ高校生バトル~」など趣向を凝らしたイベントが行われ人気を集めました。
県庁からも金沢副知事、石井公営企業管理者、西上企画県民部長など幹部の皆さんに多数お越しいただき、但馬の元気を実感していただけたのではないかと思います。県民局では人口減少が進む中で交流人口の拡大に積極的に取り組んでいますが、県や市町、農林水産業団体、商工団体などが幅広く協力して開催する但馬の元気づくりの象徴的イベントになっており、来年も新たな企画を検討して実施してまいります。
但馬県民局では土木・建設業への女性進出を後押しするため、女性職員の意見を反映した女性にとって快適な作業服を開発して12日の「たじままるごと感動市」でお披露目をしました。
当日は開発に参加した女性技術者6人が自らモデルを務め、着心地や作業性の良さをアピールしました。開発に当たっては新温泉町在住のデザイナーでエグザイルの衣装デザインなどで有名な岡本剛二さんを中心に県民局、近畿地方整備局豊岡河川国道事務所、県建設業協会、県測量設計業協会会員企業の女性技術者が検討を重ねて夏服と冬服を完成させました。
今後は県や国の事務所、関係企業においてできるだけ多く採用していただくよう働きかけを進めていきます。
豊岡市にある中嶋神社ではお菓子の神様である田道間守(たじまもり)が奉られていることから、但馬夢テーブル委員会のタジマモリあげ隊の皆さんがお菓子で地域の活性化を目指す活動に取り組んでおられます。その一環として、但馬の高校生が自分たちで考えたお菓子の出来ばえを競う「TAJIMAスイーツ高校生バトル」の決勝大会が11月13日「但馬まるごと感動市」のステージイベントとして開催されました。
8校から計20チームの応募があり、書類選考を通過した9チームが実際に作品を完成させるパフォーマンスや作品のプレゼンを行い審査員による試食・審査の結果、八鹿高校家庭科部の「R&Mチーム」が優勝、浜坂高校の「CARAMEL POPCORNチーム」が準優勝になりました。
私も審査員として参加しましたがいずれも独創性あふれるスイーツで、地元の食材を活かした作品も多く高校生たちの地元への愛情や誇りを強く感じさせられ、お腹も胸も一杯になりました。参加者の皆さんの中から将来お菓子の道に進まれ、但馬でおいしいお菓子のお店が誕生することを期待しています。
県民局としてもお菓子をテーマにした具体的な事業を現在検討しており、おいしいお菓子、スイーツといえば但馬というイメージを発信し、全国から人が訪れる地域づくりに努めます。
(但馬県民局長 秋吉 秀剛)
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