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更新日:2025年3月22日

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春季特別展「弥生の至宝 銅鐸」(兵庫県立考古博物館)

令和7年度春季特別展「弥生の至宝 銅鐸」チラシ

概要

日本を代表する青銅器の一つに、弥生時代の祭祀に使用された「銅鐸」があります。近畿地方を中心に広がりを見せる銅鐸は、兵庫県内で67点が出土しており、日本一の出土量を誇ります。いにしえの美と技術の結晶である銅鐸を大阪・関西万博にあわせて展示するとともに、国立文化財機構所蔵品貸与促進事業の補助を受け東京国立博物館に所蔵されている銅鐸の「里帰り」もおこないます。また、銅鐸を作る際に使用された鋳型や道具、後世の人々によって描かれた絵図なども展示し、神秘のベールにつつまれた銅鐸について様々な面から考えます。

【観覧時間】

午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

【休館日】

月曜日(祝休日の場合は翌平日)

【観覧料】

大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下無料

括弧書きは20人以上の団体料金

障害者手帳またはミライロID提示で本人は75%減免、介助者1名は無料

70歳以上の方は大人料金の半額

【展示構成】

1.銅鐸600年の変化~兵庫の銅鐸を中心に~

銅鐸は弥生時代中期~後期の約600年の間、人々に使用されました。次第に加飾と大型化が進み、「聞く銅鐸」から「見る銅鐸」へと変化していきます。バラエティ豊かな銅鐸の姿を県内出土資料を中心に紹介します。

気比1~4号銅鐸(豊岡市出土・東京国立博物館・国指定重要文化財)、松帆1・2号銅鐸(南あわじ市出土・玉青館・兵庫県指定重要有形文化財)など

2.銅鐸の鋳造

銅鐸をはじめとする青銅器は、銅と錫と少量の鉛を溶かした合金を鋳型に流し込んで作られます。銅鐸の模様を彫り込んだ石の鋳型や、土で鋳型をつくるための外枠、青銅を溶かすための坩堝(るつぼ)や空気を送り込むための送風管などの鋳造関連遺物を展示し、銅鐸製作の技術を読み解きます。

鋳造関連遺物(東奈良遺跡・大阪府茨木市・国指定重要文化財含む)、上高野銅鐸鋳型(赤穂市採集・赤穂市立歴史博物館・兵庫県指定重要有形文化財)など

3.銅鐸のさいご

銅鐸は埋納されたり、遺棄されることで人々と別れを告げます。大型化を極めた後期の銅鐸では、小さく砕かれた破片の姿で出土することがあり、別の青銅器にリサイクルされるものもあると考えられています。

糀2号銅鐸(田原市博物館)、銅鐸片・鋳造関連遺物(大井川第6地点遺跡・姫路市・姫路市指定)など


【おすすめの展示品】

1.気比1~4号銅鐸(豊岡市出土・東京国立博物館蔵・国指定重要文化財)

豊岡市気比から4点の銅鐸が出土しました。銅鐸には水が流れるような模様が施されており、鹿などの絵画表現も見られます。3号銅鐸は大阪府東奈良遺跡で出土した鋳型と模様が一致することから、同地で製作されたことが明らかになりました。

2.銅鐸の鋳型(赤穂市上高野採取・赤穂市立歴史博物館蔵・県指定重要有形文化財)

千種川の河原で採取された銅鐸の鋳型です。石に銅鐸の鈕(吊り手)の部分が彫り込まれています。全体を復元すると、高さ約80cmになり、石の鋳型で作られた銅鐸の中では最大の大きさとなります。

3.銅鐸が描かれた絵図(『淡路草』・洲本市立淡路文化史料館蔵)

江戸時代には銅鐸が出土した際に絵図を伴って記録が残されることがありました。淡路島の文化などを記した地誌にも銅鐸の記録を見ることができます。

気比1~4号銅鐸

気比1~4号銅鐸(豊岡市出土・東京国立博物館蔵・国指定重要文化財)

銅鐸の鋳型

銅鐸の鋳型(赤穂市上高野採取・赤穂市立歴史博物館蔵・県指定重要有形文化財)

銅鐸が描かれた絵図

銅鐸が描かれた絵図(『淡路草』・洲本市立淡路文化史料館蔵)

開催期間

  • 2025年4月26日(土曜日)~2025年6月29日(日曜日)

開催場所

会場名 県立考古博物館
会場住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
会場へのアクセス

(交通機関)

【電車】

JR土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩約15分

山陽電車播磨町駅から喜瀬川に沿って徒歩約25分

【車】

第二神明、加古川バイパス明石西ICから約3km

(駐車場)

近隣の播磨町営大中遺跡公園駐車場(64台)か播磨町営野添であい公園駐車場(50台)をご利用ください。

交通手段

会場へのアクセスのとおり

主催

兵庫県立考古博物館

お問い合わせ先

主催者名 兵庫県立考古博物館
住所 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1
電話 079-437-5589
FAX 079-437-5599

関連メニュー

講演会*事前申込が必要

[場所]当館講堂[料金]無料[定員]72人[時間]午後1時30分~3時

5月10日(土曜日)「銅鐸への挑戦~作る・壊す・絵図をよみとく~」

講師:藤原怜史(当館学芸員)

5月24日(土曜日)「弥生時代中期における銅鐸生産の動態」

講師:菊池 望(東京国立博物館研究員)

6月14日(土曜日)「銅鐸埋納地の選定と地形環境」

講師:大嶋昭海(当館学芸員)

関連イベント(古代体験講座)*事前申込制

・遺跡ウォーク「六甲山麓の銅鐸出土地を巡る」

[日時]5月31日(土曜日)午前10時から午後3時

[定員]25名[参加費]500円[対象]中学生以上

・「金属のオリジナルミニ銅鐸チャームづくり」

[日時]6月8日(日曜日)午前10時から12時・午後1時から3時

[定員]各回6名[参加費]1,100円[対象]小学4年生以上

・「金属の本格派ミニ銅鐸づくり」

[日時]6月29日(日曜日)午前11時から12時・午後2時から3時

[定員]各回4回[参加費]1,000円[対象]小学生以上

特別展解説*当日受付

5月18日(日曜日)、6月22日(日曜日)両日とも実施時間は午後1時30分から2時まで(観覧券が必要)

事前予約が必要な講演会、シンポジウム及び関連イベントの事前予約方法及び予約期間については、考古博物館のホームページをご覧ください。

なお、特別展、講演会、イベントなどについては変更が生じる場合がありますので、最新の情報は考古博物館のホームページでご確認ください。

お問い合わせ

部署名:兵庫県立考古博物館  

電話:079-437-5589

FAX:079-437-5599

Eメール:Kokohakubutsukan@pref.hyogo.lg.jp