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竪穴住居が数多く見つかり国の史跡に指定されている大中遺跡は、弥生時代から古墳時代へ社会が移りゆく時期に突如として大きな集落に成長します。この頃になると、東播磨ではそれまでの集落から様相が変化し、弥生のムラが生まれ変わります。竪穴住居や中国鏡、鉄器などについての最新の研究成果から、発見60周年をむかえる大中遺跡と弥生集落の姿を紹介します。
【観覧時間】
午前9時30分~午後6時(入場は午後5時30分まで)
【休館日】
月曜日(5月2日は開館)
【観覧料】
大人500円(400円)、大学生400円(300円)、高校生以下無料
括弧書きは20人以上の団体料金
障害者手帳またはミライロID提示で本人は75%減免、介助者1名は無料
70歳以上の方は大人料金の半額
※入館にあたっては新型コロナウィルス感染防止対策にご協力お願いします。
【展示構成】
1.弥生集落のイメージ
2.生まれ変わる弥生集落-東播磨の弥生時代後期から終末期-
3.大中遺跡の盛行
[トピック1]大中遺跡の鏡と破鏡・穿孔(せんこう)鏡
[トピック2]大中遺跡と鉄の広がり
4.大中遺跡とその時代-弥生時代と古墳時代のはざまで-
【おすすめの展示品】
1.大中遺跡出土鏡(播磨町郷土資料館蔵・画像提供)
大中遺跡で発見された中国からもたらされた鏡の破片です。5センチメートル程度の小さな破片ですが、孔があけられていて割れ面が擦り減っていることから、割れた後もペンダントのようにして大切に使われていたことがことがわかります。
2.久田谷(くただに)銅鐸(国・文化庁保有、豊岡市歴史博物館画像提供)
久田谷遺跡(豊岡市日高町)で発見された銅鐸の破片です。117点もの破片がまとめて埋められていました。もとは1メートルを超える大型の銅鐸でしたが、粉々に砕かれた状態で発見されました。
3.大中遺跡出土鉄製品(当館・播磨町郷土資料館蔵)
大中遺跡の調査研究を進めるなかで、新たに短剣や鋤(すき)、ヤリガンナ、板状の鉄製品などが発見されました。弥生時代の集落から多様な鉄製品が見つかる例は多くなく、大中遺跡が大きなムラであったことがうかがえます。また、出土した全長10センチメートルの短剣は、墓以外で発見された貴重な例です。
大中遺跡出土鏡(播磨町郷土資料館蔵・画像提供)
久田谷銅鐸(国・文化庁保有、豊岡市歴史博物館画像提供)
大中遺跡出土鉄製品(当館・播磨町郷土資料館蔵)
会場名 | 県立考古博物館 |
会場住所 | 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1 |
会場へのアクセス | (交通機関) 【電車】 JR土山駅南出口から「であいのみち」を徒歩約15分 山陽電車播磨町駅から喜瀬川に沿って徒歩約25分 【車】 第二神明、加古川バイパス明石西ICから約3km (駐車場) 近隣の播磨町営大中遺跡公園駐車場(64台)か播磨町営野添であい公園駐車場(50台)をご利用ください。 |
兵庫県立考古博物館
主催者名 | 兵庫県立考古博物館 |
住所 | 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1 |
電話 | 079-437-5589 |
FAX | 079-437-5599 |
講演会*事前予約が必要
[場所]当館講堂[料金]無料[定員]72人[時間]午後1時30分~3時
4月30日(土曜日)大中遺跡の過去と今
講師:藤原怜史(当館学芸員)
5月14日(土曜日)大中遺跡の竪穴住居を探る
講師:多賀茂治(兵庫津ミュージアム整備室)
6月18日(土曜日)弥生時代について
講師:和田晴吾(当館館長)
6月25日(土曜日)石・鉄・銅の武器-弥生時代の兵庫-
講師:園原悠斗((公財)兵庫県まちづくり技術センター)
7月2日(土曜日)弥生時代の姫路-最近の発掘調査成果から-
講師:福井優(姫路市埋蔵文化財センター)
記念シンポジウム*事前予約が必要
[場所]当館講堂[料金]無料[定員]72人[時間]午後1時から4時30分
6月4日(土曜日)大中遺跡とその時代-東播磨沿岸部の弥生集落-
シンポジウムの内容
事前報告「大中遺跡の集落像」報告者:藤原怜史(当館学芸員)
報告1「明石川流域の弥生集落」報告者:池田毅(神戸市文化スポーツ局)
報告2「加古川流域の弥生集落」報告者:山中リュウ(加古川市教育委員会)
記念講演「弥生時代後期から終末期の弥生社会」講師:森岡秀人(関西大学大学院非常勤講師)
コーディネータ:和田晴吾(当館館長)
ゴールデンウィークイベント「大中遺跡クイズラリー」*当日受付
[日時]5月3日(火曜日・祝日)から5日(木曜日・祝日)午後1時から3時30分
[定員]各日100人[料金]無料(観覧券が必要)
関連イベント
・当館ボランティア主催遺跡ウォーク「赤穂市・有年の遺跡散策」*事前予約が必要
[日時]6月11日(土曜日)午前10時30分から午後3時30分
[定員]25名[参加費]500円[対象]中学生以上
・古代体験講座「ミニチュア竪穴住居を建てよう」*事前予約が必要
[日時]6月26日(日曜日)午前10時から正午
[定員]10名[参加費]400円[対象]小学4年生以上
特別展解説*当日受付
5月21日(土曜日)、5月28日(土曜日)両日とも実施時間は午後1時30分から2時まで(観覧券が必要)
事前予約が必要な講演会、シンポジウム及び関連イベントの事前予約方法及び予約期間については、考古博物館のホームページをご覧ください。
なお、特別展、講演会、イベントなどについては変更が生じる場合がありますので、最新の情報は考古博物館のホームページでご確認ください。
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