ここから本文です。
記者発表日時:2024年2月9日10時
担当部署名/総務部広報広聴課地域広報班 直通電話/078-362-3019
県内各市町が2023年中(1~12月)に発行・発表した各種広報媒体(広報紙・広報写真・映像作品)のうちから、優秀な作品を選び表彰する「第71回兵庫県広報コンクール」の各部門入賞作品が決定しました。
1 審査結果及び講評
(特選作品のみ。その他の入賞作品は、参考1.の審査結果一覧表を参照ください)
<広報紙部門>
市の部
特選 洲本市 「広報すもと 11月号」
難しいテーマに真摯に向き合いつつ、焦点を絞り読み応えのある特集になっている。丁寧な取材を重ねたことが紙面からうかがえ、余白をしっかり活かしたデザインで紙面全体から地域の優しさが伝わる。多様性を認める社会を目指して、というお題目を高いところから唱えるのではなく、個別の親子を通して、また、サポート活動に携わる人を通して、「向き合って生きる」実感が優しく伝わってきた。行政の相談窓口紹介を紙面下部にレイアウトしたのもよい。
町の部
特選 佐用町 「広報さよう 12月号」
将来の日本の縮図を佐用町に見た。外国人の割合が急増する中、さまざまな角度から現状を伝え、共感を育む特集にまとめた。日本語学校が外国人を呼び込み、その外国人が産業を支える担い手となる。地域は住まいとして空き家を活用し、集落の人らと支え合う。このサイクルが手に取るように分かる。「共に暮らし 支え合う」というタイトルが、実体を伴う確実な世界観として提示されている。12ページの特集ならではのテーマで「対話」を生んでおり、住民同士の関係を円滑にするまさに広報紙の役割を果たしている。
特選 多可町 「広報たか『だいすきtaka』7月号」
従来の広報紙の枠を壊すチャレンジ。特集は小説の物語を読んでいるような気分になった。人が人に支えられて生きる、という当たり前すぎて意識できずにいたことに気づかされる。「居場所」というキーワードで、次々と取材を広げていった編集者の思いがうまく紙面で表現できている。我が町の市井の人々が愛おしくなる企画に昇華できたことが素晴らしい。
<広報写真部門>
一枚写真の部
特選 洲本市 「広報すもと 9月号」7ページ
少し上からの視点で踊り手・観客・商店街が一体に感じられる構図は意図していないと撮影できない。人々の表情が見えず「難解」な写真にも見えるが、集団の統制された動きから阿波踊りのリズムを感じ取れる。阿波踊りの存在を考えさせられるコピーとともに写真の力を活かして余白のあるページに仕上げたのは見事と言える。向かう先には見守る人たちが待ち構えており、地域振興には欠かせない「双方向性」を想像させる一枚である。
特選 多可町 「広報たか 3月号」表紙
パンに必死に食らいつく子どもの表情を見事に捉えている。勢いよくかぶりつく子どもの姿が、給食の大切さを雄弁に伝えている。取材から子どもたちの好みを割り出し、狙い通りの表情で撮影できたのは巧み。少しセンターをずらして楽しく食べている子どもたちも後ろに入れたレイアウトも素晴らしい。
<映像部門>
特選 小野市「令和6年度 小野市消防職員採用PR動画 ~笑顔が待っている~」
消防の業務と街の魅力を映像でつなぎ、意図を理解できるギリギリの短さのカットを、リズムよく音楽とともに見せきった。仕事への誇りが自ずと伝わる。初心者が無料ソフトで作り、映像制作の可能性を示した点も評価できる。
2 主催・後援
主催:兵庫県、兵庫県広報協会
後援:兵庫県市長会、兵庫県町村会
(参考)資料
(1)第71回兵庫県広報コンクール審査結果一覧表
(2)審査講評(各部門の全体講評)
(3)部門別の応募総数・入賞数