ここから本文です。
記者発表日時:2025年2月10日10時
担当部署名/総務部広報広聴課地域広報班 直通電話/078-362-3019
県内各市町が2024年中(1~12月)に発行・発表した各種広報媒体(広報紙・広報写真・映像作品)の中から、優秀な作品を選び表彰する「第72回兵庫県広報コンクール」の各部門入賞作品が決定しました。
1 審査結果及び講評
(特選作品のみ。その他の入賞作品は、参考1の審査結果一覧表を参照ください)
<広報紙部門>
市の部
![]() |
特選 洲本市「広報すもと 11月号」
肉声が聞こえてくる特集。ここ2、3年で確立した「洲本市スタイル」を踏襲しており、特定の登場人物と生い立ち、それを支える人たちという構成で全体を語らせる手法は完成されている。なんとも言えない「優しさ」を感じる雰囲気は、他ではなかなか真似ができないところまでたどり着いたように感じる。表紙のグループホームに招き入れるかのような写真も素晴らしい。
町の部
![]() |
特選 多可町「広報たか『だいすきtaka』 12月号」
篠原先生の教室に入りこんだような臨場感あふれる特集で、紙面を通して多可町の教育現場をじっくり見せてもらった印象。表紙から特集全編に子どもたちの声が響き渡り、取材者もその場の磁力に引き寄せられたことと思う。最後に表紙へと帰結する仕掛けは、広報紙のクオリティを超えている。
<広報写真部門>
一枚写真の部
![]() |
特選 小野市「広報おの『Ono Press』9月号」表紙
子どもたちの仕草や楽しげな表情がすべて。撮り手が被写体としっかりとコミュニケーションを取り受け入れてもらった後、今度は空気のように存在を消すというプロセスがあったように思われる。子ども、野菜、青空と、ある種定番の素材と構図だが、子どもたちのはしゃぐ姿をメインに持ってきたことで目を惹く紙面になっている。市が伝えたいメッセージやセリフではなく、あえて子どもの生の声をセリフにしておいたのも好感が持てる。
組み写真の部
![]() |
特選 多可町「広報たか『だいすきtaka』 11月号」表紙
子供の心の動き、成長のようなものを、3枚の写真を使いマンガのように並べることで表現している。秋祭りの主役である獅子ではなく、子どもに焦点があっていることや、写真のやわらかいトーンからも、担当者の想いを感じる。秋祭りという被写体の多い行事の中、あえてここだけに要素を絞って勝負したことで、独自の世界が広がった。
<映像部門>
|
特選 宍粟市「歴史小説『風奔る』~物語の生まれた風景をたずねて~」
地域に刻まれた歴史を紐解き、そこに住む人、今を生きる人にロマンを感じさせる力作。著者である春名氏の講演会を軸に、難しい歴史背景を朗読・ナレーション・ドローン等を効果的に織り交ぜながら展開し、視聴者をどんどん世界観に引き込んでいく構成が素晴らしい。講演の様子だけでなくしっかりと掘り下げてシーン化しているので、興味を絶やさず見ることができた。「敗者が残した物語」とその舞台の魅力が伝わってきた。
2 主催・後援
主催:兵庫県、兵庫県広報協会
後援:兵庫県市長会、兵庫県町村会
(参考)資料
(1)第72回兵庫県広報コンクール審査結果一覧表
(2)審査講評(全体講評・特選個別講評)
(3)部門別の応募総数・入賞数