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記者発表日時:2026年4月22日11時
担当部署名/兵庫教育大学 直通電話/0795-44-2431
航空レーザー測量が普及したことで、日本の山地・丘陵地には多くの人工改変地形があることが分かってきました。しかし、中世などの古い時代に地形が改変されていた場合、それらの地形が自然状態からどの程度改変されているかについては、定量的な分析が十分に行われていませんでした。
本研究では、斜面の傾斜と曲率の二つの指標を組み合わせることによって、中世の山城築造による改変地形と自然状態の尾根の地形を判別できることを明らかにしました。本研究チームは、広島県の空間解像度1mの航空レーザー測量データを利用して、中世の山城39カ所と、それぞれの山城付近にある自然の尾根地形39カ所において、尾根から一定の領域内の地形を詳細に分析しました。その結果、山城は自然の尾根に比べて傾斜のばらつきが大きく、斜面の傾斜方向に凹凸が多く見られる傾向があることが明らかになりました。さらに、傾斜のばらつきが大きく、谷状や尾根状の斜面が多く見られる山城では、山城の領域内に斜面崩壊の痕跡が見られる割合が高いことも明らかになりました。
詳細な地形データが存在しない1940年代以前の地形改変を探索し、それらの地形の改変を量的に評価したり、過去に改変された地形の斜面崩壊リスクを推定したりする上で、本研究の成果が活用されることが期待されます。
※詳細は、別添資料をご覧ください。
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