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令和6年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報

記者発表日時:2024年2月19日10時

担当部署名/兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター農林水産部水産漁港課  直通電話/078-941-8601・078-362-3476

イカナゴは「春告魚」とも言われ、特にシンコ(新子)と呼ばれる稚魚を対象とした船びき網漁業は、兵庫県瀬戸内海における重要な漁業のひとつです。兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターでは、漁業経営の参考や消費者へのPR等を目的に、毎年、イカナゴ漁況について予報を出しています。イカナゴの親魚及び稚仔の調査結果について、下記のとおり概要をお知らせします。

なお、詳細は別紙「令和6年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報」をご覧下さい。

1 シンコ漁予測(概要)

海 域

漁況予報

播磨灘

各海域とも平年を大きく下回る

大阪湾

紀伊水道

 平年:各調査開始年から直近年までの平均値を基本とする。

2 調査結果

(1)産卵親魚の調査(調査期間 令和5年12月1日から翌年1月4日)

主産卵場である鹿ノ瀬海域での親魚密度は、昨年を下回り、平年値を大きく下回った。産卵量指数(親魚の大きさを考慮して算出した産卵量の目安)も昨年を下回り、平年値を大きく下回った。

(2)稚仔の調査(調査期間 令和6年1月25日から29日)

1調査点あたりの平均採集尾数は、播磨灘が0.3尾(昨年1.7尾、平年値9.6尾)、大阪湾が0.4尾(昨年2.2尾、平年値14.2尾)、紀伊水道が0.1尾(昨年0.6尾、平年値2.9尾)であり、各海域ともに、昨年及び平年を大きく下回り、近年続く不漁年の中でも分布量は低水準であった。

3 シンコ漁の予測

産卵量は低水準であった昨年を下回り、稚仔の分布量も昨年を下回っていることから、今漁期は、播磨灘、大阪湾および紀伊水道の3海域ともほぼ漁獲が見込まれないことが予想される。

4 漁業者による資源管理の取組

本県の漁業者は、これまで湾灘ごとに統一した解禁日や終漁日の設定などの資源管理に取り組んできましたが、近年の中でも最も厳しい不漁が予測されます。このため、引き続き、持続可能な漁業を目指して、イカナゴの資源管理に取組みます。

5 お問い合わせ

(予測について)水産技術センター水産環境部 (TEL 078-941-8601)

(取組について)農林水産部水産漁港課 (TEL 078-362-3476)