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兵庫県における製革業の歴史は極めて古く、弥生時代後期に大陸からの帰化人が鞣製技術を伝え、その基礎を築いたとみられている。その後、江戸時代中期に全国的な商品経済の発達と姫路藩の重商政策のもとに大きく発展した。
当時、既に地域的な分業が行われており、鞣製部門は市川流域をはじめ西の揖保川流域及び東の猪名川流域に沿った地域に発達し、加工部門は姫路城下町の中二階町から東二階町にかけて展開していた。また、原皮は大坂商人を通じて調達され、大地主のもとで村民による賃加工が行われていた。
明治期になって近代的鞣製法が取り入れられ、大正期に軍需専門化が行われて急速に企業化が進んだ。
戦後は強制的な軍需専門化は分裂し、小規模民需産業として再出発した。業界は昭和26~38年の間に著しい成長を遂げ、昭和40年代の後半に入り、経営の合理化や設備の近代化を進展させた。
現在は、姫路市の高木・御着・網干、たつの市の松原・誉田・沢田及び太子町などが主な産地になっている。企業数、出荷額では全国の約2分の1を占め、特に成牛革の生産量は約7割のシェアを誇っている。生産工程図(PDF:120KB)
住所:〒670-0964姫路市豊沢町129番地あさひビル4階
電話:079-285-3872
FAX:079-285-3268
URL:http://www.hyohiren.or.jp(外部サイトへリンク)
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