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加東市、西脇市及び丹波市周辺の釣針製造業は、徳川末期に飢饉救済手段として土佐の国(高知県)から釣針製造技術が移入され、農家の副業として創始された。
明治末期から大正初期にかけて手工業から機械製釣針に変わり、一部設備は動力化されて量的にも技術的にも著しい進歩を遂げた。我が国を代表する釣用品メーカーが存在する一方で、家内工業の零細企業も多く企業間格差は広がっている。
現在、県内の生産高は約8割を占めており全国一である。
産地の特色としては加東市周辺が釣針の単体販売が主であり、西脇市周辺は主として内地向釣針を中心としており、精巧な擬餌針(毛鉤)等の生産も多い。
また、一部の大手企業は釣竿等関連分野への進出を活発に行っている。
「播州毛鉤」については、天保年間(1830~1844)頃に京都から製法が伝わり、江戸末期には西脇市を中心に産地が形成された。
明治初期に数々の博覧会で賞を受けた手細工による優れた技法は、明治末期から大正にかけてさらに磨きがかけられ、今日に伝えられている。
昭和62年4月に通商産業大臣(現経済産業大臣)より伝統的工芸品に指定された。
住所:〒673-1334加東市吉井731-2
電話:0795-46-0022
FAX:0795-46-0104
URL:http://www.hyoturi.or.jp(外部サイトへリンク)
住所:〒677-0015西脇市西脇990
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