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更新日:2024年11月26日

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兵庫陶芸美術館 2024年度著名作家招聘事業×テーマ展「重松あゆみ展 Jomon Resonance―謎めくかたち、色の誘惑」(丹波篠山市)

重松あゆみ 《Lunar Flame》 2018 撮影:後藤清

2025shigematu_ayumi_01

概要

兵庫陶芸美術館
2024年度著名作家招聘事業×テーマ展「重松あゆみ展 Jomon Resonance―謎めくかたち、色の誘惑」

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 兵庫陶芸美術館では、国内外で活躍する著名な作家を招聘し、若き作り手たちに刺激を与えるとともに、幅広い人々により深く陶芸に親しんでいただくため、2006年より「著名作家招聘事業」を実施しています。第19回となる今回は、やきものの「内と外」との関係性や、かたちが生まれる仕組み、さらにはその構造を解き明かすという強い衝動に導かれながら、陶による独立した立体造形を追求している作家・重松あゆみ氏(1958- )をお迎えします。

 兵庫県神戸市で制作している重松氏は、1977年に京都市立芸術大学工芸科に進み、陶磁器を専攻しました。大学では、戦後、前衛陶芸を牽引した走泥社の創設メンバーらの薫陶を受け、土で自由にかたちづくる、「現代陶芸」という新しい世界にのめり込んでいきます。1984年に黒陶に化粧土で彩色したユニークな作品を発表して注目を集め、時代の潮流とともに躍動する新しい陶芸表現を牽引する一人となりました。

 作風が大きく変化するのは1991年、カラフルで不思議な形態をもつ《骨の耳》シリーズが登場します。それまでスケッチから起こしていたかたちを、直接、土を手で触りながら探り出していくようになり、艶めかしい質感と鮮やかな色彩に彩られた妖艶な立体造形へと展開していきます。さらに2000年代に入ると、内側の構造をあらわにする複雑なかたちを追求するようになり、焼成温度や化粧土も見直して、現在に続く唯一無二の作風を確立していきました。

 近年、より複雑で混沌としたかたちを見せている重松氏の作品ですが、その拠り所となっているのが縄文土器です。きっかけとなったのは2008年、当館で開催した「縄文―いにしえの造形と意匠―」で見た小さな耳飾りに強く惹かれたことでした。微妙な色彩のニュアンスを纏い、いかにも現代的に見える重松氏の作品ですが、じつは低温で焼成された、いわゆる原初的なやきものでもあります。まさに時空を超えてつながるやきものの根幹とは何か。本展では、その集大成ともいうべき《Jomon》シリーズに焦点を当て、原初と未来をつなぐ重松氏の造形の本質に迫ります。

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重松 あゆみ

Ayumi Shigematsu


1958 大阪府豊中市に生まれる

1981 京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業

1983 京都市立芸術大学大学院美術研究科陶磁器専攻修了

京都市立芸術大学名誉教授

国際陶芸アカデミー会員


【主な展覧会など】

1993 現代の陶芸 1950-1990(愛知県美術館)

1994 クレイワーク(国立国際美術館、大阪)

1998 つくり手たちの原像(滋賀県立陶芸の森陶芸館)

   「かたち」の領分―機能美とその転生―(東京国立近代美術館工芸館)

2001 現代陶芸の精鋭(茨城県陶芸美術館)

2003 大地の芸術―クレイワーク新世紀(国立国際美術館、大阪)

2017 2016年度日本陶磁協会賞

2018 第31回京都美術文化賞

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◇会期:2025年1月2日(木曜日)~2025年2月28日(金曜日)

◇開館時間:10時00分~17時00分(入館は閉館の30分前まで。)

休館日:月曜日[ただし、1月13日(月・祝)、2月24日(月・振休)は開館し、1月14日(火曜日)、2月25日(火曜日)は休館]

◇観覧料:同時開催中の特別展「TAMBA NOW+ 2025」(2025年1月2日(木曜日)~2月28日(金曜日))の料金に含まれます。

 一般600(500)円、大学生500(400)円、高校生以下無料
 ※本展のみの観覧券はありません。
 ※( )内は、20名以上の団体割引料金です。
 ※70歳以上の方は半額になります。
 ※障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。

◇会場:兵庫陶芸美術館 展示室1

主催:兵庫陶芸美術館、丹波新聞社

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《骨の耳 93-02》 1993 撮影:後藤清

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《Jomon Stream》 2015 撮影:後藤清

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《Mizuchi》 2016 撮影:後藤清

開催期間

  • 2025年1月2日(木曜日)~2025年2月28日(金曜日)

開催場所

会場名 兵庫陶芸美術館
会場住所

〒669-2135

兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4

TEL.079-597-3961

FAX.079-597-3967

E-mail togei@pref.hyogo.lg.jp
会場へのアクセス

詳細は:兵庫陶芸美術館アクセスページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

◆JRをご利用の場合

  • 福知山線「相野駅」下車(大阪駅から約50分)、駅前よりウィング神姫(路線バス)「兵庫陶芸美術館」「こんだ薬師温泉」または「清水寺」行き乗車約15分、「兵庫陶芸美術館」下車

ただし運行本数が限られていますので当館ホームページ(上記リンク)内、JR・バス時刻表をご確認下さい。
※相野駅よりタクシーも運行しています。

自動車をご利用の場合

  • 舞鶴若狭自動車道「三田西IC」より約15分、または「丹南篠山口IC」より約20分
  • 中国自動車道「滝野社IC」より国道372号を東へ約30分
  • 阪神方面より国道176号を北上し、三田市四ツ辻信号を左折約15分

駐車場(無料)

敷地内に58台分(普通車)の駐車スペースをご用意しています。

移動が困難な方は、館玄関前に駐車していただけますので、駐車場誘導係にお申し付けください。

観光バスの受付については、お問い合わせください。

◆その他

無料貸出:車椅子4台、ベビーカー1台

お問い合わせ先

主催者名 兵庫陶芸美術館
住所 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
電話 079-597-3961
FAX 079-597-3967

関連メニュー

2024年度著名作家招聘事業プログラム

◆重松あゆみ氏によるスライドレクチャー
 日時:2025年2月1日(土曜日)13時30分~15時00分

 会場:兵庫陶芸美術館 研修棟1階 セミナー室

 定員:100名(事前申込制、先着順)

◆重松あゆみによるデモンストレーション&ワークショップ

 日時:2025年2月2日(日曜日)時間未定

 会場:兵庫陶芸美術館 エントランス棟1階 工房

 定員:20名

 対象者:陶芸を学ぶ学生や若手作家、陶芸に興味のある方など

 参加費:有料

 ※各イベントに関する詳細については決まり次第、展覧会HPにてお知らせいたします。

◆当館学芸員によるギャラリートーク

 2025年1月26日(日曜日)、2月9日(日曜日)、2月23日(日曜日)
 ※いずれも11時00分から(観覧券が必要です。)

■同時開催

特別展「TAMBA NOW⁺ 2025―変わらぬ風景、進化するやきもの―

テーマ展「丹波焼の世界 season9」


※各イベントに関する詳細は、お問い合わせください。

お問い合わせ

部署名:県民生活部 兵庫陶芸美術館