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令和5年度但馬地域消費生活相談状況 ~ 目立つ架空請求・フィッシング詐欺 ~ ~ 移動通信サービスに関する相談も増加 ~

2024年6月28日

担当部署名/但馬県民局県民躍動室但馬消費生活センター  直通電話/0796-23-1490

〇令和5年度の但馬地域の消費生活センター(3市2町、たじま消費者ホットライン、但馬消費生活センター)の相談件数は、これまでと同様に若年層から高齢者層まで幅広い年齢層から、1,802件の相談が寄せられました(前年度から20件の増加)。


〇令和5年度も商品やサービスを特定せずに代金請求や個人情報の取得を図るフィッシング詐欺や架空請求の相談が増加しています。また、移動通信サービスに関する相談も増加傾向となっています。内容としては自動音声で電話会社を名乗りガイダンスを流して誘導し、個人情報などの取得を図るものが多くありました。また、SNSで知り合った人やSNS広告をきっかけに、詐欺的な投資トラブルに巻き込まれる事例が多発しています。


〇相談者(契約当事者)の内訳は、年齢別では60歳以上が半数以上(56.4%)を占めており、件数・割合でも増加しています。一方、若年世代(20歳代以下)の相談件数は、昨年、一昨年に比べて減少傾向となっています。

 

1.令和5年度の但馬地域管内(3市2町、たじま消費者ホットライン、但馬消費生活センター)の相談状況

添付の発表資料をご覧ください。


令和5年度主な事例

事例1:SMSによるフィッシング詐欺(相談者40歳代男性)

電力会社を騙る者から利用料金に関するショートメッセージが届き、誘導されるままにキャッシュカードの番号やクレジットカードの番号を入力してしまった。不安である。

フィッシング詐欺に関するトラブルの事例について説明し、早急にカードの利用停止を申出ること、不審な請求がないかこまめに確認するよう助言した。

 

事例2:多重債務(相談者60歳代女性)

カードローンや住宅ローンなどで多額の債務があり、月々16万円を返済に充てていて生活が苦しい。

借金の任意整理について説明し、弁護士相談や司法書士への相談について案内した。

 

事例3:移動通信サービス(相談者60歳代女性)

スマホに「携帯電話料金の未納がある。本日中に電話するように」とのメールが届いた。電話をすると高額請求をされた。どう対応すれば良いか。

同様の事例を情報提供し、身に覚えがなければ放置するよう指導した。また不審なメールに記載されている連絡先には電話しないよう伝えた。

 

事例4:電気(相談者70歳代男性)

「電気契約を乗り換えると今より4,000円安くなる」と電話で勧誘された。基本料金は無料と言っていたが信頼できるだろうか。

電力会社の乗り換えについて説明した。利用状況の確認もなく勧誘しており実際に安くなるとは限らないこと、市場価格に基づき価格も変動する場合があることも伝えて、乗り換えが必要であれば複数の業者で比較検討するよう伝えた。

 

事例5:健康食品(相談者40歳代男性)

SNSを閲覧中、ダイエットサプリの広告が表示され、「お試し」、「返金保証」と表示があったため、1度きりの購入と思い2種類注文した。商品が届き代金を支払ったが2回目の商品が届くことになっていた。

センターから当該事業者に連絡し2回目以降の解約と商品の発送停止について依頼した。また相談者へはネット通販などにおける注意点等を説明し、十分気をつけるよう伝えた。


2.被害防止のための対策について

消費生活センターでは、学校や地域での消費生活出前講座の実施、新聞、県・市町広報誌等へのトラブル事例の記事投稿、消費生活イベントの開催、FMラジオによる消費生活全般のタイムリーな話題提供などを行い、被害防止に努めるともに消費者相談窓口の周知を図っています。


☆不安を感じたり、困った時は一人で悩まず、直ちにお近くの消費生活センターに相談してください。

〇但馬消費生活センター:0796-23-0999

〇たじま消費者ホットライン:0796-23-1999

〇各市町消費生活センター又は局番なし:188