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未曾有の被害をもたらした東日本大震災(2011年3月11日)では、計画規模をはるかに超える巨大津波によって、沿岸部の市街地が広範囲にわたり水没するなど甚大な被害が発生しました。
近い将来発生が懸念される南海トラフ地震においても、太平洋沿岸や大阪湾沿岸などの広い範囲で、津波による浸水が想定されています。
このため、兵庫県では「津波防災インフラ整備計画」を策定し、沿岸部の特性に応じた効果的な対策を推進しています。当計画では、甚大な浸水被害が想定される地区を重点整備地区に設定しており、福良港では湾口防波堤を整備します。
トピックス
福良港では、湾口防波堤整備事業の工事に伴い、下記のとおり、通航止めを実施します。安全確保のため、通航に十分ご注意ください。
福良港は、レベル1津波・レベル2津波とも他地域に比べて著しく津波水位が高いことや、後背地の土地利用等を考慮すると、防潮堤を嵩上げして津波を防御することは現実的ではありません。
そこで、津波を湾の入口で低減させる湾口防波堤を整備します。防波堤の構造形式や設置位置については、有識者や地元関係者などで構成する「福良港湾口防波堤整備検討委員会」において検討を行いました。
委員会で決定した方針をもとに、港関係者との度重なる協議・調整により、施設配置や構造を下記のとおり決定しました。
※整備計画の詳細や湾口防波堤の整備効果については、「福良港湾口防波堤パンフレット(PDF:1,458KB)」を参照ください。
2019年12月:洲崎防波堤が完成しました。 |
2020年2月:メイン航路部の補強、基礎捨石工、被覆工が完了しました。 |
2020年4月:メイン航路部の防波堤嵩上げ工に着手しました。 |
2020年4月:通水用水門を施工するための仮締切工を進めています。 |
2021年12月:煙島水門を据え付けました。 |
2024年1月:水門工区の構造物が完了しました。 |
湾口防波堤の整備計画や整備効果等をわかりやすくお伝えするため、パンフレットを作成しました。 ダウンロードはこちらをクリックしてください(PDF:1,458KB)
【配布場所】 ・兵庫県淡路県民局洲本土木事務所(兵庫県洲本市塩屋2-4-5) ・南あわじ市産業建設部建設課(南あわじ市市善光寺22番地1) |
湾口防波堤の整備完了後、通航ルールを下図のとおり設定していますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
メイン航路:漁船以外の船舶が利用
水門工区・煙島工区:漁船が利用(一方通航)
メイン航路の防波堤が約3m嵩上げされるため、安全対策として24時間ライブカメラを設置しています。メイン航路を通航される方は、ライブカメラで港外・港内に船舶がいないか確認のうえ、安全な航行をお願いします。
ライブカメラはこちらへアクセス → 福良港津波防災ステーションHP(外部サイトへリンク)
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