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更新日:2020年3月13日

兵庫津ミュージアム(仮称)の整備に取り組んでいます

兵庫県では、平成31年3月に策定した基本計画に基づき、“兵庫”の歴史と魅力の発信施設「県立兵庫津ミュージアム(仮称)」の整備に取り組んでいます。このページでは施設の概要や開館に向けた準備状況や、トピックスなどを随時お届けしていきます。県民の皆様に愛され、活用される施設に向け、多くの皆様のご意見や応援をお待ちしています。(ふるさとひょうご寄付金の対象プロジェクトです。)

~兵庫津(ひょうごのつ)~

兵庫津(神戸市兵庫区沿岸部、市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅周辺のエリア)は、平安時代末に平清盛が日宋貿易のために整備し、室町時代には足利義満の日明貿易の拠点として栄えた港です。元は行基が設けた摂播五泊(摂津国~播磨国にかけての五つの港)の一つ、大輪田泊で知られていました。

兵庫津は、古くから航路として利用された瀬戸内海にあって、六甲山系によって北西の季節風が遮られ、荒い波が和田岬によって防がれ、さらに水深に恵まれた天然の良港だったのです。

安土桃山時代、織田信長に対し謀反をおこした荒木村重を攻撃し、花隈城を落とした池田恒興はその功により村重の所領を与えられますが、恒興は花隈城に入らず、より海に近い兵庫津に兵庫城を築きます。江戸時代になると、この地は尼崎藩の所領となり、城内の御殿を用いて陣屋が置かれました。西国街道(山陽道)も通り陸海の要衝だったこの地は、後に幕府の直轄地(天領)となり、陣屋が兵庫勤番所となりました。

江戸時代、兵庫津は人口2万人の大都市でした。北前船が運搬する様々な物資の集散地であり、北風家や工楽家、高田屋などの豪商が活躍しました。また、朝鮮通信使やオランダ商館長一行の宿泊地でもありました。

陸海の重要地だった兵庫津は何度も合戦の場となり、また大地震の被害を受けました。そしてその度に、復興を成し遂げてきました。

幕末の動乱期、神戸開港を経て国際貿易港としての地位は東の神戸港に譲ることとなりましたが、明治以降、兵庫津は産業の拠点として日本の近代化を支えました。太平洋戦争、そして阪神・淡路大震災による被害を乗り越え、時代の変化とともにみなとの形態を変えながら、発展を続けてきた兵庫津。その重層的な歴史を今に伝える史跡が街の中に点在しています。

兵庫津のまち、清盛塚

~兵庫津から五国へ~

明治新政府にとって初めての外交問題となった「神戸事件」。優れた判断力と交渉力、語学力でその処理にあたった手腕を買われ26歳で初代兵庫県知事になったのが、伊藤俊介、後の初代内閣総理大臣、博文です。初代県庁舎には兵庫勤番所の建物が用いられました。慶応4年5月23日(1868年7月12日)、廃藩置県に先立って設置された第1次兵庫県は姫路藩、豊岡藩はじめ諸藩領に属さない散在する幕府直轄地を管轄するだけの小さな県だったのです。

明治4(1871)年断行された廃藩置県に伴う統合改編(第2次兵庫県)を経て、明治9(1876)年に全国で実施された県の統合により、播磨一円を管轄する飾磨県、豊岡県のうち但馬全域と丹波の多紀・氷上の二郡、そして淡路が名東県から切り離され、それぞれ兵庫県に統合され、ほぼ現在の県域が定まりました(第3次兵庫県)。これにより、面積は9倍へ、人口は6倍以上に増大し、五国からなる「雄県兵庫」が誕生したのです。

初代県庁看板

~「兵庫津ミュージアム(仮称)」の検討経過~

このように兵庫津は千年以上の昔から国内外との交易によって栄え、明治維新に至り初代の兵庫県庁が設置された「兵庫県のはじまりの地」です。このため、地域のアイデンティティともいえる歴史的資源を活かしたまちの活性化の取組みが阪神・淡路大震災以前から地域主体で積み重ねられ、その中で、「初代県庁復元構想」が検討されてきました。

<経過>

阪神・淡路大震災前から地元主体で調査、研究に取り組む

(平成16年には初代県庁舎の平面図、模型を製作)

 

平成21年初代県庁整備検討委員会報告

“県・市が連携し、初代県庁舎の整備に向けた具体の取組みを”

 

神戸市中央卸売場本場跡地の利活用進展

 

平成30年3月県庁発祥の地記念事業検討委員会報告

“「初代兵庫県庁の復元」と「県政資料館的施設」の併設が望ましい”

 

平成30年5月兵庫津地域が「北前船寄港地」として日本遺産に認定

 

平成31年3月県立兵庫津ミュージアム(仮称)基本計画の策定

 

~「兵庫津ミュージアム(仮称)」のねらい~

兵庫県では、これまでの検討経過を踏まえ、この地において、兵庫県の成り立ちや兵庫五国の歴史、文化、産業等を学び、体験・体感する「県立兵庫津ミュージアム(仮称)」を兵庫の魅力発信と県民のふるさと意識醸成の拠点として整備します。

長く陸海のネットワークの中心であった兵庫津、そして兵庫の価値を、広く発信します。当地には、様々な歴史資源が残り、地元で歴史を語りツーリストに解説する活動もあり、地域活性化のための各種事業も行われています。「兵庫津ミュージアム(仮称)」は、これらの利点を最大限に活用する施設としたいと考えています。

ここにしかない歴史を、工夫をこらした展示を通じて多くの方々にわかりやすく伝えることで、県民のふるさとへの誇りや県内外の兵庫ファンの増加につなげます。また、兵庫津を中核に、県内の有形無形の歴史資源や多様な魅力をさまざまな単位・テーマでつなぎ、学びや体験、地域活性化の基点とします。

<施設の基本理念>

県内外の多くの人が訪れ、交流する

『ここにしかない歴史を発見し、兵庫ファンを増やす拠点施設』をめざす

~整備する施設の内容~

県設置時の歴史空間を体験する「初代県庁復元施設」と、県の成立ち、歴史・文化・産業など県の魅力を理解する「展示施設」を一体的に整備します。

 

区分

県立兵庫津ミュージアム(仮称)

復元施設:初代県庁館(仮称)

展示施設:ひょうごはじまり館(仮称)

規模

延床:約540m2(平屋建)

延床:約3,880m2(地上3階建を想定)

内容

  1. 現存する「兵庫勤番所絵図」等に基づき時代考証を行い、歴史空間を体感する施設として復元。
  2. 元を基本に、その範囲内で一部活用できるよう利便性も確保。
  3. 勤番所(初代県庁舎)には初代知事(伊藤博文)の執務室等を再現。
  1. 歴史ミュージアム機能をもった兵庫県のPR施設として整備。
  2. 千年の歴史を誇る港兵庫津の歴史、独自の過程を辿った兵庫県成立の歴史、変化・多様性に富む兵庫五国の魅力を展示・発信。
  3. 研修交流機能や情報フ゜ラサ゛機能等も備える。各関係機関とのネットワークを重視。

主な建物

又は諸室

勤番所、月番同心屋敷、地付同心屋敷、船見番小屋、門番所など

展示室(常設、企画)、情報フ゜ラサ゛、

研修室、インフォメーションスヘ゜ース、事務室など

内訳面積

勤番所約200m2

同心屋敷(地付同心)約164m2

同心屋敷(月番同心)約50m2×2

船見番小屋約50m2

門番所約20m2

展示部門(常設展示室、企画展示室、収蔵庫等)

約1,490m2

体験・交流部門(研修室、ホール等)約850m2

管理・共用部門(事務室、機械室等)約1,540m2

 

 

【コラム】初代県庁の建物って?

明治に時代が変わってからの庁舎ということで、洋館をイメージされる方もおられるかもしれません。しかし、前述のとおり、幕府の直轄地であり、廃藩置県に先立って急ぎ設置された兵庫県の初代庁舎には、勤番所の建物が使われました。ここに県庁機能が置かれたのは数ヶ月であり、2代目の県庁舎は現在の神戸地方裁判所の敷地場所に新築されています。

この兵庫勤番所が実際にあったところは現在新川運河となっていて、建物は全く残っていません。尼崎藩陣屋の時の平面図が残っており、これをもとに、他地域の類似の建物の事例などを調査、時代考証などの検討を行い、復元設計に取り組みました。

兵庫勤番所絵図 勤番所パース

~施設の整備場所~

勤番所が実在した場所の近くで、まとまった敷地が確保できる中央卸売市場跡地2.期(神戸市有地)の東側の一部に整備を行います。

整備場所

~開館に向けて~

整備スケジュール

復元施設(初代県庁館(仮称))

令和2年度中に建設工事を行い、令和3年度中の開館を目指しています。

展示施設(ひょうごはじまり館(仮称))

令和2年度中に、建築、展示とも設計を行い、整備工事に着手したいと考えています。令和4年度中の開館を目指しています。

 

魅力ある展示に向けて

3つの展示テーマを幅広い世代にとって分かりやすく伝え、多くの人々にその面白さを体感していただけるよう、展示内容や映像なども含めた手法を議論しています。議論をするたびに新しい歴史トピックスの発見があり、大変興味深いです。取り上げたトピックスについては今後随時ご紹介していきますのでぜひご参照ください。

テーマ1千年以上続く国際貿易港の奥深い魅力

テーマ2激動の幕末・県の成立とその後の歩みのドラマ

テーマ3ひょうご五国の多彩な歴史、魅力

 

運営体制の検討

集客施設としての持続性を確保するため、民間のノウハウを活かした効率的な管理運営を図ります。また、学術性とPR性の両面のバランスがとれた企画運営を目指します。具体的な運営体制や入館料などの詳細は令和2年度中に決定します。

 

 

お問い合わせ

部署名:企画県民部地域創生局地域資源課

電話:078-362-9014

FAX:078-362-3950

Eメール:chiikishigen@pref.hyogo.lg.jp