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知事就任1年メッセージ(令和4年8月1日)

知事就任から1年を迎えました。
就任に際し、私の使命は「躍動する兵庫」をつくり上げることだと申し上げました。新たな挑戦が次々と湧き上がり、人・モノ・投資・情報を国内外から惹きつける兵庫をつくりたい。その思いを実現すべく、最大限の力を注いできました。

振り返ると、新型コロナウイルス感染症への対応に奔走した1年でした。就任2日目に「まん延防止等重点措置」が適用され、延べ4ヵ月間が「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」の期間となるなど、深刻な事態が続きました。
この間、医療提供体制や保健所体制の強化、ワクチン接種の促進、行動制限の実施など、刻々と変化する状況に応じて対策を講じてきました。こうした取組ができたのは、県民や事業者の皆様のご理解とご協力、医療従事者や市町など関係者のご尽力があったからこそです。改めて感謝申し上げます。
いま再び感染が拡大し、第7波を迎えています。新規感染者数が過去最多を更新し、厳しい状況が続きますが、感染抑制と社会経済活動の両立を基本に据え、乗り越えていきたいと思います。引き続きのご協力をお願いいたします。

新型コロナ対応にあたる中にあっても、「躍動する兵庫」の実現に向けて、全力で種まきに取り組んできました。
若者たちの活躍を広げるスタートアップ支援の強化、デジタル化や脱炭素化の加速、新たな観光戦略の推進など、成長の原動力づくりを進めました。
また、県内各地の魅力を高めるため、2025年大阪・関西万博に向けたフィールドパビリオンの展開、高いポテンシャルをもつベイエリアの活性化、空き家活用特区の創設をはじめとした土地利用の規制緩和などを進めています。
県民生活の基盤となる安全安心の確保では、災害に強い県土づくりや高齢者の特殊詐欺被害対策等の強化に加え、新たにヤングケアラーや課題を抱える妊産婦への支援、発達障害児の保育施設受入支援、水上オートバイ対策なども開始しました。

これらの取組にあたり、特に意を用いてきたのは、現場主義と対話です。新型コロナの影響で制限せざるを得ない時期もありましたが、可能な限り県内各地に足を運び、県民の皆様の生の声を伺って、業務に活かしてきました。また、地域の魅力や県民の皆様の意欲的な活動をトップセールスで発信することにも努めてきました。

「躍動する兵庫」に向けた道のりはまだ滑り出しの段階です。今後、さらに種をまいていくとともに、それらが芽を出し、実になるまで育て上げることが大切であり、まさにこれからが本番です。初心を忘れることなく、県民の皆様とともにしっかりと歩みを進めてまいります。皆様の引き続きのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

 

令和4年8月1日

兵庫県知事 齋藤 元彦

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