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【発表項目】
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(資料に沿って説明)
記者:
ゴールデンウイークに入ることによる懸念点について。会議で、どのような意見が出たのか、それから、知事の考えを。また、県民に持ってもらいたい危機感について、どう考えているのか教えてください。
知事:
ゴールデンウイークが間もなくということで、今、状況としてはピーク時よりは感染者数が下がってきて、病床の使用率も低くなっている状況ですが、少し下げ止まりや、リバウンド気味を繰り返している、小康状態にあります。数としても、1000人前後が続いていますので、高止まりの状況です。
これからゴールデンウイークが来ますので、旅行やレジャーや帰省によって、様々な普段会っていない人との交流や、人の流れが出てくるということです。そのような際には、これまでもそうでしたが、感染のリスクが高くなりますので、県民の皆さんには注意をお願いしたい、と思っています。
やはり、基本的な感染対策の徹底が大事ですので、マスクの着用、それから、マスクを外しての会話(を避けること)。今日の専門家の議論でも、感染者数を抑止していくことが大事である、ということでした。
その際には、ワクチンの接種も大事です。一方で、マスクを外して飛沫を曝露しながら会話することが、やはりリスクとして高い、と大阪大学の松尾先生からも指摘がありました。そういったリスクの高い場面を避けてもらうことが大事だ、と思っています。
社会経済活動と感染対策の両立をしていくことが大事なテーマにもなります。今のところは、今の感染状況や病床使用率の状況を踏まえれば、過度な外出自粛やレジャーをやめましょう、といったことまで言う状況にはない、と思います。
そういった意味でも、感染対策やリスクの高い行動にしっかりと留意してもらいながら、ゴールデンウイークを楽しんでもらうことが大事だと思っていますので、これは改めて県民の皆さんにメッセージとしてお願いしたい、と考えています。
記者:
マスクを外してという話がありますが、飲食店の会食については、あくまでも協力要請であり、強制力がない形ですが、実効性についてはどう考えていますか。
知事:
私も最近、ランチなどで食事をする機会がありますが、多くの飲食店は、4人以内のテーブルであったり、パーティションを設置していたり、もしくは互い違いに座るなど、多くの飲食店にはとてもそこを意識してもらっている、と思っています。
これらの飲食店側の努力もそうですが、我々利用する側も、そういったところが徹底されていないところ、リスクが高いところでの飲食は避けている傾向にあります。4人以内のテーブル、短時間、2時間以内の利用については、社会の中で今のところ浸透しているのではないかと思っていますので、実効性もある、と思います。
今の感染状況の下げ止まりの状況ですと、今一度、独自要請の継続というものは、一定やむを得ない面もありますので、もうしばらく県民の皆さんや事業者の皆さんには理解と対応をしてもらいたい、と考えています。
記者:
「自宅療養者等相談支援センターの拡充」について。リーダー看護師の設置というのは、どういうイメージなのでしょうか。
知事:
自宅療養者等相談支援センターについては、第6波の途中から設置をしていまして、多くの人から問い合わせや相談をもらっており、ある程度の専門的な知識を持ったスタッフがしっかりと対応をしています。
そこから少し踏み込んだ、医療的な観点や看護師の経験が必要になること、子供へのケアなどの相談もあるということです。よりきめ細かく対応するためには、看護師リーダーを配置して、そこからそれぞれの相談を受けている看護師が対応しやすいように、(看護師同士が)中で相談して、すぐに大事なアドバイスができるような体制を整備することが課題として求められていました。
今回、それに対応する形で、より専門的、そして医療的に、準ずるようなアドバイスができるようにします。
記者:
今までは、そのような看護師は相談センターにはいなかったのか。また、看護師をどこから用意する考えなのか、教えてください。
保健医療部長:
今までも看護師はいたのですが、チームのリーダーで、統括するという意味で、配置をします。また、このようなスタッフは、外部の人材派遣会社から用意をしてもらっています。
知事
今までは、相談センターの中に数名の看護師がいたのですが、おそらくその方々が、1人のオペレーターとして業務をしていた中で、指揮命令系統、いわゆる中核としては位置付けていませんでした。それを今回、改めて位置付けることで、いろいろな相談を、オペレーター同士でも共有できるようにする、ということです。
記者:
飲食店の4人以内の協力依頼について。東京都では、認証店に限って8人以内への緩和が、先週決定しています。
県として4人以内を継続した理由。東京や他の自治体に緩和しているところがあるのにもかかわらず、兵庫は継続した理由を教えてください。
知事:
認証店では、同一テーブル4人以内で、グループとしては規制の依頼はしていません。同一グループで、4人掛ける2テーブル(計8人)ということはあります。
ただし一方で、やはりいろいろな場面で、人数が多くなると、いろいろな会話が弾んで、飛沫が飛び交うリスクが高くなると考えています。そういった意味で、4人というものに一定の合理性はある、と思います。そういった中で、今回、引き続き同一テーブル4人以内というものを継続していく、と判断しました。
もちろん、他の自治体は様々な観点から、同1テーブル8人など、いろいろなケースがあるかとは思いますが。おそらくそういった場合でも、ベースとしては、パーティションや、座る位置を互い違いにしたり、席を空けたりという基本的な考え方は一緒だ、と思っています。
記者:
マスクの着用について。先ほど県民への呼びかけで、基本的な感染防止策の徹底として、マスクの着用の徹底を呼びかけていました。
これも他の自治体の例ですが、大分県では、本日の対策本部会議で屋外でのマスク着用の要請を一部緩和することを決め、会話が伴わない場合は、屋外であれば、マスクをしなくてもよい、という決定をしたようです。
そこに関して、知事の考えや、今後、兵庫でも同様の対応をしていく可能性について、教えてください。
知事:
可能性としてはあると思いますが、このあたりはエビデンスを重ねていく必要がある、と思っています。
今日の対策本部会議でもそういった議論は特段なく、まだ感染状況が下げ止まりの状況では、引き続き入口としての感染抑止をしていくことがまずは大事だ、ということでした。
特に、阪神間などの都心部もあり、人が密になる地域も多いので、今のところは、あらゆる場面でのマスクの着用は必要です。特に飲食の場面や、狭い屋内でのマスク着用というものが重要です。
それ以外の、屋外での着用については、今のところの社会で生活している感覚からいうと、完全にマスクを外して外出をすることが、社会全体として許容できるのかというと。まだ、皆さんや私の感覚からしても、まだマスクを外して屋外を散歩したり、買い物、ウインドーショッピングすることは、会話をしていなかったとしても、OKかというと、そこはまだ時期が早い、という感覚もあります。
もう少し感染者数が抑え込まれ、あとはエビデンスとして、マスクの着用は屋外では不要だ、ということを国などの専門家がしっかりと示した段階でやっていくことが大事だ、と思います。
記者:
ゴールデンウイークを前に、危機感を呼びかけられましたが、現時点で「感染拡大特別期」の最高のフェーズにある状態です。
毎日がこのような状況にあるために、危機感が緩んできているのではないか、と感じています。気の緩みについて、知事はどのように考えていますか。
知事:
現在、感染者が一定程度はいるため、医療機関の負荷など全体のバランスを考えると、当面は今のフェーズを続けたい、と考えています。ハイリスクのコロナ患者の受入体制は、まだ少し必要です。
社会全体を考えると、まん延防止が明けて日数が経ってきたために、コロナに対する警戒・注意も緩んできている面も見えてきている、と感じています。
そのような中、ゴールデンウイークを迎えます。旅行やレジャーなど、社会活動が活発化する時期です。今の感染状況を考えると、それ自体は過度に自粛を要請するレベルではない、と思っています。
大事なのは、場面、場面での感染リスクの徹底です。長時間マスクを外し、対面で会話をして、互いに飛沫を浴び合うということを、1時間、2時間するというような場面は、非常に感染リスクが高いのです。そのような場面は避けてほしい、と県民に呼びかけることは大事だ、と感じています。
それを考慮すれば、それぞれにゴールデンウイークを楽しむことを否定するものではありません。
記者:
県内大学等から大規模接種会場への送迎にかかる支援、助成の1000円について、財源を教えてください。
知事:
国の新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金の財源を予定しています。
記者:
ゴールデンウイーク期間は、医療機関の数も少なくなる点が、生活上も心配です。外来診療体制の130カ所が連休中の一番少ない数値だと思いますが、平常の発熱外来や検査外来(発熱等診療・検査医療機関)はどのような数ですか。
知事
資料「オミクロン株感染拡大に対する対応への評価・意見及び次なる波への対応」の③外来医療体制の欄の、①発熱等診療・検査医療機関の指定機関1654カ所というのがその数値です。
記者:
では、連休中は10分の1以下になると。
知事:
そのとおりです。
記者:
その点の懸念について、先ほど感染者数は小康状態という説明でしたが、この指定機関の数で連休中は問題ないのか。それとも医療体制としては、数が十分ではないので、県民に感染防止を徹底してもらいたいというレベルなのか、いかがですか。
知事:
医療体制についてはゼロにしないことが大事ですので、各圏域の医師会などに夜間・休日を含めた輪番体制を設置してもらっています。その点については改めてお礼を述べたいと思います。
ただし、指摘のとおり、発熱等診療・検査医療機関は、最も少ない5月3日時点で、10分の1になることは否定できません。
ベースとなるところは、医療機関・検査機関の協力で用意はしていますが、やはり、そもそもの感染対策に気をつけてもらい、罹らないということが一番大事ですので、県民の皆さんには意識を持ってもらいたい、と思っています。
記者:
第7波に入ったという考えも、全国ではありました。県内でも、すでにBA.2に8割以上が置き換わっている現状について、どう分析していますか。
知事:
今のデータからは、病床の使用率も2割、25%程度。それから重症病床についても10%前後で、低位で安定しているというのが、今日の本部会議での共通認識でした。
感染者数についても、下げ止まっていて、少し小波がありますが、一定高止まりと言いつつも、徐々にここ9日間程度は、下がる傾向があります。
今の段階では、第7波に入ったという認識は、今日のコロナ本部会議でもそうですが、私としても持っていません。
ただし、注意をしなければならないことは、引き続き同じです。これは、県民の皆さんにゴールデンウイーク前に、改めて強いメッセージを出すことが、今日の時点では大事だ、と思います。
記者:
現状は、まだ第6波が続いている、ということですか。
知事:
そこの言い方は難しいところです。
第6波のピーク時からは、かなり下がっていますが、下げ止まりが続いている、という状況です。
記者:
死者についてもじわじわと増えてきて、感染者が増えているので、(死者数も)増えるとは思うのですが、第4波をすでに超えたことについて、今日の会議を含めて、いかがですか。
知事:
死亡した人の年齢分析をしていくと、やはり70代、80代以上の人が多くて、できるだけその数を減らしていくことが大事だ、という認識でいます。
全体の感染者のボリュームからすると、第4波で亡くなった人の数と同じぐらいの数ではありますが、割合としては第4波と比べて低いのです。
ただし、ひとり一人のリスクをしっかりと捉えて、早く対応していくことが大事です。特に高齢者については、高齢者施設などに早期介入して、早期に治療を、できるだけ早くしていく仕組づくりが大事だ、というような議論が多くありました。
また、死亡した人については、これからの分析ですが、コロナによって亡くなったケースが主なのか。それとも、もともとの基礎疾患や高齢のリスクがある中で、結果的にそれがコロナの陽性に起因して、そうした基礎疾患がベースとなって亡くなったのかということで。死亡した人の分析は、これからもう一度しなければならないということも、今日の議論になりました。ここは、これから分析が続いていきます。
記者:
緊急事態宣言中ではない形でのゴールデンウイークは、コロナ禍に入って初めてです。県外移動を含む規制や、旅行についての考え方を、改めて県民の皆さんに対して示してもらえますか。
知事:
ゴールデンウイークは、これまでは2年間ともに緊急事態宣言が発出されていたということからすると、今回はそれがなく、まん延防止等重点措置もない、ということです。
今の感染状況や病床の使用率の状況を踏まえると、県外への移動、外出や旅行をやめてください、と自粛をお願いする状況ではない、と考えています。
そういった意味では、ゴールデンウイークには、社会経済活動を続けていくということが1つの流れだ、と思います。
ただし大事なのは、今回、メッセージとして出しているとおり、基本的な感染対策、それからリスクの高い行動を回避する、さらには、ワクチン接種もそうです。
一方で、ゴールデンウイークまで日がありませんので、リスクの高い、マスクを外して飛沫を曝露し合う行動を避けるなど、そういった基本的な感染対策をまずは徹底してもらうことが大切です。
それを前提として、ゴールデンウイークを、それぞれの形で楽しんでもらうことが大事だ、と思います。
(以下、項目外の質疑応答)
記者:
北海道知床の観光船の事故で、兵庫県の人も乗客リストの中にいたということについて。兵庫県が今、持っている情報や、何か入ってきている情報があれば、教えてください。
知事:
報道等で、乗船者26名の中に兵庫県に在住していた人が3名いる、という情報はもらいました。
詳細な状況については、これから確認をします。家族や関係者の心情を拝察して、お見舞いを述べたい、と思っています。
県としては、北海道庁をはじめ、関係するところと、これから引き続き十分に連携をして、情報収集に努めていきます。
また、必要に応じて心のケアセンターにつないでいくなど、そういった対応を丁寧にしていきたい、と思っています。
まずは、兵庫県に関係する人が3名いるという情報ですので、北海道庁をはじめ、関係機関との情報共有、連携をこれからしていきます。
記者:
住んでいる人が3人ですか。
知事:
兵庫県在住者が3名いる、と聞いています。
記者:
何世帯ですか。
知事:
まだ承知していません。詳細な状況については、まだ示すことができません。また、北海道をはじめ、関係機関からの情報があれば、伝えます。
記者:
ゴールデンウイークに入る際に、県内にも、観光船や遊覧船がありますが、例えば、緊急点検を行う考えなどはありますか。
知事:
県内でも、旅客船事業を営んでいるケースが、特に瀬戸内海、それから淡路を含めて、明石海峡もあります。そういったところの安全確保に向けては、改めて事業者に船体の点検や、安全管理の徹底、そういったところも周知していくことが大事です。
至急、明日以降、改めて、担当部署から連絡してもらうように手配します。
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