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ようこそ知事室へ
【発表項目】
(新型コロナウイルス感染症対策本部会議にかかる会見に引き続き、年内最終の会見のため、その他項目の質疑のみ実施)
記者:
本日、県として、他県産の和牛を「但馬牛」と表示していた焼肉店に対して措置命令を行ったとの発表がありました。こうした事案が発生したことに対する知事の受け止めと、牛のブランドが汚されたような事案はこれまでにもあったかと思いますが、県として今後どう取り組んでいきたいのか、伺います。
知事:
「但馬牛」でないものを「但馬牛」と称して販売等していたことについては、たいへん残念な事案であると思います。
ブランドの食肉も含めた偽装の問題はこれまでもいろいろなところでありましたが、再発をいかに防止していくのかが大事だと思います。但馬牛は本当に兵庫が誇るブランド牛であり、大事に血統をこれまでも守ってきて、それが、神戸ビーフを含め全国の和牛のルーツになったのが但馬牛ですから、ルーツの大事さとブランド力を脅かす事案は好ましくない、と思っています。
事業者の状況を注視して、再発防止をどのようにしていくかをしっかりと対応したいと思います。
記者:
県としても再発防止に向けた取組を進めていきたい、ということですか。
知事:
そこはすごく大事だと思っています。
2025年の万博に向けても、この「但馬牛」は発信すべきポイントの1つですから、そこのベースが脅かされるようなことは、しっかりと是正し再発防止を図っていくことが大事です。
記者:
ひょうごフィールドパビリオンについて。先週16日で強化募集の期限を迎えました。
これまで、知事の大事な公約の1つとして力を入れてきたところだと思います。現在の応募件数や、どのようなパビリオンが提案されてきているのか、また、それに対する知事の受け止め、評価がありましたら教えてください。
知事:
フィールドパビリオンということで、6月17日から12月16日までを強化募集期間として応募促進に取り組んできました。SDGsを体験する、そういったプログラムをこれから目指していきたいと思っています。
私もいろいろなところへ行く際に、これは面白いと思った取組には、ぜひ応募してくださいなど、個別に依頼してきました。現時点では、強化募集期間内の応募件数を精査しているところですが、100件を優に超える応募があったと聞いています。
12月27日にフィードパビリオンの検討コアメンバー会議を開催する予定ですので、そこで具体的な件数や、分野などをまた改めて発表します。
神戸、阪神間、播磨、但馬、丹波、淡路と満遍なく応募があったように聞いています。多い案件としては、地場産業からの提案、日本酒や播州織、淡路瓦もそうですが、いろいろな地場産業からチャレンジングな応募があったと聞いています。
地場産業や農林水産業は兵庫の大きな魅力ですから、この機会にそこを発信していくことが、これからの兵庫の経済活性化にも大事ですので、多くの人に応募してもらったことはたいへんうれしく思っています。
記者:
100件を超える応募ということで、たいへんうれしいところかと思いますが、これまで指摘があったように、周遊するにあたっては交通のアクセスや、周辺施設の充実も進めていかなければならないのでは、という指摘もあります。
今回の応募状況を受けて、県として、改めてどう万博に向けて取り組んでいきたいのか、考えを聞かせください。
知事:
まず、ベースとなる100件以上の申し込みがあり、ここからより面白いコンテンツになるように磨き上げを、バックアップしながら一緒にやっていきたいと考えています。
まずは1つ目が受入環境。これは言語もそうですが、あとはオープンファクトリーやオープンファームということで、農場であったり、地場産業の現場が受け入れる際に、プレゼンテーションしやすい環境など。施設を案内する際に、ゴーグルなども含めて安全対策はどうなっているか、そういった支援をどのようにしていくのかも1つのポイントだと思います。
これは国の事業再構築補助金など、県でもいろいろな補助メニューがあるので、そういったところをうまく工夫しながら、プロジェクターであったり、魅せる現場をどう作っていくのか、そういった支援をしっかりとしていくことが1点です。
受け入れをする際にはアクセスの問題も大事です。ツアー会社と組みながら、1つのバスツアーとして組むのか、それともJRなどの既存の交通体系の中で、どう来てもらえるのか、そういったこともこれから考えていきたいと思っています。
何よりも大事なのが、県内の市町です。丹波篠山市も国際博をしたいという話が、今日、新聞に出ていました。41市町がそういった際に、フィールドパビリオンとあわせて、それぞれの市町ごとにいろいろなことをしてもらうことも大事です。その中で、交通の問題点も当然に解決されてくるかと思いますが、そういった意味で、年度内に41市町と県とで協議会を作りたいと考えています。
記者:
先日、北海道のグループホームで、結婚や同棲を望む障害者が不妊処置を受けていたとの問題が報道されました。この問題に対する受け止めと、兵庫県で同様な実態がないか調べる考えがあるのかを聞かせてください。
知事:
北海道で知的障害者のグループホームを運営する法人の中で、結婚等を希望する場合に、そういった処置(不妊処置)に応じることを条件としていたということです。
当事者の権利というものがありますから、結婚などの際の条件とするなどは、やはり今の権利を守っていく流れからすると、不適切だったと考えています。
県では、県内の施設や、障害者相談の業務をしている人へ聞き取りをしましたが、今のところはそういった事案はないということですし、当該法人が運営する施設はそもそも(県内には)ないということです。
今後、具体的な実態調査をするのかどうかは、まずは厚生労働省、国がどのような全国的な仕切りを、これは北海道独自の、特異な事案であるのかを含めて、国が実態調査等を、するのかも含めて、検討していると思います。そこを踏まえながら、対応を検討していきたいと思っています。
記者:
政務について。先週、知事が神戸市内で県政報告会を開いたとの情報に接しています。知事が就任して1年以上が経ちますが、県政報告会を開いたというのはこれまで聞いたことがなく、初めてかと思います。
事実確認も含めて、なぜこのタイミングでの開催となったのか、そういったところの考えがあれば、聞かせてください。
知事:
先週15日に、県政報告会として「齋藤元彦と語る会」を神戸市内で開催しました。これは政治資金パーティーとしての開催です。
知事就任後、初めての機会となりました。就任後1年が過ぎたということで、自らの政治的なことを含めて、発起人の何人かに声を上げてもらい、そういった会を開こうということになったのがきっかけとしてあります。
何百人、何千人という規模ではなく、県内の経済界など、そういった人たちを中心に集まってもらい、開催しました。
私から、今の県政の方向性を説明し、そのあと、歓談まではしなかったのですが、見送りをしながら約1時間程度で終わりました。
政務の話ですから県政とは少し違うテーマですが、いろいろな形で、いろいろな人に支援してもらうあり方を作っていくことは、県政を安定的に進めていくという面でも大事なテーマだと思っていますので、こういった形でこれからも続けていきたいと思っています。
記者:
初めての開催で、比較的小規模だったと受け止めましたが、来年に関しては、もう少し大規模な、そういう政治資金パーティーなり、県政報告会を予定しているのか。後援会の数を充実させていきたい、という考えでしょうか。
知事:
まずは1回目を開催し、そこは本当に有志を含めて、たいへん感謝したいと思っています。来年以降のあり方は、またこれからの検討だと思っています。
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