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【発表項目】
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知事:
1番目が、「『2025年大阪・関西万博に向けた兵庫のアクションプランver.2』の公表」です。
今年の2月に「アクションプランver.1」を発表しました。
今回は、現在の進捗状況、今後の展開を発信するため、「アクションプランver.2」を取りまとめましたので公表します。
一つ目が「フィールドパビリオンの展開」です。
フィールドパビリオンは、現時点で156件を認定し、5件がプレミア・プログラムに選定しています。
5月には国の「SDGs未来都市」・「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。モデル事業は全国的に競争が厳しいのですが、フィールドパビリオンの取組が認められ、県内の自治体としてはじめて兵庫県が選ばれました。
これは、SDGsとして、フィールドパビリオンの取組が高く評価されたことが一つの要因となっています。国から数千万円の補助金を活用し、しっかりとPRにつなげていきます。
先日、専用のウェブサイトを公開しましたが、それを核に、メタバースのプロトタイプも制作し、150を超えるプレイヤーが各自でメタバース上にそれぞれの取組を上げていけるようにしたいと考えています。
フィールドパビリオン専用のウェブサイトやSNSの発信により、国内外の皆さんに知ってもらい、見に来てもらうことを目指していきたいと考えています。
8月23日に神戸市、その後、姫路市、豊岡市などでフィールドパビリオンのプレイヤー向けの研修会も実施しています。
万博に向けた取組のKPIの更新をし、「アクションプランver.1」では観光消費額が未設定でしたが、今回は、愛知万博などの事例を踏まえて、550億円に設定しました。非常に大きな経済効果を生み出せるようにこれから広げていくことが大事だと思っています。
次に「兵庫県版テーマウィークによる魅力発信」です。
6月に万博協会で8つのテーマが設定されました。「地球の未来と生物多様性」、「健康とウェルビーイング」、「平和と人権」、「食と暮らしの未来」、「学びと遊び」、「未来への文化共創」「未来のコミュニティとモビリティ」などですが、そこに兵庫県ならではのテーマを、ぜひ、加えたいという我々の思いがあります。
そこで今回、二つ追加をしました。
一つが、「災害からの創造的復興」です。2025年が阪神・淡路大震災から30年、北但の大震災から100年の節目の年になります。
災害から創造的復興として、より良い社会を作っていくコンセプトが阪神・淡路大震災の時にしっかりと形作られました。
それ以降の東日本大震災や熊本地震も含めて、海外でもBuild Back Better(ビルド・バック・ベター)、創造的復興という概念が、国際的な災害復興におけるコンセプトになってきています。
兵庫県独自の、世界に発信できるテーマだと思っているので、「災害からの創造的復興」をテーマウィークとしてぜひ追加をしたいと考えています。
もう一つが、「ひょうごの成長産業と地場産業」の発信です。医療を含めた先端産業に加えて、数多くの地場産業が兵庫県にはあります。
地場産業はどちらかというとオールドタイプの産業になりますが、いかに持続可能な形で続けていくか、産業の持続・発展をテーマに魅力を発信することが大事だと思います。
「機運醸成事業の実施」も必要です。11月30日で万博500日前になるので、イベントを開催したいと考えています。
全県推進協議会として位置付けて、取組の進捗状況の説明、大学生によるモニターツアーの報告、交通拡充に関する方向性を発表したいと考えています。場所は神戸ポートピアホテルです。
もう一つが、将来的なモビリティです。空飛ぶクルマが万博を機会に実装のスタートを切ります。
兵庫県も、尼崎のフェニックス事業用地と夢洲を結ぶ2地点間フライトを実現する候補に入っています。
空飛ぶクルマの社会実装に向け、県民の皆さんに触れてもらう機会を増やすため、暫定ポートの整備をしています。9月中か10月上旬には完成するので、そのようなことも踏まえながらやっていきたいと考えています。
「推進体制の構築」では、フィールドパビリオンを含めてコンテンツを作ることと同時に、そこにアクセスしてもらう必要があります。
今回、万博推進協議会のワーキングチームとして、8月に交通ワーキングチームを設置し、しっかりと議論をしていきます。
バスなどの県内の交通事業者や旅行関係者で構成しており、しっかりと議論を続けていきます。
万博まで2年を切り、残された時間は多くはないと思っています。
万博会場の問題がいろいろとクローズアップされていますが、我々は会場にも、兵庫県ゾーンを関西広域連合で作るパビリオンに出展し、その起工式を間もなく実施します。
それと合せて、万博の会場外にいろいろな活動やプログラムを広げていくことが、兵庫県としての一番の狙いになるので、アクションプランを随時改定しながら、より具体的な取組につなげていきたいと考えています。
2番目は「兵庫県犯罪被害者等総合相談窓口の設置」です。
誰もが突然、思わぬ形で犯罪被害者になる可能性があります。
身体や生命、財産に対する被害のみならず、その後の心理的な不調、精神的・経済的な負担、最近はSNSによる誹謗中傷などの二次被害に苦しむことも考えられます。
そのような場合に、どこに相談すれば良いか、どのような支援が受けられるのかということを、まずは相談する場があることが大事です。
今回、設置の方向性が整ったので発表します。名称は「兵庫県犯罪被害者等総合相談窓口」、開設日は10月2日です。
犯罪被害者からのワンストップの相談窓口として、県がきちんと相談体制を拡充しながら対応します。
まずは電話で相談してもらい、それぞれの個々の事情を踏まえ、関係機関と連携して必要な支援をコーディネートします。
昨年度、条例制定に関して有識者会議を立ち上げましたが、ほぼ同じメンバーを中心に話を聞きながら、今年度中に、兵庫県犯罪被害者等支援計画を策定します。
まずは相談窓口を核にしながら、どのような支援が必要かを議論しているところです。
具体的な時間や場所は改めてリリースし、開設について、皆さんに取材してもらえるよう準備したいと思います。
3番目は「“子ども達にスポーツ観戦の迫力・楽しさを” 神戸ストークスのホームゲームに子ども達を無料招待 包括連携協定に基づく『日本生命×神戸ストークス×兵庫県』連携プロジェクト」です。
これは第2弾の取組で、日本生命と神戸ストークスと県がコラボし、包括連携協定に基づく取組として実施します。
阪神タイガースが18年ぶりに優勝しました。先日、バスケットボールのワールドカップも日本の躍進がクローズアップされ、やり投げで北口さんがダイヤモンドリーグで優勝しました。ラグビーワールドカップも開催されていますが、スポーツはすごく盛り上がっていると感じています。
スポーツの魅力を子ども達にたくさん知ってもらいたい、先日、ふるさと納税を活用した招待試合のプロジェクトを発表し、進めていきますが、今回は、包括連携協定に基づき実施する第2弾のプロジェクトになります。
10月25日に西宮ストークスは神戸ストークスになりますので、その新生、神戸ストークスのホームゲーム3試合に、県内の小学生、中学生、高校生を無料で招待します。
開幕戦3試合は、新しく本拠地が変わって盛り上げていかなければならない時ですし、今、非常にバスケットが盛り上がっていので、多くの子ども達に迫力のある生の試合を観戦してもらいたい、バスケットなどのスポーツの魅力に触れ、スポーツの楽しさを知る機会づくりにしてほしいと思っています。
ご協力いただく日本生命を含め関係者には改めてお礼を申し上げます。
インターネットやチラシを通じ、県内の学校にこれからお知らせします。特に人数制限はないので、試合のチケットに空きがあれば希望者に観て貰えるので、ぜひ、多くの子ども達に応募してもらいたいと思っています。
私からは以上です。
記者:
万博のアクションプランですが、550億円は、2025年の通常の観光消費額の予想の約1割増しと聞いています。
通常の消費額より1割増しという目標に向けて、現在のプロモーションの準備などは順調だと考えているのか、1割増しに向けてさらに取り組むべきことがあるとすればどのようなことか、お伺いします。
知事:
通常の観光消費額から、愛知万博を参考に10%増しで設定しています。これに向けて、ひょうごフィールドパビリオンは156コンテンツありますが、磨き上げが大事だと思っています。
北米のプロモーションを通じて感じたことなのですが、今の外国人は、体験をしっかりと味わうことに対してのニーズがあることがよくわかりました。
もちろん、交通アクセスやツアーを作っていくことも大事ですが、プログラムの中に兵庫ならではの取組のコアとなるところを体験してもらえるプログラムを作ることがポイントだと思っています。
具体的には、ワークショップといった、当事者が体験できるようなプログラムをいかにしていけるかだと考えています。
おいしいものを食べる、すばらしい景色を見ることも大切ですが、プログラムの体験をすることによって、「マインドフルネス」と言うそうですが、精神的な充足感、幸せな気分を作っていくことが、特に欧米の富裕層などはすごく求めています。
分かりやすく言うと、禅や高野山で瞑想するなどです。
陶芸も人気があり、何かを作る瞬間は日常忘れることができます。マインドフルネス、精神的な充足を与えられるようなプログラムをこれからもっと磨き上げていくことが大事だと思っています。
記者:
磨き上げ研修が各地で始まっています。
プログラムにそのような体験を盛り込んでいくことを、研修の中でプレイヤーに教えていく、示していくのでしょうか。
知事:
フィールドパビリオン自体は、元々、体験を含むものです。
SDGsの体験型のプログラムとして磨き上げを行っていきます。
記者:
磨き上げ研修の中で、プレイヤーからよく挙がる課題や不安な点、何か共通して対処すべき点など、見えてきたものはありますか。
知事:
外国人観光客が来るので、語学の面で対応ができるのかが一つの課題だと思います。
アドバイザーを複数入れているので、その中で、体験プログラムも分かりやすく伝えるためのアドバイスをやっていきたいと思っています。
一番良いのは、言葉を交わさなくても、体験の時間を共有できるプログラムができることですが、言葉の壁、それが一つの課題です。
記者:
言葉の壁の解消で、プログラム用に県から通訳を派遣することや、通訳を雇うお金を補助するなどはなく、そこは自分たちで解決して欲しいということでしょうか。
知事:
プログラムのプレイヤーによって、準備の濃淡はあるので、そのベースをどうやってアップしていくかは課題だと考えています。
ツアーで来てもらうケースが一番良いので、その時は添乗員が通訳しますが、専門的な言葉になると、内容を理解している人が説明すべきなので、そこは自身たちでスキルを高めてもらうか、例えば、ポケトークなどの多言語翻訳のツールを使って、より専門的な会話をできるようにすればと思っています。
記者:
神戸ストークスの件ですが、ふるさと納税活用プロジェクトとは別ということで、今回のチケット代はどこが負担するのでしょうか。
知事:
今回のチケット代は日本生命に負担してもらう形になります。前回もストークスの試合に招待しましたが、その時と同じスキームです。
日本生命にチケットを購入してもらい、それを無料で提供します。
記者:
550億円という経済効果を示されましたが、知事の受けとめと、今後、兵庫県内で、さらに万博の経済効果を高めていくための意気込みを教えてください。
知事:
兵庫県は、大阪や京都、東京と比べるとインバウンドがまだ多くない状況です。
兵庫県は、過度なオーバーツーリズムはなく、自然や食、様々な歴史文化が豊かな県なので、海外の人がこれから来てもらえるには魅力のある地域だと思っています。
万博を機会に、兵庫県を発見してもらう絶好の機会にしていきたいと思っています。
そのような意味でも、ひょうごフィールドパビリオンを核に兵庫の魅力やコンテンツを発信し、誘客につなげていくことが大切です。
550億円は、通常の観光の10%増しで、まだまだ伸ばす余地はあると思っています。できれば550億円と言わず、もっと伸ばしていきたい、伸びる魅力が兵庫には間違いなくあるので頑張っていきたいと思います。
記者:
北米視察に関して、改めて一番の収穫と北米視察を受けて取り組みたいと思ったことを一つ教えてください。
知事:
特に共同声明の調印により、あらゆることができるようになりました。
インズリー知事との意見交換の中で、水素社会をどのように作っていくのかが、ワシントン州と兵庫県は同じ状況だということが分かりました。
兵庫県はCNP計画を姫路中心にやっていきますが、ワシントン州も同じようにアメリカにおける水素の中心拠点になりたい思いがあり、兵庫県のCNP計画を説明したところすごく興味を示してもらいました。
兵庫県が今やっている水素社会に向けた取組をやることは、非常に価値があると思いました。
また、瀬戸内海の漁獲量が減っている話では、原因として、下水道処理等がかなり高度になり、海の栄養が少なくなくなっているとの指摘もあり、下水道処理の基準を緩和することや海底耕運の取組にすごく関心を示していました。
ワシントン州でもサーモンの数が減っているようです。兵庫県の取組が参考になるかもしれないとの話がでました。
もう一点が、高等教育の大学の負担です。アメリカでは、大学院の学費で数千万のローンを抱えている人がおり、その人たちが就職や大学に残ることに失敗すると、とたんに自己破産になり、場合によってホームレスになるようなケースもあります。
アメリカでも、大学の学費は深刻で、兵庫県立大学の無償化の説明に対してすごく驚いていました。
非常に良い取組だという評価をもらい、この問題は世界共通の問題になっているということで、改めて、兵庫県立大学の授業料の無償化に向けた実現に意を強くしました。
記者:
今のお話では、兵庫県の取組に向こうが関心を持ったものだと思いますが、逆に、知事が空飛ぶクルマの会社や大学の視察において、向こうから持ち帰って生かしたいことが何かあれば一つ教えてください。
知事:
スタートアップ支援を大学挙げてやっていました。
特に、理系の人材が様々な学部の人と集まりチームを組んで、商品の研究開発を行っていたのですが、大学の施設内にあるラボをスタートアップが間借りして研究開発できるようになっていました。
兵庫県立大学でも、同じような機能はあるかもしれませんが、インキュベーション機能の設置に向けて話をしてみる価値があると思いました。
空飛ぶクルマも、視察したところが但馬空港に似ていたので、空飛ぶクルマの拠点づくりに但馬空港は可能性が非常にあると思いました。
記者:
昨日、地価調査が公表されました。
調査地点が、前年から兵庫県は79地点減っていて、2番目に減っていたのは北海道で6地点と、兵庫県は圧倒的に全国最多の地点減少が見られました。
ここ5年間で見ても、134件ぐらい減っており、全国の8割以上、兵庫県が減少を占めている形で突出しています。
知事として、地価調査を県はどのように取り組んでいくのか、お考えを教えてください。
知事:
地価調査が先日公表され、数年ぶりに全国的に上昇局面になっており、兵庫県も上がった県の1つとなっています。
地価調査の地点は、近年は減少傾向にあります。最近は地価の動向が比較的安定していましたので、その中で集約を図ってきた面がありました。
さらに集約し減らしていくことは、今回15年ぶりの上昇局面でしたが、それが今後続いていく場合には、これ以上の集約は難しいと思います。少なくとも今の規模はキープすべきだと思っています。
地価調査は7月調査ですが、1月の地価公示は1100を超えるポイントがあるので、この二つを組み合わせていけば、特に都市計画区域内は担保されているので、価格の参考値としては担保できると考えています。
記者:
公示地価、基準地価、国税庁の方では路線価。その制度自体に何かお考えあれば教えていただけますか。
知事:
それぞれの所管省庁で、それぞれの法律に基づいて目的を持ってやっています。
重複しているところも、今回も地価調査と地価公示で、法令がそれぞれ違う根拠があります。
相続税法や、固定資産税、地方税法などそれぞれあるので、将来的にそこは何らかの集約を行い、合理的な方法で行うことを考えても良いと思います。
記者:
万博全体の公式の経済効果が約2兆円と言われていますが、その中の550億円が兵庫県分という考え方でしょうか。
それとも、これはあくまでフィールドパビリオンに関わるところであって、他のところも加えると経済効果はもう少し大きくなるのでしょうか。
担当課:
これはフィールドパビリオンの経済効果ですので、全体はまた別のものです。
記者:
それでは、県分の全体のKPIはまだ出していないのでしょうか。
知事:
ひょうごフィールドパビリオンの取組は、県独自で取り組んでおり、事業を進めていくからには一定のKPIを作っていくことが大事です。
県議会からも、しっかりとKPI設定をするべきとの指摘もありました。
今回、国の補助事業が充たるので、このモデル事業は、フィールドパビリオンの取組が核になっており、フィールドパビリオンのKPIをきちんと設定することは大事です。
万博全体の経済効果額には兵庫県分が包含されるものだと思います。
記者:
兵庫県全体のKPIがどれぐらいかというのは、いつごろ試算の予定でしょうか。
知事:
万博協会や内閣官房が全体の流れの中で、どこまで出せるかということだと思います。
大阪・関西万博としての経済効果として出すことはできると思います。今約2800万人の入込客の見込みと、経済効果は約2兆円が出ています。
それがエリア別にどうかは、まだ出ていませんし、出すかどうかも含めて、万博協会と意思疎通していきたいと思います。
記者:
県では独自にフィールドパビリオンを展開するので、県としてどれくらいお金を使って、どれくらいの効果を見込んでいるというのは、県民目線からもあった方が良いと思いますが、どうお考えでしょうか。
知事:
予算額は、しっかりとオープンにしているので、それに伴って、KPIがどれぐらい想定されるか、それから万博後にどのように繋がっていくか、経済効果、費用対効果はどうか、今回のver.2、また、今後のアクションプランを出していくに従って、きちんと整理をし、示していかなければならないと思っています。
記者:
フィールドパビリオンの観光消費額550億円に関して、知事としても実現可能な数字という認識ですか。
知事:
実現可能にしていかなければならないものです。
目標達成に向けて、各プレイヤーと研修会の実施や交通ワーキングチームの設置などを行っています。
記者:
伸びしろはあるので、上積みが期待できると知事から発言がありましたが、550億円は、最低限クリアして欲しい基準として捉えているのですか。
知事:
そうです。フィールドパビリオンは非常に魅力があり、伸びしろもあるので、10%の伸び率をクリアできる力はあると思っています。
目標達成できるようにしていきたいと考えています。
記者:
先週、第2次岸田改造内閣が発足しましたが、新しい改造内閣に期待することや1番取り組んで欲しいこと、評価などがあればお聞かせください。
知事:
第2次岸田内閣が発足し、新しい顔ぶれになりました。
副大臣、政務官は女性が0人でしたが、閣僚では5人が選ばれ、比較的多いと感じました。
兵庫県選出では、盛山文部科学大臣が選ばれました。教育のさらなる向上とSPring-8や富岳など科学技術の分野が今後の兵庫県にとって大事なので、リーダーシップを発揮してもらいたいと思っています。
より期待したいことは、今回の北米視察で円安が進んでおり、日本の力がとても落ちていると感じました。アメリカは道路も舗装が進んでいない箇所があり、ホームレスも多いなど、様々な社会課題がある一方で、いまだに成長している社会です。
日本は全体的に安定している国ではありますが、より成長軌道に持っていくことを、新しい内閣に実施してもらいたいと思います。
アメリカでは、ハンバーガーの価格も2000円ほどし、円安が進んでいると感じました。
逆に海外からの観光客にとっては、日本の物価は非常に安いと感じると思います。100円ショップも外国人から人気です。日本では、牛丼も300円から400円で販売されていますが、観光客にとっては、円安が相まって100円ほどの感覚でおいしいものを食べることができると思います。
当然、消費してもらえばありがたいですが、円が安くなっているので、我々が頑張って作ったものが安い価格で買われている現状があると思いますので、より日本が強くなるように、成長するように、政府にリーダーシップを発揮してやってもらうことが大事だと思います。
記者:
本日より新型コロナのワクチン接種が始まりました。
努力義務ではなくなったこともありますが、各市町の接種券配布への対応方法が分かれていることに県民は戸惑いがあるかもしれません。
知事としてどういうことを呼びかけられますか。
知事:
ワクチン接種が秋からスタートします。
コロナの感染動向は、現状、右肩上がりで高止まりしています。
今後、乾燥が進んでくる時期になるので、高齢者やリスクのある人は、基本的な注意が大切だと思います。
一方で、入院患者数は減少傾向にあり、重症者数も比較的安定しています。現状、新しい株も入ってきており、患者数は増えていますが、入院や重症化する人は、比較的少ないことが特徴です。
兵庫県として、基本的に入院体制は、10月までは1400床、重症中等症は800床を確保していますが、10月以降は重症化リスクが低い状況を踏まえて、重症・中等症Ⅱを中心としたベッド数を、250床程度に重点化していきたいと思っています。
重症化の程度は現場感覚でも低いので、250床に集約化することで、空いたベッドを別の疾患患者に振り分けることが大事ですし、このバランスは国からも方向性が出ています。
一方で、セーフティーネットとしての入院調整は、引き続きキープし、相談体制も継続していきたいと考えています。
大事なのは高齢者の対応ですので、高齢者施設への応援体制は引き続きやっていきたいと思っています。
また、20日から秋の接種がスタートします。
現状、県では集団接種の会場運営はせず、基本的には市町やインフルエンザの予防接種と同じように個別の医療機関で接種する体制に移行していく考えです。
ご指摘のあったワクチン接種にかかる接種券の配布ですが、基本的な部分が押さえられているかがポイントだと思っています。
接種勧奨している65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人に対しては、県内の全市町が接種券を配布するので、押さえるべきポイントは担保できているので、接種券の配布方法は、一定確保はできていると思っています。
あとは、高齢化率が高いなど地域の状況により、どのように接種券を配布するのかは市町の判断だと思うので、柔軟に対応していると思っています。
65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人は重症化リスクが比較的高く、接種勧奨の対象となっているので、ワクチン接種に関する情報を入手してもらい、接種の検討をしてもらうことが大事だと思っています。
記者:
今夜、オリックスがリーグ優勝した場合、神戸でのパレードが予定されているのでしょうか。
また、大阪府はオリックスが優勝した場合に、警備面などの観点から阪神の優勝パレードとは別に開催する意向ですが、兵庫県はどうされるかお伺いします。
知事:
阪神が優勝したとき、私はアメリカ出張に行っており、夜中4時ぐらいで時差は大変だと思いました。阪神の優勝は本当によかったと思っています。
オリックスもマジックが2ですので、早ければ今夜優勝が決まります。オリックスも兵庫県や神戸市に縁を持つチームですので、応援しています。
仮に優勝した場合は、阪神とオリックスが共にクライマックスシリーズを勝ち上がり、59年ぶりの日本シリーズ関西対決となることを、大いに期待しています。
1勝1勝積み重ねてほしいと思っているので、優勝に向けて応援したい思います。
その後のことは、優勝が決まってから考えたいと思います。「アレ」ではなく、「ソレ」が決まってから考えます。
記者:
現時点では、パレードは特に予定されていないということですか。
知事:
パレードも含めて、優勝が決まってからになります。
記者:
阪神の優勝パレードについてお伺いします。
現時点で準備など進んでいるものはありますか。
知事:
三宮で2003年と同様に、パレードを開催したい私の思いもあるので、今後、神戸市や地元経済界、大阪府とも連携しながら、どのように実施するのかも含めて準備を進めていくことが必要だと思っています。
具体的に日程などはこれから決めていきます。
記者:
大阪府と連携とは、共催になるのでしょうか。
知事:
以前、吉村知事と甲子園で始球式を行った際、兵庫県と大阪府が連携して実現できればと話をしましたので、どのような形になるはまだわかりませんが、連携してやることになると思います。
記者:
時期は、10月、11月頃になりますか。
知事:
12月だとキャンプなどが始まる可能性もありますので、11月中下旬頃になると思います。
前回も11月中に実施しているので、今回も、もし実施できれば、11月中だと思います。
記者:
現時点でパレードのルートや距離など何かイメージされていますか。
知事:
今後、警備も含めて調整だと思いますが、前回はフラワーロードでやりましたので、今回もフラワーロードを軸に検討していくと思います。
記者:
現時点で知事が思い描いているパレードのイメージや雰囲気、どのくらい盛大にしたいかなどを教えてください。
知事:
是非、神戸・三宮でパレードを実現したいと思っていますが、このようなご時世なので、安全対策を講じることが大事だと思っています。その上で、多くの人にお祝いに来てもらい、みんなでパレードを盛り上げていければ良いと思っています。
パレードの後は、経済活性化に向け、三宮や元町などで皆さんが盛り上がっていただくことで、神戸が盛り上がるきっかけになれば良いと思います。
記者:
オリックスの優勝パレードは優勝してからだと思いますが、優勝した際に、阪神との合同パレードもあり得ますか。
知事:
おそらく、合同はないと思います。
大阪府の吉村知事も合同はないと言っていましたので。どのようなやり方で実施するのかはこれから検討しますが、まずは優勝するために1勝1勝積み重ねてほしいと思います。
記者:
阪神の優勝パレードを実施する場合、実行委員会のようなものを作られるのですか。
知事:
神戸市や経済界などと一緒に開催することになります。
パレードを実施するにあたっては、基本的に警備費などの経費は、今までも様々な寄付を募っていますので、今回も同様になる可能性が高いと思います。
行政だけではなく、全員でスクラムを組んでやっていくと思います。
記者:
オリックスの優勝パレードは、現状未定ですが、昨年と一昨年は、パレードを開催されていません。コロナなど何か理由がありましたか。
知事:
昨年と一昨年は、コロナや様々な事情があったと思いますが、もし今回、オリックスが優勝すれば、関西の2球団が優勝する極めて近年稀な状況になるので、その状況も踏まえて考えていきたいと思っています。
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